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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  台風騒動記 《ネタバレ》 
コメディとしては、それほど笑えなかった。むしろ議員たちの浅ましさ、のんきな単純さに呆れます。実話の映画化だそうですが、どの程度カリカチュアされているのか。裏を返せば、どれほど現実的なのかが気になりました。最後の解決法はいかにも社会派らしいです。「声を上げる」ということは現在にも通じますが、実際には、声を上げても何ともならないこともありますが……。製作時期を考えると、そこまで要求するのは無理でしょう。そういった点も含めて、あまり高くは評価できません。左卜全さんの元議長が「私も投書した」というのが、一番よかったかな。あと、藤間紫さんの「ざあます」奥様ぶりも楽しかったです。しかし町長夫人なのに、なぜ夫と名字が違うのでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-09 11:47:30)
102.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
いやー、グロリア・スワンソン、たしかにすごいです。自分と経歴の重なる役をやっているから、よけいすごいと思います。結構やりにくいでしょうに。それとも喜んで演じていたのでしょうか。デミル監督はゲスト的なチョイ役だと思っていたら、案外出番が多くて重要な役回りでした。しかも本職顔負けの名演劇でした。 ところでつらつら考えてみるに、ノーマがああなった原因の一端はマックスでしょう。彼が現実を教えていれば、ああまでひどくはならなかったでしょう。というか、マックスは偽の手紙を書いたりして、むしろ助長していた様子です。となると、マックスもノーマにいつまでも「大女優」でいてもらいたかったのか。最初の夫だったということは離婚したわけですが、彼が愛したのはあくまでスターのノーマであって、いち女性ではなかったと考えると、それもうなずけます。自分が大スターにしたことにこだわりがあったのでしょうが、それがノーマを追い詰めることになったとすれば、彼女はむしろ被害者。最後に冷然と監督をするマックスが、一番恐ろしいのかもしれません。 あと、『サロメ』というのはうまいですね。サロメが愛するヨカナーンを死に至らしめ、その首を持って恍惚となるというプロットが、うまく生かされています。また、死者が語るという趣向は奇抜なようですが、考えてみるとノーマとマックスも時代から取り残された、ある意味「死んだ人間」なわけです。そうなると主要人物3人はすべて死人だった、ということを表しているのでしょう。生の世界にいるベティとは、相容れない運命だったのです。そういう点からも、うまく作られていると思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-24 17:59:13)
103.  青空娘 《ネタバレ》 
明朗快活青春映画。楽しく見ました。あくまで明るく、あくまで元気に、あくまで前向き。こういうところが、高度経済成長期らしいところでしょう。未来に希望の持てる時代だったのですね。義理の母に邪険にされるあたりがのちの大映ドラマのようで、こんな時代にもルーツがあったとは驚きです。川崎敬三と菅原謙二の不思議なライバル関係とか面白い。蝶々・雄二の息のあったところも見られます。増村監督で同じ年の『暖流』はダメでしたが、これは楽しめました。こういう作品ならもっと見てみたいです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-21 19:36:42)
104.  ウィンチェスター銃'73(1950) 《ネタバレ》 
子供の頃、「持ち主が次々と不幸にみまわれる宝石」の話を読んだことがありますが、これは銃を手に入れた人間が次々と死んでいく話。そのため色々とエピソードが入っているのですが、どうもそれが単調でした。時間が短いのに、結構長く感じました。最初の射撃大会と、最後の対決はよかったと思いますが。主人公の相棒のミラード・ミッチェルが、いい味を出していました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-10 16:24:53)
105.  花咲ける騎士道(1952) 《ネタバレ》 
序盤は占いを信じて疑わないファンファンにちょっといらつきますが、王女様を助ける場面での剣さばきはお見事。アドリーヌに恋していることを自覚するあたりからは、かなり楽しめました。やはり見どころは、さらわれたアドリーヌを追跡するところでしょう。活劇とギャグの取り合わせ、その切り替えがよかったです。地下道を通って敵の中枢へ潜り込み、さらに机の下からはい出ても誰も気づかないというアホらしさ。このご都合主義があるので、最後にアドリーヌが国王の養女になっていても許せます。しかし、なんだかんだで王様を「いいひと」にしてしまうのは、疑問もありますが。とはいえ、十分に楽しめる作品でした(ジーナ・ロロブリジーダの谷間も含め)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-05 21:07:15)
106.  赤い陣羽織 《ネタバレ》 
製作はなんと歌舞伎座。原作はもちろん木下順二の戯曲ですが、歌舞伎座でもよく上演されるようで、十七代目勘三郎は歌舞伎座での初演者らしい。映画化されたいきさつはよくわかりませんが、好評だったのでしょう。 コメディというか「滑稽劇」ですが、今見ると苦しいところもあります。とはいえ、一応楽しく見られました。権力者への風刺劇として、山本薩夫の監督起用は適任でしょう。ドラマの盛り上げ方もうまい。 しかし本作の見どころは、なんといっても香川京子と有馬稲子の両女優。香川京子は「できる奥方」を凛とした美しさで演じています。それに対して有馬稲子の方は、誰からも言い寄られるあだっぽい女房役で、これまた美しい。この2人の亭主が、そろって気が弱くあたふたしてばかりなのも、おかしいところ。戦後「女と靴下は強くなった」と言われたそうですが、この作品などそれを象徴しているのかもしれません。出演者はみな楽しそうで、特に多々良純あたりはかなり乗ってました。見ている方も楽しくなります。
[地上波(邦画)] 7点(2012-10-21 11:25:17)
107.  姉妹(1955) 《ネタバレ》 
これは名作。基本は姉と妹を中心に家族を描いた作で、2人姉妹なので簡略版『若草物語』といった感じ。短いエピソードで構成されているのも共通していますし、はっちゃんの家へ掃除に行くあたりも、『若草物語』を連想させます。序盤は笑える話が多く引き込まれて見ていると、徐々に重いテーマが顔をのぞかせるあたり、うまい構成です。社会問題についていろいろ取り上げていますが、現実的なのは問題提起をしても大して解決されないまま終わること。多くのエピソードが連なっているということもありますが、世の中の問題はそんな簡単に解決できないということを素直に現しています。そんな社会の“壁”に対し、やはり素直な想いで立ち向かってゆく中原ひとみがものすごくさわやか。彼女のまっすぐな気持ちが本作最大の魅力でしょう。 この作品、原作も絶版ですし映画のDVDも廃盤のようです。作中「めくら」や「かたわ」といった言葉が出てくるのが原因かもしれませんが、時代がどうのこうのというよりは、そうした言葉を使わないと表現できないこともあるのです。本作ではまさにそうした使われ方をしており、単純に「差別語が出てくるから」という理由で入手困難であるとすれば、非常に残念です。これはぜひ、多くの人に見てもらいたい作品ですので。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2012-10-13 20:14:52)
108.  80日間世界一周 《ネタバレ》 
むかーしNHK総合テレビで見たことがあります。なぜ放送されたのか、今もって不明です。改めて見直すと、原作がフランスで映画はアメリカ製作なのに、イギリス的雰囲気がよく出ていたのがマル。ユーモアも十分ありますが、時としてドタバタになるのがアメリカ風か。要所要所で「ルール・ブリタニア」を流すのも、気が利いています。 序盤は観光映画かと思うような展開で、正直退屈。スペインでのフラメンコと闘牛が長すぎます。しかしその後はテンポよく進んで、飽きずに見られました。アメリカ以降また少し粗くなってきますが、最後ロンドンに帰ってきてからの話があるからでしょうか。悪いとは思いませんでした。 マイナスとしては、やはり最後に日付変更線の問題がわかること。几帳面なフォグなら、日付や時間をちゃんとチェックしていそうです。それとも当時のアメリカには新聞がなかったのでしょうか。あと、人物の心理描写まで手が回っていないので、フォグと姫とのロマンスがとってつけたような感じになってしまいました。全体としては、フォグとパスパルトゥーとの関係を越えた友情物語としての印象が強いです。ほんと、フォグは召使いのためにいろいろとやってますねぇ。不思議なくらいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-11 20:00:50)
109.  東京キッド 《ネタバレ》 
けっこう面白い。喜劇というよりはコントの要素が強いようです。ただ、邪魔になった子供をなんとか置いてきぼりにしようとするのはあまり笑えない。子供をバーに連れて行って金を稼ぐというのも、時代を感じさせます。笑いの点では、エノケンと堺駿二がとぼけた味を出していました。 で、美空ひばりですが、「子供の頃から大人の歌い方」とよく言われますが、本当だということがわかります。「おじちゃん、おばちゃん」と子供っぽいのに、歌うと大人そのものというアンバランスが変。ある意味、これが一番おかしいかも。とはいえ、うますぎて笑えないわけですが。クレジットされていませんが、「悲しき口笛」も聞けます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-06 21:18:04)
110.  二等兵物語 《ネタバレ》 
こういう名画が隠れていたとは、まだまだ映画の世界は深いです。前半は隊長の愛人がらみや悦子さんの伯母さんなど、かなり笑わせてくれます。後半は柳田親子を巡る話を中心に、軍隊の無茶ぶりを描写。このあたりはほかの戦争映画にもありますが、戦争が終わると知って物資を確保しようとする上等兵たちに、主人公凡作が思いっきり逆襲するのが見もの。こちらも胸がスカッとして、持って行き方がうまいです。ここですばらしいのは、凡作は「集団における信頼の大切さ」を説くのですが、これが軍隊批判にとどまっていないということ。学校におけるいじめが大きな問題として取り上げられている昨今、この信頼の重要性は胸に響きます。こういう意味で、今の時代にも通じる作品であると思います。ただ、最後の「平和が続く機械」というのは、ちょっと感心しません。平和というのはモノではなく、人間の心で維持していくものだと思いますから。 とはいえ、全体としてはすばらしい作だと思います。あまり知られていないようですし、ソフトも廃盤のようですが、もっと多くの人に見てもらいたい映画です。シリーズの2作目以降も見てみたいですね。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2012-09-10 21:18:12)
111.  くちづけ(1957) 《ネタバレ》 
ストーリーだけとると日活風ですが、見てみるとちょっと印象がちがう。テンポの速さ、セリフの速さが、限られた「青春」を生き急いでる主人公を象徴しているよう。親に反発しつつ、肝心なところでは親に頼らざるを得ない幼い弱さも、ちゃんと描かれています。なので、最後はあれでいいのか、判断に迷ってしまいましたが、背伸びをしても子供は子供ということなのでしょうか。本作は発表時期からして太陽族を意識していると思いますが、そもそも太陽族がどういうものなのかよく知らないので、比較はできません。そういう文脈で見てみたら、また発見がありそうですが。 ちなみに増村監督は、この年続けて『青空娘』、『暖流』と発表します。三作とも当時としては新しいカラーを取り入れたものだったんでしょうね。
[地上波(邦画)] 7点(2012-08-08 11:40:33)
112.  近松物語 《ネタバレ》 
こう言うのも何ですが、日本にもシェイクスピアに比肩するような悲劇があったことは欣快。ちょっとした間違いから、坂を転がるように事態が悪くなっていくさまは、悲劇の王道です。ただ、通常の悲劇は前提として恋愛があって始まるのですが、これは話の進行とともに愛が結ばれていくのが珍しい。まあ、お玉の茂兵衛への想いとかもあるわけですが。後半のおさん茂兵衛には、抑えていたものが一気にあふれ出す激しさがあります。大経師の悪役ぶりと、凋落する展開もすばらしい。構図がどうこうとかいう難しいことはわかりませんし、特に美しいとも思わなかったのですが、不要なものをそぎ落としたかのようなシンプルな画面はよかったと思います。 ラスト、馬上のおさんがほほえんでいたように見えたのですが、見間違いではないですよね?……
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-08-07 20:37:02)
113.  パリの恋人 《ネタバレ》 
あまり期待していなかったのですが、けっこう面白かった。ストーリーはラブコメの王道といった感じで、登場人物そろって強引すぎるのが笑えます。オードリーは序盤でのキンキラキンの世界において、地味だからこそ逆に映える。そういう対比が生きているところがもっとも魅力的で、もちろんファッショナブルになってもそれなりに素敵ですが、やや色あせて見えます。地味な共感主義者としてカフェで踊るところなど、相当おかしいけど見ていて楽しい。だから教授が登場して共感主義の仮面がはがれてからは、ややクールダウンしてしまいました。それにしても共感主義って、ほとんど新興宗教だなぁ……。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-05 16:47:29)
114.  にごりえ 《ネタバレ》 
一人の監督によるオムニバスですが、それぞれの長さがだんだん長くなっています。見やすく工夫されています。全体として光というか「灯り」を生かした演出が印象的で、特に第1話での提灯の使い方などうまいと思いました。アップと引きの使い分けもよかったです。第2話では動きのあるカメラで、変化をつけています。 内容的には、主人公がいずれも「行き詰まった状態にある女性」であることが共通していますね。その行き詰まりに変化を与えるのは、いずれも男性。女性一人ではにっちもさっちもいかないというのが、時代を感じさせます。もっとも変化といっても、事態が好転するわけではありません。第1話のせきは結局現状に堪え忍んで生きてゆかねばならないでしょうし、第3話に至っては心中で幕を閉じます。第2話は一応ハッピーエンドのように思われますが、伯父さんの借金はまだまだ残っていますし、問題を先延ばししたにすぎません。それでもこれが一番人気があるのは、将来に対する希望を感じさせるからでしょう。私も第2話がもっとも気に入りました。 原作は読んでいませんが、当時女性が置かれていた立場、それに対する樋口一葉の考えなどをきちんとすくい取って、ていねいに映像化したという印象を受けます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-08-02 07:41:11)
115.  独立愚連隊 《ネタバレ》 
つまらないわけではないですが、面白いとも言いがたい、微妙な線。前線の兵士がやけにのんびりしていたり、戦争を茶化したりするあたりはよかったと思います。また、扱われている事件が、上官が立場を利用して私腹を肥やす「汚職」であるというところには、戦争だけでなく戦後の現実に対する批判も感じられました。しかし探偵ものにも戦争ものにもロマンスものにも徹底できていないのは、三兎を追って一兎をも得られなかったという感じです。全般的な印象が散漫になってしまいました。キャストは好演だっただけに残念です。特に中北千枝子はいい味を出してます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-07-29 21:06:57)
116.  にあんちゃん 《ネタバレ》 
そうか~、これは『キューポラのある街』の原点のような作品ですね。貧しい家族の物語であるだけでなく、きょうだいの絆を描いていることも共通しています。一応長男の長門裕之が主演ですが、実質的に下の2人が主人公ですね。厳しい現実ながらも子供らしく遊ぶ場面があり、要所要所にユーモラスなシーンも挟まれていて、題材ほど暗さを感じさせないのがよかったです。最後に楽天的とも思えるほど未来に希望をもっているところは、やはり時代を感じさせます。当時は東京の情報などほとんど入ってこないでしょうから、未知なる世界へのあこがれはかなり大きかったと思います。それと、子供だからということも大きいのでしょう。今の子供はこれほど将来に希望を持てるのかと、思わず考えさせられました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-28 20:03:39)
117.  ハーヴェイ 《ネタバレ》 
「普通の人が、おかしな人に振り回されるコメディ」としては、そこそこ笑えます。しかし、結局何が言いたいのかよくわかりません。風刺だとすれば何を風刺しているのか? 科学万能の考え方か、精神病院のあり方か、あるいは他人への思いやりを欠いた風潮か。はたまた常識にとらわれている人間か。どうも、どれもピンとこないです。まあ私のように金がなくてあくせく働いていると、幻影を見ているヒマもありませんから。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-16 17:14:12)
118.  赤と黒 デジタルリマスター版 《ネタバレ》 
原作は、一応支配階級に対する批判が込められているようです。たしかに聖職者が「パリに行けば出世できる」と発言するなど、ずいぶん俗っぽいという印象がありました。しかし原作発表当時のフランス人ならともかく、現代の日本人である私から見ると、週刊誌やワイドショーを賑わすような不倫と三角関係のメロドラマとしか映りませんでした。主人公のジュリアン・ソレルは、聖職者を目指したかと思うと女におぼれたりして、人間くさいといえばたしかにその通りですが、あまりにも俗物で魅力を感じませんでした。デジタルリマスターされて、映像は美しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-14 18:04:21)
119.  左きゝの拳銃 《ネタバレ》 
21世紀の日本人がこの映画から見て取れる教訓は2つ。  (1) 暴力に暴力で対抗すると、どちらかが全滅するまで暴力が続く。 (2) 思慮のない者に拳銃のような強力な武器を与えるのは危険である。  序盤はビリー・ザ・キッドに少々同情の余地もありますが、あまりにも短絡的で後半まで続きません。周囲の人間を次々と不幸にする、疫病神でしかない。当時の人からも、疫病神扱いされたのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-05 21:12:48)
120.  お早よう 《ネタバレ》 
喜劇としては、まあ普通。「アイラブユー」というのがませていて面白いですが、テレビを買ってもらうためにだんまりを続けるなど、かなり子供っぽいところもあって(実際子供ですが)、ちょっとぎくしゃくしています。結局は、「大人から見た子供」ということでしょうか。一番よかったのは、押し売りを撃退する三好栄子ばあちゃん。今のお年寄りは振り込め詐欺にあっさりだまされたりしてしまいますが、こういう人ならそう簡単には引っかからないでしょう。お金も持ってなさそうだし。 映画の結論としては、「一見余計に見えることも、実は大事だったりする」ということですね。例えば挨拶とか。これは、小津安二郎監督作品だからこそ重要でしょう。小津作品にはしょっちゅう「そうかね」「そうですよ」「なるほど、そうなのか」なんていう会話が出てきます。本作は、こうしたどうでもいいような会話も実は大切であるという、監督からのメッセージでしょう。おそらく当時から「あんな会話はつまらん」という意見もあったと思いますが、それに対して必要性を説いたのです。そうなのか。そうなんですよ。なるほど、そうだったのか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-09 21:14:19)
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