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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2386
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1501.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 
スピルバーグにしては珍しく他監督の映画からの引用が多い。とくにトム・クルーズが目玉の取り換え手術をするあたりからで、手術で瞼を固定するのは『時計じかけのオレンジ』、部屋の壁スクリーンに映っているのはサミュエル・フラーの『東京暗黒街 竹の家』(渋すぎ!)、傘をさしてサマンサ・モートンと逃げるカットはヒッチコックの『海外特派員』、そしてヘンなクスリを注射して不細工に変装しますが、その顔は『バニラ・スカイ』の事故で醜くなったトムの顔とそっくりじゃないですか。そうか、それで『バニラ・スカイ』のクロウとディアスの両キャメロンがチョイ役で出演しているわけが判りました(笑)。 捜査局内のPCシステムは、まるで現在のスマートフォンを予言しているみたい、そして未来の縦横に動く自動車のスピード感あふれる映像は、さすがスピルバーグと言わせていただきます。ところがそれ以外の街並みや地下鉄そしてファッションなどは現代とほとんど同じというのはどうなんだろう。手抜きだと言う人もいるでしょうが、これはスピルバーグの未来観だと思います。40年後もきっとワシントンDCでは騎馬警官がパトロールしているだろうし、人間社会には変わらないことが多々あると言う見方は正しいのじゃないでしょうか。 「疎遠な父子関係」というのがスピルバーグ映画の特徴だと言われてきましたが、「子供の不在」に苦しむ父親という今までとは違った視点を持っているのが新しいところです。家族関係に対するどちらかというとシニカルな彼の視線も、21世紀に入ってだんだん変化してきたのも事実でしょう。トム・クルーズの最初と最後のカットがいずれも妊婦と会話していると言うところも、なんだか意味深でした。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-14 00:27:26)(良:2票)
1502.  パイレーツ・ロック 《ネタバレ》 
海賊ロック放送に夢中になっている英国庶民の姿を見ていると、米軍放送FENに夢中だった昔の自分を思い出してしまいました。ケイシー・ケイサムの“アメリカン・トップ40”なんか懐かしいよね。 キンクスで始まりデヴィッド・ボウイで終わる(ちょっと時代がずれてますけど)ヒット曲の数々は、選曲と使い方はセンスが良いので満足なんですが、なぜかビートルズが一曲もかからないのはどうしたわけでしょう。版権がとれなかったのかしら? 脚本にキレがなくエピソードの積み上げ方も下手くそで全体に冗漫な出来なのは残念です。船が沈没するシークエンスも『タイタニック』のパロディになっているんですけど、あまりにだらだらしてしまって逆効果です。悪辣な政治家を嬉々として演じているケネス・ブラナーと、ぶっ飛んでいるお母さん役でカメオ出演したエマ・トンプソンのかつてのカップルの怪演はなかなかのものでした。トンプソンなんか、彼女だと気づく人いないんじゃないかと思えるほどです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-13 23:46:19)(良:1票)
1503.  インソムニア 《ネタバレ》 
私は未見ですのでオリジナル映画の雰囲気は判りませんけど、リメイクって難しいよなとつくづく感じさせられました。クリストファー・ノーランとしても雇われ監督だからオリジナルを大胆にいじることもできないし、オリジナルのプロットの弱い部分は自分なりに消化しなければならない。ロビン・ウィリアムスの演技は文句のつけようがないけど、殺人犯としてのキャラが弱すぎるし、だいいちこの事件は過失致死としてしか裁けないでしょう。若造を犯人に仕立て上げるために部屋に忍び込んで拳銃を押しつけるなぞ、一介の小説家に出来る事じゃないです。そこら辺の粗さをカヴァーしているのが、アラスカの大自然を鮮明に捉えたウォーリー・フィスターのカメラで、これは文句なしに良かった。ロス市警から派遣されてきたアル・パチーノのキャラは、自分には『ヒート』のヴィンセント・ハナの落ちぶれた後日談みたいで面白かったところです。六日間も眠れずに、死んでやっと安眠できたというわけですね。渋い。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-11 23:12:12)
1504.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 
“怪しいセールス・マン”はやっぱり悪い奴だった、というオチがどーも昔から気に喰わないのです。実は新婚カップルの方がずっと深刻で、あの部屋で恐ろしいことが起こっていたという展開にした方がずっと面白いのにと観るたびに感じるんです。ヒッチコック先生もでかいセットを作ってもらえたので、ちょっとカメラの技巧に凝り過ぎちゃったのかな。 この時のグレース・ケリーは、その美しさと優雅さは間違いなく頂点に達していたと断言しちゃいます。やっぱグレース・ケリーとジェームズ・スチュアートのカップリングは最高です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-30 00:10:08)(良:2票)
1505.  THE SILENT WAR 戦場の絆 《ネタバレ》 
第一次世界大戦のとき、西部戦線では塹壕線がスイス国境から英仏海峡の海岸線まで繋がってしまい身動きが取れなくなってしまった。実にほぼ四年間にわたって戦線が動かなかったわけで、相手の塹壕や陣地の真下までトンネルを掘って爆薬で吹っ飛ばしてしまおうとイギリス軍は考えた。ドイツ軍もトンネルを掘ってイギリス軍を阻止しようとし、両軍の間で実に地味~な坑道戦が展開されたという史実をもとにした映画です。この戦いに参加したオーストラリア兵のトンネル中隊を取り上げているのですが、地味な戦いを丁寧に映像化しています。この中隊は将校・兵士とも本国で鉱山技師や鉱夫だったからトンネル掘りはお手の物、でも戦場の中ではそれは大変な苦労です。オーストラリア人とイギリス人の気質の違いや確執も良く描かれており、けっこうドラマとしても質が高いです。戦争映画としてのアクションはほとんどないと言ってよく、ドイツ軍の攻撃トンネルを爆破する唯一のサスペンス・シークエンスすら実にあっけなくてちょっと残念。ラストは敵陣のある“80高地”の爆破に成功するのですが、その前に主人公の将校が悲しい決断をしなければいけなかったのが涙です。史実では、このときの爆発音がロンドンでも聞こえたというから凄まじさが判ります。もっと凄いのは、これだけ苦労して作戦に成功して1万人以上の損害をドイツ軍に与えたのに、戦局にはなんの影響も与えなかったということでしょう。日本人には想像もつかない戦争です。
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-05 21:38:33)
1506.  ハーヴェイ 《ネタバレ》 
観る前は、てっきりハート・ウォーミングなコメディだと思っていましたが、かなりシュールなところもあり、一歩間違うとサイキック・ホラーじゃないですかこの映画は。ふつうに考えるとハーヴェイが見えるジェームズ・スチュアートは立派なキ○ガイ、むかしで言うところの精神分裂病なんでしょうけど、実はお姉さんにも見えていたと言うのがミソ。終いには精神病院の院長までもハーヴェイが見えるようになるところは、ちょっと不気味です。またハーヴェイが妖精の様なものだという説明はありますが、とくに可愛らしいことをするわけでもなく、ジェームズ・スチュアートにくっついているだけというのも変です。 本質的には大層ヘンな話しなのに、ファンタジーみたいな演出にしたのは監督のヘンリー・コスターも確信犯なのだろうか。 この作品が持つダークな本質を21世紀に甦らせたのが『ドニー・ダーコ』なんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-02 23:15:59)
1507.  招かれざる客(1967) 《ネタバレ》 
しかし、どうですか皆さん、自分の娘が突然2週間前に知り合った男とすぐに結婚すると言い出したら、ふつう親として反対しませんか、たとえ相手が異人種であろうが無かろうが。 せっかく米国のタブーに切り込むテーマだったのに、なんでこの脚本家はこんな無茶な設定にしたのでしょうかね? 娘にしたって典型的な苦労知らずのお嬢様にしか見えないですしね。ドレイトン家の外の世間は実に類型的な描かれかたなのも、ちょっと監督の意図に首をかしげてしまいます(家政婦の親戚らしいドロシーという娘なんか、どういう狙いがあって登場させたのでしょうかね) ある意味、キャサリン・ヘップバーンとスペンサー・トレイシーというゴールデン・カップルを再び銀幕に引っ張り出すための企画だったんでしょうね。 それにしても、キャサリン・ヘップバーンはほんと凄い女優ですね。実際に涙を流したシーンはひとつだけですが、そのシーンにいたるまで劇中ずっと涙をためた様な潤んだ眼で演じ続けているんですよ。そりゃ映画ってのは脚本の順番通りに撮影されることはまずないですから、彼女の“眼ぢから演技”は驚異的です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-30 23:22:08)
1508.  アメリカ上陸作戦 《ネタバレ》 
冷戦時代の米ソ対立とアメリカ人の国民性を皮肉った映画ですが、この笑いの狙いが“ブラック・ユーモア”なのか“ほのぼのヒューマン系”かどっちつかずなのが痛いところです。ブラック・ユーモアというからには「おい、そこまでやるかよ」というハチャメチャさがなくちゃね、似た様なプロットの『1941』ぐらいはじけなくっちゃいかんでしょう(たとえそれが観客に受けなかったとしてもね)。 名優アラン・アーキンはこれが映画デビューですけど、さすがに上手いし可笑しい。もっと前面に出すプロットにして、主役として活躍させたほうが良かったでしょう。その主役はカール・ライナー(『オーシャンズ』シリーズのソールです)ですが、40年前の彼は不気味なほどニコラス・ケイジにそっくりなんですよ、あの後退した生え際なんかもね。そうか、そのうちああなっちゃうのか、ニコラス・ケイジも40年後には…
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-24 20:04:05)
1509.  ブルックリン物語 《ネタバレ》 
映画が二本立て構成になっていてフェイク・トレーラーつきと言うと、タランティーノ&ロドリゲスの『グラインド・ハウス』の元ネタなんですね、この映画は。まあ、雰囲気はまったく違いますけど。ジョージ・C・スコット、レッド・バトンズ、イーライ・ウォーラック、アート・カーニーという渋い芸達者が揃った男優陣は観てるだけで楽しくなっちゃうんですけど、女優陣がちょっと地味すぎたかな。第二話の“バクスター・レビュー1933”がいちおう“四十二番街”をモチーフにしたミュージカル仕立てなんでが、思えばこれが名匠スタンリー・ドーネンが撮ったラスト・ミュージカルになるんですよね。ミュージカル映画というジャンルが絶滅寸前だった70年代だったからしょうがないかもしれませんが、『雨に唄えば』を撮ったドーネンですから、ちょっと寂しいものがあります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-21 22:46:55)
1510.  ファール・プレイ 《ネタバレ》 
公開当時、何度も見る機会があったのに見逃して、ようやく近年観させていただきました。全盛期ゴールディ・ホーンのキュートな魅力とバリー・マニロウが唄う名曲“Ready to Take a Chance Again”がとても心地よいのですが、サスペンスなのかコメディなのかどっちつかずの脚本はちょっと冗長過ぎる感じがします。ギャグにしても、バージェス・メレディスとレイチェル・ロバーツのカンフー対決なんて苦笑するしかありません。 でも判るんですよ、このサイトで評価が高いのは、この映画は映画館のスクリーンで観なくちゃいけないんですよ。私も経験したんですが、70年代のゴールディ・ホーンはスクリーンで観るとそのキュートな魅力に心が鷲掴みされちゃうのは間違いなしです。この彼女の魅力は空前絶後で、90年代のメグ・ライアンでも足元に及ばず、もし70年代にラブ・コメというジャンルが流行ってたら彼女の独壇場だったのは間違いなしです。もうこんな女優は出てこないんじゃないかとも思うけど、さすがにDNAを受け継いでいるケイト・ハドソンにはその片鱗がうかがえます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-18 01:02:00)
1511.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
「人間の本質は、喉から肛門まで繋がった一本の消化管である」というシニカルな定義をむかし読んだことがありましたが、変態ハイター博士にもきっと影響を与えたと私は確信しちゃいました。それにしてもハイター博士、日本のヤクザを先頭に使ったのは大失敗でしたね(笑)。ハイター博士役のディーター・ラーザーという俳優、シャブ中でやせ細った長塚京三みたいでまさに変態の極北です。もっと凄いのはあの二人の女優、自分のキャリアと未来をドブに捨てる女優魂には思わず涙です。ヤクザ役の北村昭博にはすでに「あのムカデ人間先頭の」という形容詞がついてるくらいですから。 はっきり言って、この映画褒めていいのか貶した方がいいのか悩ましいところですが、繋がった三人を真横から捉えたショットは戦慄を覚えるほどシュールで怖い。でもきっと映画館で観たら、みんなと一緒に爆笑しちゃうんだろうな。 次回作では12人を繋げたそうで第三作目もほんとに撮っているかもしれないですけど、何人繫げるのか興味津々です。もし私が監督なら、先頭と末尾も繋げて“ムカデ人間の環”にしたいですね(我ながらバカです)。
[DVD(字幕)] 6点(2012-03-03 21:12:14)
1512.  荒鷲の要塞 《ネタバレ》 
小説化を前提に冒険小説の巨匠アリステア・マクリーンがオリジナル原案と脚本を書いただけあって、とくに後半は二転三転するストーリーはなかなかのものです。勇壮なロン・グッドウィンのメイン・テーマも、戦争アクション映画のベスト3に入れちゃいたいほど好きです。 リチャード・バートンは名優ですけどアクション映画に不向きで、どうも体の動きが鈍重なんですよね。この手の映画にはそりゃバート・ランカスターやカーク・ダグラスが適役ですけど、この二人はとても英国人には見えないので、まあバートンでも良しとしておきましょう。ハリウッドに復帰したばかりのイーストウッドも頑張っていますが、多少短くしているとは言ってもあの髪型は特殊部隊の将校らしくないですよね。二挺拳銃みたいにしてシュマイザーをぶっ放すシーンがありますが、いくらなんでもあれはやり過ぎです。イーストウッド自身が希望して撮ったアクションなんだそうですが、あんな撃ち方が実際に出来るわけがないでしょう(カッコ良いのは確かですけど)。サービスで二人も出てくる女スパイも、定石では少なくとも一人は途中で死ぬところですがラストまで銃撃ちまくって大活躍しちゃうし、こいつら弾に当たらない超人部隊か!
[映画館(字幕)] 6点(2012-01-28 20:18:08)
1513.  恋する女たち(1969) 《ネタバレ》 
ケン・ラッセルの得意としたジャンルは音楽家の伝記とD・H・ロレンス小説の映像化でしたが、本作はそのロレンス文学の初の映画化です。ロレンス文学らしく、登場人物がみな観念的で理屈っぽいところは、はっきり言って観ていて鬱陶しいところです。マイケル・ベイツとオリバー・リードのフルチン・レスリングはいかにもケンちゃんらしい画ですけど、別に彼の創作ではなく原作通りなのです。それよりも彼らしさが出ているのは、2回出てくる女性が踊るシーンでしょう。ケンちゃんの映画では常にダンスが、良く言えばシュール、ぶっちゃけて言えば奇妙奇天烈な振り付けで、本作でもグレンダ・ジャクソンが牛の群れにダンスを見せるシーンはいちばんインパクトがあったシーンでした。本作でケンちゃんはオスカー監督賞にノミネートされ新しい文芸派監督が誕生と称賛されたのですが、その男が70年代になると映画史に残る変態監督になろうとは、誰も予想してなかったでしょうね。 その私が愛してやまないケンちゃんも昨年ついに昇天してしまいました、合掌。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-01-22 00:05:23)
1514.  ブラザーズ・ブルーム 《ネタバレ》 
キャスティングの妙だけは絶妙でした。まだ生きていたのか、マクシミリアン・シェル!カメオ出演みたいな感じでしたが、お元気そうで何よりでした。菊地凛子もミステリアスでキュートなのは良かったですけど、セリフが“FUCK!”の一言だけとはねえ、頑張ってもっと英語が喋れるようになってください。 全体的にスタイリッシュな映像が今風ですが、コンゲーム映画に不可欠な爽快なカタルシスに欠けているのが自分にはイマイチでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-19 23:08:05)
1515.  ボディ・バッグス 《ネタバレ》 
いかにもTV映画として撮られたアンソロジーらしいエピソードばかりだけど、エロはないけどTV用とは思えないほどけっこうグロかったです。まあとにかく見どころは、リック・ベイカー謹製の特殊メイクに身を包んだカーペンター御大のホストぶりで、最後には解剖されてはらわたまで嬉々として見せるサービスです。薄毛に悩む男を襲う悲劇がテーマの第二話『ヘアー』なんか観ると、御大も実はリアルに自分の落武者あたまを気にしたんじゃないでしょうか(笑)。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-01-17 00:49:32)
1516.  フランス軍中尉の女 《ネタバレ》 
撮影中の映画と、その出演俳優の私生活をシンクロさせると言う語り口はトリュフォーの『アメリカの夜』と似ていますが、俳優としてのジェレミー・アイアンズとメリル・ストリープのW不倫劇より撮影中の映画の方がはるかに面白いところが『アメリカの夜』との大きな違いでしょう。映画の物語と現実の世界をほぼ同等の時間を使って描いていますが、“フランス軍中尉の女”と呼ばれる地雷女に引っかかって人生が狂ってゆく男の物語は大変面白く、こっちだけで一本の映画とした方が良かったかも。まあ原作小説があるのだから詮無いことですけど、映画としては文学の香りが高い一編でした。
[ビデオ(字幕)] 6点(2011-12-28 23:37:58)
1517.  海の牙 《ネタバレ》 
おそらく、この映画はもっとも初期の潜水艦映画になるんじゃないでしょうか。Uボートという設定で当時のフランス海軍の潜水艦の実物が使われていますが、名カメラマンであるアンリ・アルカンの見事なカメラワークが潜水艦の内部を余すところなく捉えています。ドラマとしては逃げ出すことのできない空間に閉じ込められた人間たちの密室劇みたいな展開で、まるでヒッチコックの『救命艇』をスケール・アップさせた様な感じでしょうか。南米に逃亡しようとしている面々も、ドイツ人、スウェーデン人、フランス人、イタリア人と多彩な顔ぶれで、始めから人間関係がうまくいきそうもないのは明白。ドイツ側の連中が殺し合いを始め(なんと味方の補給船まで撃沈しちゃう!)全滅したUボートに、最後フランス人の医師が見捨てられひとり取り残される結末はちょっと意外な展開でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-12-01 19:15:02)
1518.  主人公は僕だった 《ネタバレ》 
神さまエマ・トンプソンは最近スランプに陥っている。自らの創造物であるウィル・フェレルの人生を、どうやって華々しく終わらせようかと試行錯誤の日々である。神のライバルである悪魔クイーン・ラティファは、フェレルの死後の魂が欲しいので、ここはグッとこらえて神さまに協力している。トンプソンとの関係がギクシャクしている天使ダスティン・ホフマンは、フェレルを助けて“神のみ業”を妨害しようとしている。 と、いう様なプロットだと私は思うんですよね、この映画は。ラストで“神のみ業”の出来栄えに恐れ入った天使がフェレルを見捨てちゃうのに、悪魔が逆に情にほだされてハッピー・エンドになるのに力を貸すというところが皮肉になっているんですよね。かなりシュールなお話を、ここまでふつうの出来事みたいに淡々と語るストーリー・テリングは、けっこう新鮮でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-11-13 00:33:19)
1519.  ブレイキング・ニュース 《ネタバレ》 
ケリー・チャンを見てると「この女優って深津絵里にそっくりだ」と感じてきて、そうなると『踊る大捜査線』を観ている様な錯覚に陥り困りました(笑)。ド派手な銃撃戦や手榴弾の爆発の割にはほとんど警察に死傷者が出ないのはご都合主義っぽかったけど、あの香港名物の魔窟の様なビルの内部にほとんど舞台を限定したのはなかなか良いアイデアです。人質の解放する手段なんか、まさかスパイク・リー、これを観て『インサイド・マン』でパクったんじゃないかと思うほど似てました(笑)。“警察の突入をショーにする”というアイデアは面白いんですが、映像的にはあまり生かされた様には思えませんでした。香港ノワールらしい強盗と殺し屋のボスたちの友情と、気合が入ったオープニングにプラス一点です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-19 23:53:10)
1520.  その土曜日、7時58分 《ネタバレ》 
シドニー・ルメットの映画では犯罪者には悲惨な末路が用意されている場合が多いのですが、それにしても本作は極めつけ、ルメットの遺作に相応しい陰惨さです。親殺し、子殺し、まるでギリシャ悲劇を現代に甦らせたみたいなものです。ルメットの演出は最後までシャープさが衰えないのですが、個人的にはあの時間軸や視点をいじった演出にはあまり意味がなかった様な気がしました。この手法はどんでん返しや意表を突くプロットが隠されている様な映画でもっとも効果が出るのだと思います。俳優陣ではイーサン・ホークが「うまいなあ」と感心させられましたが、やっぱ努力賞はマリサ・トメイでしょう。のっけから激しいSEXシーンを見せるわ(相手がシーモア・ホフマンと言うのにはちょっと引きましたが)、『もっとも脱ぎっぷりの良いオスカー女優』の面目躍如でした。これからも頑張ってください、期待してます(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-16 19:21:22)(良:1票)
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