1001. ウォーターボーイズ
男のシンクロ?最初は正直言って、駄目だと思ったけど、観て良かった。アホな奴等がアホはアホなりに頑張る。このアホさがこの映画の良いところである。まあ、このノリに付いて行けるか行けないかで評価が分かれる作品であることは間違いなく、私にはこのノリが何故だか微笑ましく感じられた。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 22:31:32) |
1002. 必死の逃亡者
ウィリアム・ワイラー監督、ハンフリー・ボガード主演による社会派のサスペンス映画の秀作!平凡な家庭にある日、突然やってきた3人の脱獄兵達と4人の家族による葛藤をウィリアム・ワイラー監督は小道具を上手く使って見応えたっぷりに描き、最後まで飽きることなく見せる手腕はさすがです。この後、幾つか作られた逃亡者ものの映画ははっきり言ってどれもこの作品には遠く及ばず! [DVD(字幕)] 8点(2005-08-28 16:34:56) |
1003. 我等の生涯の最良の年
戦地から帰ってきた3人の男達の人間模様に見終わった後、色々考えさせられました。ウィリアム・ワイラー監督って娯楽作から人間ドラマまで色んなジャンルを本当に丁寧に描く素晴らしい監督だなあ!と思います。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-28 16:27:01) |
1004. ユージュアル・サスペクツ
大してお金のかかってなさそうなこの映画ですけど、アイデアと脚本、それと俳優の演技次第で面白い映画が撮れるということを証明した作品!個人的には8点の評価ではあるけど、限りなく9点に近い8点です。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-27 23:53:48) |
1005. 長屋紳士録
《ネタバレ》 小津監督、この監督の描く世界はどれもこれも人間味に溢れていて、好感が持てる。この作品にしても最初は子供なんかいらないとかなんとか言ってたものが、次第に子供が好きになり、最後はもう好きとかいうよりも子供って良いねえ!親と子って良いねえ!なんてそんな風にいかにも小津監督らしいタッチでしみじみと描き、本当に小津監督の作品はどれもが日本的で好きです。そして、相変わらず小津監督の作品には欠かすことの出来ない俳優の一人、笠智衆さんんが良い味、出してます。益々、小津監督の映画、他の作品も出来ることなら全部、観たくなりました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 20:40:11) |
1006. 宮本武蔵 巌流島の決斗
内田吐夢監督、中村錦之助主演による宮本武蔵シリーズ全5作品、二週間で全部観終わりました。どの作品も本当に面白かったというのが感想です。そんな中での最後となるこの作品、改めて中村錦之助の魅力とそして、もう一人、三国連太郎演じる沢庵和尚の存在、正に堂々とした時代劇として見応え十分の作品です。このシリーズの成功は宮本武蔵という一人の男を中心とした剣のドラマとして描いたことではないでしょうか!それにしても本当にこのシリーズ全部、もう一度、観たくなる魅力的な作品として忘れることは出来ません。片岡千恵蔵の佐渡も良い味、出してました。佐々木小次郎の高倉健と松たかこのお兄さん、何か似てる気がする。まあ、色々と書いてきましたが、間違いなく時代劇の歴史に残るシリーズの完結編として見応えのある作品でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-23 22:26:28)(良:1票) |
1007. 断崖
《ネタバレ》 相変わらず、ヒッチコック監督は小道具の使い方が上手い!この作品にしても、ミルクを使ってのトリック、映像の魔術師たるヒッチコックの才能、上手さを観ることが出来ます。ヒッチコック監督って本当に恐がらせることに関しては世界一の監督だと思う。ホラー映画みたいにやたら血を流す訳でもなく、心理的な恐さをヒッチコックならではの映像と物語で見せるあたりはさすがヒッチコック!間違いなくヒッチコック監督は超一流の監督だ! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-19 22:55:52) |
1008. わが谷は緑なりき
ジョン・フォード監督による西部劇以外の作品で一番最初に観たのがこの映画です。個人的には「静かなる男」の方が好きなのだが、これはこれでまた味わい深い映画です。舞台となっている十九世紀末の炭鉱の町並み、そこに描かれている人達の人間的なドラマとして見応え十分の秀作という言葉がぴったりの作品だと思います。ジョン・フォード監督は西部劇だけの監督でないことをこの映画を観て知りました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-17 22:39:46) |
1009. シベールの日曜日
かなり昔、もう10年ぐらい前に教育テレビで放送していたこの作品、私の記憶としては単なるお涙頂戴ものの映画ではなくて、人間の持っている人と人との結びつきについて色々と深く考えさせられた作品であったと思います。この映画の持っている空気、フランス映画らしい優しさ、一度しか観てませんが、いつまでも心に残る作品として忘れらない作品になっています。これで丁度、30人目のレビューてことで、とうとうランキング入りいたしますね。果たして何位にくるか注目! [地上波(字幕)] 8点(2005-08-16 21:43:38) |
1010. 祇園囃子
「雨月物語」を観たのが今から1ヶ月前のこと。あの時のこれが溝口監督の日本の美学かあ!その何とも言えない神秘的な世界に酔いしれ、次いで観たのが「近松物語」で圧倒的なその美しさモノクロの画面から伝わってくる映像の世界!これは正しく日本映画でしか観ることの出来ない世界だとまたしても溝口作品に酔いしれ、完全に溝口監督の描くその美しい世界にハマってしまいました。そんな中でまたまた借りてきたのがこの映画です。今のところ、まだ3本しか観てませんが「近松物語」が個人的に一番として、この作品も今まで観た3本と同じく映像の美しさとその溝口監督ならではの神秘的な世界とでも言いますか?本当に溝口監督ってどの作品にしても絵が綺麗!心憎いほど女性を美しく描くなあ!と観る度に感心させられます。それにしてもこの作品、風俗描写の上手いこと。ちっともいやらしさを感じない上手さがあります。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-16 20:36:18) |
1011. ダンス・ウィズ・ウルブズ
ケビン・コスナーが初監督にして、堂々たる作品を撮った。そんな作品です。それまであった西部劇とは一味も二味も違った新たなる西部劇の超大作!三時間以上もの長さを感じさせない作品に仕上げたケビン・コスナーの手腕を評価したいと思います。この作品の一番良い所は、CGなどの特撮に頼ることなく正攻法で描いている所で、今のアメリカ映画には見習って欲しい。確かにやや白人贔屓な感じがするもののそれを差し引いても完成度はかなりの物だと思います。限りなく9点に近い8点! [映画館(字幕)] 8点(2005-08-16 08:20:46) |
1012. 宮本武蔵 般若坂の決斗
中村錦之助の立ち回りの見事さ、こういうのが本当の時代劇であると思う。ただチョンマゲ付けて侍のかっこさえすれば良いってもんじゃない。最近の時代劇との差をこの映画を観れば解る。前作に続き内田吐夢監督の力強い演出も冴え渡る。見応え十分の作品です。早く次の宮本武蔵シリーズが観たくなりました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-15 20:04:21)(良:1票) |
1013. 彼岸花
「ただいま」「おかえりやす」京都の言葉、つまり京言葉っていうやつです。これが本当に何とも良いなあ!そう思わせてくれます。小津作品全てに共通して言えることの一つに言葉の大切さ、家族の有り難さをしみじみと描くその雰囲気、いかにも日本的で観ていて何だか安心出来るのです。小津監督独自の人間の撮り方、これはカメラマンの力も大きいと思います。良い映画というのはそういうものだと小津監督の作品を観ることで、観れば観るほど思う今日この頃です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-14 21:25:27) |
1014. 私は貝になりたい(1959)
戦後の民主主義における社会について、丁寧に且つ力強く描くことによって、観ていて物凄く考えさせられたと共に観終わった後、フランキー堺の好演もあって何とも胸に迫る思いで一度観ただけでいつまでも心に残る。床屋を営む普通の人が何故?こんな酷い目にならなきゃならんのだという気持ちになりました。それにしてもフランキー堺の演技は本当に素晴らしい!好き嫌いは別として一度は観ておいて損のない作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-12 22:56:13) |
1015. お早よう
小津監督による何とも微笑ましい喜劇の秀作です。この映画を観て思った。やっぱり小津監督の作る世界、描く世界は日本人ならではの面白さが画面いっぱいに伝わる。小津ファミリーとでも言うべき俳優陣、特に杉村春子の相変わらずの上手さ、頭が下がります。東京物語や晩春などといった傑作には叶わないと思うものの、これはこれでまたとても観ていて微笑ましい気持ちにしてくれる何とも味わいのある映画だ! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-11 22:11:11) |
1016. 宮本武蔵(1961)
吉川英治の原作「宮本武蔵」に関する話は映画、その他テレビドラマでも幾つか作られているが、この作品が一番だと思う。何しろ役者が良い。中村錦之助に三国連太郎、2人の演技の素晴らしさ、存在感、そんな作品を重厚な作品に仕上げた内田吐夢監督の演出も見事!内田監督によるこのシリーズ、残りの四本、全部観たくなりました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-10 22:15:46)(良:1票) |
1017. 穴(1957)
またしても面白い映画、見つけ!この映画、面白いです。タイトルは穴ですけど、穴てよりワナて感じの作品で、人が人を陥れる様子をテンポよく描いていて面白い! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-08 22:52:38) |
1018. 恋におちたシェイクスピア
シェイクスピアものの映画って、何だかあまりにも堅苦しいイメージが自分の中にあって、本来ならこの手の作品は観ないものが、何故か観てしまいました。で、もって観て良かった。そう思える不思議な映画です。前評判の高さに釣られた観たのだろうが、これはアカデミー賞受賞も納得です。けして、芸術だけの作品ではない、娯楽映画としても十分楽しめるし、それに何と言ってもグウィネス・パルトロウの魅力に尽きると思います。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-04 22:27:12) |
1019. 顔(1999)
これ、良いです。役者が何と言っても良いです。特に藤山直美、凄い。さすがは名優、藤山寛美の娘だけのことはあると思える。本当に素晴らしい演技しています。そんな藤山直美という女優の魅力を十分に引き出した阪本順治監督の手腕もお見事です。個人的には「どついたるねん」と同じぐらい好きな作品です。この年のキネマ旬報での日本映画部門第1位も納得の出来栄え、単なるサスペンスとしてでなく、社会派の映画としても見応え十分の力作だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-03 22:32:14)(良:1票) |
1020. どついたるねん
「どついたるねん」←この言葉、響きから凄い力、エネルギーが湧いてきたのを覚えています。赤井英和は確かに下手かもしれない。だからと言ってそれだけで片付けられない。エネルギーがこの作品の中には見えたので私は評価したいと思う。不器用だけど男らしく力の限り戦いながら敗れる赤井英和の姿が同じ男として何か感じるものがある。作品の作りとしてもかなり雑な面もある。それでもこの監督の演出、力強い演出はこれが監督デビュー作とは思えないぐらいの力強さを感じる。だから私はこの映画、好きです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-03 22:07:46) |