141. ブラザー・サン シスター・ムーン
某胡散臭い宗教団体に勧誘用として見せられた、と、言う不幸な経緯を持つ映画なんですが(笑)えらく感動。然しその当時、勧誘がしつこかったという複雑な心境故にせっかくの名作が、ほろ苦い。個人的理由で、申し訳ない。 司教(だっけか)の足にキスするシーンが一番スキ。司教役のアレック・ギネス(だっけか)も、名配役。 9点(2003-04-28 00:50:27) |
142. ゲーム(1997)
最後の最後まで登場人物の誰をも信用できない。主人公と一緒に煮詰まってみた。フィンチャー、焦らし過ぎです。ココまで焦らすか!おい!おぉぉぃ~!まだ焦らす?え~加減にせぇ~ゃ~?!・・・って振り回されて、傑作と知る私。 9点(2003-04-12 00:07:36) |
143. 火垂るの墓(1988)
ああ嫌だ。この貧乏臭い描写、設定、人物、何もかもが嫌いでしょうがない。しかし何が嫌かって戦争に対して僕達が余りにも無力って現実だ。本当に戦争は、怖い。そういう気にさせられる一本。が、二度とは観たくない。「戦争はんた~い」と、ニヤケタ顔でデモ行進している場合では、無いな。と、一寸時事的にもこういうコメント。 9点(2003-04-02 16:28:57) |
144. ユージュアル・サスペクツ
ミステリ映画はどんなコメントを言っても<ネタバレ>に繋がりそうで難しい。それが上質なミステリなら尚更、であり、この作品にも充分当てはまる。文句なし。 9点(2003-03-16 11:31:10) |
145. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
「宇宙に行く」っていうお題目に最初敬遠したが、主人公たちの熱意が無茶苦茶ステキ。実はコレ、アニメオタク道に否応なく引き込まれた最初の作品。 9点(2003-03-01 11:32:37) |
146. ニキータ
洗面所での泣きながらの葛藤シーンで、とても胸を打った。しかし、それとは別で二キータ!何故そんな痛そうなところに銃を突き付ける?「おでこ」でも無く、「眉間」でも無く、「後頭部」でも無く!あ痛! 9点(2003-02-16 16:53:22) |
147. セブン
「ラスト読めたよ派」だったが、読めても尚、最後まで気が抜けなかった・・・。後味が悪いというが、でも、この味は忘れられない。秀逸。 9点(2003-02-16 16:46:04) |
148. 少林サッカー
トコトン煮詰めた追従を許さない「デタラメ」が、なんとも気持ち良い!こんなアホンダラな馬鹿ムービー、何処にも無かっただろ?パイオニアじゃない? 9点(2002-12-01 18:37:45) |
149. バッファロー'66
いい男は、グンゼのパンツも格好いい・・。男の「キュート」さ、って、(内容ともに)これでしょ~?同性惚れ!ギャロ!愛してるぜ~! 9点(2002-09-11 16:10:36) |
150. 麻雀放浪記
加賀まり子の牌の捌き方以外は最高。麻雀好きには堪えられない麻雀打ちの人生観描写。格好イイ。闘牌指導の桜井章一とか、知るヒトゾ知るマニアな人選です。 [映画館(邦画)] 9点(2002-08-20 13:02:22) |
151. ポンヌフの恋人
醜さと、美しさのバランスが秀逸。人生の醜美のバランスって、これかな?と、私は思う。 9点(2002-08-20 12:16:25) |
152. 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)
《ネタバレ》 前作とは違い、今回はクラスメートが全員大活躍という脚本の秀逸さが嬉しい。 今作は、敵(ヴィラン)の強度も特性もキャラ立ちもカッコいい。ラスボスは、ちょっとチートでしたが。 黒沢ともよのゲストキャラが、すごいカワイイ。 [DVD(邦画)] 8点(2020-09-16 05:51:26) |
153. さよならの朝に約束の花をかざろう
《ネタバレ》 明暗の分かれるバクチ気味な岡田磨里脚本(監督)の作品ですが、今作は無難な軟着陸に成功した、慈愛に満ちた秀逸なファンタジー作品でした。 老いることのないイオルフ族マキア他の視点と、儚いとされる人間(息子)との距離感が絶妙。 蛇足ですが、イオルフを「衣織婦」ヒビオルを「日々織る」と変換して観てしまい、ちょっと脳が疲れました。 [DVD(邦画)] 8点(2019-09-12 02:31:46) |
154. 夜明け告げるルーのうた
《ネタバレ》 田舎のコミュニティの中で息を潜めていたカイと、空気も読まず好き放題の愛くるしさを放つルー。 この二人の絶妙な距離感と、ソコハカとなく現れる変化が、ものすごく可愛らしくて、とても切ない。 人間と人魚との間に生まれた奇跡なんかはサテオキ、そこがずっと愛らしかった。 [DVD(邦画)] 8点(2019-05-17 05:38:38) |
155. 若おかみは小学生!
《ネタバレ》 「ハァァ?高坂希太郎の劇場版アニメが、小学生の若女将モノ?」と、最大限の訝しみを以って今作に挑んでみたわけですよ私。 とりあえずテレビ版での予習をしてみた所「萌えみ満載な少女がマジカルなナニでキャハウフフするアニメ」ではないようで、一安心。 というか令丈ヒロ子原作の児童小説をアニメ化との事。見当違いな杞憂も甚だしいわ私よ!失礼。で、劇場版を改めて鑑賞。 …なんだろうなぁ。単なる「かわいい!」や「かなしい!」「たのしい!」でもなく、端的に「ハートフル」と言ってしまうのも、なんか違うような気がする。そうさのう…健気で静かなエネルギッシュ、とでも言えばいいのかな。そこに純朴でありながら美しい作画や美術、練られた脚本、演者の熱意なんかも合わさって、とんでもなく卓越されたなエンタメに仕上がったというか。 ラストシーンで神楽を舞うオッコ、真月、ウリ坊、美陽、それらを見守る観客の慈愛あふれる視線が、圧倒的な感動を呼んだように思う。 鑑賞者に彼女らのその後に思いを馳せさせるようなサッパリとしたエンディングも、見事だった。 [DVD(邦画)] 8点(2019-04-15 01:13:10)(良:1票) |
156. ペンギン・ハイウェイ
《ネタバレ》 お姉さんのおっぱいにこだわり過ぎるだろうアオヤマ少年と、隙の多そうな怪しからんお姉さんが織り成すジュブナイル・ムービーの佳作。 前半の滑稽さと後半のシリアスとの折り合いがついていないような気もするが、それらの幅もギリギリ飲み込んだ全体的な揚々さもあり、見事。終盤の「ペンギンの洪水」シーンも、素晴らしかった。 蛇足ですが、アオヤマくん。残念だが、君はおっぱいのせいで「立派な大人」と決めた最終地点からは半歩ほど踏み外すだろう。おそらくは…否、それは確信に近い。そこはウチダ君の忠告をやんわりにでも受け入れるべきだ。まぁ、半歩程度なら許容範囲内かもしれんが。 [DVD(邦画)] 8点(2019-02-12 04:39:07) |
157. 夜は短し歩けよ乙女
《ネタバレ》 ・湯浅監督のセンスと森見作品のムードは相性が悪い(と「四畳半」のアニメを観て、やや失望していた) ・いっそ押井守あたりに監督させたら面白いんじゃない?(と、真剣に思っていた) ・先輩役に星野源という最大の不安要素 ・乙女役に花澤香菜というヒネリのなさ 以上4点の勝手で的外れな懸念に、ひたすら頭を垂れるばかりの私だった。「なんで劇場へ行かんかったのか私よ!」と後悔しても、時既に遅し。この愚かで出不精の私を、誰か精一杯の手加減をして殴ってくれないだろうか。(お友達パンチ待ち) 良作。 [DVD(邦画)] 8点(2017-11-20 02:34:48) |
158. 大魔神怒る
《ネタバレ》 一作目「大魔神」に続き、二作目のタイトルに付いた単語は、まさかよもやの「怒る」である。既述ではありますが、私も「前作でアレだけ荒ぶっといて、ワザワザ今作で怒る、とか、怖過ぎやろ大魔神!」と、ぷるぷる震えながら観賞。 冒頭、逃亡を図る領民の虐殺に始まり、千草・名越領への無慈悲な夜襲、その後の「発破による武神像突貫爆破!」で、物語の前振りは完了です。礫になろうとも、武神像。弾正の配下・鬼子島玄蕃が乗った舟を襲撃・沈没せしめる、いわゆる激おこ状態。胸に刺さった礫は「ワシ、完全に怒ってます」というダイイングメッセージです。その後、兄勝茂、十郎、嘆き悲しむ民衆の眼前で、さゆり嬢を火炙りにするという弾正。「武神像は女の涙で大魔神に覚醒する」という前作でみせた特性を、弾正は知る由もありません。 荒ぶる大魔神は、モーゼの如く湖を二つに裂き、破壊に次ぐ破壊で御子柴勢をビビらせます。大魔神、そこが名越領であろうともガン無視で破壊です。怖いよ!ガン無視で荒ぶる大魔神、怖いよ!冒頭で武神像を木っ端微塵にした発破作戦も徒労に終わり、最終的に「動く石仏に対して、舟で逃げる」という巧妙な手段に出た弾正ですが、大魔神、まさかの発火技で弾正を火炙りに処します。まさしく「目には目を」です。若しくは「弾正なら、爆死に準じる死に様が妥当」との判断でしょうか。怖い! やー…面白かったが、怖かった。大魔神、怖過ぎ。前作のレビューでも書きましたが「大魔神の中途半端な大きさ」が、怖い。次回作は「逆襲」ですか。楽しみです。怖いが。 [DVD(邦画)] 8点(2017-06-03 06:44:22)(良:2票) |
159. 映画 聲の形
《ネタバレ》 小中高(もしくは大に至るまで)存在するスクールカーストの様々な立ち位置に身を置いていたであろう人々に訴えかけるような、若干重いと思われるテーマでありながらも、軽妙さや瑞々しさも併せ持つという作品の懐の深さが素晴らしい。京都アニメーションらしい良質な青春群像劇。ラストシーンで主人公が感慨に浸るシーンが美しく、秀逸。京アニ作品の中ではココ一番の出来だと思う。(一番好きな作品、では決してナイが) …シカシながら、公開は2016年。「君の名は」「この世界の片隅に」という二大巨頭の栄光の陰で、ひっそりと輝いていた(であろう)本作。何が悪かったかというと、ズバリ「公開時期が悪かった」と、断言できる。もう半年公開がズレていれば、レジェンド級のヒットは無くともナニかと話題にはなっただろう、と、思う。非常に惜しい。 蛇足ながら…「植野とか言うアマを殴りてぇ 勿論グーでだ」という意見に、私は賛同しかねる。私的には主人公に「もう黙れ」と言われた川井とかいうアマが苦手すぎて憤怒した。そして、結弦とかいう少年を殴りて…んん?少年じゃなくて少女?終盤、妹のモロい一面を見て、その可愛いさに改めて憤死した。ワシの負けよ! [DVD(邦画)] 8点(2017-05-21 02:27:21)(良:1票) |
160. LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門
《ネタバレ》 小池健x石井克人というタッグが織り成す、超硬派なルパンⅢ世。ちょっと生々しくも痛々しいアクションシーンが難点かとは思うが、耽美過ぎたりオサレ過ぎたりコメディ路線に逃げたりするよりかは、こっちのほうが全然イイ。ルパン一味のベタベタしない関係も、カッコつけすぎない程度でちょうどイイ。躊躇なく淡々と仕事をこなす悪役・ホークの不気味さも、秀逸。キャラデザインも動きの演出も、洗礼されていない雑な感じが、特に。 [DVD(邦画)] 8点(2017-05-06 01:58:23) |