121. アザー・ファイナル
ワールドカップの決勝戦でも、世界最下位決定戦でも、ボールはいつだって丸い。地球もまた然り。 8点(2004-08-20 04:36:30) |
122. ザ・コア
ドラゴンでも出てくりゃよかったな。 6点(2004-08-19 20:37:16)(笑:1票) |
123. ワイルド・レンジ 最後の銃撃
《ネタバレ》 静かに、丁寧に、時に優しく紡がれていく物語。その根底を流れる怒り。ラストに噴出する銃撃戦。 しかしそのカタルシスは薄い。敵を追い回し撃ち殺す住民の姿が、物語の後味を爽快にはしてくれない。 正当派の王道西部劇も、そこにはうっすら影が差す。やはり昔のような勧善懲悪は時代が許さない。 不器用で古くさくて、だけど真面目で実直なカウボーイ。 西部劇という、現代においては”時代遅れ”であるジャンルを真っ正面から描くケビン・コスナーがその姿に重なる。 この映画がアメリカでヒットしたということは、どこかでみんな西部劇を求めているのだろうか。 時代は変わっても伝統は受け継がれていく。別に西部劇に思い入れがあるわけじゃないけど、なんだかちょっと嬉しい。 7点(2004-08-19 20:36:56)(良:1票) |
124. 座頭市(2003)
ズバシャッ、グバシャッ、空前絶後のザックリ感、圧倒的な爽快感。 このスピーディな殺陣は、黒澤明監督が『用心棒』でチャンバラに効果音を用いたこと以来の革命かもしれない。 ”エンターテインメント”を忘れた日本映画界、武の座頭市がブッタ斬るっ!! 8点(2004-08-03 17:46:55) |
125. ベッカムに恋して
《ネタバレ》 ベッカムに恋をした彼女は、これからさき多くの人々に夢を与えるのでしょう。夢ってのはリレーしていくものなんだな。人から人へ、時代から時代へ。 7点(2004-06-26 18:43:39) |
126. ホワイト・バレンタイン
《ネタバレ》 チョン・ジヒョンのデビュー作が、遂に日本上陸である。 『イルマーレ』のスタイリッシュな美しさ、『猟奇的な彼女』のパワフルな美しさ、『4人の食卓』のダークな美しさ。 そんな彼女の原点となる『ホワイト・バレンタイン』は、韓国映画お得意のピュアな純愛物語である。 オレンジ色の紐をつけたハトが、少し懐かしい街並の空を羽ばたいていく。 それを追いかけるチョン・ジヒョン。オレンジの紐が彼女を導いていく先は、秘められた初恋の想い出である。 このシーンを撮る為にこの映画が造られたのか、と思うほど素晴らしいシーンだ。 映画が終わり、場内が明るくなると、後ろに座っていた客が言っていた。「90分が3時間半に感じた」と。 そりゃ良いことじゃないか! 17歳のチョン・ジヒョンを3時間半も見れた気になったのなら。 冒頭、中学生時代の彼女。こんな娘がクラスにいたら毎日楽しいだろうな。 長くてダルくて退屈な物語ではあるが、この緩やかさがチョン・ジヒョンの初々しい魅力を感じるのに丁度いいのである。 7点(2004-06-21 00:24:40)(良:1票) |
127. エル・マリアッチ
ロドリゲス監督はこの映画の制作資金を得るため、怪しい新薬テストの実験に参加し、1ヶ月間隔離されている間に脚本を書き上げたという。機材もタダ同然で借り、友人や知人に出演を頼み込み、監督、脚本、撮影、編集、その他やれることはすべて自分でこなし完成された映画である。 良い映画とは何なのか。 これは完全に持論だが、大作でも自主制作でも、制作費が安くとも、ヒットしなくとも、賞に無縁でも、いや、たとえつまらなくとも、誰からも評価されなくとも、平均点が1点でも、そんなことが映画の価値を決めるわけではないんじゃないのか。 むしろ映画の価値に差などはない。 面白い映画とつまらない映画はあるが、良い映画と悪い映画は無い。 映画に正解など無いのだから、最終的には作り手が表現したかった事、語りたかった事、見せたかった事、それをどれだけやり抜けたか、だれも判ってくれなくとも胸を張って自分の映画を愛していられるか、それこそが映画が存在する意味なのだと今は思う。 この「エル・マリアッチ」からはロドリゲス監督の、映画への情熱がムシムシと伝わってくる。自分の作品への愛がギラギラと反射してくる。カメラも、フィルムも、こういう男に使われる事を心底喜んでいる気さえしてくる。 こういう人間がいる限り、面白い映画が尽きる事は無いんだろうな。 そして、映画を観ているうちに、自分でもやってみたくなるから面白い。 これが錯覚なのかどうかは知らないが、恐らくみんなちょっとはそう思うんじゃないか。 取り敢えず次の休み辺りに友達に電話して、「ハリウッドに行かねぇか」と口説いてみることにした。 6点(2004-06-17 21:13:20)(良:3票) |
128. フォー・ルームス
《ネタバレ》 むかしスチュワーデスやってた人が言ってたんだけど、アメリカの空港で日本行きの飛行機に乗ろうとしたら警察がやってきて、そしたら「昨日あなたが泊まった部屋のベッドの下から死体が見つかった」って言われたそうです。 結構あるらしい。ホントに。 7点(2004-06-17 17:50:03) |
129. トゥルー・ロマンス
《ネタバレ》 俺たちに明日はあるっ!! 7点(2004-06-13 22:19:01)(良:1票) |
130. 4人の食卓
とにもかくにも、チョン・ジヒョン1年半ぶりの新作だ。どうせ彼女が出ていなかったら決して観ないであろう映画である。だからあえて、彼女についての事しか書かない。 自分が映画の魅力に取り憑かれ、毎週のように映画館に通い、そしてこのサイトでレビューを書くようになったのも、全ては『猟奇的な彼女』がきっかけである。 つまるところチョン・ジヒョンは自分の映画人生にとっての母であり、憧れであり、女神である。 全韓国人にジェラシーを感じるぐらい『猟奇~』の彼女に夢中になったし、小さな日本海を飛び越えていくぐらいチョン・ジヒョンという女優に期待している。もし魔法のランプが手に入ったとしたら、真っ先に”チョン・ジヒョンに殴られたい”と願うぐらいだ。 そして韓国の公開から長い間待たされ、やっと、やっとのことで公開された『4人の食卓』である。 様々なインタビューで彼女は「前作のイメージを変えたかった」と答えている。前作のイメージが余りにも強烈だったから、舞い込む役も同じようなものばかりだったのだろう。確かに彼女を”ラブコメ女王”という狭いネームに収めてしまうのは勿体ないし、それに同じような役を続けても『猟奇~』を超す事は出来ないと思う。 と観る前に思っていたが、実際に観て衝撃、予想以上のイメージチェンジである。 髪の毛は少し垂れ、目にはくまがあり、頬は少しやつれ、ボソボソと小さな声で喋る・・・。 明らかに『イルマーレ』の都会的でカッコいい役ではないし、もちろん『猟奇的な彼女』でもない。 チェンジどころか、そのベクトルが180度ひっくり返っているではないか! 観ているこっちは『レクイエム・フォー・ドリーム』の鬱病版のような映画にうんざりしてくるが、それだけ彼女が見事に演じているということだろう。 チョン・ジヒョンが自らの思惑通りに、”キュートなラブコメ女王”から”実力派女優”に可能性を広げたことは間違いない。アッパレ。 映画自体は長くて退屈なものだったが、彼女の映画には7点未満はつけないことにしているので。 7点(2004-06-13 20:32:21)(良:1票) |
131. 殺しの烙印
白いご飯と黒い蝶々。グハァッ 2点(2004-06-11 21:08:57) |
132. 21グラム
Life goes on. 絶望しようが憎もうが、泣き叫ぼうが喚こうが、それでも人生は続く。 どれだけ悔やんでも、許す事が出来なくても、それでも人生は続く。 だから進むしか無い。 踵で過去を踏みしめ、爪先を未来に突き出し、一瞬の”今”の上でバランスとりながら。 空を飛ぶ鳥と同じ、止まった瞬間に墜ちてしまうから。 悲しみも、憎しみも、愛しさも、何もかもを引き連れて。 だけどこの映画は違う。その時間軸は自在だ。 決して戻る事の出来ない過去も、暗闇の先に広がる未来も、順不同に次々と襲いかかる。 愛する人たちの数と、自分を愛してくれる人たちの数。 それを「21グラム」に掛ければ、それが"heart"の重さだ。 行き場の無い感情たちの乱交、灰色の涙が乾いた大地を濡らしていく。 8点(2004-06-10 21:53:33) |
133. アモーレス・ペロス
とりあえず家で飼っているレトリバーを、思い切り抱きしめてやった。 8点(2004-06-10 21:43:56)(笑:1票) |
134. デイ・アフター・トゥモロー
7点満点の6点。何か書こうと思ったが、帰る途中に忘れてしまった。 6点(2004-06-06 20:30:54)(笑:1票) (良:1票) |
135. 勝手にしやがれ
恋人は恋をして、ゴダールは映画を撮って、俺たちは映画を観る。 5点(2004-06-03 22:54:37) |
136. ディーバ
ガラクタの山からクズ鉄を何個も拾い集め、それらをくっつけて青いスプレーを吹きかけた芸術作品。 こんな映画をリアルタイムに観ていたとしたら、映画に対する価値観は1080度ひっくり返ったとすら思える。 有限の物語と無限の音楽、夢幻の色彩。 すべてが胸をグッと震わす。 8点(2004-06-03 18:16:48) |
137. ストレンジャー・ザン・パラダイス
数秒間の黒い空白に仕切られた、四角いモノクロの映像たち。 一つのカメラに映されたそれらが、何て事の無い日常を映し出していく。 喩えるならばアルバムを開いている感覚。 6点(2004-06-01 20:07:18) |
138. 下妻物語
ヒトは1人で生きていけない。だけど、突き詰めればボクらはいつも独りだ。 だから僕らは悩んでいる。晴れる事の無い矛盾を胸に抱きながら。 否! そんなムジュンを、フカキョンの啖呵が切り裂いていくっ! 誰かの痛みが痛ければ、誰かの幸せを喜べれば、そこにあるのは紛れも無い友情だ。 ロリータとヤンキーでも、フリフリと特攻服でも、月と太陽でも関係ない。 下妻発、ピンクの稲妻物語が、緑色の日本を激震させる! ! 8点(2004-05-29 16:57:40)(良:1票) |
139. 日の名残り
歴史の中で価値観が大きく動く時代。その過程において自らの過去をどう受け入れるべきかを悩む主人公。人生は夕暮れが一番美しいのだ。 7点(2004-05-29 15:58:21) |
140. インサイダー
デメリットだらけの内部告発者は現代の社会における数少ない正義。 その炎を消してしまう社会にしてはいけない。 8点(2004-05-29 15:51:29) |