121. コマンドー
抱腹絶倒、笑いすぎてお腹が痛くなりました これほど激しく笑った映画鑑賞は過去にありません。公開当時から今まで この作品の概要には心惹かれるものもなく観る機会に恵まれませんでしたが 2017年の現在まで寝かせておいて正解だった気がします 日本公開の86年~ネットが普及する2000年代までに鑑賞していたら ランボー(特殊部隊のスペシャリストが無双する映画としての引き合い)に遠く及ばない 取り付く島もない評価を(自分に限っては)していただろうと思うからです その評価は今でも別に不当なものでもないとは思いますが。。。。。 観始めてしばらくすると、ああなるほどネットでよく聞く台詞が出てきます そういうファクターは逆に引いてしまうのが常ですがこの映画は本当に狂ってるから ネットが大いに盛り上がるのも、さもありなん、と納得させられました ターミネーターみたいな芝居しかできない感じのシュワちゃんを 支えているのは周りを固めるキャストの誇るべき魅力 敵が撃たれて死ぬ演技の活き活きとしたこと! シュワちゃんが平板な機銃掃射してるだけでみんな弾に当たりに来ちゃうの。。 だけど考えたら負けなどころか、むしろ楽しい。。。 こんなファミリー向けテイストの娘救出ストーリーで人殺しまくるって! (しかも娘はお子様&親子和気藹々チュッチュチュッチュほのぼのオープニングまで見せ付けておいて) いやあ~狂っていますねえ [ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-02-04 23:48:14) |
122. ロボコップ(1987)
こんなにアイデア満載な映画だったのか・・・・・ 悪趣味、と一言で片付けてしまうわけにはいかない 天才的なシーンの数々に只々感心させられました 少なからず気持ちの悪さを感じながらも 何度も腹抱えて笑ってしまいましたが 悪趣味だけで終わらず、痛快な娯楽作品に仕上がっております 「気分悪」が減点対象にならないものだとすると(・・・というか加点すべき?) この映画を娯楽ポイントだけで上回るのは相当難しかろうと思います [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-07 04:23:31) |
123. 宇宙戦艦ヤマト
強引、無理ありすぎ、ご都合主義。 そんなマイナスを数多背負い込んでも構わないから 引換えにあり得ないほどのスペクタクルを盛り込もうとした、という印象の作品 もちろん当時の価値基準ですら、「細かいところは目を瞑る」鑑賞姿勢を お客に求めるためには、理解を得られるある程度の水準が必要であったはず (描かれている事象は嘘ではあるが知恵を絞って”らしく”作った、など) その意味においてヤマトのテレビシリーズは、大人が大勢で知恵を出し合って 苦心の上に作り上げた、それまで日本で類を見ないスペクタクルの大傑作だと思う ところがこの映画となると、結論としては、---これは映画とは評価しづらいです 本作がテレビのダイジェスト編集であることが、当然ながら映画としての最大の欠点 見るからにシーンがはしょられてて初見の方はモヤモヤするだけ これから単体でこのダイジェスト品を見る価値は、ハッキリいってありません 当時劇場かテレビで見て熱くなった人が その昔を懐かしむためなら、多少の価値はあるかと思います 自分は、ビデオもない当時から再編集は嫌いだったので冷めていましたが・・ [ブルーレイ(邦画)] 4点(2017-01-04 04:37:08)(良:1票) |
124. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
《ネタバレ》 趣向を凝らした凶器ですがもちろん犯人は日本人じゃありません。フグ毒を凶器にしたドラマは日本にもあって、それですら変化球と思えるのですが、アメリカ人にそれをやられると変化が大きすぎて受け止めづらいですね。もし自分が日本人でなかったら、そんな違和感は感じず楽しめたのでしょう。”フグ毒=コロンボの知らない凶器”という面を強調しようとしていましたが、毒は毒ですから対応も自ずから限定されてしまい、あまり効力を発揮できなかったのが惜しいです。犯人対コロンボという従来の対決図式内の部分では極めて良いところもあり(最後のコロンボの指摘は流石)、おそらくシナリオでフグ毒を採用したのは「毒殺が必要だったから」というだけの副次的なものだったのではないか、と勘ぐってしまいたくなります。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-21 16:27:23) |
125. 刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM>
《ネタバレ》 シリーズの中でも傑作といえる作品です。まず、被害者について。手切れ金代わりのスポーツカーですが、キーをカクテルに潜ませるあたり、非常に独りよがりな印象です。自分流にかっこつけながらスパっと切り捨てようというわけです。少なりとケイが愛情を抱いていたのだとしたら、この人、殺されても仕方ないと思います。ケイの出世欲も並ではありませんが、彼の愛情が注がれ続けていたら、きっとあのような罪は起こさなかったでしょう。アリバイについては「意識の下の映像」「忘れられたスター」と、シリーズファンには馴染みのある場所で工作されていますので、続けて観ている方には新鮮味がないかもしれません。ですがカウントダウンのお陰もあって先の二作に比べて犯行シーンはさらに面白かったです。銃の回収シーンが最高ですね。女優さんの真剣さとコミカルさと合わさったようなあの演技が忘れられません。コロンボがいつ飛び出すかわからないので、銃を捨てるまでこっちが心臓バックバクでした。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-07-20 04:10:59) |
126. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
普段殺人事件を描く小説家が現実に犯す殺人ですが、 犯行に及ぶまでの過程が一番、観ていて面白い作品です。 ああ、そうやって殺す予定なんだ、というのはすぐわかるんですが、 いつやるかいつやるか、観ていてハラハラしました。 当然コロンボが事件を解決するのですが、そこは普通の出来です。 犯人が殺人の計画を進めているとき、とても活き活きしているように見えます。 自分のアイデアを表現するのは(たとえそれが殺人であっても)、 クリエイターにとって最高に輝ける瞬間なのでしょうか。 それがいざ殺す段になると、ふっと本来持つ良識が蘇って一瞬怖気づき、 振り払うように声を荒げさせたのではないでしょうか。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-07-18 00:53:39) |