101. タワーリング・インフェルノ
子供の頃TV放映を観る度に何度も手に汗を握り体を強張らせながら観ていた、パニックムービーNO.1作品。ダイハードの頃にパクられ具合を見る為に見た時は、実際こんな事って起きないんだろうなぁなんて思っていたが、9.11を知った後で観ると改めてこの映画の出来のよさを思い知らされた。ラストのマックイーン「今日は200人の死者でラッキーだった。いつか1万人以上の死者が出る」というようなセリフに鳥肌がたった。 9点(2004-01-05 22:20:44) |
102. ミラーズ・クロッシング
森の中を下から写し、風に飛ばされる帽子、レオが殺し屋から逃れるシーン、ラストにトムがアパートに入るシーン等など好きなシーン満載。先が読めないスリリングな展開に思わず引き込まれてしまう。 9点(2004-01-04 19:48:07) |
103. HANA-BI
ソナチネまでの北野映画の主人公は、クールなバイオレンスで、だた一人死に場所を探し積極的に死を求めてるイメージが強くあった。HANA-BIは妻という存在が今までにない部分であり、これ以降の映画には、愛と死または別れという部分が濃くなっていった。愛という部分も言葉で語るわけでもなく、セックスで表すわけでもなく、映像の中から観客それぞれが感じて読み取るといった形であり、受け手によって様々な受け取り方のできる映画である。チョッとズルイ気もするが、その繊細な愛情表現や死生観と映像とが大変マッチしている。 9点(2003-12-23 10:41:43) |
104. 陽炎座
タマリマセン、この幽玄さ、妖しさ、艶っぽさ。理解しようとしても実態がつかめないまさしく陽炎であり、この映画そのものが陽炎のようである。 9点(2003-12-21 21:21:03) |
105. ヘヴン
無駄なセリフに音楽すらも排除し、オープニングの街、列車の疾走シーン、大きな木へたどり着くシーンなど常に天から見下ろすような空撮によるきれいな映像を見せ付ける。愛する者を奪われた復讐、犠牲者への想い、自分への一途な愛、親子の深い愛、様々な愛が静かにスパークする。最初に2人が隠れたのは屋根裏部屋でしたがラストはスパークした愛が一気に天へ昇華していき、対照的に地面からいつまでも天を眺めさせる。 9点(2003-12-16 19:35:39) |
106. フォーン・ブース
ほぼ全篇電話ボックス内で姿の見えない電話相手に向かって、一人芝居をしているコリンファレルに脱帽。ちょっとセブンのようなテイストを感じる、キリスト教的公開懺悔室映画。本来懺悔とは、懺悔する側が姿を隠し懺悔された側も秘密を他言しないのでしょうが、ガラス張りの個室でTVカメラで中継みなが注目する中、ただ一人愛する女性に向けて懺悔する。真犯人が神になり代わり、罪深き人間に悔い改めなければ罰を与え、世界のどこにいようとも見続ける、少々説教臭さを感じるものの、よくまとまって面白かった。ただあの場にいた人間の中で恋人だけは「死んじまえ!」と思ったでしょう。ちなみに劇場内の観客私1人、フォーンブース状態、面白いのになあ。 9点(2003-11-25 14:26:10)(良:1票) |
107. サン・ピエールの生命
彼女の囚人に対する慈愛が結果的に自分の夫までも罪人としてしまい、2人の未亡人を生んだ。余分な悲しみや憎しみまでも生んでしまう結果となる。慈愛のパラドックス、国家、法、宗教、などを痛烈に風刺しているルコントの傑作。Veuveって未亡人のほかに俗語でギロチンの意味があるそうです。 9点(2003-11-22 20:16:06) |
108. 北斎漫画
上手く説明は出来ないのだが、かなり好き、パワー溢れる若き北斎の土砂降りの雨の中を疾走する緒形拳は江戸の風情があり、まさしく北斎の絵の様でした。かつて北斎展に行った時に数々の大作、名作だけでなくユーモラスな挿絵やエロティックな春画的なものまでそこには江戸の多数の庶民が生き生きと描かれており、庶民の天才画家なんだと思ったがそんな雰囲気が良く詰まっており大好きです。 [映画館(字幕)] 9点(2003-11-20 22:51:07)(良:1票) |
109. スナッチ
圧倒的なスピード感、ついてこれないヤツは置いてくぞって感じの個性的なキャラクター達、かっこいいです。めまぐるしい展開ですがキッチリ締めてくれるんでスッキリしました。 9点(2003-11-18 15:13:32) |
110. 橋の上の娘
恐怖と快楽のエクスタシー、強い信頼関係、最高のパートナー、永遠の愛と絆に結ばれた二人は運命が必ず引き合わせてくれる、 出会いはつねに橋の上。ルコント監督はハダカが一切なくても、濃密なセックスシーンや究極とも言える愛を描けるところがスゴイです。 9点(2003-11-18 00:07:40) |
111. ビッグ・リボウスキ
反戦ヒッピーくずれのオッサンとベトナム帰りの極右オヤジのグダグダなでたらめボウリングコンビが繰り広げる滅茶苦茶なコメディなんだけど最高に可笑しい。あんな大人になっちゃダメなんでしょうが結構近いモノがあるかも。コメディでありながら、湾岸戦争後の時代設定だが、イラク戦争後の今となんら変わらないのが痛烈な反戦映画である事を知らされる。 9点(2003-11-16 17:48:01) |
112. ショコラ(2000)
沈んだ時に観たせいか、とても勇気づけられ元気になった。古いしきたりや習慣に囚われず、己の信ずる道を堂々と歩めばいいじゃないか。またジョニーデップのギターがかっこいいです。サントラ買っちゃいました。 9点(2003-11-16 11:40:06) |
113. ジャッキー・ブラウン
44歳の前科持ちの黒人スチュワーデスと56歳の真面目な保釈金融業、この設定だけで既にヤラレちゃいます。ここに最高の音楽が乗っかり、細かなカットもテンポよくカッコよく見せられれば、文句の付けようが無い。サミュエル、デニーロ等周りの役者も効いててとても面白い映画でした。 9点(2003-11-16 11:33:26) |
114. ソナチネ(1993)
北野映画で最も北野映画らしい映画。緊張と緩和、生と死、陰と陽、光と影、これら対を成すものがうまく描かれている。光の消えた部屋でマシンガンを連射、HANABIのように浮かび上がる一室の中ではじける命、このシーンは名シーンだと思います。ただストーリーの本筋が正直つまらない。 9点(2003-11-08 13:57:08) |
115. ベティ・ブルー/愛と激情の日々
ここまで過激では無いにしろこういう女性っているんですよ。「猟奇的な彼女」の彼女にしてもそうなのだが、愛情表現が苦手で傷つけあう事でしか愛情を確認できなかったりする訳で、男は全てを受け入れ続け、彼女に心の緊張を解きほぐして安心、安らぎを与え続ける事しかないんでしょう。付き合ってるときはコイツの事を100%理解し、全て受け入れ愛し続けるのは自分以外に有り得ないと思うんだけどねえ。 9点(2003-11-02 15:23:29) |
116. 新・黄金の七人=7×7
ルパンでまんま使われているように、とてもよく出来た話で今見ても色あせることなく楽しめる。シリーズの中でも一番面白い。 9点(2003-11-02 12:10:11) |
117. フェティッシュ
殺人事件マニアの女の子と連続殺人犯が運命的に出会い、お互いの偏執的な愛をぶつけ合い最高のエクスタシーに達するというとてもブラックな映画でした。 9点(2003-11-01 21:49:58) |
118. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
設定が設定なだけにツッコミどころは満載ですが、そんなことはどうでもいいです。ラスト30分くらいでどれだけ涙を流したでしょう。「ごめんよ。ばあちゃん」コレだけでウルッちゃう、年取ると涙もろくていけねえや。 9点(2003-11-01 18:38:00) |
119. ターミネーター
まさしくサイボーグの体、シュワちゃん以外でターミネーターは考えられません。あの体と強面の顔、誰が聴いても下手な英語、これらが逆に冷徹なターミネーターの強さと怖さを現している。 9点(2003-10-31 00:06:15) |
120. 2001年宇宙の旅
何度か見てますがラストの意味やモノリスの意味が解らなかったのですが、先日とある本に解説されてるのを読みやっと長年のモヤモヤが晴れました。すごい映像、音楽、徹底したリアリティですが、何十年も悩まされていたので減点。原作を読んでいればよかった。 9点(2003-10-30 16:06:19) |