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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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101.  ジョー・ブラックをよろしく 《ネタバレ》 
大人のための良質なファンタジーであり、ラブロマンスだと思う。 大富豪と死神の奇妙なやり取りを通じて、いつしか立場を超越した (男と男の) 友情が芽生えていく、、といった展開はいかにもマーティン・ブレストらしいですが、本作は、「二人の関係を不審に思う関係者たちをどう納得させるのか?」という、この興味をちらつかせることによって客をうまく惹きつけているところがある。そこは見事に、「国税庁の調査員だ」という、全く予想だにしなかったジョーの一言に一瞬啞然とするとともに、うまいオチだな、と。(それにしても、この場面のアンソニー・ホプキンスの演技は絶品だ) その伏線でもある、それは死と税金のように避けられないもの、これは忘れ難い言葉でした。死と税金ともう一つ、この映画は、人は生きていく上で、「孤独」も避けられないもの、というテーマも併せ持っています。金も名誉も手に入れたビルにとって、若さと美貌を兼ね備えたジョーは、彼自身の叶わぬ願望を投影したようでもあり、同じく孤独という意味で二人は表裏一体なのかもしれません。 いつものことながら、アンソニー・ホプキンスは、大富豪や高潔な人物の役がよく似合う。本作でも、その重厚な存在感で魅せてくれます。 かたや、ブラッド・ピットはそのビジュアルで魅せてくれた。彼のキャリアでは「ファイト・クラブ」の頃が完璧な容姿であったと思うけど、本作もほとんど同時期だから、まさに悪魔的な、ちょっと形容し難い美しさがありました。 クレア・フォーラニもキレイ。彼女も完璧な美しさだと思う。でも、主演の二人に比べたらどうしても存在感で勝てない。なぜなら、彼女には強烈な「個性」がないから。 思えばこの映画の見せ方って、俳優「本人」を大事にした撮り方をされていますね。その分、クローズアップが多くなり全体的に冗長なのが難点でもあるけど。 また、本筋に関係ない部分では、ビルとジョーとドリューによるスーツの着こなしがカットの度に楽しみで、彼らのスーツとネクタイのセンス、そしてネクタイの結び方、、三者三様でそれぞれにこだわりがあり素敵でした。
[DVD(字幕)] 7点(2021-10-12 18:37:33)
102.  のど自慢 《ネタバレ》 
よかったと思う。 しかし悪魔的なことを言ってしまえば、「ネタはNHKからお借りしたものでしょ?」という冷めた見方も終始付きまといます。映画としては、そこに登場人物たちのドラマを当て込むだけだから「独創的」とは言い難いし、実際に何度か、「のど自慢」のドキュメンタリー番組を観せられているような気になってしまった。序盤の細かいカット割りは映画に集中できないほどだったし、本作の感動は「歌」そのものの力によるものが大きいし、、どうも監督の手腕が問われる部分が弱い気がします。効果的なクロスカッティングで出演者たちを描きつつ、本番に向けて盛り上がらせる編集はよかったと思うけど・・。 ただ、井筒監督にしては暴力的な描写や下ネタが皆無なので、良質なホームドラマとして、お正月など家族が揃った時に安心して観れそう。 例えば、近年のつまらない紅白歌合戦を見るよりは、こっちを流していた方がいいかもしれませんね。どれも時代に左右されない、日本らしい「歌」の選択はよかったと思うので。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-10 19:44:12)
103.  エクストリーム・ジョブ 《ネタバレ》 
面白かったです、この5人。 確かに、彼らのお顔からお姿から、そのコメディっぷりから、80年代の香港映画を懐かしく思い出す映画でありました。個人的には、なぜか「ハイスクール奇面組」の5人を思い出しちゃったけど。(女性の方、ゴメン!) 観終えてからよくよく振り返れば、彼らのような猛者たちが署長にペコペコしたり、チキンを揚げてはお客さんにペコペコしたり、、こういう、能ある鷹は爪を隠す「情けなさ」と、最後のバトルの「勇ましさ」、このギャップこそが気分爽快だったと思えます。 ついでに、本作の監督はイケメンのイ・ビョンホンという、そのギャップもまた可笑しい。 脚本が実によいので、例によってハリウッドによるリメイクがありそうですが、、でもそうなった場合、ケンタッキー・フライド・チキンの国としてはどうするんだろう? って心配は余計なお世話?
[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-07 14:10:57)(良:1票)
104.  先生と迷い猫
「猫」の映画、とは考えないほうがいい。この映画は舞台である「街」が主役であり、家と、そこに暮らす人々の物語。 猫と、それを追う老人の目線はそのまま、街の案内人であり「語り部」と思ったらいいだろう。パン屋、美容院、駄菓子屋、学校、開業医による診療所、、そしてそこに集う人々。あえて観光名所案内的なショットを極力避けて、彼らの日常生活にフォーカスした情景撮影が好ましい。まるでこの映画自体が、この街の「あの頃」を記録した文献のようであり、郷土写真集のようだった。 出演者について、前々から、イッセー尾形さんの演技はエキセントリックすぎる印象がありましたが、こういう風変わりな人物を演じるには適任だったように思えます。そして、もたいまさこさんは、やっぱり猫がすき、ですね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-06 22:39:27)
105.  陽はまた昇る(2002) 《ネタバレ》 
実話ベースとしていますが、サラリーマンのサクセスストーリーとしては王道の展開で、実に映画的なエピソードだったように思う。 主人公の加賀谷邦男氏は、まるで釣りバカ日誌のハマちゃんが仕事に目覚めたような感じの人。温かくて正直で、情熱家。そして何より、彼は相手を職位や肩書きで値踏みしなかった。だから、"サラリーマン" としてではなくて、私は一人の人間として彼が好きでした。上司や部下たち、ついには松下の相談役までも彼の熱意に心動かされる展開は心を打つものがあり、一介の会社人として、よい映画を観させてもらった、という感想です。 ただ残念なのは、この業界の素人目には彼らのその凄さがよく伝わらなかった、ということ。「技術者」とか、「開発者」とか、やたら連呼して飛び交ってはいます。その彼らが寝る間も惜しんで、努力しているのはよく伝わる。そして、家庭用ビデオの開発競争において、日本ビクターの技術者たちは、結果的にソニーや松下よりも有能だったのだろう。でも、何がどう有能だったの? と言われると、ちょっと答えようもない。全体的に、表面的なトピックをピックアップしただけで、その革新的な発想や技術そのものにはほとんど触れていなかったような気がします。(そもそも企業秘かもしれませんが) そうそう、「VHS」の人文字。どうして、このビッグサプライズを予告編で上映するかなあ? おかげさまで、驚きも感動も半減しましたよ。そこはもう少し考えて、制作してほしい。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-24 12:14:52)
106.  犬鳴村
犬とか、幽霊とか、トンネルとか、廃村とか、石橋蓮司さんの顔とか、私が怖いのはそこじゃなく。 自分、登山をする者なので、ああいう軽装備で山ん中をウロウロされるだけで、妙に不安と言うか、危なっかしくて怖くて見ていられなかった。せめてローカットの登山靴でいいから履いてくれ~~、ってずっと思ってた。足痛めるし、山をなめちゃいかん。 心霊スポットもいいけど、まずは装備から、そこ基本、そこ重要。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-09-21 11:24:47)(良:1票)
107.  友罪 《ネタバレ》 
まるで不幸の見本市のような映画でございました、、。 もちろん、あの有名な少年Aによる事件をモデルとしていますが、それ以外でも、山内の息子が無免許運転の事故で何人もの子供の命を奪った、という設定は、かつての福岡3人死亡飲酒運転事故を連想させます。 しかし、、この大事件と大事故に隠れてしまいそうだけど、美代子の元カレのDVやレイプまがいの行為だって犯罪だし「罪」だよね。まだあるよ。先輩の清水のモラルのなさ、とか、雑誌社の面々の歪んだヒロイズム、とか、益田の友人を自殺に追い込んだ者たち、とか。有名な大事件とその犯人だけが悪ですか? 罪の重さって何ですか? そもそも、罪とそうではないその境界線はどこですか? そういうこと、色々と考えたくもなる映画ではありました。 「交通事故起こしただけじゃねえか!」(だったかな?) 山内の弟 (村上淳さん) の言葉です。極端な意見ですが、罪の重さは人それぞれの心の中にある、、という意味では的を得ているように思えます。 益田は、鈴木と知り合い、彼の正体を知った上でなお、少年Aではなく、友人の鈴木として認めました。たとえ犯罪者と知りながら、それが友であるなら赦せるのであれば、「友罪」とは言い得て妙。 ならば、少年Aや鈴木というその人を知りもせずに、部外者が彼らを誹謗中傷するなら、それは、裁かれることなき「有罪」かも知れない。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-13 12:55:32)
108.  めがね
投稿前に調べたところ、本作の舞台は (鹿児島の) 与論島。恥ずかしながら、私は東京ディズニーランドが東京と思うがごとく、ここは日本の南の島だから「沖縄」と思い込んで観ていました・・。そういう、見た目や印象で人やモノを判断してはいけない、という映画です。(嘘) 「かもめ」と同じく、登場人物たちの素性は一切明かされません。しかし、こういう「ダーツの旅」的な現実逃避系映画は、目的や「履歴書」の全く見えない人たちの方が面白いかも。 色々と暗示的な映画で、めがね、メルシー体操、、それぞれ日本人の個性と勤勉さ、規律と協調性を象徴しているように思いますが、それをどう解釈するかは、視聴者それぞれの心に委ねているような気がします。 例えば、実際には生死の境を彷徨っているタエコさんが、夢枕に立ったサクラさんに「こっちにはまだ来るな」と突き返された、そして「めがね」を落として目が覚めた (息を吹き返した) 、、いわゆる、これは全てタエコさんの夢だったという「夢オチ」的な考え方もアリかも知れません。 全体的に、風景と食、それと時間の流れ方 (使い方) はとても好きでした。 あと、小林聡美さんと薬師丸ひろ子さんの共演、なんだかとても貴重な瞬間を目撃してしまった気がします。やり取りは実にアホらしかったですが (笑)
[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-31 22:28:04)
109.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 
まず、「料理」をモチーフにした映画として、ちゃんと料理をしている、そしてその出来上がった料理が美味しそう。ここはポイント高い。やや展開が都合よすぎる感じはしますが、こういう観終えた後に元気の出る映画はキライじゃない。 それはさておき、個人的にすごく感じたことを。 あくまで料理の映画ではありますが、モノを作るプロが (一人) いて、そこにまつわる人と経営と評価とお金、という、本質的には「ビジネス」のお話。すると本作は、「アイアンマン」シリーズのジョン・ファヴローだし、ハリウッド映画界の大作至上主義 (金満主義) とか、その映画評論家たちへの当て付けですかね、そのあたりの含みをどうしても感じるんです (笑) フードトラックとキューバサンドの組合せは、ミニシアターと良質な低予算映画の愛すべき関係を意識してるのかなぁ、って。 監督、本当は「クレイマー・クレイマー」みたいの、撮りたいんじゃない?
[DVD(字幕)] 7点(2021-08-31 13:38:05)
110.  チチを撮りに 《ネタバレ》 
中野量太監督の作品では、湯を沸かすほどの熱い愛 、長いお別れ 、を先に鑑賞させていただき、続いて本作を鑑賞。 全作品でブレることなく一貫しているのは、「死」をうまく笑いに昇華していること。不思議と不謹慎な感じがしないのは、監督の視点 (人物の描き方) が優しいからだろう。 姉妹の顔を確かめるように撫でる祖母、母のチチに興味津々でふれる姉妹、、そういう身体的スキンシップによる愛情表現もとてもよかった。 父のもとへと向かう道中、妹に重い荷物を持たせていた姉が、予期せぬ弟の登場を契機に、その荷物を姉妹二人で力を合わせて持つ。やがて、弟もふらふらとしながらも手伝う。親が残した "重荷" を一人で、そして時には力を合わせて持って、疲れたら誰かに代わり、いずれにせよ前に向かって歩かざるを得ない、それが人生の順番というセオリーだ。 「死」はお別れではなくて、お互いがそれぞれ生きてきた健闘を最後に讃え合う、人生の「ノーサイド」だ。誰だって生きていたら色々とあるけど、最後だけは笑って、そして堂々と送り出してあげようじゃないか。 夏の終わりに、とてもよい映画を観させていただきました。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-28 13:02:46)(良:1票)
111.  純喫茶磯辺 《ネタバレ》 
そのコスプレを抜きにしたって、やはり素子さん (麻生久美子) に惹きつけられます。なぜなら、その笑顔の奥底で、彼女が何を考えているのか、全くわからないから。 マスター (宮迫) に思わせぶりな態度を見せつつ、結婚とか肉体関係の一線は越えない。興味深いのは、「ゴウモー」とか「ヤリ〇ン」とか、あえて娘の咲子 (仲里依紗) がいる時を見計らって言ってるところ。娘には心象を悪くさせておきたい、、それはつまり、娘を防護壁に利用してるようにも見えるし。彼女ったら、マスターだけにうまく取り入って、この店を乗っ取とうとしてたのかも知れない、、とあれこれ詮索したくもなっちゃう (笑) 人生が「自分」という人間を演じるお芝居のようなものだとしたら、まるで素子さんが主演女優、コスチュームはその衣装、そして「純喫茶磯辺」はその舞台装置、にも見えてくる。 彼女、店のチラシをゴミ箱に捨てたじゃないですか。あれは、一歩舞台の外に出た女優の素顔として、つまり自分を演じる必要のない人間の姿として、とても秀逸なエピソードでしたね。
[DVD(邦画)] 6点(2021-08-26 01:03:32)
112.  461個のおべんとう 《ネタバレ》 
あのう、、ここは井ノ原さんの (隠れ) ファンサイトでしょうか?(笑) 確かに、これは完全に「井ノ原さん」の映画ですねぇ。イケメンで、歌えて、料理ができる。そして、頑張りすぎず、(ってがんばってるけど) あくまで自然体でちょっとユルい感じがまたいいんだ、これが。 しかし、時代も変わったな、という感想を持ったのも事実で。うちの父さんたら、怒ったらすぐに「ちゃぶ台」ひっくり返すような、そんな「昭和」の親父だったから、働きながら僕のために高校3年間461個のおべんとうを作る、なんてとても想像できません。おまけに、石原裕次郎さんみたいな服装してたし。(それは関係ない) とにかく、昔の邦画では絶対ありえないストーリーだし、理想の父親像の変化、を改めて感じた映画でございました。 ・・って、私自身が父親になったことがないので、いい歳して息子目線のコメントになってもうた・・(泣) もちろん、色とりどりの「お弁当」を眺めるだけでも楽しくて、とてもよい映画であったと思いますが、エンディングの親子そろったハーモニーは苦手でした。だって、あれのせいで本当にファン向けのプロモーションビデオのようになってしまいましたから。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-25 00:01:27)
113.  真夏の方程式 《ネタバレ》 
ネタバレあります。 ■仙波 → 16年前、成実の罪をかぶってムショ行きに。出所後は重病を患い、ホスピスへ入所。どうやら、余命幾ばくも無さそうだ。 ■川畑 → 成実の罪を隠し通すため塚原を殺すことに。ある意味では、彼もその人生を狂わされた被害者かもしれない。 ■塚原 → 何の罪もないのに殺されるという、本作における最大の被害者。 ★成実 → 全ての発端である殺人事件の真犯人。あれから16年、両親の故郷にある美しい海で優雅にダイビング三昧の日々を送り、あまり罪の意識はなさそうに見える。そして、これからも何食わぬ顔で海の番人ヅラして生きていくのだろう。 (総括) 男たちばかりが不幸な物語である。前田吟さんの若かりし日の結婚写真で「男はつらいよ」思い出しちゃったけど、あれは今思えばこの事件の真相 (性質) を雄弁に物語っていたとしか思えん。 以上。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-07 23:03:40)
114.  コーヒーが冷めないうちに 《ネタバレ》 
雰囲気は悪くなかったけど、、コーヒーをドリップしている場面がないなんて、喫茶店が舞台の物語としてはお粗末だよね。 肝心のストーリーも、エピソードが多い分、どうしても人物たちを深掘りできていなくて、手っ取り早く感動させよう、泣かせようというのが見え見えだし・・。 もともと、「タイムトラベル」に独自のルールを設定するのは斬新で面白そうだな、、と思って観たわけですが、あれこれとルールが多すぎて、シンプルに映画を楽しめないというもどかしさばかりを感じてしまった。 【 ルールはなし → その代わり、何がどうなっても自己責任で!!(笑) → そして何が起こるのか、ワクワクドキドキ・・】 王道ですが、やはりこの展開こそ面白い気がします。 唯一、この映画を褒めるとすれば、出演者たちはとてもよかった。なんか最近そういう邦画増えたな、、とつくづく思う。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-07 21:29:14)(良:1票)
115.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 
まず、こいつらが大学生には全く見えんし (笑) お前ら、そんなに暑いなら、自分の家に帰ってエアコンのガンガン効いたお部屋で涼めばいいじゃん、とか、夏休み中とは言え、なんで学校内に部活動中の生徒が他に誰一人もいないの? とか。色々と言いたいことはあるけど、、楽しめちゃったので、良しとしようじゃないか。 特に、瑛太が昨日に行って、部室のロッカーに隠れたまま一日が経ち、現在の面々と合流する、、って、これは実に面白いアイデアだ。何しろ、過去に行った男がタイムマシンに乗らずに現在に合流しちゃったわけですから。このあたりは、ロケーションが「部室」に限定されているという、もともと舞台演劇ならではの斬新な発想だと思うけど、その部室から一歩外に出れば、香川県は善通寺の夏らしい観光的な雰囲気も一気に感じさせてくれるし、これは演劇の映画化としては完璧に近い内容じゃないかな。 そして、わずかに見えた未来 (2030年) の様子を見る限りでは、どうやら「新型コロナ」の存在しない世界のようで安心した。(この際、2005年という制作年は関係なし) 過去、現在、未来が登場し、リモコンもとめて散々右往左往したけど、本作は「未来」にいった者は誰一人もいません。未来だけは見ない方がいい、ってこと。これは賛成。だって、「もし自分が死んじゃってたら、泣いちゃうかもしれないから(笑)」 これからへの希望を含んだ終わり方にしたのは、いつの時代も大いに共感できますね。
[DVD(邦画)] 7点(2021-08-04 12:39:49)
116.  続・深夜食堂
一作目と続けて鑑賞。「めしや」は、私が以前に常連だった会社近くの居酒屋に雰囲気がとてもよく似ている。鑑賞しながら、あの頃を懐かしむとともに、つい耐えきれずに、ビールをグイっと一杯やってしまったわ。 それでは、感想を。 【焼肉定食】 美女と喪服と焼肉定食。 河井青葉が頑張ってはいたが、ここは佐藤浩市の怪演に全て持っていかれた感じです。 【焼うどん】 映画「紙の月」「裏切りの街」、そして、焼うどん。三作品の共通点がわかりますか? はい、全て池松くんが年上女性に恋心な物語です (笑) 蕎麦屋のせがれが、焼うどん。焼きそば、ではないところに彼の蕎麦屋としてのプライドを感じてしまった。 【豚汁定食】 もしかして、豚汁のルーツが九州にあるのかと深読みしたのですが、調べてみたら別にそういうわけでもないようで。 私が思うに、お年寄りが一人暮らしをして、社会から孤立しているからオレオレ詐欺の被害にも合うわけだ。だから、ゲートボールなり、近所の居酒屋なり、何でもいいからこういうコミュニティに定期的に顔を出すことが大切なのかも、、と改めて考えさせられたエピソードでした。 【まとめ】 出演者のみなさんが肩の力を抜いて楽しんでおられて、なかなか良きシリーズと思います。 次作は吉田類氏を特別ゲストにお招きして、ぜひとも「深夜食堂」&&「吉田類の酒場放浪記」のコラボをお願いします。 以上。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-09 01:32:28)
117.  映画 深夜食堂
漫画とTVシリーズを観たことがなく、ふらりと立ち寄り本作からの鑑賞です。「めしや」は、そんな一見さんの私でも入りやすいお店でございました。 さて、感想。 【ナポリタン】 鉄板に、卵を落として、ナポリタン。これは斬新だ。上に目玉焼きをのせるばかりが能じゃないね。(私がそう) これ、真似しよっと。 【とろろご飯】 続・と合わせて二作まとめて観たけど、このエピソードが最もよかったです。唯一、映画らしいと言うか (笑) やはり多部ちゃんの存在感ですかねぇ。(臭いじゃなくて) 【カレーライス】 ストーリーはさておき、マスターのカレーライスを食べて、彼女が作ったあの味と同じだ、って無理がありません? カレーは誰が作っても意外と似てしまうものだし、それならそれでマスター秘伝の「レシピ」を知りたかった。(うるさい?) 【総評】 20年ほど前、「ゴールデン街」を抜けた明治通り沿いで勤務していた時代があるので、見覚えのある風景はどこか懐かしい感じがした。当時はまだ若くて無難なお店でばかり飲んでいたが、今思えば、こういうディープなお店にもっと通っておけばよかった、と少し後悔もしている。 映画としては、確かにTVドラマ調であることは否めませんが、「めしや」で飲んでるつもりになって、食・会話・雰囲気を彼らと一緒に楽しめたら「吉」なのかと。 コロナ以降、残念ながら馴染みの居酒屋にもほとんど行っておりません。マスター元気かなぁ? などと思いつつ、久しぶりに居酒屋気分を満喫させていただきました。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-06 21:38:08)
118.  日日是好日 《ネタバレ》 
映画の作りとしては、典子による一人称ナレーションとか、「音」(の良さ) に対する徹底したこだわりが印象的ですが、そこはお年寄りの方でも観やすいことを最優先したのかな、と。 本作の面白いところは、茶道を通して日本の古風な文化や様式を称賛しつつも、色々と堅苦しい作法や決まり事が多くて疲れるね、、そういうアンチテーゼの意味合いも含んでいること。そして、武田先生は茶道の先生という立場でありながら、そこを理解しているように思えます。実に難しい役どころですね、樹木希林さんをおいて他にいなかったのでは? 彼女 (のキャラ) のおかげで、そこは角が立たたないように笑いを交えた絶妙なさじ加減になっているし。 「道」の件。日本で公開された1957年と典子の年齢 (1993年に20歳くらい) が合いません。あの映画は、1983年頃に日本国内で一度再上映されたのでしょうか? 実はあまり考えることなく、茶道のお話だから、「道」、本当はそれだけなんでしょうけど。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-25 12:25:37)
119.  アフタースクール 《ネタバレ》 
これはストーリーと言うよりは、まさかの「人間相関図」が面白い。しかし、探偵に大企業にヤクザに警視庁 (のマル暴) まで介入してきて、実は組織ぐるみで全て用意周到に計画されたものでした、、それがここまでうまくいくかなあ?って気はするけど。思えば、前作「運命じゃない人」は、いい意味で "こじんまり感" がよかった。あれは構成も素晴らしかったけど、基本的に行き当たりばったりな出来事 (の連続) なので、「うんうん、これはありえるかも(笑)」という説得力があった気がする。 それはさておき、内田けんじ監督の映画は、登場人物たちのとぼけたキャラ設定が秀逸なので、そこが観どころと言うか楽しみの一つになっています。個人的には、監督が撮るヤクザがお茶目で憎めなくて好きだな。あと、前作も感じましたが、小道具としての「携帯」の使い方には強いこだわりを感じます。なぜこの携帯がこのタイミングで鳴り出す? → 予期せぬ電話に本人も居合わせた者も困惑する → そしてドラマが大きく動き出す、、とにかくこういう展開が多いんです。 あと、ストーリーと関係ない余談ですが、大泉洋さんと常盤貴子さんは年齢的に一学年違いのようです。これは惜しいですね。なぜって、、せっかく「アフタースクール」という名の映画だし、二人が同い年だったらさらによかったのに、と勝手に思った次第、ただそれだけです。
[DVD(邦画)] 6点(2021-06-23 21:40:44)
120.  RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 《ネタバレ》 
1作目、そして近年に公開された「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」と合わせた鉄道三部作 (勝手にそう呼ばせていただく笑) の中では、最もよかったです。 まず、他の二作にありがちな登場人物たちの唐突な心境変化がなくて、人物を丁寧に描けていること。そして、他二作と比較して、必ずしも電車や鉄道ばかりに執着することなく、あくまで仕事としての鉄道員(と看護師)、その誇りとか、人の命を預かる責任感とか、、これは普遍的な「仕事」の映画として秀逸でした。 また、熟年離婚というテーマも併せ持っていて、うまく仕事と家庭の問題を織り交ぜながら、大人の恋愛ドラマとしても観応えある内容だったように思えます。もちろん、観応えがあるのは、三浦友和さんと余貴美子さんの好演があるからこそ、それは言うまでもなく。 しかし、、日本の田舎の風景をたった二両ほどの電車がてくてくと走っていく、、この光景はなぜにこれほど心が癒されるんでしょう? 個人的には、日本全国、場所を変え、人を変え、エピソードを変え、これからも続けてほしいシリーズではありました。 そういえば、彼が高校時代? の恋人と再会した件、その後の関係はどうなったの? と思うし、これについては、やや消化不良なエピソードに感じました、はい。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-21 12:08:47)(良:1票)
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