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121.  モーターサイクル・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
悪口書きます、でも評価の点数を見てくださいね。 最近、山中貞夫の「丹下左膳餘話 百万両の壷」観たせいか、段取りとテンポにことさら眼がむくようになってしまいました。イザコザってのは二人旅にはつきものなんですが、揉めるシーンの後いきなり話が飛びすぎる。簡単でもいいからオチつけて次のシーンに移行してほしい。 いかにノートンがタフなバイクでも、あれだけ転倒をくり返したら廃車になってしまうのは必然。たぶん原作を忠実になぞったのでしょうが、現代の道路状況になじんだ人がダートで失敗しているだけに見えてしまいました。そこらへん、詰めが甘いかも。しかし、あの時代のノートンてあんなにキャスターアングルが寝てたんですね。そりゃ、コーナーでケツが滑るわ。 サン・ペドロのライ病施設での別れのスピーチ、いきなり涙があふれてきました。おれ、じつは世の中に絶望してるんだけど、「もういっぺん」って気になったもの。そう、そうなんだよな、いまだに変わってないもん、ラテンアメリカは。たぶん、一般的にはその後の川を泳ぎ切るシーンのほうがウケるんだろうけど。 観ることによって、CHEの意味が初めてわかった、アルゼンチンからチリにかけての風景や季候がよくわかった、ペルーってどんな国なのかよくわかった、などドキュメンタリードラマとしても秀逸な作品に仕上がってると思います。 そうそう、文才のない科学者、たぶん原作にあるエピソードなんだろうけど現実にあんな人よくいるんだよねぇ。
9点(2004-10-25 21:23:47)(良:1票)
122.  丹下左膳 百万両の壺 《ネタバレ》 
先にオリジナル見てしまいました、スクリーンで観るチャンスがあったので。そっちは9点。リメイク版はなんといっても「間の取り方が悪い」。冒頭のシーンはしょうがないと思います。今では丹下左膳自体の存在が知られていないですから。微妙に配役変えたり、オリジナルになかったシーン加えたりしてますがすべて空回り、オリジナルへの注目を集めスクリーンでの上映があったこと、またDVDを観てもらえる可能性を広げたことが評価の対象ということで、この得点。間の取り方の悪さは、オリジナルの脚本の会話にこだわったせいではないでしょうか。左膳の言い回しに大河内傳次郎の影響が強いですし、源三郎も沢村国太郎の飄々とした感じを踏襲してますが、そのわりに和久井映見は語尾が現代風になってしまいちぐはぐでした。東京の東側のおばちゃんたちのしゃべり方、とくにその語尾の言い回しで構成すればもうちょっと救いがあったかも知れないと思います。「~だよ」「~しておくれよ」「~じゃないか」で言葉が終わればね。あの鬱陶しいBGM、もしかしたらこのモタモタ感をちょっとでもごまかすため付加されたかも知れませんね。セットも、鴨居が低いわりに天井が高く、たぶん照明の都合だと思いますが違和感たっぷりです。冒頭のシーンにお藤を出すことで呼称が「先生」に統一できなくなったのもマイナス。このように糞味噌ですが、作品単体としては5点はつけられるかな、上記の理由でプラス1点。最後に「回収屋」ってテレビ放映を予定しての言い換え? かつみさゆりとともに無理がありすぎる。オリジナルではクズ屋の高瀬実乗(たかせみのる)に、「あのねオッサン…」と言わせなかった山中監督の絶妙な配役に感嘆したものです。
6点(2004-10-20 18:28:36)(良:1票)
123.  歌追い人 《ネタバレ》 
こっそりと単館上映、しかも大都市のみでしたから観た人は少ないと思います。作品の存在はミュージックマガジン誌で知りました。アメリカの様々な音楽と音楽史に興味のあるかたにはたまらない作品だと思います。ブリティッシュトラッドのお好きなかたにもお薦め。逆にこれらに関心・知識がないと「よ~わからん」結果になってしまうかも。プロットは単純なボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、初対面で反発しあうのもお約束通り。主演のジャネット・マクティアってイギリスの人らしいですが知りませんでした。背がとても高いことと役柄もあってキツい印象だったのですが、髪を下ろしたシーンがあってストーリー上そのあたりから心境変化となるのですが、すごく色っぽくなるのです。音楽を抜いた評価だと6点が妥当でしょう。題材となっている音楽に興味があれば必ず失望しません。エジソン・シリンダーや楽譜出版のこともとてもよくわかります。特筆すべきはエミィ・ロッサムの演技と歌唱。たぶん彼女がミスティック・リバー、デイ・アフター・トゥモローで注目されはじめたのでDVDが発売されることになったのでしょうが、ここでの彼女は絶品です。なおレンタル禁止指定です。
10点(2004-09-30 18:46:17)
124.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
プロットは「運に見放され坂道を転がり落ちていった主人公が、絶望の果てにそれを逆手にとって自分の主義・主張が世間に認められるように死んでゆく+金を残す」というものですね。死刑制度はその後半部分を構成するもので、主体ではありません。初見時は死刑制度のことに関心を奪われていて気づかなかったのですが、2回目観てわかりました。初見で投稿していたら気づかずに10点つけてたかも知れない。ちなみにこの刑務所は実在のもので、その街は刑務所で成り立っているらしいし、テキサスが群を抜いて死刑執行が多いのも有名ですね。上記のプロットを現実に当てはめてみると、テロリストなどの犯罪者を肯定することになってしまいますが、そんなこと山ほどあるのが世の中ってことですし、エンタテインメントとして完成度高い作品だと思います。ラブ・アクチュアリーが上映されてたころビデオで観たので、ローラ・リニーの裸つづけて観るハメになってしまった。それから、インチキくさい弁護士役の人、アラモ2004にも出ておりました。いいなぁ、この役者。
8点(2004-09-30 18:03:51)
125.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 
いろんな情報から絶対大泣きすると思ってタオル持って観に行ったんですよ、でも泣かなかった(not 泣けなかった)。登場人物に過剰な演技、台詞一切ありませんよね。現実には人ってこういう反応をするんだと思います。特にコンビニの店員の女の子が、明に「警察とか福祉事務所とか…」といったときに「離れて暮らすのいやなんだ、前にそんなことあったし…」と返されたときの演技、嘘くささが全くなかった。ということで、これはテレビマンユニオンお得意のドキュメンタリードラマですね、三つ子の魂百まで。そして現代にはそぐわないものを削ぎ落としていったと。是枝監督の作品はドキュメンタリードラマ的手法ばかりなのですが、今回はフィクションではない分それがより生きています。エンディングでカタルシス(意味わかんない人は調べてね)がないのは、あくまで主人公の子供たちの視点、感情がメインということで、観客が何らかの意味で納得することに比重をおかない演出意図だと思う。やり場のない感情ってみんな持ってるじゃないですか。ま、映画にはそれを昇華させる効用ってのもあって、アクション映画や昔のやくざ映画ってモロにそれなんですけど。冒頭にモノレールシーンを持ってきて、すぐに引越シーンに移行するところで明に経過した1年という長さがすぐわかるし、定点カメラの映像から様々な変化が見て取れるし、映像的にも優れてると思います。ベタな感動を求めるべき作品ではありませんし、第一カンヌでしかもタランティーノが評価したものにそんなもの期待するほうが間違いでしょ。
9点(2004-09-30 17:36:00)
126.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
ネタバレちゃんと書くので未見のかたは読まないよ~に。純愛映画ですね。賛否両論ですが私は好き。北朝鮮というより現実逃避のカルト集団ですね。いろいろドンデンのネタが散らばってますが、“感染症”という台詞が決定的でした。時代背景からあり得ない話なんだもん。絶対ディテール調べたくなるからもう一度観ます。ただねぇ、盲人が初めての道であんな歩き方ましてや駆け足になったりする? いかに光は感じてるにしても。 <追加>2度目観てきました、1点加点。トリック構造が2段階になってるのは初見の時からわかってました。現実逃避の村を年長者たちが作り「伝説」によって外部との接触を断つという内側と、年代も遡った設定にするという外側の構造。今回、ディテールを確認しながら観たのですが、アイヴィが壁のツタをよじ登ろうとするまで外側の構造について具体的に語られていないのが確認できました。しかし、ウォーカー保護区のツタ(=ivy)を上って外に出るIvy Elizabeth Walkerという役名って… 全回観たとき引っかかった“感染症”も、もしかしたら「翻訳の問題」かも知れない。DVD化されたとき英語字幕で確かめます。なお、日本語における感染症はウィルスが発見されるまで存在しなかった言葉です。初見の時感じたカルト集団という印象の原因は、19世紀の合衆国なのにプロテスタントの気配が全くないことに起因するものだとわかりました。教会、牧師、十字架がどこにも登場しない、あって当然の空間に。たぶんアメリカに住んでる人なら早い段階で違和感を憶え疑い始めることでしょう。シックスセンスの時も感じたのですが、もしかして監督のほんとに表現したいことってキリスト教のこと?
8点(2004-09-16 15:28:15)
127.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
吹き替えなしの演奏なので1点プラス。プロットはウォーターボーイズと全くおなじですが、このプロット、何度再利用しても良いんじゃないかと思わせるくらいのものです。CX-TVは使い回しのきくプロット手に入れて万々歳ですな。こないだの朝日新聞夕刊の映画評にあったとおりドラマはちょっと弱いですが、そんなもん関係なし。管楽器は肺活量と体力がすべて!! 最後のホールでのライブシーンだけですべて許せてしまいます。演奏終了と同時に終わるってのも最高、もったいつけたエピローグなんか必要なし。山形出身のCX-TV武田祐子アナが報道キャスター役でいきなり登場したときは笑った笑った、あんまり気づいてる人いませんでしたが。それに、ひさしぶりに桜むつ子さん見ることができてうれしかった。あと、谷さんの使いかた、ちょっともったいないんではないでしょうか?日本を代表するトロンボーン奏者なのに。ま、監督が直接絡ませない決断をしたと思いたいのですが、惜しいなぁ。
8点(2004-09-14 18:12:13)(良:1票)
128.  幸せになるためのイタリア語講座 《ネタバレ》 
初見は映画館でしたが、2回目はDVD借りて観ました。素直に楽しめる作品だと思います。言葉のニュアンスが全くわからないのですが、カメラワークで結構理解できる。エンディングは日本のTV黎明期を思い起こさせますね。ジュリア役のイタリア人の女の子がとってもいいな。観終わった後ジワ~っと来ます。ただ、フィンとカーレンはどこでもやっちゃってるけどデンマーク国内事情ではアリなのかな? ここの書き込み見るまで“ドグマ手法”って知らなかったんですけど、確かに若いころ観てたら「酔った」かもしれない。観光バスや高速バスで酔いやすい人はご注意あれ。
8点(2004-09-12 14:28:07)
129.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 
点数はこんなもんですけど、もう二度と見たくないっ。私閉所恐怖症の気があったのですが「生きながら葬られ」のシーンで呼吸が浅く、荒くなって苦しくなり、今は完全な閉所恐怖症です。MRIに入らなきゃならなくなったら、全力で逃げるでしょう。あと、パイメイのエピソードってデビッド・キャラダインが「燃えよカンフー」の主演だったってことがおおもとだと思うんですが…
7点(2004-09-07 09:21:11)
130.  ヴァン・ヘルシング 《ネタバレ》 
私的評価は100点以上ですが… エクソシスト以前のホラーファンとして評価できる点。冒頭のフランケンシュタインの風車小屋、ユニバーサルの初映画化作品に極力似せておりました(モノクロだったし)。ブダペストでの舞踏会シーン、鏡に映るたった一人のヒロインが「ポランスキーの吸血鬼」へのオマージュですね。その他ユニバーサル・ホラーへのオマージュが随所に観られとても満足しました。イゴールもお約束のキャラクターのまま登場してましたし。てなわけで一般的にはわかりにくい活劇だと思いますが、私の評価は論外に高いのです。ハマー・ホラーへのオマージュもほしかった気がするけど、ドラキュラ取り巻きの3吸血鬼の衣装にその臭いがなきにしもあらず。個人的にヴァン・ヘルシンクといえばPeter Cushingなんですけど、彼はもう亡くなってるのでChristopher Lee(最近では指輪物語のサルマン役で親しまれているハマーのドラキュラ俳優)の特別出演があれば申し分なしだったのに残念。ラストの謎解きがわかりにくいとの声がありますが、大天使ガブリエルのことを知らないとそうでしょうね。詳述するととても長くなるので腑に落ちないのが気になるかたは聖書を読むか、近所の教会のかた、キリスト教系の学校に通ってる人に聞いてください。キリスト教圏の常識が前提になっているのでしかたありませんよ。問題はケイト・ベッキンセールの運動神経のなさ、走ってる姿を見るだけで「遅い!」と大声を上げたくなるとこですね。
8点(2004-09-06 18:35:04)
131.  リディック 《ネタバレ》 
0点でもいいんですが… スペオペ作品はスタートレックシリーズしか観ない私ですが、ついつい見に行ってしまいました、大失敗。メンズデーで1000円で観たから少し許す。いくらでもふくらませることが可能なエピソードがありすぎて、どれも尻切れトンボ、テレビシリーズのパイロット版のようでした。つまりスポンサーに見せるもんで、金払って観るもんじゃあないと思う。また、出演者全員華がありません、ただひたすらに地味。それに、前述のスタートレックシリーズとすごくかぶってるんですよねエピソードが、収容所惑星からの脱出とか、クリンゴンの首都に似てるとか。率直な感想、おすぎって罪重いんじゃないでしょうか。
2点(2004-09-02 10:35:19)
132.  ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》 
淡々と話が進む作品。冒頭とラストの組み合わせかた、映像的にもう一捻りほしいな。ブラッカイマー制作の事実に基づく話はドキュメンタリー的に作りすぎてて、エンタテインメントになりきれていない気がする。でも好きな作品でした。ギリガン役の人の暴力シーンはおそろしく現実的で、メチャメチャ怖かった。私の住んでいる街では現実にあんな人いますから。
7点(2004-09-02 10:21:09)(良:1票)
133.  サンダーバード(2004) 《ネタバレ》 
いろいろと文句付けたい点もありますが「許す」。ただ3号がロンドンに着陸するってのはやっぱ無理がある。この一件で5号を補修して3号とのドッキングが頭からに変わることになるのかな。あのドッキングも変、というか違和感のかたまり。続編作られるかどうかってとこなんですけど、監督がコマンダー・ライカーだからシリーズの中での位置付けってのが綿密に考えられてるはずです。彼はトレッキーたちの期待に応えた作品を2本作ってますし。「はい、お嬢様」が「ラッキー・ブレイク」の意地悪な看守だったので1点加点。そうそう敵役の女性、松島尚美をイメージしてしまうのは私だけ?
6点(2004-08-23 16:43:16)
134.  オーシャン・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 
う~ん「アニーよ銃をとれ」観てる人(最近まで封印されてたから少ないでしょう)なら、背景がよくわかったでしょう。「カスター将軍」「ソルジャー・ブルー」も必須の基礎知識かな。個人的にその背景への思い入れがあるので2点加点。いろいろ絵空事な展開がありますが、納得はできました。スー族殲滅=インディアン討伐完了に関わったフランク・ホプキンズは西へ行き、オールグレン(ラストサムライ)は東へ行き、それぞれ自分のアイデンティティを取り戻すってことで。ところで、マスタングはスペイン人、英国人などが持ち込んだ馬が野生化したもので、もともと南北アメリカ大陸に馬は棲息していません。ということで、血統をたどるとアラブ種、バルブ種が入ってるはずですね。
7点(2004-08-19 06:31:27)
135.  ラッキー・ブレイク 《ネタバレ》 
脱走もの好きだし、なんといってもフォン・トラップ大佐でミュージカル仕立て、できれば歌ってほしかったなぁ。こんなユルユルで良いのでしょうか、と思わせるのですが私は好き、DVD買ってしまいました。ところで、クリフ役のティモシー・スポールって「ラスト・サムライ」の狂言回しの人ですよね、こないだ観てて気づきました。エンディングのクリフの「サニー」だけでも観る価値あり、と個人的見解。 〈追加〉意地悪な看守役だったロン・クック、TBで「はい、お嬢様」って言っててビックリ。
8点(2004-08-01 10:24:08)
136.  スズメバチ 《ネタバレ》 
プロット10点、ストーリー7点、テンポ2点。登場人物が余計なことをベタベタしゃべらないのがいいですね。それなのに一人一人の感情はちゃんと表現されてる。映画館で観たかったなぁ。警備員が消防士辞めた理由がちょっとわかりにくい、っつーか判然としない。火が怖いのか?現場でやりすぎたのか? 台詞でストーリーを語らないのがフランス映画だと思います。70年代前半までは仏映画ってバンバン上映されてたからその雰囲気って周知のことだったのですが、今は一部作品を除いてチャンスが少ないからしょうがないでしょう。携帯の圏外、警察が銃撃戦に気づかないなどは、フランスの田舎や郊外を知らないと嘘くさいと感じてしまうから、余計によくわからないのでは? 場面が切り替わったとき、観ている側が人物と状況を考える必要があるシーンが多くて、感覚的にテンポがスローダウンするのがちょっとねぇ。なんかリズム音痴の演奏聞いてるみたいで、興趣が削がれました。
6点(2004-07-19 08:49:42)(良:1票)
137.  ワイルド・レンジ 最後の銃撃 《ネタバレ》 
ケビン・コスナーの姿勢はダンス・ウィズ・ウルブスから変化してないのでしょうが、決闘を描いてしまうと現在の現実のアメリカがどのようにして形成されたかが解り、結構複雑な思いで観続けることになってしまいました。アメリカの言う民主主義と正義、南部に今も残る閉鎖的な風土、これらの萌芽がそこかしこに見受けられます。そんなとこが肌に合わないだけで、映画としてはよかった。まるで暗転のごとく切り替わるシーン展開も小気味よいし、なんと言ってもカウボーイの生活がめちゃリアルです。ポーク&ビーンズ食ってるシーンが欲しかったな。スー役のアネット・ベニングがなぜ東部からやって来たのか?ってことがちゃんと語られてれば、1点加点だったのに。エンディングは古くからの西部劇ファンなら納得しないでしょうが、まぁよしとしましょう。決闘のリアルな描写、コスナーとデュバルが決闘場に向かうところ、そして主人公が死なない、など深作欣二的、網走番外地的東映の印象も少し。
7点(2004-07-16 21:40:15)
138.  69 sixty nine 《ネタバレ》 
試写会で観てきました。金払って損はないですよ、スピード感あるし。カメラワークがちょっとTBS磯山組を意識しすぎてるところがあります。クドカンだからってそこまでやらなくっても… 音楽サイコーです。「フランシーヌの場合」は大笑いでした。あ「花の首飾り」は68年の作品ですね。70年代までの九州の公立高校に通ってた人たちは、体育教官の言動だけでも「そうそう」とうなずく映画に仕上がってます。ちょっとギャグが、九州の方言使ってるってこともあるのだろうけど、博多っ子純情(漫画&映画)からの引用っぽかったところがありましたね。偶然と思いたい。金井勇太がチャリで前輪ロックして宙返りで田圃に落ちるシーンが極私的ベストカット。役者の配置がとても贅沢な作品です。
8点(2004-07-10 16:33:45)
139.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 
エミィ・ロッサムが出てたので1点加点です。ひさしぶりにタムリン・トミタも見たし。ロラント・エメリッヒって「環境おたく」ですね。デニス・クエイドのクルマ、ホンダインサイトだし。インディペンデンス・デイの時は主題じゃなかったからくどくは感じなかったけど、今回はそれがメインなんでつらかったかも。前作はあちこちに広がってる線が最終的に一つにまとまってきて、あほくさいシーンもあったけど許せて、テレビ放映含めて3回観ました。今作はもういいかな。ニューヨークに行く理由はわかるけど、その後に対する展望もないし、第一装備があれじゃ無理でしょ。前作にくらべて登場人物の設定等も甘いし。それと物理学、気象学、気候学の素養が少しでもあると一万倍あほくさく見えます、理論上あり得ないことばっかで。ま、ザ・コアにくらべればましですけど。CGはうまかったですよ。雹の作りかたや津波の進行スピードなんかよく考慮されてました。そうそう「カーマは気まぐれ」には大笑い。
5点(2004-07-01 17:19:07)
140.  タイムライン 《ネタバレ》 
原作発売時、一気に読んだ記憶があります。2時間程度で描くのが無理なんですよ。マイケル・クライトンの作品はすべてそう。アクションの描写がイメージを喚起するよう、微に入り細に入り記述する人ですから。ただ、ジュラシック・パークは小説の主題をひん曲げてなかったので「物足りない」で済んだけど、こいつはシチュエーションだけおなじで全く違うものに仕上げられてて… ジュラ紀の時は、琥珀に閉じこめられた蚊がアイデアの元。本作の場合、14世紀の鉄剣を振り回すことはできるのかってことと、その時代に残るきっかけになった女性が稀代の悪女っていうキモがなくなったら、魅力ありません。結果的に“安普請”だけが目立つことになっちゃった作品です。
2点(2004-06-28 17:47:09)
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