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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1630
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1321.  ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 《ネタバレ》 
かなり酷評されている作品なので観るのが遅くなったのだが、観た感想は率直にそこまで酷くもないかも?という感じ。そもそもこのネタ、ホラーになるのかかなり疑問だったのだが、いくつかの工夫(精神鑑定だの悪霊が子供に憑依するだの実はお化けな召使だの)を織り交ぜたシナリオはそこそこちゃんとしたホラーになっているし、役者の仕事も決して悪くないし、セットや小道具なんかもまずまずキッチリつくってあって、普通にB級以上と言ってよい質感に纏まっていると思う。  しかし、言うてシナリオも結局は月並、恐怖描写も単なる驚かし系の平凡、それに加え、個人的に以下の2点がかなり致命的だと思われる。  ・「銃に殺された者たちの怨霊が屋敷を呪っている」というそもそものコンセプトは偏執狂の戯言としては面白いが、これを本気で真面目なホラーに仕立てるのはちょっと勘違いなよーに思う(普通に考えて、そんなことあるワケねーじゃん、としか思えない)。 ・この話、どー考えても「屋敷」が主役のハズで、だから一番の勘所はその広大さ&異様さの演出にあるのは明白なのだが、惜しむらくその部分のつくり込みがこれまた非常に平凡で、とどのつまり少しだけ奇妙な普通の豪邸にしか見えないのだ(これは予算的な問題である気もするケド)。  前述どおり、別にホラーとしては可も無く不可も無い程度の作品にも思えるが、実話であることを含めての「コンセプト」に対しての実際につくり込めたクオリティ、と言う意味では、だいぶんやり残し・手抜かりが多い作品にも思われる。その意味では、確かにこれもまた残念作の範疇にある一品だと言えるだろう。
[DVD(字幕)] 4点(2020-07-15 00:05:02)
1322.  新・夕陽のガンマン/復讐の旅 《ネタバレ》 
『新』と銘打ちつつも肝心な部分、まず監督はレオーネではないですし、イーストウッドもキャストから外れています。しかし、リー・ヴァン・クリーフは続投、脚本はヴィンチェンツォーニ、そして音楽はモリコーネと、確かに『夕陽のガンマン』のネームバリューに肖りたくなる様な面々だとも言えます。内容も、特に主役2人の関係性などは前々作に近い様にも思えますが、ジョン・フィリップ・ローは腕前はともかくイーストウッドのモンコに比べればだいぶ「若輩者」で(見た目もそこまでカッコ好くはないですかね)、ここはトップクレジットに昇格したクリーフが彼を手玉に取りつつ引っ張っていく構図がより強まっているとも言えます(2人ともまた中盤はとっ捕まってボッコボコにされてたりしますけど)。かつ、今作はまた割と単純な話ではありますが、ガンアクションがまずまず豊富にちょこちょこ入り続けるのと、終盤は結構派手に撃ちまくっており(プチ『荒野の七人』ばりに)、見せ場のボリューム的には決して悪くもない様に思います。  悪者はより悪く、主人公の善玉はより強く、物語は簡潔に、総じてより単純で娯楽に徹した作品だと感じます。イーストウッドが10才若くて本作でも主役を張っていたら、もっと有名になっていた作品でしょう。加えて、モリコーネの音楽は率直に今回も非常に素晴らしいです(ややおどろおどろしいメインテーマはタランティーノが『キル・ビル』でも使ってたそうですね)。西部劇としては確実に合格点以上な作品だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2020-07-13 00:57:03)
1323.  鉄男 TETSUO 《ネタバレ》 
低予算ながら、随所に工夫された非常に独特な表現が見て取れるのも確かなのだが、とにかくこの作品、撮り方から何から色々とメチャクチャで全編非常に「見にくい」のだよね。加えて、音響も終始かなり耳障りで、観てる聴いてるだけで凄く体力を削られるのですよ。更には、話の方も正直サッパリ訳が分からない上に、基本的に妙なハイ?テンションがずーっと続いていくのでメリハリを欠いていて、その意味でも気が休まる隙が無いつーか(数少ない台詞主体のシーンが来るとややホッとする、というくらいで)。  正直、最初観たときも率直に「合わないなあ」と思ったのですが、再見してもそれは変わりませんでした。ごめんなさい。
[DVD(邦画)] 4点(2020-07-12 21:01:35)
1324.  ランボー/ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 
ランボーとは、ただ「怒り」なのだ。怒り狂っていることのみがランボーがランボーである証しであり、その存在価値の全てである。戦いの果てに得た安らぎの場所、愛する家族すらも、彼の怒りに火を点ける為の供物でしかないし、ランボーがその長い人生をどう生きてきたのか(という、映画4本も撮ってつくり込んだハズの背景部分の設定)も、そしてスタローンが実際には何歳になっているのかすらも、そこに何らの関係も無い。ただ、ランボーは怒り続ける。そして、退かず、媚びず、省みない。実に潔い映画ではないか。  無論、何に対してでも怒ってさえ居ればよいのか、という「問題」は在るのかも知れないが、本作の論点はそこではない。単純にして明快な、見事なまでの「原点回帰」。『ロッキー・ザ・ファイナル』を彷彿とさせる、流石のスタローンだ。
[映画館(字幕)] 8点(2020-07-12 17:26:18)(良:1票)
1325.  きみに読む物語 《ネタバレ》 
R・マクアダムスが屈託無く笑う感じが可愛かったですね。この笑顔のためなら人生でも何でも捧げられる、という様な。  ゴズリングも、個人的に見た目が少し軽薄そうにも見えるのですが、全編通して非常に誠実でこちらも魅力的に見えました。ごく単純なラブストーリーとして、男女のどちらもが魅力的、というのは、重要なポイントであるように思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-12 04:43:10)
1326.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 
脳筋、としか言い様が無いSF戦争映画である。マジメにつくってるとも言い難い作風で、要は、戦争なんてやるのは言葉の通じない虫けら以下のバカですぜ!というのがメッセージなのだろう。ただ、例えば『フルメタル・ジャケット』風の前半なんかは部分的にはちゃんとつくってなくもない感じなので、どういうテンションで観たらよいのか少し迷う作品だとも言える(まあ、そこもよく見ると相当に適当な感じではあるので、何も考えずにボーっと半笑いで観る、で問題ないとは思うけど)。  しかし、いくら創作のバカ話とは言え、作中で無残に殺される側にとっては堪ったものではない(こっちだって多少なりとも感情を入れて観てるのだし)。航空支援も無しに敵中に放り込まれ(いい加減な情報のせいで降下中にも散々撃墜されてるし)、案の定、包囲殲滅を喰らった挙句30万人死んじゃいました!(テヘペロ)の顛末には、しばし再生を中断してクールダウンが必要であった(怒るというか、私呆れちゃった)。ヴァーホーヴェン的にはここが最大の笑いドコロなのだろうと思うと、流石にこれには虫唾が走る。  結論、人の生き死にでコメディをやるという作品は、どうにも好きになれません。例えそこに意味のあるメッセージが在ったとしても。
[DVD(字幕)] 5点(2020-07-12 03:25:53)(良:1票)
1327.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 《ネタバレ》 
言うて全員悪党だが、トゥーコの卑劣漢(小悪党)ぶりと、今作ではかなりなチョイ悪親父(つーか極悪親父)なクリーフおじ様はどちらも秀逸(これに加えてイーストウッドも平常運転なセクシーニヒル)。話の方はかな~り長ったるい、が、一貫性は十分なストーリー運びで(レオーネとしては)観易くないとも言い切れない(ここまで来ると好みの問題だが)。単純な西部劇的決闘シーンはやや少なめにも思うが、その代わりに南北戦争シーンがあったり(ここの物量は正直ちょっとビビるレベル)、何と言ってもラストは西部劇史上屈指と言うべきスーパージックリ撮って緊迫感もモノ凄い三竦み大決闘を存分に楽しめる。個人的にはこっちも大分お気に入り。
[DVD(字幕)] 8点(2020-07-09 01:35:40)
1328.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
スペクタクルにして、それ以上に重厚な人間ドラマだったリメイク元に比べて、今作は極めて単純なパニック・アクションとなっているのは確かにそうだが、その意味では別に全然出来が悪い訳でも無く、ややコンパクトであることも相まってテンポ良く観終われるアトラクション映画に仕上がっていると言える。話の大枠こそリメイク元と全く同じながら、完全に別種の映画として評価すべきなのだろう。  私の好みも確実にリメイク元の方だし、あっちがあれば今作が無くても全く困らないが、別に今作があっても困る訳が無いのもまた事実である。パニックのもたらすスリル的な部分については、今作の方が部分的には優れている様にも思う(襲いかかる水だ炎だ爆風だ電撃だといったバリエーションの多彩さに加え、ダクトの中ですし詰めで水が迫ってくるシーンなどは観ているだけで息苦しくなったりと)。
[DVD(字幕)] 7点(2020-07-09 01:20:05)
1329.  君の名前で僕を呼んで 《ネタバレ》 
夏の北イタリアの透き通った情景は非常に美しく、観ているだけでも気持ち好い気分になれるホド。そんな中に繰り広げられる情熱の限りを注ぎ込んだかの様な濃厚な恋愛事象もまた、それでいて実に美しく眼に映る。ただそれは、確実にどこかに真実めいたものを秘めつつも、永遠に続くことを希われた様なものであったか、と言われればもっと淡く、儚いものであった様にも思われる。  どちらかと言えば私は、恋愛映画というよりは青春映画として本作を解釈する方が(あくまで個人的には)納得が深い様に思う。その意味では、本能の目覚め、種々の葛藤、情熱と痛み、等々、ティモシー・シャラメの演技はそのどれもを素晴らしく表現できていたと思う。恋愛要素について、ちょっと情熱的過ぎてコアな部分の描写に少しだけエグみを感じてしまった、ということと、映画としても全体的に少し尺を取り過ぎている様に感じたこと、2点を踏まえて、一応のこの評価とさせていただきたい。
[DVD(字幕)] 6点(2020-07-04 00:26:42)
1330.  インシディアス 《ネタバレ》 
メイン部分はかなりオーソドックス、かつ非常にシンプルで分り易いつくりで、やや初心者・若年層向けな様にも感じられる。中盤以降は幾分ファンタジックかつ派手な展開になるのも、その感覚を強める様に思う。ただ、全体的な構成は、お話の進め方にせよ、徐々に盛り上げるホラー的展開運びにせよかなり巧みで、普通に結構面白く引き込まれて観れる。恐怖描写も、序盤の薄気味悪さにせよ、中盤以降の力技にせよこれもそこそこ上質で、それなりに怖いとも言える(ややマイルドだが)。  何と言うか、対象世代を広くとって何でもいいから万人受けするよーなホラー、とゆーのを、ある程度力の有る監督(チーム)に発注したら、こんなん出来てきました、て感じに思えるのですね。あまり作家性とか熱意とか、コレをやりたかったコンセプト、とかの「深み・旨み」は感じられないのだけれど、十分そこそこ観れる、というか。少なくとも監督の力量とホラー的「造詣」は大いに感じ取れます。個人的には別にそこまで好きな作品じゃないですけど。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-01 01:06:34)
1331.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版
レオーネ的時間感覚がもたらす荘厳な映像空間は、これを観ることである一つの人生を追体験することを可能にする。そしてそれは、確実に絶望的な程に苦かった筈なのに、それでもどこまでも、ただひたすらに甘い郷愁であった。誰の人生においても、いずれ時が何もかもを融かすのだろうか。人生は所詮、夢まぼろしか。確かにこれは、人生が終わるときに観るべき映画だ。
[インターネット(字幕)] 10点(2020-06-30 01:42:56)
1332.  ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ 《ネタバレ》 
安直な便乗作品かと思いきや、公開自体はアレよりコッチの方が先。しかし、これは完全にタイトル通りの「そーいう」映画ですね(もはやオーストラリアの専売特許と化している気がしますが)。ジャギ様ばりの(見た目が)ヒャッハーな3人組に、ヒャッハーなイカした改造車、ソッチ方面のクレイジーな世界観は大好物です(何故今まで誰もこのコラボレーションをつくらなかったのか)。  内容自体は比較的オーソドックスですが、前述の他にもかなりユニークかつ飛んでる設定上のアイデアが複数盛り込まれているのと、戦闘シーンをはじめ、愛する家族・仲間に手をかけざるを得ない場面やゾンビに咬まれた手を切り落とすシーンなど、オーソドックスなシーンも総じて迫力がかなり高レベルで、とても面白く観れました。ヴァイオレンス面を重視したゾンビものとしては、かなり優秀な作品だと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-28 23:46:17)
1333.  もののけ姫 《ネタバレ》 
確かな記憶、という意味では、私が映画館で観たことを覚えている最古の作品である(実は)。コロナ禍のジブリ・リバイバル上映を機会として、1作品だけコレ!と選んでこのたび映画館での再鑑賞に至った(最近、少しテーマの似てる『羅小黒戦記』を観て、ちょっとまた観たくなったというのもあるのだけど)。  改めて観てまず感じるのは、話の複雑さ、特に「自然の神々」に対する人間側勢力(エボシ)を取り巻く状況のそれである。ずっと「自然」対「人間」の二項対立の話だと思っていたのだが、実はこれは、人間が既に自然を凌駕してしまったあとの物語であった。エボシにとっての真の敵は人間であり、エボシが神を殺そうとするのは、そうしなければ真に勝ち抜くべき人間同士の争いに勝てない、と考えていたからである様に思える(帝に「シシ神の首」を献上することの政治的意味を含めて)。このことが、この話を単純な自然と人間、善と悪の二項対立から一段上に掬い上げていると同時に、人間もまた、強者が弱者(蹂躙される「自然」を含めた)を資源として利用しなければ誰しもが生きてゆけない「弱肉強食の理」から逃れることは、歴史上一度も実現出来ていないという意味の含蓄を作品に与えている様にも感じられる。  難解と言われる本作のラストだが、あくまで私には、この理に従って各々が争い生きることが生む絶望と、そこから脱却して生きていこうとする先に芽生える仄かな希望(のようなもの)を描いたものである様に思えた(それはまた、本作で唯一、真に自然を体現する「物言わぬ神」として描かれるシシ神の神性としての、途切れ無く流れる悠久の自然が備える「ホメオスタシス」の様なものであるか、とも感じたのだが)。
[映画館(邦画)] 9点(2020-06-28 21:26:06)
1334.  リング(1998) 《ネタバレ》 
原作同様、実はホラー&ミステリーというミックス作品と言える。どちらの筋でもまずまずの映像化だとは言えるが、原作と比べるとミステリーの謎解き面はやや簡略化されている。ならば、もう少しだけホラー面のショック描写を頑張らないと映画にした意味が薄くも感じられてしまう。Jホラーの時代の先駆けではあったのだが。  やはりミステリーが絡む作品は、オチを知ってる状態で観るかどうかも大いに評価に関係してくるのだろう。とりわけ、原作の完成度が高ければ高いほど、猶更そうかと。その意味では、原作未読で観たら全く別の評価になっていた作品だと言えるのかも知れない(これと、他には『レベッカ』なんかもそうだと思う)。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-06-28 11:22:03)
1335.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
まず一点、主役の女の子にまるで気持ちを乗せてゆけなかった、というか。母親の心尽しの衣装を着たまま泥んこに為りに行っちゃうわ、食うなってのに平気で食うわ、あと随所でモタモタノタノタとノロマなことは極まりないわ、観ていてとにかくイライラする。  もう一点、メルセデスは何故、あそこで大尉を殺さなかったのか(仕留め損なえば助けを呼ぶのは分かり切っているのに)。大尉を殺すのはラストです、と決まっていたからだとしか言い様が無い。その点でも完成度が高いとは言えない。  そもそも、子供が主役のファンタジックな話を、ここまで徹底的に不愉快でグロテスクで汚らしく描くのは何のためなのか。色々と説明して貰っても、自分でそれなりに考えても、どうにもしっくり来る答えが見当たらない。物珍しさ・意外性がショック描写と結びついているのを見応えと称するのが目的ならば、その意味でも私にとって、もう二度と観る必要はない映画だ。単純な結論である。
[DVD(字幕)] 3点(2020-06-26 23:46:06)
1336.  ゾンビ・サファリパーク 《ネタバレ》 
恐らく『ジュラシック・パーク』に近い内容であることを強調するための邦題で、結果として少しおちゃらけた感じにも思えるが、内容の方はシリアス全開の至って本格派なゾンビものである。本物のゾンビを利用して「狩り」を楽しむというリゾートで発生するアウトブレイクを描いているが、登場人物たちは序盤から(遊びに来てるにも関わらず)全く楽しそうにも見えず(まあこんなもんを楽しめるつーのはちょっと頭のネジが飛んでいる、とも思うケド)、コメディタッチに振れるというシーンもほぼ無い。一方であまりテンポが良いとも言えず描写もごくごく平凡であるため(ちょっとマジメ過ぎるのよね)、個人的には少し退屈にも感じられた。  しかし『ジュラシック・パーク』とゾンビのイイ所取りな優れた状況設定に加え、映画自体の質はそこそこ高く、全く観るに堪えない、などということも無いごく悪くないクオリティだとも言える。咬まれて発病してすぐのゾンビは走るのが速い、という設定(からの、ノロノロゾンビと高速ゾンビが混在する状況)は中々面白いと思った(ノロいゾンビを撃ってたら、横から全速力のが突っ込んでくる、というのはかなり恐怖だわな)。暇潰しには十二分。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-26 23:35:42)
1337.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 
ハックマンに唯々諾々と従うボーグナインなど観たくないし、逆もまた然りである。激しく衝突しながらも生き残るために肝心な部分では見事なチームワークを発揮するご両人は、物語に(見た目的にも)重厚さと、そしてリアリティを吹き込むことに成功している。本作はスペクタクルとしても十二分に優れた作品なのだが、この2人に限らず、随所に描かれる人間の描写にリアリティと重みがあり、それが本作で一番面白い要素だと率直に感じる。  ふだん、牧師が人々に説くのは神の言葉、つまりはそれが正しい保証など無いものだとも言える。船の実際の状態など分かろうはずも無い状況で、強引なまでのリーダーシップを発揮するハックマンが皆の一応の信頼を集められる理由は、彼の言っていることの正確さではなく、彼がただ皆を可能な限り救いたいと強く願う意志の正しさにあると言える。この部分も個人的には中々味の有る設定だな、と思った。
[DVD(字幕)] 8点(2020-06-25 02:10:07)(良:2票)
1338.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 
なんか変な箱を買ってきたら、それに悪魔が…という悪魔祓い系のホラー。メイン展開には全くなんの捻りも無いのと、やや盛り上げ下手というか、徐々に徐々に現象がエスカレートする、という部分の演出が稚拙で、正直あまり怖くなってゆかない(全体としても少し色々マイルドめ、という印象)。あと、音楽がこれもなんか単純であまり好い雰囲気を出せているとは言えない。  ただ、オーソドックスなのはそこに普遍的な価値・怖さがあるからで、本作も決して全く使い道が無い、という訳でも無い。この点数を付けておいてなんだが、これは個人的にはホラーとしてはギリ合格点である。  一点、あの箱ってなんですか、民俗学的、宗教的にリアルな奴なんですかね?何の変哲も無いというか、もっと全然それっぽい小道具にできたと思うんですけど。欧米人的にはあれでも十分ゴシックで気味悪いということなのかしら。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-22 21:51:47)
1339.  エジソンズ・ゲーム 《ネタバレ》 
所謂「電流戦争」を描いた本作だが、結果を抜きに当時の状況として、直流と交流のどっちが真にプラットフォームとして優れていたのかというのは、現在の我々が考える以上に微妙な問題だったのではないかと感じた(種々の関連技術の開発の進展の先も見えていない状況な訳だし)。  しかし同時にこの戦い、その新ビジネスの主導権争いとか技術的優位性の実際とかといった本質的で理性的なものと言うより、本作ではひたすらに、ただエジソンとウェイスティングハウスの「意地の張り合い」である様にも見える(怒り狂って形振り構わないエジソンと、バカに付き合ったら負けだと思ってるウェイスティングハウス)。そうなるとこれは男の面子の問題なので、特にエジソンは全くと言ってよい程に冷静さを欠いており、結果として理性的とは言い難い極めて醜悪な争いを繰り広げる、というワケだが、イザ勝負がついてしまえば(冷静に戻ったのか)ラストはお互い実にアッサリしたものであった(ここの描写がホントなのかどーかは知らないが)。  映画としては少しエピソード(話の内容)が不足気味なよーにも思えるが、娯楽作としてはそこそこ。
[映画館(字幕)] 6点(2020-06-21 18:03:57)
1340.  今宵、212号室で 《ネタバレ》 
パリ、モンパルナス。通りを隔てて向かい合う2つの部屋には、それぞれ傷ついた夫と傷つけた妻、その部屋を「過去からの客」が次々訪れるという、不思議な一夜の物語。  とは言え、今どき清々しいまでに浮気上等で淫乱無類な嫁さんの方には感情移入しろと言われても少し無理があり、ここにはおフランスとのお国柄の違いを感じるとも言える。面白かったのはやはり、過去の男(セフレ)が勢揃いする極めて恥晒しなシーン(こんなことが現実に起ったら、これはどんな女性でも必ず赤面するであろう)。  全体としては結局、ファンタジックな痴話喧嘩、程度の中身しか無く、ラストもよくあるグダグダだが、鼻で笑って気楽に観る分にはそこまで悪くもないかと。旦那については、何故季節が冬なのに終始短パンなのかがとにかく気になった(見た目的にもみっともないし)。
[映画館(字幕)] 5点(2020-06-21 16:51:05)
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