Menu
 > レビュワー
 > 青観 さんの口コミ一覧。64ページ目
青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1963
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1261.  果しなき欲望
恐い映画だ!男の欲望と女の欲望とがぶつかりあうことで生まれるただならぬ不気味さと緊張の間でどことなく悲しくて哀れな結末に今村昌平監督の持っている人間観察とでも言うのか?男も女も同じ生きもの、同じ人間であると言わんばかりの何とも痛々しい話である。渡辺実佐子に迫られおどおどする長門裕之の強張った顔つきがとても悲しく思える。今村昌平監督の女性像とは何だろう?ある意味、これは世の男ども全員に対する警告なのか?それとも女とはいかに恐ろしい生きものなのか?と、とにかくドロドロした雰囲気と不気味な音楽がより恐ろしく強烈な印象を与える。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-09 22:08:35)
1262.  女と三悪人
タイトル通り一人の女(山本富士子)を巡る三人の悪人(市川雷蔵、勝新太郎、大木実)とのドラマを美しい映像を交えて描いていてなかなかの出来栄え!山本富士子の美しさときたらそれゃあ、三人共惚れるのも解るし、無理はない。一人、一人の芝居がなかなかで面白く見られる反面、市川雷蔵一人が良い思いしている気がしてちょっと残念!市川雷蔵を見る山本富士子の表情が何とも美しい。そんな山本富士子に対していちいちキザな台詞を言う市川雷蔵とは対照的でニヒルな雰囲気十分の大木実がやたらかっこ良くて渋い。勝新太郎のマヌケなお坊さんもハマリ役!また一つなかなか面白い時代劇を観た気がする。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-06-03 18:42:48)
1263.  しゃべれども しゃべれども 《ネタバレ》 
おう!これはほんまに良いもん観させてもらいました。本当に心からそう思う。最近の日本映画の多くはアメリカの真似して安易な大作志向に走ってみたり、テレビドラマの映画化だの、漫画の実写だのと、そんなものばかり目立ち、腹が立つことのが多いが、そんな中でこの映画、いかにも日本的、古き良き昔の日本映画には多く見られた日常的な風情と人々による優しい一面、それでいて、厳しい現実と立ち向かいながらも生きようとしている人達の葛藤というものが上手く描かれていて素晴らしい。落語という日本ならではのテーマを上手い具合に生かしている。下町の風景の素晴らしいこと。素晴らしいこと。そんな素晴らしい風景の中でどの人物にしても悩みを持ちながら必死に戦っていて応援せずにはいられない。国分太一演じる落語家としては完全に二流としての駄目ぷり、師匠の伊東四郎にお前は駄目だと言われてもけして落語を捨てようとしない姿とまたそんな自分に弟子入りしてくる三人とのドラマがこれまた良い。中でも熱狂的阪神ファンの少年がこれまた素晴らしく、この少年の演技を見ているだけでも大いに楽しめる。他にも八千草薫のお婆ちゃん、これまた日本の良きお婆ちゃんて感じでとにかく出てくる人物、みんなが気持ちの良い雰囲気にしてくれる。色んな登場人物による人間の感情、その全てが見事にぶつかりあっていてこれぞ私の求めている映画なんだ!不器用だけど必死になって生きている人達はやはり好きだし、応援せずにはいられない。何か見ていて私の大好きな川島雄三監督の描く世界にどこか共通している気がして、とにかくこんな気持ちの良い映画は最近ではなかった。
[映画館(邦画)] 9点(2007-06-02 13:12:18)(良:1票)
1264.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より 《ネタバレ》 
これはまた一つ面白い脱走ものの映画を見つけた。絶対に脱走不可能と言われたドイツ軍占領下の収容所における一人の男が脱走を図るまでの模様がじわりどわりと描かれています。全編のほとんどがクローズアップで撮られているのだが、この映画では脱走する為の色々な工夫が緊張感を持って描かれています。安全ピンで繋がれた手錠を外そうとしたり、バックに流れるモーツァルトの音楽がなかなかの効果をもたらしていて、何だかまるでその場に自分が放り込まれているような凄い描写によって、主人公と一体化するような心理的恐ろしさというものが生まれるほど白黒の画面構成も見事です。ただ、あまりにも暗い内容なので「大脱走」や「ショーシャンクの空に」といったようなアメリカ的な開放感、爽快感はないので爽快感のみを求める人には向かないかもしれませんが、見て損はない作品になってますし、アメリカ映画との違いを比べて見るのも悪くはないのでは! まあ、いずれにせよよく出来た映画であることだけは間違いありません。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-27 19:03:17)
1265.  右門捕物帖 南蛮鮫
このシリーズ幾つか観ているけど、相変わらず大友柳太郎のかっこ良いこと!困ってる女性に対する優しさと悪人に対しては容赦なしの姿勢が見ていて気持ちが良い。それに対してもう一人、大川橋蔵の丘さとみ演じるお花さんへの愛情の裏返しと取れる態度、それに「いじわるね」とばかりに答える丘さとみの何とも言えない可愛さの前にはそりゃあ、ここに出てくる男どもが進藤英太郎に堺駿二といった良い歳してほのじなのも解るってもんだぜ!作品全体に漂う空気とでも言うのかなあ?いかにも東映時代劇て雰囲気で好きなのだが、ちょっと物足りない部分もある。それでもやはり丘さとみともう一人東映時代劇のお姫さま大川恵子の美しさといい、これであとは長谷川裕見子が揃えば完璧!とにかく丘さとみと大川恵子の可愛さと美しさがもたらすこのシリーズ、何だかんだと言いながら私は結構、好きです。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-05-27 10:45:08)
1266.  SOSタイタニック 忘れえぬ夜
まずは「タイタニック」と聞いて、何を思い浮かべるか?ほとんどの映画ファンは真っ先に監督ジェームズ・キャメロン、主演にレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの二人といった作品を思い浮かべることでしょう!そんな作品の遥か昔に同じタイタニック号沈没の悲劇を描いた作品がこの作品でして、ジェームズ・キャメロンが撮った「タイタニック」の様に安易な恋愛ものを取り入れ、そして、多くの大金と物凄いCGなどこの作品には一切無縁のこれこそ本物のタイタニック号の悲劇を描いてる作品です。確かに映像的には劣るかもしれないし、それはただ単にCGなどによる映像の迫力に劣るというだけであって、作品の持っている力強さと迫り来るメッセージでは明らかにこちらの方が数段、上です。特に凄いのが、この作品はどれもが本物のセットで撮影しているのではというぐらい今みたいに特殊技術なんかなくても一つ一つのシーンが丁寧に撮られているのが観ていて分ります。白黒ならではの白黒だからこそ迫り来る恐ろしさがここまで上手く描かれているし、下手な恋愛ものといった余計なものが無いので好感も持てます。死を目前にして、最後まで最善を尽くそうとする人たちの姿と一人一人が生き抜くためには何をすれば良いのか?といった人と人とが協力することの大切さをドキュメンタリー風に描いていることで、更にこの映画の持っている悲劇というものを一層、浮かびさせる本当に観ていて恐い映画だと思いました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-26 16:50:59)(良:2票)
1267.  赤毛
赤毛というタイトルそのままに赤い髪をしている三船敏郎の大将ぶりが醸し出す能天気な性格の中に見えるリーダーシップの姿こそこの時代の大将そのものではないかと見ていて感じることが出来る。自分を犠牲にしてまでも農民、平民の為に金持ちである武士達へと戦いを挑む姿が描かれています。前半、やや単調な感じがしなくもないが、後半のはちきれんばかりの力強さと岡本喜八監督の時代を読み取る力は流石!作品の雰囲気は喜劇的ではある。ところが観ていてこれは単なる喜劇ではない何か考えさせられる内容になっている。権力のあるもの、ないものとでは違う。やはり権力のある者の方が強い。しかし、権力で支配する人間に対して、立ち向かう為に何か行動を起こさなくては何も始まらない。そんな叫びというものが聞えてきそうだ!
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-05-21 21:33:47)
1268.  恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 《ネタバレ》 
久しぶりに観たけど、やっぱ良いねえ!何が良い?とにかくキャスティングがまずはお見事!そして役者の演技と音楽の素晴らしさ、更にこの映画、何といっても雰囲気が素晴らしい。そんな素晴らしい雰囲気を生かしているカメラワークもこれまた素晴らしい。中でも最も映画的な瞬間、映画でしか味わえない興奮、いや、もっと言うなら映画だからこそ可能なシーン、それはあのシーン!ジェフ・ブリッジス演じるジャックがバーで大勢の客を前にピアノを弾いている場面でのピアノの上に乗って歌うミシェル・ファイファー演じるスーシーとそれを映し出すカメラワークによって酔いしれる。観ている側も映画の中のお客さんと同じ気分になって酔いしれることが出来ます。当時、この映画で絶対にアカデミー賞主演女優賞獲得間違いなし、他の映画賞でも主演女優賞を総なめにしながらどういう訳か?オスカーだけは獲れなかった。これだけの見事な演技と歌声を見せて、聞かせたのに賞を与えなかったアカデミー賞、私は以来、アカデミー賞は一切、信用しないことにしました。そのぐらいミシェル・ファイファーの演技、歌声も完璧です。これこそ正しく大人の映画、ガキっぽい小学生レベルの映画がやたら増えてきている現在のハリウッド映画界において、こういう映画こそ本当に評価されるべき作品だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2007-05-20 22:16:58)
1269.  トラック野郎 故郷特急便 《ネタバレ》 
お~い!そりゃねえぜ!桃さんよう!せっかく、石川さゆり演じる結花さんに「私、あなたの奥さんになるの!」てあんなこと言われてるのに、でも、それでもやっぱり桃さんは桃さんなんだよね。桃さんらしく、同じドサ周り同士、トラック野郎としての男生きに、そして、愛する女のためにと自分を犠牲にして尽くす姿、それは桃さんらしい別れの台詞にこれぞ桃さんなんだ!これぞトラック野郎なんだとばかりにこれまたとにかくやたら熱い!ライバルとの喧嘩の後のなんだかスッキリとした爽快感、相変わらず、やってることは滅茶苦茶だけど、そんな星桃次朗という男に惚れた。何もかもかっこ良過ぎる。このシリーズのこれが記念すべき10本目にあたる今作、どことなく女の哀しい部分がより強調されているけど、そんなドラマとまた男のバカな一面がやたら熱くて気持ちが良い。
[DVD(邦画)] 8点(2007-05-18 21:53:34)(良:1票)
1270.  トラック野郎 度胸一番星 《ネタバレ》 
切ないなあ!桃さんの恋がようやく叶った。夢を掴んだて思っていたのに、本当に切ないぜ!父親の夢である「金山」金探し、そして、金を掴もうとした瞬間、大雨によって流される土石流の犠牲となって亡くなってしまう桃さんの恋のお相手で桃さんに初めての逆プロポーズをする片平なぎさ演じる水名子さんが本当に哀しい。桃さんとトラック仲間で一番の親友、ジョナサンとの喧嘩に友情、ライバルジョーズこと譲治との喧嘩、そして、そんなライバル達が桃さんの見方となって最後は応援する。これこそ正にこのシリーズならではの熱い、熱い男達の友情にどんなに滅茶苦茶でも私はやはりこのシリーズが好きです。最後に一言!「故郷は遠くにありて、思うもの」良い言葉です。
[DVD(邦画)] 8点(2007-05-17 21:02:59)
1271.  乱れ雲 《ネタバレ》 
成瀬巳喜男監督の遺作にして、これまた素晴らしい傑作になっていて凄い。普通、遺作ともなると大抵の場合、かなり質が落ちたりするものなのに、この監督さん、やはり凄い。もうそれしか言葉が浮かびません。よくこれだけ一人の女性の傷ついた心、感情的な心のゆれを描けるものだ!恐ろしいほどです。夫を交通事故で失った女(被害者)と加害者との恋愛という設定の中で、描かれる男と女の心のゆれ、どうしようもないやるせなさを映像によって映すこの何とも言い様のない表現方法の凄さに、そして、被害者であるにも関わらず加害者の男に対して、次第に愛情、恋愛的な心を持ちはじめるという女性にとって、何ともやるせない、哀しさみたいなものを眼と表情によって演技している司葉子の美しさに、ただただ泣けて仕方がない。最初は相手の男(加山雄三)にどこかに消えて欲しいとばかりに必要に迫ってたいたものの、どんどんと惹かれるようになり、遂には身体を許そうとする姿など、下手なセックスシーンよりもゾクゾクっとさせられる色気があるし、官能的です。それにしても成瀬巳喜男って監督さんは、男なのにどうしてこれだけ女性の心理というものを上手く描けるのか不思議です。その表現方法と映像的、センスにあの何ともやるせない音楽がこれまた抜群の成果を持たらしていて、終り方も物凄く余韻を残したまま終わらせる。とにかくこれまた成瀬巳喜男監督の代表的作品として、外せない。私はこれを観て、司葉子という女優が一気に好きになってしまった。まだ観てない彼女の出演作品、幾つもあるので他のも観たいと思います。 そんな司葉子の美貌にクラクラすること間違いなしの一押し作品です。これを観たらほとんどの男は司葉子に惚れるだろう!そして、あの「ばはは~い!けろよ~ん!」が忘れらなくなることでしょう!それでは皆さん一緒に「ばはは~い!けろよ~ん!」←一日の終わりの挨拶はこれで決まり!最後にやっぱり10点に変更する。えぇい!持っていきやがれ!文句なしの10点満点だ!
[DVD(邦画)] 10点(2007-05-12 12:32:13)(良:2票)
1272.  橋の上の娘
これまたいかにもフランス映画、どこをとってもフランス的な香り、そして、パトリス・ルコント監督らしい雰囲気の作品だと観ていて思わずにはいらない。何ともエキゾチック、怪しい雰囲気で見せる作品、露骨なシーンなど無いのにこのゾクゾク感は何なんだ?話としてはそれほど特に面白い話でもないのに、何故か引き込まれる。やはり映像が良い。雰囲気が良いからだろう!モノクロの特色がよく生かされていると思える。男と女の感情表現の描かれ方がどこかアメリカ映画とは違うし、日本映画ではこうはならない。
[DVD(字幕)] 7点(2007-05-11 23:08:17)
1273.  スタア誕生(1954)
映画界という大きなビジネス、華やかな世界とは裏腹にどこか悲劇の要素が強く出ていて考えさせられる。映画を通して、人々の心にいつまでも残るジュディ・ガーランドの演技と歌声はどんなに時が経とうがけして失われることはない。この映画の中でもジュディ・ガーランドが見事な歌声を聞かせてくれてます。ジュディ・ガーランド自身が酒に溺れ、一度MGMを解雇されているだけにこの映画の中でも酒に溺れ、苦しむノーマンに対しての深い愛情、何かまるでジュディ・ガーランドの人生そのものとリンクしている。楽しい場面も多いけど、ただ楽しいだけの内容でなく、悲しいドラマとして、色々考えさせられる作品として、これもまたジュディ・ガーラントという女優を知るには持ってこいの作品であると言って間違いないでしょう!
[DVD(字幕)] 7点(2007-05-09 22:10:40)
1274.  無法松の一生(1943)
ずっと前にテレビでやったのを録画してあるという親戚に借りて見ましたが、あの感動は一度、観ただけで私の脳裏から離れない。そして、そんな映画が遂にDVDとなって発売されると聞いて速攻で予約、発売初日に買って来て再び観賞することに!いやあ、もうオープニングから眼が釘付けになる映像の素晴らしさ、これは間違いなく日本が世界に堂々と胸を張って誇れる日本映画史上最高の名カメラマン宮川一夫撮影監督の力が大きく、冒頭の二階から外へと移動カメラにより映し出されるスーパーショット、こんな映像、今の映画界では絶対無理、宮川一夫撮影監督にしか撮れない映像の素晴らしさにただただ見入るしかないほどの完璧な映像の世界にこれこそ映画ならではの映画でしか出来ない映像の世界に酔いしれ、そして、そんな映像と共に主演の阪東妻三郎の演技、人情味溢れる優しさに涙、涙、運動会のシーン、祭のシーン、太鼓を叩くシーン、更には松のエピソードがこれまた涙なくして見れず、どれもがとにかく泣けて、泣けて、今でもまだ思い出すだけで泣けてきそうです。阪妻以外にも吉岡夫人を演じている園井恵子という女優の美しさ、それは外見的なものだけでなく、内面的な美しさと人間としての美しい心にわたしゃ、完全にやられました。この映画の後、戦争によって亡くなってしまったと聞かされたけど、本当に残念だなあ!としか言えません。それともう一人、吉岡夫人の子供を演じている沢村アキオ(後の長門裕之)の名演技も忘れることは出来ない。それにしてもこの映画が撮られた頃って、日本は戦争の真っ最中だった筈!そんな時代にここまで人情味のある優しい気持ちになれる心温まる映画を撮った稲垣浩監督をはじめ、これほど泣ける素晴らしい作品を書いた伊丹万作という脚本家に加え、この映画に関わった人達、全員に拍手!文句なし満点です。
[DVD(邦画)] 10点(2007-05-06 18:46:35)(良:1票)
1275.  狐の呉れた赤ん坊(1945) 《ネタバレ》 
いやあ~参った!これは本当に泣ける。どこをとってもチャップリンの「キッド」を思い浮かべずにはいられない。阪妻の魅力がぎっしりと詰まっていてとにかく泣けるのだ!思わぬ形である時、赤ん坊を拾ってきた阪妻演じる寅さんが仕方なく子供を育てることとなるのだが、全編に渡って阪妻の魅力、優しさ、それは子供の面倒から子供と遊んでる時も、更に更に6年という長い間、子供を捨てたままでいながらのこのことやって来て返して欲しいと言う本当の父親やその仲間のお侍さん達に対して、今更、何をみたいなことを言って怒る時のあの顔つき、阪妻の子供に対する優しさがとにかく観ていて泣けるのだ!最後、子供を肩車して歩く阪妻の表情ときたらもうたまりません。本当に良い顔していて、私はそれだけで泣けてきた。あっ!そうそう、この映画の中でもう一人、いや、正確には二人だな!7歳の善太を演じている沢村アキヒコ(後の長門裕之)と、おときを演じている橘公子という女優の美しさも印象的なとにかくこれまた阪東妻三郎の代表的傑作の一つです。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2007-05-06 14:50:48)
1276.  囚われの女
何だか凄い物を見た様な気がする。まるで、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー番の増村映画でも見ている感覚を覚える。見てはいけないけど、見たくなる。そんな妄想映画!それにしてもこの監督の作品、相変わらずの怖さ、ヒッチコックとは違う怖さというものがある。この監督の作品に外れ無し!
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-06 12:34:08)
1277.  若草の頃 《ネタバレ》 
「オズの魔法使」で素晴らしい歌声を聞かせ、世界中の映画ファンにジュディ・ガーランドの名を知らせ、そんなジュディ・ガーランドが五年後の当時、若干22歳という若さでありながらも更に見事な歌声と素晴らしいダンスを披露しています。これは間違いなく彼女の代表作の一つとして記憶されるべき傑作です。まずは何と言っても最初に馬車に乗ってやってくる所からして、もう何という可愛さ、テニスのラケットを片手に家の中に入ってくる時のあの可愛さ、そんなジュデイ・ガーランドの美しい歌声が最初から最後まで全編に渡って流れてきます。セントルイスの自宅に招待された大勢の人達とのダンスシーンの優雅なこと、あのダンスシーンだけでも鳥肌が立ちました。これこそ正しく良きハリウッド映画の香り十分のミュージカル映画としての楽しさ、とにかく観ていて本当に楽しくなります。そんな楽しいこの映画、やはり映像美も素晴らしい。窓から入ってくる光の反射の美しさ、サンタクロースが来るのを待ちわびている健気な妹とそんな妹思いの優しきジュディ・ガーランドをはじめとする家族達、音楽の楽しさと家族の絆の大切さを素晴らしい音楽と映像に乗せて見せる素晴らしさ、何とも優しさに満ち溢れたこれまた素晴らしい映画だなあ!と観終わって良いもの観たそんな気がします。これ、絶対にDVD欲しくなる。もう、欲しくて欲しくてたまらん!絶対に買います。これでジュディ・ガーランドの出ている作品を見たのは「オズの魔法使」「イースター・パレード」に次いで三本目だけど、今の所、この三本、どれも私の中では傑作だと自信を持って言うことが出来ます。
[ビデオ(字幕)] 9点(2007-05-05 16:09:33)(良:2票)
1278.  あした晴れるか 《ネタバレ》 
ここ最近、芦川いづみ目的に川島雄三監督作品以外での芦川いづみばかり観ている。勿論、そうなると自然に石原裕次郎を観る機会も増える。そんな二人の作品、最近見たこの二人の映画ではこれが面白さという意味では一番面白かった。新聞社で働く石原裕次郎演じる一人の青年とそんな石原裕次郎と共に行動する芦川いづみ、更にはバーで働く一人の女との駆け引き、男と女との壮絶な戦い、石原裕次郎が撮った写真をめぐり、やくざまで出てきて(巻き込んで)の何ともハチャメチャな展開と言葉の応酬が面白い。石原裕次郎と芦川いづみの喧嘩ばかりしてはいてもそんな喧嘩がどこか楽しくて良い。二人の上司が君はどんな子が好きなのか?常に眼鏡をかけていて、いつも不機嫌そうな芦川いづみとエリザベス・テイラーとを比較するという何とも比べにくいなあ!エリサベス・テイラーも良いけど、私は断然、芦川いづみです。そうだなあ?芦川いづみをハリウッド女優に例えるならどちらかというオードーリー・ヘプバーンかナタリー・ウッドだと私は勝手にそう思っている。とにかくこんな不機嫌そうな芦川いづみでもやはり可愛くてたまらん。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-04 11:04:51)(良:1票)
1279.  お嬢さん社長
川島雄三監督作品に美空ひばりが出ているというのがとにかく凄い。びっくりである。川島雄三監督作品としては特別凄い作品でもないし、喜劇としてもかなり物足りないが、美空ひばりの歌の上手さ、歌手としての美空ひばりがどれだけ凄かったか、この映画を見れば解るぐらいとにかくこの若さでのあの歌声の見事さ、そんな美空ひばりがひょんなことから社長になってしまって、あれよこれよと色々あっての大騒動てな感じの内容で、川島雄三監督の持ち味の才気はほとんど感じられないが、それでも相変わらずこの時代の描写などの上手い部分も見えたりと、まあ、そんな感じで物足りないけど、見て損のない作品にはなっていると思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-05-03 15:01:08)
1280.  若い川の流れ
これまた時代を感じるなあ!しかし、それが返って好感の出来る作品になっていると見終わって思いました。同じ会社で働く男と女、石原裕次郎と北原三枝の会話、やりとりが何とも微笑ましくて良い。パジャマ姿に着替え、眠ろうとしている北原三枝に対して電話でとても失礼なことばかり聞く石原裕次郎、お互いの強気な性格が繰り出す馬鹿なやりとりも許せてしまいます。あまりにもベタな作りにはなっていてるものの、そのベタな展開も見ていてもちっとも嫌な感じがせず、またこの作品の中でも芦川いづみが可愛い。なんて可愛いんだろう!作品の出来、完成度では「陽のあたる坂道」には及ばないけど、これもまたなかなか楽しめる仕上がりになっていると思います。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-04-30 12:03:25)
0100.51%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
638619.66%
750325.62%
865733.47%
930115.33%
101065.40%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS