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へちょちょさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1395
性別 男性
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101.  女子高生チェーンソー 《ネタバレ》 
え?「女子高生チェーンソー」??あ、ああ観たよ、観ましたよ。もう何て言うか、その、返却期限ギリッギリに思いっっっっきり義務感で。流れ作業で。惰性で。例えるなら保健所の健康診断で検尿のために渡された紙コップに仕方なくオシ○コなみなみ注いで窓口に提出させられた感じ?黒板消しオープニングやニセ女子高生コスプレ女どもの凄絶な大根演技、驚天動地のラスト”なぞなぞマシーン”に感動の涙を流すでもなく腹を抱えて笑うでもなく「人は何処より来りて何処へ往くのか」と哲学的かつ宗教的な問いを発するでもなく、無表情でひたすら淡々と観終えましたとも、ええ。感想‥ですか?ナタデココを触れば「プニプニ柔らかい」、沸騰したやかんに触れば「むっちゃ熱い」、う○ちの臭いを嗅げば「くっさ~」としか答えようが無いように、こんなクソ映画を観たら「この♀♂@∞★☆$が~!」てな怒りのコメントしか出てきやしません。しかし、それじゃあ「読み手の気分を害するコメント」への道まっしぐらで削除ケテーイ。よって「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」のイングマル坊やを見習って、こう考えることにしますた。「こんな映画と呼ぶことすら憚られるウ●コ作ってるスタッフ共に比べたら、しがない九州の塾講師に過ぎなくても私はまだマシだ」と。0点。(追記)返却期限を一日オーバーした科で 延滞料を請求されますた。あの手書き伝票(12月2日か3日か読めねーんだYo、兄ちゃん!)にまんまとしてやられたって訳だ、コレが。こんなウ●コ映画に延滞料…フ、フフ、ハハハハハハハ!!
0点(2004-12-03 01:33:53)(笑:10票)
102.  愛と希望の街(1959) 《ネタバレ》 
先ず、何と言っても京子役の富永ユキがとても女子高生とは思えないオバサン顔で吃驚(ビクーリ)。おまけに凄い大根だし。テーマも「ブルジョワの偽善を断固糾弾する!」的な学生運動っぽい図式が余りに露骨ってか陳腐に過ぎて些かハナにつく。千之赫子の女教師もナァ…教え子の就職斡旋と恋愛を公私混同して渡辺文雄を振ってしまうくだりは逆ギレもとい逆恨みにしか見えず、全く同情できない。あと、真鍋理一郎の音楽は何だか特撮怪獣モノみたいな“おどろおどろしさ”で、能天気な邦題ともども凄まじくミスマッチ!!いろんな意味で「フッ若いな、大島…」と思わせずにはいられない大島渚のホロ苦いデビュー作に‥6点。ま、御本人も松竹の仕打ちには納得してないらしいし、こんなモンでしょ?悪いけど。
6点(2004-11-30 01:54:45)
103.  ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 《ネタバレ》 
クソ映画の連続REVIEWは著しい心身の消耗に見舞われる恐れが可成り強いため、リハビリを兼ねて東宝特撮怪獣映画を観ることにしますた。本作に登場するのは新造の怪獣が何と三体も!こう書くと豪華に聞こえますが、しかしてその実態は「イカとカニとカメを何のひねりも無くただ巨大化させてみました~!」的なシンプル造形。先陣を切って登場するイカの怪獣は、その名も”ゲゾラ”。恐らくは酒のつまみの「ゲソ」に掛けたであろう小粋?なネーミングに出だしからノックアウト寸前。こやつはイカのくせにシレ~と上陸して村を蹂躙するお茶目さん。しかし、火攻めに逢って焼きイカとなり呆気なく死亡。次いでカニ怪獣が出現、その名も”ガニメ”。「オイオイ横歩きしないじゃないか!」なんて野暮は言いっこ無しです。例え直進しようがカニって言ったらカニなんですったら。こやつも平気で上陸して人々を襲うものの、旧日本軍の弾薬に引火させて吹っ飛ばされます。トリを取って最後に登場するはカメ怪獣、その名も”カメーバ”。生憎と某大映のアレみたいに甲羅からジェット噴射したり火炎を吐いたりせず、首をニョキッと伸ばしたり引っ込めたりするだけです。ラストは唐突にもう一匹のガニメが現れ、カメーバと何とも地味~な決戦をしつつ、火口に二匹仲良く転落してEND。セルジオ島という南洋の島に舞台が限定された閉塞感とか光るアメーバっぽいエイリアンはチョットなぁとか突っ込みどころには事欠きませんが、突拍子もないクソ映画の直後に観ると何だか優しい気持ちになり笑って許せるので無問題。個人的には平成ゴジラシリーズなんかよりゃ遥かに楽しめました。よってオマケして6点。
6点(2004-11-29 00:04:57)(良:1票)
104.  チアリーダー忍者
本サイトでは作品そのものへのコメントよりも「作品を肴にして自らの心情や体験を赤裸々にしかも熱く語る」風潮が顕著な映画が幾つか見受けられる。ならば私も語らせてもらおう。尚、コレは紛れも無く実話だ。某TSUTAYAで「今日はクソ映画が観たいなぁ。いっちょ”アルバトロス祭り”といきますか…」とチョイスしたのが「案山子男2」と「女子高生チェーンソー」と本作。ビデオ(DVD)カバーから取り出してカウンターのバイト兄ちゃんに会員カードと一緒に渡す。普通なら1~2分で済むハズなのに兄ちゃん何故か妙に手間取る。その間にも後ろには客が列を成している。私「ったく、ナニやってんだ?イライラ」バイト「あのーお客様の会員カードが‥磁気が読めなくて機械で処理できませーん。」私「げげ、マジかい?昨日まで何とも無かったってのに~。」バイト「申し訳ありませんが、伝票で処理いたしますので暫らくお待ち下さい。」私「もう兄ちゃん相変わらず手際が悪いってか悪過ぎだよ!ド下手な字で伝票に手書きかよ!」その間にも人の数が増えている。バイト「お客様、『チアリーダー忍者』は明後日の返却になりますが、よろしいでしょうか?」「こちらの『案山子男2』と『女子高生チェーンソー』は1週間のレンタルとなります~」私「作品名を声に出すなぁぁぁぁ(赤面)!!!」後ろの待ち人たちの「ナニ考えてんだゴルァそのラインナップは!」「バカじゃねーの?プ」とでも言わんばかりの冷たい視線が背中に突き刺さる。私「あああ何で『天井桟敷の人々』とか『戦艦ポチョムキン』辺りにしなかったんだ??オレ!」その間、約15分の拘束。永遠に続くかと思わせる程に長く感じられた悪夢の出来事。「うぉのれ、アルバトロスめ~観る前から随分なご挨拶じゃねえか。上等だぁ~!」こんな心理で観たもので冷静かつ客観的な評価は困難を極めましたが、取り敢えず1点。以下「女子高生チェーンソー」に続く…。
1点(2004-11-27 12:42:59)(笑:9票)
105.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 
こ、こっ恥ずかしかぁぁぁぁぁぁ!!!!下着同然で大通りをコンビニまで疾走するハニーの勇姿?に出だしから退きまくり!!「オニギリ好き」なんて設定、永井センセの原作にゃ確か無かったハズ。庵野の捏造か、大人の事情(ファミ○ーマートとのタイアップ?)か知らないけど興醒めもイイ所っす。佐藤江梨子の大根ぶりを見ていると撮影時に「エリちゃん、違う違う!もっとこう色っぽく!しょうがないなぁ‥じゃあ僕が手本見せるから。いいかい?『ハニーーーー・フラーーーーーッシュ!!』こうだよ!じゃもう一度!!」とか身をくねらせながら嬉々として演技指導している庵野の姿が目に浮かび更に萎える…。
3点(2004-11-26 15:51:42)(良:1票)
106.  ゼブラーマン 《ネタバレ》 
哀川翔アニキもクドカンとかいう人物も三池というカントクも全然知らずに観ました。どうも彼らに関して或る程度の予備知識つーか予習が必要な作品だったみたいっすね。イキナリ観ても何のこっちゃサパーリですた。皆さんに好評のゼブラーナースも私にはチョット理解できません。ただ…何となくなんですけど、もしかしたら狙いはラストのキメ台詞「白黒つけたぜ!」をシマウマ男に言わせんがため「だけ」だったんじゃないのか??という気もします。一言で評するなら「陳腐」。すみませんが5点マイナス致しまする。
5点(2004-11-26 13:15:47)(良:1票)
107.  案山子男2 復讐の雄叫び<OV> 《ネタバレ》 
悪の案山子デビッドと善の案山子カールの対決をクライマックスに据えた辺りは東宝特撮の名作「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」を髣髴とさせ…るわきゃねーだろ!!このバカチンが!!くう~何だか無性に”読み手の気分を害するコメント”やら”卑猥なコメント”やら書き殴りたい衝動に駆られちまうぜぇぇぇぇ!!でも削除されたくないんでココは我慢だ、オレ!!もうマジで前作よりショボ。うぉのれ、アルバトロスめ~2点を…食らえっっっ!!!!
2点(2004-11-25 01:50:30)(笑:2票)
108.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
何と言うか…鯛焼きの売り口上に「頭から尻尾の先までアンコ」ってのがあったのを連想してしまった。本作の場合で言えば、見せ場に次ぐ見せ場のチープなパッチワーク。「観客に息抜きする間を与えたらオレ達の負けだ~!」という強迫観念に取り憑かれたジョナサン・モストウやシュワ以下本作スタッフが血管ブチ切れさせながら110分息継ぎナシのトライアスロンやってるのを無理矢理に見せられたような感じ??まぁ一作目・二作目以上にド派手に見せて観客のド肝を抜こうと張り切る気持ちは分からなくもないが、そりゃハナっから物理的に無理、impossibleってモンだw。緩急をつける・静かなタメがあるからこそアクションも一層映える。この当たり前の摂理を忘れた映画人の何と多いコトか…。
5点(2004-11-22 03:34:17)(良:2票)
109.  五瓣の椿 《ネタバレ》 
何やらNHKのTV時代劇としてリメイクされるらしいですが…。果たして本作の岩下志麻が全身から発散させる”怨念と復讐の炎”を再現できるのかどうか、個人的には甚だ疑問ですな。そもそもお茶の間で見るには余りに際どい内容なだけに「オイオイNHK、ちょっとマズいんじゃ?」と突っ込みたくなります。で、その本作ですが‥野村監督の安定した演出と川又昂のカメラワークの美しさのお蔭で辛うじて悲惨なラストまで何とか観終わることができますた。出演者にかなり曲者を多数配しているので、彼らの演技を見るだけでも充分に堪能できるかとは思います。が、いかんせん長ーーーーーい上に、いくら何でも重苦し過ぎます。救いが無さ過ぎてやりきれません。マイナス2点。もしもNHKリメイクを見て軽い好奇心でオリジナルを鑑賞するつもりでしたら、恐らく凄まじいリバウンドを食らいますから、そこんとこよくよく覚悟して御覧を。先述の岩下の熱演もさることながら、お歯黒メイクの左幸子が演じる業の深いにも程がある”好色一代女”っぷりも隠れた見所かも。
8点(2004-11-21 02:13:16)
110.  パラダイン夫人の恋 《ネタバレ》 
「レベッカ」の時にも言及したんだけど、とにかく非道い出来でガックリ…。シナリオまでしゃしゃり出るくらいならセルズニックも自分で監督すりゃあイイのに~。てか、上がってきた脚本の余りのトホホさに流石のヒッチ先生もクラッと「めまい」がして戦意喪失て感じ?何しろペックの演じる弁護士がダメ!もうダメダメちゃん!!アリダ・ヴァリ扮するパラダイン夫人の無実を信じる根拠が「美人だから」…ってアンタ思春期の純情少年かよ!しかも女房持ちじゃん!彼の弁論も強引かつ単調かつ間抜け過ぎて、何かもう観てるコッチが「こいつアフォちゃうか?」と堪らなく恥ずかしくなってくる。最後も邦題とは一切無関係なペックとアン・トッドの大甘メロドラマみたいになっちゃうしナァ‥。うーーーーん、褒めドコロが見つからないので6点マイナスゥ!!
4点(2004-11-20 04:08:25)(良:1票)
111.  十一人の侍 《ネタバレ》 
極端なまでにスーパーマン的な剣豪が、たった一人で大勢の敵をバッサバッサと斬り倒してメデタシメデタシ‥という従来の時代劇へのアンチテーゼなのは分かる。にしても、仮にも映画なんだから娯楽作品としての最低限の礼儀を欠いて、ひたぶるにテーマを追求するのは観客の存在を忘れた本末転倒と言わざるをえまい。工藤監督お得意の”集団抗争時代劇”も斬新に感じたのはぶっちゃけ「十三人の刺客」のみであり、「大殺陣」も本作も二番煎じ・三番煎じの域を一歩も出ていないように思う。特に本作はプロット構成から何から「十三人ー」のモロ焼き直しに過ぎず、しかも著しく見劣りする。まず何よりも菅貫太郎のバカ殿(斎厚)に「十三人ー」時のイッてしまった狂気が(もう大幅に)不足しているのが痛い、イタ過ぎる。あと、夏八木勲も主演としての貫禄が無い上に殺陣や所作が余りにも軽いので、「十三人ー」での千恵蔵の凄みには程遠く、とても作品を支えきれていない。斎厚暗殺の場面も当初の手筈通り木曽山中で決行していれば、少しは見応えもあっただろうに…。雨宿りの斎厚一行を雨中をついて襲撃する場面は「七人の侍」クライマックスを意識したのかどうか知らないが、いかにも取って付けた感じで悲しいくらい緊迫感ナシ!西村晃だけが生き残るラストも、十一人それぞれの個性が全く描写されていないので別に意外性も何も伝わってこない。こうなると「十三人ー」が際立っていたのは、工藤監督が最も否定したかったハズの典型的な時代劇スターである千恵蔵や嵐寛寿郎の功績だったコトになる。図らずも本作が見事にソレを証明した形になったのは何とも皮肉w。
6点(2004-11-20 02:40:57)
112.  普通じゃない
取り敢えずコレと「ベスト・フレンズ・ウェディング」を通して観て痛感するコトは「キャメロン・ディアスのカラオケはデフォでジャ○アン・リサイタル並み!」スネ○やのび○の絶望的な心境を理解するには手っ取り早いカモ。
5点(2004-11-17 01:49:44)(良:1票)
113.  北京原人の逆襲 《ネタバレ》 
イヤ素晴らしい…!!まぁ如何にも当時の香港映画らしく、オリジナリティなんぞ皆無&全編パクリの嵐ではある。が、見世物エンタに徹して「観客の望むモノを惜しみなく見せまくる!」というサービス精神に溢れた点でギラーミンのリメイク版コングなんかよりゃ遥かに優秀。この”程よいお色気”と”荒ぶるモンスター”の絶妙なブレンド具合はラクエル・ウェルチの「恐竜100万年」を連想させるナァ‥。惜しむらくは、巨大モンスター同士のバトルが無い!コトとガメツイ香港映画人にしては珍しく続編シリーズ化など微塵も考慮せず、北京原人もろとも金髪女ターザンのサマンサまでド派手にぶっ殺して有無を言わさぬ性急な幕引きをしたトコロ。イヴリン・クラフトのナイスバディであと2~3本くらい続編を作ってくれれば…と惜しんだ男性は私だけではあるまい。この辺り、香港ショウビジネスって抜け目無いんだか間抜けなんだか今イチよく分からない。でも見世物モンスター映画としての満足度はカナーリ高いので奮発して7点進呈しちゃおう!!持ってけ泥棒!ってねw。
7点(2004-11-16 00:42:00)(笑:2票) (良:2票)
114.  海辺の家 《ネタバレ》 
ストーリーの基本設定として「連れ子を前の亭主に押し付けて厄介払い」という、どうにも感情移入を阻む非現実的な要素が最初に提示されるため、後半部の息子や元妻との和解に至る流れにも全く乗れない。「勝手にやっとれや」てな感じ。二人で家を建てる内に協力者が徐々に増えていく過程にも「何故赤の他人が彼らを手伝うのか」殆ど説明も描写もないので、親切なボランティアなのか単に金で雇われた大工なのか判別できず、今イチ感動につながらない。あと、しんみりしそうな時に「初体験/リッジモント・ハイ」みたいな軽薄エッチ場面をポイポイ挿入する意図も理解不能。サービスのつもり…なのか??まぁオヤジの臨終で見え見えの泣かせに行かなかった潔さは認めるが、全体として散漫な印象は否めない。正に”可もなく不可もなし”悪いが5点マイナス。
5点(2004-11-15 02:25:54)(良:1票)
115.  探偵物語(1951) 《ネタバレ》 
ワイラーの演出の卓抜さが堪能できる刑事ドラマの傑作。開巻を飾るキャスト&スタッフ・クレジットにおけるリー・ガームスのカメラワークが先ず見事。大都会NYを高空ショットで捉えつつ、徐々に絞り込み舞台となる21分署へと至る流麗な鳥瞰撮影の妙で観る者をグッと画面に引き込んでゆく。次いで慌しく引っ切り無しに署内を出入りする登場人物たちの紹介となるが、ほんの端役(被害妄想の婆さん等)に至るまで人物へのスポットの当て方が実に秀逸。凡庸な監督なら焦って主役のカーク・ダグラス扮するマクラウド刑事をこれ見よがしにトップで登場させるだろうが、ワイラーは先ず脇を固める署長や同僚の刑事たちを、万引き女を、猥雑な生活感に満ちた取り調べ室の屋内状況を、矢継ぎ早のショットの積み重ねの中で確実に描写し、観る者に情報を”映像”で提供する。その的確さ、構図の上手さには全く無駄やムラがなく毎度ながら感心させられる。こうした一連の描写の中に細かい伏線を同時に数多く張り巡らせているコトもワイラーの非凡さを実感させるポイント。並みのヘボ監督との相違点はそれだけではない。その最たるトコロは俳優の過剰演技を徹底的に制御するコントロールの見事さにある。カーク・ダグラスの稀に見る力演も一歩間違えば鼻につくオーバーアクトになりかねない諸刃の剣だが、上手く劇中に活かしきっている。自らの”イントレランス”で愛する妻を完全に失うマクラウドの哀愁と苦悩が画面から痛いほど伝わってくる。こうした俳優アンサンブルが見事にハーモニーを奏でるか否かに演出の力量が問われるが、そういった意味でワイラーのディレクションには決して破綻が無い。出演者では矢張り、万引き女役のリー・グラントと強盗犯チャーリィ役のジョセフ・ワイズマンが舞台版に引き続きの当たり役だけに実~にウマイ、ウマ過ぎる。殊にグラントは極端なわざとらしいコメディ演技に走らず、何ともトボけた味わい深さで絶賛も納得。そうそう、ワイラー名物の”階段”は当然、人物の出入りの際に印象的な効果を発揮していたことも言い添えておかないと。とにかく文句無し10点満点!!
10点(2004-11-12 19:28:34)(良:4票)
116.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
ラストがいかん、ラストが!!「何が何でもハッピー・エンドにせにゃあ~!」とまでは言わないが、アレほど呆気なくヤンを殺すくらいなら何もあそこまで引っ張らなくても…後味悪いってか悪杉。しかもあんなヤツに射殺されるなんて…!!個人的にあのオチで一気にクールダウンしてしまった。しかし、本作に代表される近年の香港映画の躍進ぶりには正直言って目を見張ると共に羨望すら覚え、素直に手放しには喜べない何とも複雑な思いにさせられる。(お好きな方には申し訳無いが)泥臭くて垢抜けない70~80年代の香港ムービー群を数多(あまた)観慣れた身にとって、本作はその完成度・先の読めない洗練されたシナリオ・巧妙な小道具の場面的な仕掛け・カット割やカメラワーク等で正に隔世の感を抱かせる。俊英がキャスト・スタッフ共に実にイイ感じで伸びやかに育ちつつある今日の香港映画界の勢いみたいなモノを十二分に感じさせるそのインパクトは見事の一語!悔しいが大きく水をあけられた感が深い邦画界への叱咤の意味も込めて8点進呈。先述の余計なバッドエンド追加で悪いが2点マイナス。
8点(2004-11-11 03:02:33)(良:1票)
117.  シャドウ・オブ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
完全に元ネタ一発勝負の奇を衒い過ぎたアイディア倒れ作品の典型。おのれのショボい力量も弁えず、ムルナウの傑作「吸血鬼ノスフェラトゥ」を中途半端にパロディ化して冒涜したスタッフ一同の罪は決して軽くないぞ!何だか同人レベルの安いシナリオとデフォー、マルコビッチの無駄に気合がかった怪演が果てしなくミスマッチ。思いつき(だけ)で軽々しく内輪受けの自己満足映画を作ってんじゃねーよゴルァ!7点マァイナス!!
3点(2004-11-10 12:34:17)
118.  アンナとシャム王 《ネタバレ》 
1956年版「王様と私」に美しい色彩とロジャース&ハマースタインの流麗極まる歌曲があるならば、モノクロの本作にはジョン・クロムウェルの卓抜な抑制された演出力とそれに見事に応えた主演の二人がある!コトほど左様にアイリーン・ダンとレックス・ハリソンの持てるポテンシャルを存分に引き出して、尚且つ調子に乗って暴走させない鮮やかな手綱捌きを見せるクロムウェルのテンポ良く飽きさせないディレクションぶりは天晴れの一語だ。何よりアンナとシャム王モンクートが”色恋を差し挟まない大人の友情”でお互いを堅く信頼し合っていく一連の描写が格調ある情緒を醸し出す主な要因だろう。殊にレックス・ハリソンの演技力は特筆に価する。身勝手で自己中丸出しな言動の端々から滲み出る真摯で実直な努力家としての側面。欧米列強の接近を肌で感じつつ、いかにして植民地化を免れ近代国家に生まれ変わるかの苦悩・試行錯誤がリンカーンへの手紙などのエピソードを通じて観る者に伝わり、何とも微笑ましく憎めなくなってくる。最後まで二人のユーモラスな意地の張り合いで押し通して欲しかったが、惜しむらくはタプティムの火刑とルイの落馬事故はトーンが完全に異質で浮いてしまっており、個人的にはやや興醒めだったので悪いが1点マイナス。やっぱ流石にオリジナルはひと味違いますナァ…!!
9点(2004-11-09 04:06:40)(良:2票)
119.  ケン・ラッセルの 白蛇伝説 《ネタバレ》 
いやぁ~もう退いた、退いた!何ていうか、その、凄えお下劣で笑うに笑えねえぇぇ!!キャバレーのショーガールみたいな蛇女がペニ○バンド装着でヒロインに迫るシーンの寒さは極北のシベリア並みかも。ヒュー・グラントの木偶の坊っぷりが更に拍車を掛けて下品!!妄想場面でのキャットファイトに興奮してボールペンをググッと傾斜させるオヤジギャグには絶句!!「ケン・ラッセルのエロ惚け伝説」に改名すべきだわ、こりゃ。エロ過ぎるからくれぐれも子供は(イヤ大人も)観ぬが吉ィィィィ!!!!7点マイナスゥゥゥゥ!!!!!《追記》【エスねこ】様、初めまして。「はっはっはー~」のくだりで思わず大爆笑でした。イヤまさしく仰る通りそんな感じでしたねぇ。あの漲る熱いパトスをもうちょっと正しかるべきベクトルへと向ければ良かったろうに…と惜しまれてなりません。
3点(2004-11-08 02:07:05)
120.  キッチン・ウォーズ/彼女の恋は五ツ星
シュワの監督ぶりは五ツ星=5点。
5点(2004-11-06 01:40:38)
070.50%
180.57%
2221.58%
31007.17%
41228.75%
533123.73%
625918.57%
722215.91%
819413.91%
9856.09%
10453.23%

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