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サムサッカー・サムさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 211
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 日本は公開日が世界的に遅い傾向があるので、最近の大作系は海外で鑑賞しています。
福岡在住ですが、終業後に出国して海外(主に韓国)で映画を観て、翌日の朝イチで帰国して出社したりしています。ちょっとキツイけど。

Filmarksというアプリでも感想を投稿していますので、内容が被ることがあるかもしれません。ご了承ください。

これからも素晴らしい映画に沢山出会えたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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121.  ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 《ネタバレ》 
正直前作は子供向けな感じがして楽しめなかったので本作は「どんなバカ映画になってんだろな」とか思いながら鑑賞した。そしたら「これナルニア??」って感じで楽しかった。子供4人にも魅力が出てきたと思う。今回は敵として人間が大量に出てくるので合戦シーンにCGだけでは描けない迫力が加わった。前半の見せ場のテルマール奇襲でナルニアの民が犠牲になるなど戦いの残酷な面を見せたのも良かったと思う。ナルニア国王とテルマール国王の一騎討ちも面白い。ただ残念な点もいくつかある。アスランの行動や考えには疑問がのこる。ディズニー(アスラン)的には信じることの大切さを教えたかったのだろうが、アスランが来た瞬間ナルニア勝利なので余計にアスランが分からん。メインキャラが死なないというのはやはり緊張感にかける。原作がそうだからしょうがないのかもしれないが、ちっちゃい人とネズミが両方とも瀕死状態から薬のんで全快はやり過ぎた気もする。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-06 14:59:38)
122.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
映画雑誌で酷評だったし、スタローンの歳も気になってたけど映画的にはとても楽しめた。この映画は軍事政権による少数民族の迫害とかハードなものを取り扱っているので、描写が激しいのは確か。実際ミャンマーの軍事政権は世界的に注目を集めてるので政治的な目で観ると「なんだこれ?」ってなるのかもしれない。でもジャングルを疾走したり、弓矢うったりとランボーを通して、真っ向から描き監督スタローン的メッセージを伝え、闘うことの意味をといかける作品を作り上げたスタローンはスゴイなって思った。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-06 14:31:05)
123.  ミスト 《ネタバレ》 
予告編から「霧たちこめるだけでどうやって2時間以上話をもたせる気なんだ?」と思ってたら虫やら糸やら触手やらが出てきてクローバーフィールド状態であせった。クローバーフィールドとまではいかないが序盤からカットが長く臨場感やシンクロ感を盛り上げる演出が巧く十分機能していた。しかしなんといっても突然極限の絶望感に放り込まれた人々のドラマがこの映画の面白いところだったと思う。狂信者を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンの存在が秀逸で、危ないのは異次元から来た奴等だけでなく人間の精神もそうであると感じた。仲間において行かれ、仲間となるはずの人間から殺された軍人がその結末である。色々な意見もあると思うが、ラストは凄まじいものとなっている。スーパーからの脱出に成功し希望を得た一団だが超巨大生物との遭遇やガス欠から死を余儀なくされる究極の絶望を味わい、一転し軍隊の攻撃によって霧は晴れる。知人だけでなく守ると約束した息子まで殺すしかなかった主人公にとって霧が晴れる事は死よりもつらい経験となり非常にやるせない気もする衝撃的な終焉だった。
[映画館(字幕)] 7点(2008-05-17 21:37:07)
124.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
厳しい現実から逃れるために幻想の世界で暮らす少女の心情を、二つの世界の対比と独特の映像美で上手く捉えた秀作ファンタジー。クリーチャーのデザインが凄い独走的。手に目がある人とか本気で不気味だった。
[映画館(字幕)] 7点(2008-04-02 13:32:59)
125.  イルマーレ(2006) 《ネタバレ》 
「絶対に会うことの出来ない人、でもその人に自分のハートを全部あげられる。」とかすごいロマンチックなのに、キアヌとサンドラのおかげか全然ベタベタになっていない。二人が自分達の時間の中にそれぞれ問題を抱えているのも良い。お互いに慰めあい、そして惹かれあっていくという過程が自然になっている。ラストもサンドラの熱演もありなかなか良かった。残念な点は過去における二人の接点が多すぎる事と、過剰な演技演出だろう。キアヌにクシャミをさせるのはやりすぎな気がする。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-30 15:28:58)
126.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》 
とても丁寧に作られていて好感が持てる。アレクシス・ブレデルとブレーク・ライブリーのエピソードが「恋」という面でかぶっていて最初は戸惑ったが話が進むと別々のメッセージでアプローチしてくるので安心して楽しめた。他の二人も良かった。特にアンバー・タンブリンのエピソードは一番好き。僕の好きな映画キャラクターの一人は「ゴーストワールド」でソーラ・バーチが演じたイーニドなんだけど、ティビーはイーニドっぽいところがあって魅力的だった。レオナルド・ナムもいい味出してる。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-30 14:49:02)(良:1票)
127.  アバウト・ア・ボーイ 《ネタバレ》 
ヒューがはまり役でおもしろかった。演出もおもしろく飽きることなくと楽しめた。雰囲気も音楽もいい。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-30 14:23:55)
128.  ダージリン急行 《ネタバレ》 
三兄弟をはじめとする個性派キャストが美しいインドと絶妙にマッチして、まったりとしたグダグダ感が逆に心地良い。音楽も印象深い。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-30 14:15:23)
129.  M:i:III 《ネタバレ》 
またも監督が交代した事がよかったのではないか。1のサスペンスと2のアクションを調和させバランスの良い仕上がりになっている。背信者の存在、爆弾のタイムリミットなど緊迫間のある展開にド派手なアクションが加わり娯楽作品としては非常に満足ができる。P・S・ホフマンが演じた敵役も存在感があってよかった。それにしてもトムは最高にかっこいいね。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-11 08:57:14)
130.  トルク 《ネタバレ》 
真剣に作られているのにこれほど笑わせてくれる映画はそうはない。ラストなんかハジけすぎだ。この感覚「バトルフィールド・アース」以来、いや凌駕している!「オレの人生ゼロヨンだぜ!」という台詞がすでにキテる。IQが27もあればこんな台詞吐けない。小学生みたいにバイク派閥争いや縄張り争いする走り屋達、そのこじれで人が殺され、キレたFBIが登場する世界観。ヤバイ!眼前で繰り広げられるアリエナイ展開、それでいてバイクのチョイスに妙にこだわっているあたりに終始半笑い状態だ!電車にバイクで乗車して「できるもんだな。」ってバカすぎてカッコよすぎるじゃないか。終盤はもう手がつけられない程暴走してる。まず女同士で闘うシーンは「バイクでやるのかよ!!」と誰もが思うんじゃないか。極めつけはヘリのエンジンを搭載したバイク!発進から桁外れ、人吹っ飛んでるし!アメリカンの追跡時は視覚限界速度を軽々と越え「背景もろCGじゃん!!」状態。追いつかれたアメリカンの人もゴシャゴシャグチャグチャの強制顔面ドライブですりおろされた後、バイクもろとも爆死!!こんな死様見たことないよ!カッコよく着地する主人公に爆笑。「トルク」はおバカアクションの重鎮だ!
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-05 13:43:10)
131.  ブラック・ダリア 《ネタバレ》 
デ・パルマは欲望と密接したサスペンスを描くのが巧い。ブラック・ダリア事件当時のハリウッドの陰鬱な雰囲気が感じられるしデ・パルマらしい演出も素晴らしい。しかしストーリーとキャラクターが難解すぎではないか。僕は一度目の鑑賞ではよく理解できず数回鑑賞した。相当集中しないと置いてかれるだろう。このようにわかる人だけわかってください的なデ・パルマ突っ走りました感はある。そこはどうかと思うが理解できれば彼独自の世界を楽しめるのではないか。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-05 12:41:37)
132.  潜水服は蝶の夢を見る 《ネタバレ》 
序盤はほとんどが一人称視点で思いを伝える事ができない潜水服の中で生きる事の辛さが強く感じられた。それでも記憶と想像力で潜水服を脱ぎ捨てられることに気付き本の執筆にとりかかる場面からは彼の思い出や自由な想像が画面を彩りインパクトがある。「ミュンヘン」で初めて知った俳優のマチュー・アマルリックの演技は素晴らしい。突然の悲劇に見舞われた男の人生を豊かなイマジネーションと独特のユーモアで綴り「生きる」という事の素晴らしさを謳った秀作。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-01 21:48:41)(良:1票)
133.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
誰が味方で誰が敵なのか分からない二転三転する展開に加え、緊張感のあるスパイアクションのチームプレーを堪能できる。デ・パルマの演出も勿論素晴らしい。随所でサスペンスを盛り上げている。イーサンの宙吊りシーンでは汗にナイフにジャン・レノにハラハラさせられた。ジャン・レノ演じるクリーガーは裏切っていたわけだけどクシャミしたりネズミに驚いたりとヘリの操縦以外に役立っていた印象がなかった。テーマ曲はやっぱりかっこいい。トム・クルーズもはまり役でクール。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-01 20:36:37)
134.  君のためなら千回でも 《ネタバレ》 
アミールの少年時代の話、父親とのアメリカでの生活の話、アミールが祖国に戻る話と物語はおおまかに分かれている。どの話も丁寧に描けており、人間の弱さやそれを克服する強さ、勇気というメッセージを受け取ることができた。何年と歳がすぎてもアミールに変わらぬ信頼と友情を示したハッサン。その息子と凧をしてアミールが彼らの絆の象徴でもある言葉を投げかけるラストは美しい。
[映画館(字幕)] 7点(2008-02-25 17:34:50)
135.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
「クロール」は、ハリケーンとワニというフロリダを悩ます自然の脅威がタッグを組んだサバイバルスリラーだ。 カトリーナの被害が残るニューオーリンズを舞台にした「バッド・ルーテナント」にも、妙なところでワニが出ていたように、この2つのアイコンだけでアメリカ東南部を強く意識させることができる。本国に住んでいる人たちにとっても、地域色の強さが出た興味深い組み合わせかもしれない。  しかしながら去年は去年でハリケーンと強盗(ヘイスト)を組み合わせた「ハリケーン・ヘイスト(邦:ワイルド・ストーム)」なるトンデモ映画が作られていたが、ハリウッドではビーストと自然災害とのマッシュアップが流行り始めているのだろうか。まぁ本作「クロール」の中でも火事場泥棒が出るあたり、ハリケーン・ヘイストも含んでいるが。  さて、主演は「メイズランナー」シリーズで快走を披露したスコデラリオだ。 腹ばいで迫る(クロール)ワニの群れに、華麗なクロール泳法で挑む。この人、泳ぐのも速いんかい(笑)  全体的には面白さがあっていいと思う。題材は奇抜であるが、悪い意味でのバカっぽさはぎりぎり感じられない。 ただドラマ面に偏重している分、テンポを損ねたかという印象か。  また、同じく可憐な女の子がサメに挑むサバイバルスリラー「ロスト・バケーション」で見られるような切迫感を醸す工夫は少なく感じた。 資材が多すぎるのである。発煙筒にしろ銃にしろ、弾薬少なく後生大事にしまっておいて、ここぞというときに使うからこそスリルがでる。 水の増加によって舞台が変わってくというシチュエーションがなかなか面白かっただけに、攻略法についても工夫があれば良かったなと思う。  ちょっと面白かったのはバリー・ペッパーが演じたお父さんか。 「ワニは金属音を嫌う」「ワニは脳みそちっさい」「ワニは飛沫の音に寄る」などと微妙なワニトリビアを並べ立てた挙句、後は頼んだだの、(ワニの中を)泳げだのと、ハチャメチャな注文を投げかけてくる。 わざわざワニだらけの中をボートで移動すると言うもんだから、どんなすごい鉄砲水が来るのかと思ったら、そこそこの威力で拍子抜けしてしまった。最初から自分の家の高所に非難するのはそんなにリスキーだというのか。 大体の見せ場はこのワニトリビアおじさんが招いていないか。  ともあれ、ワニは強くて大満足。 以前ワニ釣りができるという文句に釣られ、ベトナムのスイティエン公園というヘンテコなテーマパークを訪れてみたが、飼いならされているからか、そこのワニさんはホノボノ穏やかだった。 なのでワニには満足なのである。こういうワニが見たかったんですよ僕は。怖いワニ。デスロール!   ちなみにエンディングテーマは「シーユレイター・アリゲイター(またね、アリゲーターの意)」という洒落た選曲である。 この曲が由来である「シーユレイター・アリゲイター」という表現は、英語話者がたま~に使う別れ際の挨拶のことで、レイターとアリゲイターをかけたダジャレのようなものだ。 では、実際にネイティブにこう言われたら何と返すか。 そんな時には、ワイルとクロコダイルをかけて「アフターワイル・クロコダイル(またね、クロコダイルの意)」と笑顔で応えよう。 どうですお父さん、僕のワニトリビアも中々のものでしょう。
[映画館(字幕)] 6点(2019-10-23 22:59:24)(笑:1票) (良:1票)
136.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》 
リブート続編ものとしては驚愕の興行成績をのこした「ジュラシック・ワールド」の続編。 前作が「ジュラシック・パーク」をかなり意識した作風だったのに対し、本作はジャングルと文明の中を恐竜が闊歩するというシリーズ2作目「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」を彷彿とさせる構成だ。  死にゆく運命にある恐竜たちを救うという斬新なアプローチで、ディザスターと恐竜パニックを両立させた前半は、映像もパワフルでなかなか面白い。 しかしながら、結局これがどういう話に転がっていくかというと、もはや潔さを感じるほどいつも通りの展開である。  恐竜の武器化という毎度おなじみの陰謀に加え、普段なら少年を競り落としてそうな金持ちたちが「恐竜オークション」に興じるという下りだが、もう何が起こるかは見え見えである。  「これはプロトタイプだ、売るなよ?絶対売るなよ!?」 「だまらっしゃい、これはビジネスなんだぞぉう」 (えぇ…これ絶対プロトタイプが暴走するヤツですやん…。)  まぁそもそもこのシリーズはこういうプロットの映画なのでそこはご愛嬌なのだが。 それに、船の搬入口にダイナミックジャンピング駐車した主人公を警備が見過ごしてしまうほどの世界観なのだから、これぐらいのザル管理には驚いてはいけないのだ。楽しんだもの勝ちである。  良い点もある。 「生命は生きてゆく道を見つけるものだ」というそれらしいテーマを扱っており、描く過程こそ雑だが、人造人間が人の思惑に翻弄される命=恐竜の道を開くという落としドコロは良いと思う。幼いメイジーに出来る自身の存在の正当化、唯一の存在証明が、またも檻の中から恐竜たちを、生命を解放するのである。  もちろんそれを大層厳かに、小難しく掘り下げることはない。この映画が子どもたちに向けた夏の楽しい超大作であること制作側もよく分かっている。 本作は突出して良いとも言えないが、いつもの恐竜パニックを楽しむというスタンスで観れば決して損はしない作品である。 僕は今も恐竜が大好きだ。それだけで見る価値は十分だった。   それでもエンディングには少なからず新鮮な驚きがあった。 地球=「ジュラシック・ワールド」となってしまったため、どのような世界観で続編を作っていくのかについては非常に興味深いではないか。 ユニバーサルスタジオと言えば、改造車でストリートレースに興じる不良達を、いつの間にかインターポールと合同捜査しながらサイバーテロリストと北極で潜水艦バトルを繰り広げるまでに育て上げた超絶プロデューサーである。  次回の「ジュラシック・ワールド」は、20XX年・人類は人工知能ラプターとの絶望的な戦争を繰り広げていたが、ついにジョン・コナー率いる抵抗軍が……くらいはぶっ飛んでいるハズだ(適当)
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2018-06-18 14:02:04)(良:1票)
137.  トランスフォーマー/最後の騎士王 《ネタバレ》 
想像以上。想像以上に想像通り。いつものベイ映画である。 「トランスフォーマー」が劇場公開されてから今作で5作目、そして10周年。 ビーのディスアッセンブル変形や、見せ場のシチュエーションの増加などに、新たな試みや映像の進化が見て取れる。しかし映画的には進歩もクソもない、ベイ映画への予想の範疇を絶対に超えない仕上がりとなっている。  今作のモチーフは聖剣伝説。ガイ・リッチーがどれほど斬新な解釈でアーサー王を描こうとも、ベイの超絶解釈にはとても適うまい。前作で反TF企業の経営者を演じたスタンリー・トゥッチが、なぜか魔法使いマーリンを演じるという謎の転生キャスティングからヤル気満々。(そもそもレノックスやシモンズ、さらにはモーシャワーまでもがカムバック出演しているのに、なぜS・トゥッチはマーリンとして出演したのか…)  しかし、細かい事はどうでも良いんだよと言わんばかりに、最初から最後まで「ベイヘム=ベイ+メイヘム(騒乱)」の大量投下だ。 やたらと爆発、無駄に多いキャラ、スベり続けるギャグ、世界遺産はとりあえず破壊、急にミュージックビデオと化す戦闘シーン…などなど、全編に渡りクソ映画のDNAをこれでもかとぶち込んでくる。 その結果として、ストーリー上の山場すら満足に盛り上げられないという体たらくである。  本作の見どころとなる(はずだった)のはやはりオプティマスの裏切りだろう。 ネメシスプライムといえば、TFトイに親しみのあるファンにはおなじみのキャラであり、こういう登場のさせ方は面白いと思う。しかしそこからの展開がまずい。 ネメシスプライムに妨害された直後に戦って仲直りするなど、投げ槍もいいとこだ。 ダークサイド堕ちという新たな試みを、なぜ中盤の小さなイベントとしてまとめてしまったのか。 裏切ったオプティマスに敗北、誰もがオプティマスを敵と認識する、それでもオプティマスを信じるビーという鉄板展開を、なぜしっかり描けないのか。ビーの声を最大限に響かせるための工夫がもっともっと必要だろう。  そういう部分はおざなりにして、人間側のコメディパート(蛇足パート)に執拗に時間を割いてくるあたりは、さすがは低い水準で安心安定のベイ映画である。人間側には「家族」、TF側には「ホーム」というキーワードが出てくるが、どちらも中途半端に終わってしまった。 ともかくオプティマスの裏切りについては肩透かしもいいところだ。むしろ普通のオプティマスの方が凶悪だろう。今回も6連続クビチョンパまで披露し、顔面破壊大帝の面目躍如である。(オプティマスは過去作での残忍な言動と執拗な頭部破壊が、一部のファンの間で話題になっていた。例:「メタルのクズめ!!」「その顔を剥いでやる!!」など…)  今作は人間側の比重が多いのもまた一つの特徴か。いや、まぁ単に無駄キャラがわらわらと多いだけなのだが。 その影響かトランスフォーマー側の描写が少ないのが辛い。  前作から引き続き登場するオートボッツの面々もほとんど見せ場はない。クロスヘアーズが指を捻られたくらいしか記憶に残らないようでは駄目だろう。メガトロンが直々に編成した新生デイセプティコンの空気っぷりに至っては、もはやギャグの領域である。バーサーカーとは結局なんだったのか。(ちなみにバーサーカーは映画に先んじて、おもちゃが発売されていた)  変形シーンも少なめであり、オプティマスは変形こそあれど、その過程を見せることはない。トランスフォームとはこのシリーズの最大かつ基本のギミックであるため、この程度では物足りない印象を受ける。 個人的にはトランスフォーマーの変形やバトルをもっと観たかったというのが本音だ。続編に登場するユニクロンに期待したい(エンドクレジットのアレはユニクロンの角だろう)  しかしながら映像の迫力や質量はただただ凄まじい。 トランスフォーマー以外にも、やたら本格的なアーサー王の合戦シーンから、実際に作ったというストーンヘンジなどこだわり抜いた映像が盛りだくさんだ。  爆発に次ぐ爆発、これほどの大作を指揮できる者などベイの他にいないのもまた事実。200億円超えの製作費で紡ぎだされるベイヘム演出こそ、まさにベイの真骨頂にしてスタンダード。ストーリーはブレブレでも、映像への熱さに一片の迷いもない。 想像通りのベイ映画、それはベイ映画に対する期待を決して裏切らないということ、そして夏休みに相応しい超大作に仕上がっているということだ。  そんな、いつものポンコツ映画である。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-07-11 12:47:18)(良:1票)
138.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 
相変わらずどこを見ても大金がつぎ込まれていることがわかる、まさに超大作に相応しい映像だ。マーベル好きといういことも手伝い、それなりに楽しいのである。  しかしながら、これまた相変わらずツッコミ所も満載で、今回はそれが根幹部分に生じているみたいだ。 要するに、「これアベンジャーズのせいじゃね?」って思ってしまうのが痛い。 ハルクVSハルクバスターなんて、南アの皆さんは堪ったもんじゃない。せめて敵が仲間割れを狙っての精神攻撃とか言ってくれれば、まだ許容できたるのだが。(前作と被ってしまうか)  また全てのヒーローに見せ場を設けるために、敵の描写が限りなく薄くなってしまった。アベンジャーズには最終的に3人も新キャラが増えるのに、敵はウルトロンとその他の雑魚である。デカいメカもなければ、手強い中ボスもいない。こんなメンツで超人や神に挑むんだから、敵の方が気の毒になっちまう。  このぬるい空気感は致命的か。凄い映像なんだが総じて薄味な印象の映画になってしまった。  マーベルヒーローをここまで育て上げたことが、本シリーズの強みであるし、拡大を続けるマーベルの宇宙は、ファンとしては非常にうれしい。しかし本作は、大ヒットシリーズというブランドに頼り切っており、本作独自の驚きや興奮が希薄なのだ。  大予算を懸けたハリウッド大作だ。続編映画で手堅くいくのは当然。それも分かる。実際ホリデーシーズンには各社こぞって続編系の大作を封切っている。 そして本作は期待通りに大作揃いの映画シーンで歴史的ヒットを記録した。それこそアベンジャーズのように敵を「蹂躙」する勢いでだ。  しかし興行が全てではない。30年ぶりに登場したMAXは、CGに慣れた観客の度肝を抜いた。トム・クルーズは前作超えの超絶スタントに挑戦し、シュワちゃんは自身の代表作に本気のカムバック。英国の諜報員は復活した敵組織と闘うはずだ。 無難な続編から脱しようと、そして心に残る映画にしようと、意気込む大作が今年は揃っている。  だからこそ興行的に大勝利を収めたアベンジャーズには、劇中のソーの叫びをそのまま言いたい。  Is that the best you can do!?(それで本気かこの野郎!!)  アベンジャーズの本気はこんなもんじゃないはずだ。
[映画館(字幕)] 6点(2015-07-07 22:38:41)
139.  サード・パーソン 《ネタバレ》 
ハギスの群像劇ということもあり、やはり彼の代表作である「クラッシュ」を連想したが、そんな先入観も手伝ってか、いざ鑑賞してみると、予想とのギャップやラストの落とし方に、かなり戸惑う一作だった。  別々に描かれていたストーリーが接点を持ちはじめ、ここからが群像劇だという頃から、同時に感じ始める得体のしれない感触。なんとも言い表せないフワフワとした感じ。  キム・ベイシンガーとマリア・ベロの奇妙な似せ方、異常なほどに子供を救おうとするエイドリアン・ブロディ、清掃員のミラ・クニスに至っては、ニュー・ヨークにいるハズなのにパリのホテルにまで現れる。  なんかオカシイ。 監督がハギスだからこそ生まれる疑念。特にエイドリアン・ブロディの過剰さは、今まで堅実な人物描写で観客を納得させてきたハギスゆえに、なおさら奇妙に映る。  劇中では語られていないので、名言は出来ないが、つまりこれはリーアムの小説話なのだと思う。 そしてその内容は、彼の人生における出来事をモチーフにしていて、同時に彼の想いが秘められているのだろう。  ウォッチ・ミー。憤慨した時に「みとけよ!」といったニュアンスで言うこともあるが、リーアムにとっては亡き息子の「僕を見ててね」という言葉として記憶されている。 愛人からの電話に夢中になり、子供を溺死させてしまったニーソンは小説にどんな救いを求めたのだろうか。  イタリア編では、何があっても子供の為に行動したいという気持ちが読み取れ、その先には(叶わない)ハッピーエンドが待ち受ける。 ニュー・ヨーク編では、自分のミスであったとしても、子供がもし一命を取り留めていればという想いが綴らる。子供に再開し、ただ抱きしめたるだけで得られる幸福を願っているのか。 パリ編は、どこまでが現実なのか微妙なところだが、全てをさらけ出すことでの、贖罪の念が感じられる。  正直、一度見ただけでは、自分なりの考えは大まかにしかまとまらなかった。劇中、答えは明言されていないので、誰かと意見を交換したり、観返したりできれば、より深く理解できそうな気もする。 ただ個々のエピソード自体は、ヘビーなドラマに仕上がっているので、気軽に何度も観れるモノでもないかも。
[映画館(字幕)] 6点(2014-07-08 00:07:27)
140.  エリジウム 《ネタバレ》 
監督の前作は強烈だった。その成功のおかげか今回は予算も演者もスケールアップしたみたい。しかしながら、いまさら感漂うストーリーで、なんだか至って「フツー」といった印象だった。スペースコロニーだのエリジウムだの壮大な割には、結局病気が治る魔法のベッドで全て解決というあっけない内容。まぁそれほどあっけないものを、富裕層が独占することで、格差を意図的に作り上げているっていうのが、しっかりとアメリカを映しているのだろうか。でもこの監督ならもう少し鋭くえぐってきてもいいかなとも思う。 「ニッポンよ、これがハリウッドの大リーガー養成ギプスだ!」って感じですかね。
[映画館(字幕)] 6点(2013-10-02 01:01:22)
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