121. トラック野郎 男一匹桃次郎
「トラック野郎」は小学生の頃、時々見ていて今回夏目雅子目当てで久しぶりに見たんだが、やはり「男はつらいよ」に比べると子供向けというか、下品というか、俗というか。東映と松竹の違いと言ってしまえばそれまでなんだが。夏目雅子もまだまだイモネーチャンで魅力ないし。人は大人になるに従って「トラック野郎」から「男はつらいよ」へと好みが変わっていくのだろうし、芸術作品としては「男はつらいよ」の方が上であっても、下品で俗な「トラック野郎」も見られる素養は残しておかないとイカンのだろうなあ。 [地上波(邦画)] 4点(2014-09-16 09:23:06) |
122. ウエストワールド
ロボット反乱モノの原点?日本は「ロボット大国」を目指すようだが、介護・医療で誤作動起こす事のリスクも考えとかないとね。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-07-03 10:24:31) |
123. 必殺仕掛人
原作もドラマも知らないのだが、これ松竹?って疑いたくなるぐらい東映臭が。田宮二郎の新たな一面を見た気がして、こういう演技も出来るんだなとちょっと新鮮だった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-12 15:52:22) |
124. 八甲田山
リーダシップとは何か?を考えさせられる映画。 <追記>10年ぶりに再見。欣也は愚かなリーダーというイメージだったのだが、よく見ると部下の信頼は厚く、慕われているが上司に振り回されてモノが言えない哀れなリーダーだったのだなと。まあ軍隊だから仕方ないけど。一方対比的に描かれる高倉健の方はちょっと英雄過ぎてファンタジーになってしまっているような。諸々の選択の結果も偶然性が高いというか、単純に各々の隊の善悪を決め付ける事もできず、自然の前では人間は無力なのだなあと思わせられる。特に311後だと痛感する。再見で気になったのは加山雄三の存在。常に冷静で空気を読む。上司の前ではしゃばらず、部下に対しても偉ぶらず、あまりリスクもとらない。こういう人が組織では生き残り、出世していくタイプなのかなと。 各々の隊については極端に対比的に描かれているが、どうも史実はちょっと違うようである。この辺についても詳しく調べてみたいなと思った。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-04-12 13:43:00) |
125. 華麗なる一族
《ネタバレ》 父親に女房を寝取られ、その子供を兄弟と勘違いする父子の確執(こんなの息子の健康診断で早々にわかるだろ?と思うのだが)。で、性的に倒錯してしまったのか愛人と妻で3Pしちゃうとか、昼ドラレベルの話(それが悪いという事ではない)なんだが、妙に重厚に作っているのがなんかチグハグ。 中年過ぎて権力闘争や社会的成功への野心に燃えるというのも、ご苦労さんだなあという感じで見ていて滑稽であり、ある意味人間の愚かさは伝わってくるものはある。男優はイマイチだったが、女優陣はよかった。特に酒井和歌子は美人でびっくり。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-04 13:00:38) |
126. 富士山頂(1970)
こういう難工事モノは自然との闘いになってしまって、結局最後は人間や科学技術が勝ってしまうという結末になる。45年前はそういうイケイケドンドンの時代だったのだろうが。そうじゃなきゃ映画にもならないし。黒部ダムや青函トンネルとは違って、この工事は人は死んでないようですし。子供の頃って「富士山レーダー」って単語をよく聞いた気がするのだが、その富士山レーダーもわずか35年の命だったとは。で、その後解体され、今は博物館に。そんな短命で終わるとは製作当時は予想もしてなかったでしょう。 確かに科学技術の進歩は生活を豊かにし、気象予報の精度も上がった。が、相変わらず台風で死ぬ人は大勢いるし、地震津波でも死ぬし、原発は爆発する。なんか自然と科学と人間のあり方について考えさせらる興味深い作品だったな。 レーダードーム取り付け直後、モノ運びの仕事がなくなった勝新が富士山のゴミ拾いする姿のが印象的。 [地上波(邦画)] 7点(2014-03-24 16:19:09) |
127. 不毛地帯
ちょっと前に見た「金環蝕」と出ている俳優が同じなのだが、比べると内容的にはインパクトは弱いかな。時間軸も長いし、海外シーンも多くて、結果各々の人物像の掘り下げが甘くなってしまったような。原作をかなり端折ってるようなので仕方ないが。 [地上波(邦画)] 5点(2014-03-18 12:59:38) |
128. 金環蝕(1975)
実話がベースのようで、こういう人間が実在し、この国を動かしてきたのかなあと思うと、何とも言えない気持ちになる。もう皆死んでしまったが、登場人物が皆雁字搦めで窮屈そうで、最後はどういう思いで死んでいったのだろうと想像してしまった。権力闘争という点においては単なる殺し合いをする戦国時代モノよりは実感があるかな。 カネを得るために権力が必要なのか?権力を得るためにカネが必要なのか?カネと権力の手段と目的の関係性について考えさせられた。 好々爺のイメージだった、宇野重吉の悪役が印象的。 [地上波(邦画)] 6点(2014-03-13 13:05:41) |
129. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 人が死んでも動揺せずに笑顔でヘラヘラしている岸恵子が犯人だろうなという事が、前半でわかってしまうのだが、これは岸恵子の演技の問題なのか?演出なのか?と悩んでしまう。 田舎の民話・因習的なおどろおどろしさのようなものは伝わってくるものの、ストーリーとしてたいしてオモシロイわけでもないし、ミステリーとしてはどうなんですかねえ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-04 11:28:43) |
130. 風立ちぬ(1976)
時代の暗さ・重さが伝わってくる、悲しく切ない愛の物語。戦争&闘病のダブルパンチで王道過ぎるんだけど、やはり心動かされるものはある。死を前提としつつ、死ぬかもしれないから生きぬこうとする人生の悲哀と矛盾を感じさせられた。 やはり友和はこういう優男が似合う。マツケンも中々よかった。百恵が病人に見えないってのは、当時のアイドルとしては減量役作りまで出来なかった事情もあって仕方ないのかと。 [DVD(邦画)] 7点(2014-02-06 13:04:28) |
131. 潮騒(1975)
純文学に似つかわしくない音楽に違和感。友和は悪くは無いんだが、百恵がまだちょっと垢抜けてないし、演技にも改善の余地があるように感じる。 <追記> 10年ぶりに再鑑賞。百恵の田舎臭さもこれはこれでよいのかな?と思えてきた。やはり独特の可愛さと存在感があるし。一方恋敵である千代子役の中川三穂子が今見ても現代風の顔立ちで東京の女子大生という雰囲気を漂わせており、中々いい女優を発見したなという感じ。原作も読んでみたいと思う。 [DVD(邦画)] 5点(2014-02-06 11:33:58) |
132. 柳生一族の陰謀
最後の錦之介はよいですね。ただし、同時期同系統の作品として「真田幸村の謀略」の方が好きです。 <追記> あらためて見ると、結構滅茶苦茶な内容なんだけど、400年前のこの時代の権力闘争ってどんなんだったんだろ?と想像は膨らむかな。 [DVD(邦画)] 7点(2014-01-28 11:06:16) |
133. 君よ憤怒の河を渉れ
これは20年ぐらい前の中学の頃、どうしても観たくて、浅草の映画館でリバイバル上映されているのをぴあで発見。独りで観にいった記憶がある。(レンタルビデオがあまり普及していないこの頃はリバイバル上映のために毎週ぴあをチェックしていた・・・)西村寿行原作で、「新幹線大爆破」と同じ佐藤監督&高倉健コンビのサスペンスアクション。これだけで十分期待できる。「逃亡者」的な展開なのだが、中野良子とのちょっとした恋愛要素もあり楽しめる。 <追記>25年ぶりぐらいに再見。大人になってから見ると、中野良子の魅力を再認識。美人ではないんだが、しっかりしているようで危うく、強気なようで弱気なところがなんとも言えない。中学時代にコレみて中野良子が好きになってしまい、それ以来自分の中ではいい女=中野良子だったような。原田芳雄も大滝秀治も元気だったなあと。 [映画館(邦画)] 10点(2013-07-15 11:31:39)(良:2票) |
134. カッコーの巣の上で
昔私が居た会社(そこそこ大手)で、サッカーのワールドカップで日中に日本代表の試合があった時に「仕事を休んでTV観戦してもよい」という連絡が全社員にメール配信された。私はこれには正直驚いた。サッカーより仕事だろ?と。観戦は当たり前なんだろうか???皆さんの会社(学校)ではどうだったでしょうか?もし、観戦できなければ「見せろ!」と文句を言うであろうか? さて、患者にとってリハビリは仕事であり、ワールドシリーズ観戦を要求するのは基本的に無理があると思うが、看護婦は多数決という民主的な提案をしている。私は病院側が完璧だとは思わないが、逮捕暦5回の暴行・強姦魔に対しても怯む事無く、毅然と振る舞いよくやっていたと思う。(マクマーフィー擁護派は実際に自分の組織に逮捕暦5回の暴行・強姦魔が転校・転職してきて、したい放題したらまともに付き合えるだろうか?)私は看護婦があまりにも立派なので、実はマクマーフィーをある程度自由に泳がせて、他の患者への好影響・自立を期待しているのでは?と思ったぐらいである。(実際否定はできないし、もっとうまくやれるだろ?と上を見ればキリがない)組織にルールがあるのは当たり前、入った事はないが、精神病院ならこんなもんだろう。よってこれは管理社会云々ではなく、「自由と身勝手・横暴を履き違えるな」というのがテーマではないだろうか?最後に「母親に言いつける」で自殺してしまうが、アレだけの事をされれば、コレくらいの事は言ってしまうのは人間としてやむを得ないというか責められないだろう。が、精神異常者の異常行動(自殺への発展)を予知できないのは、プロとして問題がないわけではない。でも流石に最後の手術はやりすぎで、これが見る者に誤解を与える事になっていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-06-09 04:24:47) |
135. リップスティック
《ネタバレ》 復讐したい気持ちはわかるけど、いくらなんでも射殺して無罪はないわな。日本でも裁判員制度が始まれば、こういう無茶苦茶な判決がでるんだろうか??? [地上波(吹替)] 5点(2008-03-21 02:45:54) |
136. 最も危険な遊戯
松田優作のユーモア部分と凶暴な部分を無理やり詰め込んだ感じで、ちょっとアンバランスというか極端かな。どっちかに軸をおいた方がスッキリすると思うけど。まあでも役者としての魅力はそれなりに出ていると思います。 キャスト欄にはないですが、柴田恭兵がチョイ役で出てますね。この後同監督で「あぶない刑事」で主演をするわけですが・・・ [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-02 23:36:41) |
137. 新幹線大爆破
小学校低学年の時に見ました。生まれて初めてみた邦画です。この映画がきっかけで、高倉健のファンになり映画ファンになりました。それから何回も見ていますが、何度見てもドキドキします。結末はわかっているのに最後の空港のシーンでは「頼むからおとなしくしていてくれ!」と子役にいつも叫んでしまいます。これがトラウマになり、以後の犯罪モノの映画では、よっぽどの極悪人ではない限り、いつも犯人役には逃げ切って欲しいと願うようになってしまいました。高倉健が死んだ仲間の家族宛てにダンボールに金を包むシーンでは、母親が小学生の私に向かって「あんた、たとえ犯罪者になっても仲間を裏切っちゃダメなんだよ」と言う始末・・・。ところで、同じ佐藤監督の 「君よ憤怒の河を渉れ」はご存知でしょうか?日本版「逃亡者」のような作品で、高倉健が追われて、原田芳雄が追います。こちらも面白いので見てください。 <2005年追記>先日、生まれ始めて浜松で下車したのですが、構内の線路のカーブ具合が映画と一緒で感動したのと、「ここでポイント切り替えしたんだなあ」と思うと、とても感慨深かったです。 [映画館(字幕)] 10点(2007-12-10 01:21:44)(良:3票) |
138. ラストコンサート
薄命の若くてカワイイ女に気に入られて、人生の再起を図る中年の話なんだが、なんか中年親父の妄想たっぷりで、オイオイそりゃあ出来過ぎだろ?こんな女いるわけ無いだろ?と突っ込みながらも、ついつい見入ってしまうのは、私も妄想を抱いているからか??? [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-19 18:34:59) |
139. リスボン特急
アラン・ドロンがカッコイイのは認めるけど、展開・内容が陳腐なのは否めない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-10-29 04:32:34) |
140. ザ・ヤクザ(1974)
外人が描く「義理」の世界。これは「追憶」の翌年製作ですね。自分大好きの自由奔放な女性を描いた反動なのか、義理に縛られる抑制の効いた寡黙な日本男児をそれなりに上手く描いている。義理の訳語は「obligation」となっているが、やはり外人には理解しがたいのか???外人が描く日本映画としては許される範囲でなんとか踏ん張っている。討ち入りシーンも違和感無い。が、最後の双方の指詰めでぶち壊し。なんとかならなかったのか・・・。それにしても高倉健はカッコイイヨ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-10 23:52:15) |