101. リトルプリンス 星の王子さまと私
《ネタバレ》 あまりアニメは見ないのですが、大人の視点で楽しめました。子供の頃にあって、今は問うに失ってしまった何か。そのとき、自分が持っていた良かった部分とは何か、少しの時間でも考えることができますね。プリンスの物語を辿るアニメーションはふわふわと優しい趣があります。ジェフ・ブリッジスの声もいい。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-15 23:03:14) |
102. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 4作目より好きです。C・マッカリーは脚本も書いているだけあって、M:Iの世界観を自分のモノにしています。派手すぎない堅実なアクション演出が、アクまで生身のアクションにこだわるトム・クルーズの意図とマッチしている感じ。スパイ映画ならではの二転三転する展開も、複雑すぎないギリギリの範囲におさえています。元ジャック・ライアンのA・ボールドウィンがおいしいところもっていくのもニヤリ。 [映画館(字幕)] 7点(2015-08-15 21:50:31) |
103. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 本作の成功は原点回帰にある。その象徴が、1作目以来に登場するヘンリー・ウー博士だ。このキャラクター、M・クライトンの原作では重要な人物だが、映画ではチョイ役となっていた。新作で彼はハイブリッド恐竜を作ったことをパークのオーナーに非難されてこう言う、「ハモンドの時からすべてが作りものだったんだ」と。そう、「ジュラシック・パーク」で描かれたのは、恐竜を甦らせたと思い上がる人間に対する、テクノロジーの予測不可能な危険性であった。これは、テクノロジーへの過信に対して、クライトンが常に描いてきた警鐘でもある。新作の主役であるハイブリッド恐竜は、遺伝子操作によって生み出された、実際には存在しない怪物として登場する。しかし、実はパークの恐竜すべてが遺伝子操作によって生み出されたまがい物なのだ。テクノロジーの進歩に伴う過ちの繰り返し、これこそクライトンの意志に沿ったものではないだろうか。 そんな原点を踏襲した本作では、20年前に上映された1作目に興奮した観客なら、誰しもその感動を思い起こされるシーンが随所に挿入されてもいる。強引な展開や見せ方に粗はあるが、配役がハマッているし、あまりにもずるいT-REXの登場には童心に返って興奮間違いなしだし、総じて満足のいく仕上がりとなっていた。 ラスト、マルコム博士が出てきて「だから警告したんだ。生命を管理することなんてできないと」なんて言うシーンがあると最高だったんだけど。 [映画館(字幕)] 7点(2015-08-06 10:55:48)(良:1票) |
104. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
《ネタバレ》 コーエン兄弟が好きな人はゼッタイ楽しめます。コンスタントにテイストの違ういい映画を連発できるのは、本当にスゴイ。オスカー・アイザックとキャリー・マリガンは「ドライブ」では夫婦でしたね。二人ともがらっと印象が違う。うまい。 そして、猫好きにはその愛らしさがたまらない。車の中で、ルーウィンと同じ動きをする彼女(でいいのだっけ?オスかメスが重要です)の瞳は忘れられない。 [DVD(字幕)] 7点(2015-07-20 21:53:17) |
105. オール・イズ・ロスト 最後の手紙
《ネタバレ》 主人公はもちろんR・レッドフォードであって、それ以外の人は出てこない。けれども、もうひとつの主人公は海である。時に美しく、時に激しく、時にせつない。海の捉え方がすばらしい。特に海面下から海水面を見上げるショットは、漂流した主人公の孤独を映すとともに、人にとっては動的である海が、本来は常に静的であることを捉えている。その雄大な世界において、人はなす術もなく、ただ自分がどうやって生き残れるかを考えるしかないのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-01 20:20:40) |
106. トゥルース 闇の告発
女性の人身売買を取り扱った映画で、全体に流れるもどかしさと残酷さに息が詰まります。そんな内容でも、サスペンス性をもって、一人の女性の孤独な闘いを丁寧に描いている良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-15 21:51:41) |
107. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 ストーリーはまったく「ダイ・ハード」1作目。主演の2人は息が合っていてよかった。敵側の動機がいまいちハッキリしないのが難点。金か、復讐か、もう少しハッキリさせた方がいい。こういう映画は悪役がアクション演出より大事ですから。そして、ジェームズ・ウッズだと、いかにもワルすぎて工夫がないです。 [映画館(字幕)] 7点(2013-09-01 20:12:06) |
108. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 世界各国を飛び回るゾンビ映画。ホラーは苦手、という人でも楽しめると思います。奥さんと子供たちは前半で出番がなくなります。一方で、各国で協力し合う登場人物たちが、それぞれに魅力的。ドラマにしたらおもしろいのかも。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-14 22:11:55) |
109. ザ・マスター
「ブギーナイツ」「マグノリア」が好きです。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も理解できます。しかし、この「ザ・マスター」は難しい。誰でもマスターは必要だし、それを求める人間、そこに救いを求める人間の心理も理解できます。けれど、それを素直に描いたら映画としてのエンタテイメントは無いですね。いい映画だけど、楽しめない、感動もできない、そういう映画です。ホアキン・フェニックスはものスゴい! [映画館(字幕)] 7点(2013-03-28 21:56:03)(良:1票) |
110. 幸せへのキセキ
安心して見られる作品。「動物園を買った」こと以外では、父子の関係がもうひとつののテーマかな。マット・デイモンの不器用な父親役は合ってましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-27 20:46:04) |
111. アウトロー(2012)
《ネタバレ》 「誘拐犯」で監督デビューしたクリストファー・マックァリーですが、それ以来監督作がなく心配してました。「誘拐犯」はかなり楽しめるクライム・アクション映画でしたから。久しぶりの監督作もやはり同じ路線。ストーリーもしっかりして、良かったです。ただ、トム・クルーズはこの映画の主役としては少し合わなかったかな。不死身のヒーローすぎて、はみだし者感ゼロですから。 [映画館(字幕)] 7点(2013-02-17 13:35:23) |
112. スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
ストーリー立てがしっかりしていて、キャストも豪華なので飽きることなく楽しめた。政治の裏側を語るには真っ当に描かれすぎていて、もっと皮肉を利かせてもよかったのかな。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-28 14:12:25) |
113. 砂漠でサーモン・フィッシング
《ネタバレ》 砂漠でサケを泳がせるテーマだけでは映画として難しかったのか、物語の主軸は自分たちの人生を見直して惹かれあう男女です。そこにイエメンの大富豪や、英国の首相官邸が絡んで、コミカルな展開とシリアスな内容がうまく進んでいくラブコメ映画ですね。けれど、主演2人の自然な演技もあって、とても好感の持てる仕上がりです。題名に見合うところでは、信心を通して砂漠にサケを泳がせようとするイエメンの大富豪が主人公ですが。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-22 20:29:41) |
114. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 前半はとても楽しめたけど、後半はスパイ活動とは関係ない違う映画になったような。新体制でリスタートする次回作に期待させる作りですね。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-16 14:38:22) |
115. アーティスト
映画の世界にどっぷり浸かれる映画ですね。最初はサイレントが物足りなかったけど、ペピーと逢って物語が進み始めてからはとても楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-16 14:35:19) |
116. デンジャラス・ラン
《ネタバレ》 主題の「Safe House」からは序盤で離れ、あとはスピーディーな逃走劇。実はCIA内に裏切りものがいたというオチや、それがブレンダン・グリーソンという設定にはヒネリがない。けれど、十分に2時間スクリーンで楽しめたのはデンゼル・ワシントンの作り上げたキャラクターの魅力ですね。 [映画館(字幕)] 7点(2012-09-23 19:20:26) |
117. ラブ・アゲイン
《ネタバレ》 「ソウルメイト」をテーマにしたよくある恋愛群像劇ですが、キャラクターの描き方がうまいので楽しめます。脇役では、マリサ・トメイが主人公と関係をもつ大胆な女教師役で光ってます。なんでもできる女優さんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-18 16:39:12) |
118. カンパニー・メン
会社で働く人たちの現実を丁寧に突いた佳作です。リストラは日本でもアメリカでもそう変わらないんですね。日本だとハ○ーワークという存在が欠かせませんが…。ただし、ベン・アフレック演じる主人公が優秀な人材だと感じる部分がなくて共感し辛かったです。脇を固める俳優陣はしっかりしているのに、勿体にない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-11 21:19:06) |
119. 裏切りのサーカス
《ネタバレ》 少しずつ二重スパイの顔に迫っていく本格的なスパイ映画だと思います。ただ、ゲイリー・オールドマン演じる冷静かつ聡明な主人公や、ジョン・ハート演じる豪腕な元ボスに比べて、疑いの対象となる4人の幹部がどうも弱い。彼らが英国諜報部で幹部にまで上り詰めた要素が見当たらず、そりゃゲイリー・オールドマンがなんとかするよねと思って安心しちゃいます。 [映画館(字幕)] 7点(2012-05-21 09:23:41) |
120. マージン・コール
《ネタバレ》 リーマンショックの前夜を描いているのだが、経済用語に疎い自分にはそのへんは理解しきれなかった。しかし、アカデミー賞の脚本賞にノミネートされただけあって、キャラクター設定とセリフ回しがしっかりしているので引き込まれる。デミ・ムーア×サイモン・ベイカーやポール・ベタニー×スタンリー・トゥッチの対峙はもちろん、ケビン・スペイシー×ジェレミー・アイアンズのかけ合いなんて鳥肌もんですよ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-19 22:13:16)(良:1票) |