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コメント数 1963
性別 男性

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1121.  裸足の伯爵夫人 《ネタバレ》 
人間にとっての欲とは金に対する欲、更には食に対する欲、そして、愛に対する欲、この映画では愛に飢える者同士の欲が描かれている。成功を夢見て男にしがみ付く女、そんな女に近寄ってくる男の欲望、お互いが相手を利用してのし上がろうとする。踊り子のマリア(エヴァ・カードナー)が映画監督であるハリー(ハンフリー・ボガード)との出会いによって人生が変わる。長い間、探し求めていた理想、夢、夢と現実とのギャップの違い、叶ったと思った夢も思い描いていた理想とは大きな違いによりどんどんと悲劇のヒロインへとなってしまう彼女、マリーの姿に夢はやはり夢であり、現実とはそんな簡単なものではないと言っているようであり、そこにこそ人間の持つ哀しみ、現実の厳しさ、監督の見つめる視線の何とも惨酷なことといったらない。あの墓場でのシーンでのハリーの姿、表情には何だかとても人生に対する厳しさと皮肉のようなものを感じる冷たい眼差し、この映画は一人のヒロインの死によって夢と理想との違いを見せ付けられているような何とも惨酷な人間ドラマとして見応え十分!回想シーンの使い方もなかなか上手く、そして、何よりもテクニカラーによる美しい映像が人生は惨酷だけど、美しい。いや、美しいけれども惨酷とでも言ってるようにも感じてしまう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-06 21:27:01)
1122.  古都(1980)
山口百恵の出ている映画を観るのは初めてだけど、思っていたより良く出来ている。流石は市川崑監督である。単なるアイドル映画としては撮っていない。一人二役の山口百恵の表情、化粧や着物の違いなどを見せることで二人の生活の違いや性格というものを表現しているあたりの拘りなど市川崑監督はそういうちょっしたことでも手を抜かずに見せてくれている。古都の町並みの美しい映像美、祇園祭の場面での二人の表情の映し方も上手い。山口百恵の演技に関しては確かに本職が歌手であり、女優ではないのでけして、上手いとは言えないし、また、三浦友和の起用も確かに二人を売り出そうというものが見えてしまいマイナスではあるけれど、脇を固める俳優陣が芸達者な人が勢揃いで中でも岸恵子、やはりこの人の上手さは特に市川崑作品の中ではいつもながら感心させられる。そして、この映画、市川崑監督と言えば私が初めて市川崑監督の映画を観た作品が「犬神家の一族」である。そんな「犬神家の一族」にも出ている加藤武、小林昭ニに三条美紀というキャスティングが何とも言えず嬉しさを感じてしまいます。岸恵子にしても同じ市川崑監督で横溝正史原作の「悪魔の手毬唄」に出てるというように私が市川崑という監督を意識するきっかけを作ってくれた二つの作品の共演者がいる。それだけでも見て良かったと思えてならないし、何よりも京都の美しさ、言葉の美しさ、これは後の「細雪」に通じるものを私には感じずにはいられず、何度も言うけど単なるアイドル映画とは大きく違う日本的な様式の美しさが心に残るそんな作品です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-01-04 22:05:30)
1123.  黒騎士(1952)
ジョーン・フォンテイン、目当てに借りてきたけど、これはエリザベス・テイラーの為にあるような、又、エリザベス・テイラーファンの為にあるそういう作品かもしれません。ロバート・テイラー扮する英雄を巡る二人の女、ハリウッド映画史上に名を残す二人の美人女優による女と女、そして、男を巡る戦いみたいなものだが、う~ん?エリザベス・テイラーに比べるとジョーン・フォンテインの存在感の無さみたいなものが感じられてしまって物足りない。エリザベス・テイラーも良いけど、私なら断然、ジョーン・フォンテインのが好みな訳でして、ただ、この作品におけるジョーン・フォンテインはちょっとふけて見えるなあ!今までジョーン・フォンテインていうとヒッチコックの「レベッカ」「断崖」などでの彼女が凄く印象的で、良い奴なのか悪い奴なのかどちらとも思えるような怪しい男に対して好意を抱き、そんな男にいじめられるそんな感じの女、私からしたらやはり美女は男にいじめられてこそと思う(何かそれじゃまるで単なる変態じゃんかよ!)とここでの彼女は今までのイメージと違っていて何か物足りさを覚えてしまう。それにしてもこの作品でのジョーン・フォンテインってオリヴィア・デ・ハヴィランドに似てるなあ!最も姉妹な訳だから似てて当然なんだけど、ジョーン・フォンテインはいじめられ役の方が絶対に向いてると思う。最後に話としては特別面白くないけど、活劇シーンの迫力、合戦シーンも満載なのでそれなりに楽しむことは出来たのとエリザベス・テイラーの役名が「レベッカ」てのが何とも興味深く、ジョーン・フォンテインがレベツカの存在に怯える恐怖というあの映画、ヒッチコックの「レベッカ」を思わずにはいられない。何だかまた「レベッカ」が見たくなってきた。それはそうと、ロバート・テイラーって「哀愁」のヴィヴィアン・リーといい今作でのエリザベス・テイラーにジョーン・フォンティンといい、美女ばかり相手にモテる役ばかりと羨ましいなあ!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-01-04 11:58:45)
1124.  犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 
冒頭の日本家屋の見事なまでの佇まいの中、松子夫人(高峰三枝子)の「お父様、ご遺言を」の声に反応する佐平衛(三国連太郎)に小沢栄の古館弁護士、そして、島田陽子の珠世さんへという流れから始まる場面からして既にこの映画の持つ雰囲気、緊張感に作品の中へと入り込む。引き込む力というものがこの映画にはある。あの如何にも日本的な佇まい、雰囲気、映像美と全てがこれぞ日本映画というものを持っている。佐平衛の残した遺言の内容から次から次へと起きる殺人事件、島田陽子の珠世さんの美しさがより一層、怪しく(犯人ではないかと)思わせるほどの輝きを放っているからこそ、そんな彼女についつい見惚れてしまうほどのものが島田陽子から見られる。金田一耕助役の石坂浩二と女中おはるさん(坂口良子)のやりとりがこのドロドロした話の中で安らぎを与えてくれているのもこの映画の良いところであり、またその他の脇役に眼を向ければ、柏屋のご主人、三木のり平も何とも良い味を出しているし、ちっとも解ってないくせに「よ~し、解った」を連発する加藤武の暑中さんに他にも大滝秀治も良いし、主役から脇役まで一人として疎かにせずに描いている市川崑監督の演出の素晴らしさもこの映画の素晴らしいところで、佐清との松子夫人との会話、やりとりもこれまた泣かせる。そうです。この映画は単なるミステリーではない。母と息子の物語でもあるのです。松子夫人の「佐清に合わせてください」というここがこの映画の中でも最も泣ける場面、ドロドロした話ではあるけれど、美しい映像、美しい音楽により素晴らしい映画になっている。結末は解っていても繰り返し繰り返し観てしまうほどの魅力がいっぱい詰まった私にとって日本映画史上に名を残す大傑作映画!文句ナシの満点!
[DVD(邦画)] 10点(2009-01-02 21:48:06)
1125.  ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦 《ネタバレ》 
普通、人が怒っている姿を見たり、愚痴を言うのを聞かされると自分も嫌な気分になるものたが、ジェームズ・キャグニーが怒ってるのを見てもちっとも嫌な気持ちにはならず、むしろ面白く感じるから不思議である。これこそこのジェームズ・キャグニーの魅力であると私は思っている。ここでも終始怒ってばかりでいてもそれがまた面白いのである。大体、ジェームズ・キャグニーが大企業の社長てことからして普通じゃない。ライバル会社との駆け引きも令嬢に惑わされ、令嬢の夫となる青年を騙してみたりと、それでいて自分も騙される。ラストの飛行場でのシーン、あのラスト、奥さんと息子達がコーラを飲もうとして、その後、ペプシコーラしかなくて唖然とさせられるあの落ちも決まっていて良い。ビリー・ワイルダー監督の小道具の使い方も面白い。ただ、全体にブラックユーモアというものがここでは危険な匂いが充満し過ぎで笑うに笑えないものがあるという不満も残るがワイルダー監督のセンスの良さはここでも健在!東西の冷戦の皮肉の込め方の凄まじさとハイテンションな台詞の応酬と演技合戦でテンポ良く見せてくれていて面白く見ることは出来ました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-01-02 11:04:08)
1126.  フィラデルフィア物語
あれ?なんかどっかで一度見てるような気がするけどって思っていたらそうか!この作品のリメイク版がグレース・ケリーの「上流社会」なんだね。で、どっちが好きかということで判断すれば私は「上流社会」のが好きです。冒頭のキャサリン・ヘップバーンとケイリー・グランドの喧嘩の場面、この場面、全く二人に台詞がない。台詞など無くてもこの二人がうまくいってないのがよく解る。この演出はまず素晴らしい。台詞に頼ることなく状況を伝える。これは俳優の演技で見せる作品で、けして、大笑いするようなドタバタを期待しない方が良い。はっきり言ってコメディというジャンルに属しながらも笑えないのです。だからといってつまらなくはない。そして、この作品の私の注目は大好きなヒッチコック作品に多く出ている二人の俳優、ジェームズ・スチュアートとケイリー・グラントの共演てのがとても興味を誘い、正反対な二人の男が1人の女に惑わされるてのが面白い。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-01-01 21:33:56)
1127.  七変化狸御殿 《ネタバレ》 
主演に美空ひばりで時代劇風、オペラッタミュージカルコメディとこりゃまた色々贅沢な作りにはなっているけど、美空ひばりを完全に売り出すための作品てのが解ってしまって折角の面白い題材も脇を固める喜劇役者、特にあの二人、伴淳とフランキー堺の持ち味が殺されてしまっていて残念でならない。この二人の面白い俳優の面白さがほとんど見られないのがとても不満である。そんな中で後半、何と何とあのマキノ雅弘監督の「次郎長三国志」のパロディが出てきた瞬間、思わず嬉しくなってしまった。美空ひばりと堺駿二の二人が森の石松のお墓の前で座ってる場面でいきなり森の石松のあの歌が聞えてきて何だか急にまた「次郎長三国志」シリーズが見たくなってしまった。この監督、間違いなく「次郎長」ファンであることが解る。それにしても歌あり、チャンバラありの、おまけに狸世界での恋愛映画と何だか欲張り過ぎではないかと?この映画はマキノ映画ファン、特に「次郎長三国志」ファン、中でも私のように石松ファンの為にあるようなそんな感じの作品であり、勿論、美空ひばりファンの為にあるようなものでもあり、いずれにしても滅茶苦茶で欲張り過ぎたが、それなりに楽しめる作りにはなってると思います。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-29 17:20:46)
1128.  雪国(1965)
リメイクものの難しさ、それは如何にオリジナルの良さを保ちつつ、原作がある場合はその良さを引き出すか?原作の持つイメージというものを壊さずに描くことが出来るかで作品の良さ悪さが決まると思う。そういう意味において考えると前作のオリジナル、岸恵子主演の作品よりは完成度では劣る。しかし、けして悪い出来ではないし、むしろあの駒子の難しい役どころ、女としての情念のようなものを主演の岩下志麻は岸恵子とは別の良さを引き出しつつも原作の駒子のイメージを壊すことなく見せてくれていることを私は評価したいし、評価すべきであると思う。そういう意味で前作ほどの完成度にはなくてもこれだけ頑張ってる岩下志麻をはじめとする他の俳優陣、木村功の演技も池部良とはこれまた別の意味で評価したい。加賀まりこだけはちょっと違う気がするけれど、だからといってそれが作品の持つイメージ、良さを壊してはいないのでマイナスとはならない。山本直純の美しい音楽と成島東一郎の美しいカメラ、映像美、冬の四季の香りの日本的な美しさも印象に残る。そして、イニシャルKさんがおっしゃっているように監督が岸恵子主演の「君の名は」の大庭秀雄監督であるということがちょっしたミソであり、興味深い上に同じ成島東一郎カメラマンで岩下志麻主演の別の作品「古都」「紀ノ川」や岩下志麻は出てないけど同じカメラマンによる「秋津温泉」と同じく映像が素晴らしく、いずれにしても全ての場面が美しく、如何にも日本的な作品になっていると思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2008-12-29 11:22:31)(良:1票)
1129.  黒の報告書 《ネタバレ》 
増村作品で法廷ものと言えばあの大傑作を思い浮かべずにはいられません。相変わらず増村監督らしい女の嫌な部分と男の弱さ、そして、そんな弱さに漬け込む女とまた別の男、何ともやりきれない作品になっていて、その辺りのこの重苦しさなどはこの監督の作品に共通して言えるものがここでも観られる。しかし、やはり弱い。正義感に燃える熱血検事の宇津井健を見ていると昔、金曜日の夜に毎週テレビで放送していた裁判もののドラマ「ひまわりの歌」てのを思い出す。あのドラマ大好きで毎週欠かさず観てたっけ!おっと、そんなことよりこの作品のことだが、やはりこの人のことを語らずには終われません。悪徳弁護士役の小沢栄太郎、この悪人弁護士など正にこの人のものであり、この人の為にあるのではと思うぐらいである。事件の鍵を握る女、叶順子演じる綾子が裁判が終わり、犯人の無罪が決まった後に自分を捕まえてよとある場面など如何にも増村監督らしさを感じるが、やはりあの綾子役、若尾文子にこそと思ってしまうのは私だけか?最後にもう少しだけ!小沢栄太郎で弁護士て言うと増村監督が助監督として映画を学んだ市川崑監督の「犬神家の一族」で同じ弁護士を演じているのも興味深い。いずれにせよ、宇津井健が話の中でも負けていたように演技といい、凄みといい小沢栄太郎の勝利である。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-28 22:48:35)
1130.  キートンの隣同志 《ネタバレ》 
うわぁ~!何だあの三人肩車は!あんなんキートンにしか出来ないよ!階段落ち、綱渡り、キートンのズボンが落ちる場面も笑える。これまたキートンの動きだけでも見ていて可笑しい。野球のボールがキートンには当たらずにもう一人の男にだけ当たって倒れるギャグなんて正にギャグの王道だし、デブのおっさんとのやりとりも面白い。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-27 20:06:31)
1131.  キートンのスケアクロウ(案山子) 《ネタバレ》 
キートンの動き、あのスピード、それにあの犬とのかけっこは圧巻です。それにしてもキートンのあの身体の動きはどうなってるんだ?とても同じ人間とは思えないぐらいの動きをしている。キートンだけ馬が走ってくれない場面も笑える。ただこれぐらいだと物足りなさも感じてしまうのが何とも贅沢な感じがしてしまうのは私だけか? それでも最近のハリウッド大作なんかよりはずっと良い。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-27 19:42:41)
1132.  キートンのゴルフ狂の夢(囚人13号) 《ネタバレ》 
なんちゅう滅茶苦茶なゴルフや!犬に邪魔される場面の笑いや囚人姿のキートン、死刑執行の場面でのあの失敗などは何だかキートンがチャップリンを意識してるように思えるし、また、チャップリンを尊敬してるようにも感じる。それにしてもキートンの囚人服姿が似合い過ぎていて可笑しい。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-25 23:11:34)
1133.  チャップリンの移民 《ネタバレ》 
これもいかにもチャップリンらしい皮肉がたっぷり込められていて面白い。自由の女神を前にしながらも何一つとして自由を与えられない移民の人達という皮肉!
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-25 20:58:08)
1134.  チャップリンの霊泉 《ネタバレ》 
チャップリンのドアの使い方の上手さには感心させられるし、シャワー室での太った男をおちょくるところなど面白い。後の「街の灯」での拳闘する控え室でも同じようなカッコをする場面があるが、何かチャップリン映画のルーツみたいなものを感じる仕上がりに満足。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-25 19:26:20)
1135.  自由への闘い
ジャン・ルノワール監督による戦争への思い、反戦がテーマで自由への闘いとタイトルにあるように自由を求める男のドラマであるが、やはりあの名作「大いなる幻影」と比べてしまうと見劣りしてしまう。フランス人である監督がアメリカで撮ったこの作品、戦争の怖さと人間が人間が裁くことの難しさ、辛さみたいなものを描こうとはしてはいるものの、やはりアメリカという国、監督の母国でないだけにアメリカ側な立場でしか描けてないようにも思えて辛い。けして、悪い映画でもないし、完成度もなかなかだとは思うが、ドイツ人の悲しさがこの映画の中では見られないし、いまひとつ伝わらない。この監督らしい人間を見る視線、優しさと厳しさとのバランスという意味で何か引っ掛る。良い映画ではあるんです。それでもやはりこれ以上の点数は付けにくい。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-12-23 21:23:24)
1136.  彼奴(きゃつ)を逃すな
こいつは面白い。知り合いからのオススメ映画てことで以前、CSで放送したらしいのを録画してあるというビデオを借りて来て見たけど間違いなく傑作!まずは木村功に志村喬に土屋嘉男に宮口精二、何たるメンバー!この名前を見て真っ先に黒澤明監督の「七人の侍」を思わずにはいられない。そこにきて、津島恵子である。もうどう考えても「七人の侍」しか最初に浮かばない。オープニングの電車に合わせたかっこ良いタイトルの文字、そして物語は前半は犯人の姿が解らない、見えない犯人からの脅迫に怯える恐怖に後半は目の前の犯人がいる中でのどうやって逃げだそうかという緊張感、とにかく最初から最後までダレることなく進むのでハラハラしっぱなし!それにしても、津島恵子の可愛いこと、可愛いこと!この監督、噂には聞いていたけど他にもまだまだ凄い作品が幾つもあるらしい。中でも私は司葉子主演の「その場所に女ありて」が見たい。物凄く見たい。まあ、それはさておき、この映画の緊張感は最近の映画じゃなかなか味わえない本物の映画俳優達による演技合戦と凌ぎ合い、モノクロの画面と汽車の走る瞬間の揺れ動く木造の家だの、そしてこの時代の庶民の暮らしぶりも味わうことも出来て、とても興味深く見る事も出来た。しつこいようだが傑作!傑作!こういう作品こそ多くの方に見て欲しいし、見せてあげたい。DVD化を希望!こんな傑作を眠らせておいては勿体無い。 
[CS・衛星(邦画)] 9点(2008-12-22 22:26:13)(良:1票)
1137.  美人は人殺しがお好き 《ネタバレ》 
ヘンリー・フォンダとバーバラ・スタンウィックの「レディ・イブ」コンビによるこれまた面白いラブコメディ・サスペンスものを発見!ヘンリー・フォンダの調子の良い奴ぶり、コメディアンとしての面白さがここでもまた見られて嬉しい。またバーバラ・スタンウイックの魅力も十分発揮されていて楽しい。殺人容疑をかけられてまうバーバラ・スタンウィックと他の女性達、タイトル通り、タイトルに偽りなしの美人ばかりで、そんな女性達がこれまた面白い。警官達をみんなでおちょくる場面の楽しさと、テンポの良い会話の応酬、サスペンスとしては少し弱い気がするものの、コメディ映画として観るととても面白く出来ている。こういう雰囲気のコメディ映画、私は好きです。銃で撃たれ、病院に担ぎ込まれたヘンリー・フォンダの女たらしな警察のことをすっかり駄目だと思い込んでいるバーバラ・スタンウィックの可愛さとそんなバーバラ・スタンウィックのことを騙して、良い思いしているヘンリー・フォンダのあの顔付きがとにかく笑える。ラスト、目出度く事件を解決し終えて抱き合い二人の愛を確かめ合う二人の姿を見て、羨ましそうな顔している二人の男達のマヌケな顔付きも面白い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-12-20 20:11:41)
1138.  遊び 《ネタバレ》 
えっ?たった一人しかコメントないの?増村映画って川島映画と並んでコメントが少ない。書かれている人の数の少なさといったらない。もっと評価されていいこの監督とこの監督の作品群の中にあって、これは増村保造監督の監督デビュー作品とのことで、後の増村映画に多く見られる危険な男達とそんな男に惹かれていく女の哀しさがここにも見られる。主演の二人、特にヒロインを演じている関根恵子の若さ、初々しさが輝る。話としては増村作品にしてはまだまだ若尾文子主演の幾つかの作品に見られるような力強さという意味では弱い気がするものの、男と女の二人の気持ち、不器用な男とそんな男を愛してしまった女の青春模様が描かれている。ラスト、お互いの愛を確かめあった二人がボートにしがみつくようにして去っていく終わりに二人の未来、幸せが待っているようなそんな余韻を残したまま終わるというこの映画、何だか川島雄三監督の「洲崎パラダイス赤信号」に通じるものがある。あちらに比べると作品全体、重苦しいし、出来としては劣る。それでもこの監督も余韻の残し方に関しては上手い。監督デビュー作から既にその後の増村映画の元になっているスタイルが感じられる作品にもなっている。それにしてもこの監督の女性像って何だろう?ていつもながら考えさせられる。
[DVD(邦画)] 7点(2008-12-20 09:25:42)(良:1票)
1139.  かげろう侍 《ネタバレ》 
モテモテ雷蔵、やきもちしまくりの中村玉緒、この二人のやりとり、時代劇風、ミステリー小説ぽい感じの中に見えるちょっした喜劇ぽい雰囲気が良くてなかなか面白く出来ている。中村玉緒の可愛いこと、可愛いこと、探偵好きなこの中村玉緒に対する市川雷蔵、こっちはこっちでまた別の女といちゃいちゃしたり、そうかと思うと危険いっぱいな目に合う中村玉緒を助けてみたりと、ラストの方のあの崖の場面なんてヒッチコック映画を思わせる作りになっていてハラハラドキドキ!ただあまりにも簡単にこの二人が仲良くなって、くっ付いてしまうのが不満である。まあ、そうは言ってもなかなか面白く見ることが出来たので良しとしよう!
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-14 18:04:39)
1140.  女の座
司葉子、可愛いなあ!良いなあ!司葉子!終わり!て訳にはいかないので書くとしてう~ん?成瀬映画を見ているようであり、何だか小津映画、川島映画にまたまた「社長」シリーズを見ているような気がしてしまうのは私だけでしょうか?娘の結婚問題やらお金の問題、老夫婦の問題やら、小津映画でも見ているような気がする。笠智衆のあの口調などどこをどう見ても小津映画での演技そのままだし、杉村春子も今作では成瀬映画で見せる不満、愚痴をほとんど見せずにどちらかというと小津映画での杉村春子のような感じがするし、ただ杉村春子らしいいやらしさが無く、良い人過ぎて物足りない。また成瀬映画と言えば木下映画と同じぐらいこの人無くして語れない高峰秀子の影の薄さも気になる。他の出演者に眼を向けると小林桂樹と加東大介の二人が同じ空間にいるとどうしても「社長」シリーズを連想してまいます。司葉子にしても同じだし、草笛光子も星由里子に団令子ってみんな「社長」シリーズで共演している。これに森繁久彌と三木のり平に新珠三千代がいたらもう完全に「社長」シリーズです。そんなこの作品、やはり色々とエピソードを詰め込み過ぎている気がしてならない。一人の男(宝田明)に想いを寄せる女達、高峰秀子に対して嫉妬する草笛光子のやりとり、男と女の嫉妬ていうのは成瀬監督がいかにも好みそうな感じの話だが、何か見ててもスッキリしない。そんな中にあって成瀬映画には珍しい三橋達也の憎めないだらしなさなんて川島映画での三橋達也そのもの、草笛光子の役名の梅子て聞いて私は「犬神家の一族」の梅子と同じだと思ってしまった。もしかして?市川崑監督はこの映画、好きなのかな?この映画を見て草笛光子の役名、梅子をそのまま「犬神家の一族」で起用したのかな?なんてことも思ったりして、とにかく色々考えすぎてしまってそういう意味でも何か違う気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-14 17:55:04)(良:1票)
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