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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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161.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 
以前は赤字映画の代表作みたいに言われてましてけれども、昨今、大作映画の製作費はハネ上がる一方で、なんだか(投資対象としての映画、という意味で)リスクヘッジの体制みたいなモノも出来てきてるように思われるので、いずれは本作の赤字なんて大した話ではなくなるんでしょう・・・・・・でもやっぱり、そんなに赤字だと聞くと、どんなにヒドい作品なのか気になってしまうのか、人のサガ。と言うわけで、それはそれ、一種のギミックとして、赤字映画の看板を背負っていってもらえばいいのではないか、と。 などと思いながら観ると、何がそこまでヒドかったのか、少しばかり肩透かしにあう映画、ではあります。 いやまあ、アクションシーンでむやみにスローモーションを使うあたりとか、いかにもイケてない印象はありますけどね。でも、海賊らしい海賊映画、冒険活劇として、そんなにダメとも思えない。いや、作品のダメなところばかり注目したらやっぱりダメなんだろうけど、ジーナ・デイヴィス、マシュー・モディン、主役二人の活躍ぶりは、作品の欠点を補って余りあるんじゃないでしょうか。 二人が断崖絶壁を落ちるシーン、岩に激突する寸前で押し寄せてきた波に九死に一生を得るのですが、ここで「いや、でも、即死でしょ」と賢明にもツッコむか、「あははは、なるほど!」と無邪気に楽しめるかで、作品に対する印象もかなり変わってくるのではないか、と。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-07-24 14:56:43)
162.  おしどり駕篭 《ネタバレ》 
錦之助演じる左官屋の源さんは、美空ひばり演じる町娘と互いに憎からず思う関係なのに、強情っぱりなのもお互い様なもんだから、なかなかうまくいかない。ところで源さんの正体は実は若殿様で(んなアホな)、プチお家騒動が起こって・・・という、何とも他愛ないオハナシ。それを、美空ひばりが起用されてるだけあって、ミュージカル仕立てで描きます。なんなら、もっと歌や踊りが盛り込まれていてもよかったかな、と言うくらい。 しかしコレ、それ以前にまず、マキノ映画。なんでもないようなオハナシなので、一見なんでもないようなシーンも多いのですが、そこにこれでもかと「アクションつなぎ」の演出が投入されてます。動きのないところに、動きを作り出すこの、ご苦労サマな演出の妙。 勿論見どころはそれだけではなくって、クライマックスでは大勢の敵に囲まれた錦之助が、流れるような刀さばきで敵を打ち倒していく。殺陣が上手い、というのとは少し違うかもしれないけれど、まさに流麗、と言ってよいでしょう。そして、全ての敵を薙ぎ倒し、まさに死屍累々たる惨状のド真ん中で、錦之助とひばりがラブラブ~~~というこの光景は、ちょっとした見ものだと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-23 12:57:42)
163.  蜘蛛女(1993) 《ネタバレ》 
グロッキー状態のレナ・オリンが突如息を吹き返してしがみついてくるあたりはまだ、プロレス的な想定範囲内だとしても(ここ、一般にはスモールパッケージホールドかなあ)、それに続けて、後ろ手に手錠のまま車の窓ガラスを突き破ったり、靴を蹴飛ばして走って逃げたりするのを見ると、ああ、こりゃ勝てんわなあ、と。ゲイリー・オールドマンも別の映画ではそれなりにヤバい人の役をやったりしてるけれど、これは別種のヤバさです。 という訳で、ダメダメな男が強くて悪い女性にヒドい目に合わされる映画って、やっぱ、イイですよねえ。いや、羨ましい訳じゃないけど。たぶん。 冒頭の修羅場チラ見せ、一体どうやったらこんな展開になり得るんだ、と思ってたら、ちゃんと問答無用にそういう展開になっていく、映画後半。ダメ男はやはり、こうでなくては。 一応は最後、彼女にトドメを刺す主人公だけど、ホントに彼女は死んだのか、実はココにいる全員がグルで、ドッキリなんじゃないかとすら思えてきちゃいます、、、そんなワケないけど。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-23 12:10:54)
164.  海底軍艦
ムウ帝国ってのがどれだけ高度な文明を持ってるのかと思ったら、ほとんど南洋の未開の島、みたいな感じで、原住民たちが儀式めいた踊りを、踊り狂ってるワケですが(まあ、一種の「あるある」です)、しかしこのシーンにここまで大勢のエキストラを投入するか、と思うと、なかなか圧巻でもあります。 その過去の超古代文明たるムウが、現在の地上文明に攻撃を仕掛けてくる。映画が始まってからだいぶ待たされるものの、この破壊シーンは見応えあり。 立ち向かう、海底軍艦・轟天号。これも、活躍するまでさらに待たされますが、さすがの強さ、カッコ良さ・・・と言いたいけれど、うーん、コレ、ホントにカッコいいのかなあ。先頭にドリルが付いて、大変ワカリヤスイ外見ではありますけど。だから、イイっちゃあ、イイんですけど。でも、軍艦にしちゃあ、ズングリムックリなのよねえ。。。 囚われの身となった高島忠夫たちが「マンダの生贄にする」と脅されて、「マンダとは一体何なのか?」という謎でもう少し物語を引っ張っても良さそうなところを、早速マンダを登場させてしまうのは演出としてちょっと勿体ない気もしましたが、あくまで窓からその姿を部分的に見せる、というのは、悪くなかったですね。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-07-12 22:50:33)(良:1票)
165.  侠骨一代
山本麟一って、どの映画でもたいていヘンな気がするのですが、この作品では特にヘンです。というのがすでに「いつも通り。」という話もありますが。 軍隊時代から一本気でつい無茶をやらかしてしまう主人公。演じるは勿論健さんで、理不尽な上官にブチ切れて特大マシンガンを手にひと暴れ。このシーン、背景に、映ってはイケナイような近代的な構造物がマル映りになっちゃってますが、これはご愛嬌。この後は風情のある風景もたくさん出て来ますので。 それはともかく、戦後、ホームレス状態になった健さんが、志村喬の親分に気に入られ、子分を率いるようになるサクセスストーリー。と言ってもサクセスの部分はあくまで敵役に崩されるためにあり、ラストの殴り込みへ前奏曲でもあるわけで。 百戦錬磨の剣の達人、という訳では無く、一種、朴訥としたところが主人公の魅力でもあるので、バッサバッサと敵をなで斬りにするというよりは、刀をブンブンと振り回し、その風を切る効果音が、印象的。 ちょっとマザコンなところのある主人公像ですが、それが侠気と表裏一体になっていて、健さん、コレまさにハマリ役と言っていいんじゃないでしょうか。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-06 22:53:47)
166.  モスラ(1961)
シン・ゴジラがユニークだったのは、ミニラがゴジラへ変身する過程をちゃんと見せたところ。いや、ミニラでは無かったですけれど、とにかく、ゴジラの形態を変化させた・・・というのはつまり、ゴジラをモスラ化させた、とでも言いますか。 モスラってのは要するに、映画の中で形態を変化させる怪獣、ですよね。幼虫と成虫、2形態で怪獣映画を楽しめる、というのもあるのですが、なんかこの過程が、神秘的、というよりは、不気味。 怪獣というものは、街を破壊するために現れる、いわば悪意の塊のような存在ですが、実際には、デカ過ぎることもあって(あるいは人間が小さすぎることもあって)、悪意があるんだかどうなんだかよくわからない。その最たるモノが、このモスラ。 小美人を誘拐してきて金儲けを企む人間どもの方が明らかにワルい訳で、モスラは小美人を救うためにやって来ただけ。しかしそれすらもよく判らなくって、モスラは淡々と破壊を続ける。その特殊効果が、お見事としか言いようがない。1954年のゴジラのモノクロ映像ならではの迫力に対し、カラーになってアラも目につくようになり、そりゃミニチュア撮影であることは丸わかりなんですけれど、それでもなお、ミニチュアでここまで表現できるのか、という驚きの連続。ほぼ、究極レベル。 ついに禁断の東京タワーまで破壊の手を伸ばすモスラ、しかしここで繭にこもりサナギと化してしまう。人間たちに対しトドメを刺すことも無く、我が道を行くその行動パターン、これ、十分に不気味です。 神、ってのは、そういうもんだと思う。 羽化してからの成虫モスラの羽ばたく姿も、これまたお見事。ホント、ここまで表現できちゃうんですねえ。 登場人物はゴジラで見たような面々が目立ちますが、その中心にフランキー堺の人懐っこい顔があって。破壊に次ぐ破壊が描かれる怪獣映画ながらも殺伐とせず、ユーモラスな雰囲気を醸しだしているのも、ゴジラやラドンとは一線を画していてユニークなところ。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-07-05 22:53:09)
167.  関東テキヤ一家 喧嘩火祭り 《ネタバレ》 
今回は「ごろめんひまつり」と読むんだそうです。 例によって多彩な登場人物。冷静に考えるとお馴染みのメンツが殆どのような気もするけれど、梅宮辰夫やら渡瀬恒彦やらが惜しげも無く投入されて物語は膨らむ一方。しまいにゃ、どう考えてもエキストラに毛が生えたような花屋のお姉さんまで、菅原文太の顔を見るや、「死んだ兄にソックリ」などと言って強引にストーリーに絡んできて、もう、定員オーバーです。 しかしそういう複雑怪奇な(というか、行き当たりばったり出たとこ任せの)人間関係を、物語の進行とともに見事に捌き切っている、これはまさに名人芸としか言いようがありません。 鈴木則文、おそるべし。 とは言え、渡瀬恒彦の起用は、少し勿体なかったですかね。あと、岡八郎。は、どうでもいいか。 地方の祭りの光景が映画に織り込まれていて、ちょっとトラック野郎みたいですが(実際、トラックも出てくる)、祭りの光景とリンチ・暴行が並行して描かれる凄まじさ。その勢いでクライマックスの殴り込みに突入し、銃を振り回す梅宮辰夫の姿は、前半の射的のシーンからの一種の変奏でもあるけれど、ちょっと、不良番長魂が降臨したかのような。 いやはや、盛りだくさん、でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-07-05 22:23:03)
168.  キン肉マン ニューヨーク危機一髪! 《ネタバレ》 
キン肉マン映画ってのは7本ぼどあって、確かこの「ニューヨーク危機一髪!」ってのはまだ見てなかったと思う。んだけど、どうも既視感がある。 「この映画見たハズなんだけど、全然覚えてなーい」ってのはアリガチな話ですけど、見てない映画なのに既視感とは、これ如何に。だって、キン肉マン映画なんて、どれもこれも寸分たがわず、同じパターンなんだもん・・・。 いやしかし。 そういう意味では、この作品は既視感が薄い方。同じパターン、ではないですね。いつもなら正義超人たちの行く手を敵が遮り、「ここはオレに任せて、先に行け、キン肉マン!」と言っては一人また一人と脱落するところですが、この作品では、仲間はすでに悪魔将軍の中に取り込まれてしまい、キン肉マンのロンリーバトルが展開される、という趣向。悪魔将軍が、とにかく強い。危うしキン肉マン。 でもまあ、コテンパンにヤラレた挙げ句に、突然、火事場のクソ力で逆転する、というのはいつも通り。素晴らしきはマンネリズム。 特に映画ならではの楽しみもなく、テレビと大差ない気もするのですが、それはそれでオモシロいもんだから、文句を言う筋合いでもないかな、と。 そこがキン肉マンの限界でもあり、魅力でもあるわけで。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-06-29 22:20:52)
169.  東京キッド 《ネタバレ》 
それにしてもワルい大人ばかり出て来ます。無人島に置き去りにされかかる美空ひばり。って、ここまでくると、ちょっとオモシロいですけれども。 しかしまあ、いいオハナシです。たぶん。 美空ひばりが身寄りの無い少年の役。のはずなのに女の子の言葉遣い、どうなってるんだよ、と思ってたら案の定、そうなっていたのでした。 あちこちに歌が挿入されるミュージカル仕立て、ドラマの中で突然、歌が始まると、妙な具合になってしまうところ、美空ひばりの場合はドラマの方が何となく妙で、歌が始まると安心してしまいます。いや、演技がヘタな訳じゃないんですけどね。 囚われの身の彼女を捜すため、ギターを爪弾くと、彼女の歌声が返ってきて、居場所が判る、というこのシチュエーション。『知りすぎていた男』はコレを参考にしたとしか思えん。 ラストシーンは向こうに向かって道を歩み去る後ろ姿。堺駿二にチャップリンの霊が乗り移ったようにしか見えないのでした。まだ死んでないってか。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-28 22:56:11)
170.  新・サラリーマン専科 《ネタバレ》 
いかんいかん、商品券200万円分もらっちゃったら何に使おうか、本気で考えてしまったではないですか。 いや、そんなもんホントに貰える訳がないんですけどね~~、でももし貰えたら何買おうかな。 第三作は「新」と銘打ってるだけあって、三宅裕司はいつの間にか離婚して再婚してるみたいだし(?)、加瀬大周はモリシゲに化けてるし。 作品のカラーもだいぶ変わった印象で、笑いはあるにしても、かなりシリアスな内容になってます。贈収賄事件に巻き込まれて追い詰められる主人公、この物語に並行して、「老い」の問題も描かれていきます。 三方五湖の風景が、素晴らしい! 最初はちょっとノリが悪いかと思ったけれど、その路線を最後まで貫いて、しっかり見せ場を作ってくれました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-27 22:38:24)
171.  霊幻道士2/キョンシーの息子たち!
あははは、何ですか、あの、動きが遅くなってしまう薬。はははは。つまらん(笑)。 相変わらずキョンシーの動きってのはユニーク、というか、意表をついてて、イイんですけどねえ。不思議な動きからくる、不思議なアクション。 ベム、ベラ、ベロの3人キョンシー構成。今回は子供のキョンシーが売りなんだろうけど、ちょっとET風味が入ってしまってるのが、イマイチ面白味に欠けて。まあ、ベビーキョンシーに罪は無いとは思うんですけど。 あとはクドさが売り。ちょっとクド過ぎ。でも一番楽しめるのはそういうところだったりします。全部じゃないけどね。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-26 23:06:09)
172.  海底47m 古代マヤの死の迷宮
今回は海底がタンジョンみたいになっていて、そこにモンスターキャラたるサメが右に左に彷徨っているという、なんだかゲームの設定みたいな趣向。 前作とそう大きく方向性を変えてきた訳でもないような気がするのに、どうしてこんなにつまらなくなっちゃったんですかねえ。 前作は、海底というガランとした世界が、意外な閉鎖空間となっていたのですが、今回はそのまんま、狭苦しい迷宮世界。確かに圧迫感はありますけれど、見通しが悪いばかりで、悪い意味でのイライラ感がつのります。 ただただうろつきまわるサメが、コワいというよりは野暮ったい。時々思いだしたように襲ってきては、狭いところに首突っ込んではガブガブと脅しを掛けてくるけど、いや、それ、もう何回おんなじコトやってるの、と。 狡猾さみたいなものが、全く無いですよねえ。無くてもいいのかもしれないけれど、さすがに素朴過ぎるのでは。 これだけでは持たないので、急流に巻き込まれたり、何やかんやと仕掛けはあるのですが、見通しの悪さが最後までアダとなって!盛り上がりに欠けます。 あの、狭いところで足が引っかかって危機一髪、ってシーン、あそこだけはサスペンスとして良かったかな。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-06-26 15:30:25)
173.  ザ・スパイダースの大進撃
マチャアキのタンバリンが何者かに狙われる怪事件が発生! って、こんな書き方すると、まるでこの作品がオモシロいかのような誤解を与えてしまうではないですか。 新春隠し芸大会みたいに楽しそうに演じてるし、デタラメなんのその、と楽しそうに撮ってるし、まあ、楽しいのは何よりだとは思うのですが、見る側としては、この脈絡無さといい、スベり具合といい、ちょっとついていけないです。 まるで、鹿児島に慰安旅行に行ったついでに撮ってきたような作品でした、ハイ。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-06-26 14:34:38)
174.  ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門 《ネタバレ》 
ジョン・ウー作品、ということですが、まだ白いハトとかは登場せず、かの御大も昔はこんなの撮ってたんだなあ、と。武術監督は、敵役で出演もしている、サモ・ハン。顔は丸いが、まだデブという程では。一部、様式美(?)に走ったヘンな格闘シーンもありますが、全般的にはハイレベルなアクションが展開されます。 邦題に「ジャッキー・チェンの」という文言が入っていることから薄々は警戒してしまうのですが、やはりというか何というか、主演はジャッキーに非ず。クレジットは三番目で、名義は陳元龍。 物語の進行に従って、武術に心得のある面々が集まり、トレーニングを積み、敵に反旗を翻す、という流れはやはり魅力的。特定のスターに寄りかからない、集団抗争劇風のカンフー映画。 敵の統領が的を弓で射るが、矢はヘナチョコな軌道で飛んでいく。従者に矢を取りに行かせ、その直後に凄まじい勢いの矢を放って従者を射殺してしまう、なんていうシーンが、ウマいですね。この射殺されるヤツが、顔を見るとどうやらこれも若き日の、ユン・ピョウ、らしいのですが、直前に微妙にアヤシげな素振りを見せていて、微かに「オヤ」と思わせた直後にブチ殺されてしまい、その驚きと同時に、彼が刺客であったことが発覚する、という流れ。いや、スバラシイ。 終盤の戦いにはたっぷりと時間をとって、これでもかとアクションを見せてくれます。一人、また一人と斃されていく味方。ジャッキー・チェンが刺されるシーンで仰々しく流れる音楽は・・・あちゃ、これはメシアンのトゥランガリラ交響曲。どうせ、無許可で使用してるんじゃないかと思いつつ。 味方の犠牲の上に掴む勝利、もしジョン・ウーのカラーがすでにここにあるとしたら、そういう悲愴感漂うヒロイズム、でしょうか。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-26 13:45:37)
175.  びっくり武士道
コント55号というと、基本的には欽ちゃんが二郎さんを追い詰めて、「ボケに対するツッコミ」というよりも、ツッコミがボケを呼んでまたそれがツッコミを生む、みたいな無限ループのイメージ。 しかしこの作品では二郎さんがコワモテのメチャクチャ強い武芸者、それに対し欽ちゃんはフニャフニャの弱腰のお侍さん。これがまた実に、役柄にピッタリだったりするのです。 二郎さんの異常なまでの強さ、向かい来る相手を空高く投げまくるあたりのアホらしい誇張(これはもはやカンフーハッスルの先駆的作品、と言ってよいのではなかろうか)。こういったあたりはしっかりギャグ映画になってるし、欽ちゃんの怯えた表情も見どころ、ではありますが、基本的にはシリアスなものを含んだオハナシで、ちょっと噛み合わない印象も。 音楽は冨田勲。シンセサイザーらしき音色も聞こえてきます。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-06-26 13:06:57)
176.  魔術師 《ネタバレ》 
そもそも「魔術」なるものを見世物としてやってる時点で極めて胡散臭く、しかもその魔術師というヤツが、私は魔術師ですといわんばかりの格好をしてるもんだから、もうほぼウソ確定。ただ、本人が口がきけないらしい、という点に、辛うじて神秘性の片鱗を漂わせている状況。 その彼を周囲は疑うのだけど、その周囲の人物の方が実は何ともウソ臭く胡散臭い、そういう人間模様が描かれていきます。 いっそ、この口のきけない魔術師だけが真実なんじゃないか、とすら思えてくるけれど、そうは問屋が卸さず、変装を解いて実際には口もきける彼の本当の姿を映画は我々に突きつけてくる。 そしてついには、魔術とやらのインチキぶりも暴露され、すべてがオシマイ。 と思ったところから、映画は意外な様相を見せ始める、ってのがこの映画のスゴいところ。完全にホラー映画の語法に突入します。 さらにそこから、またまた事態を一変させるラストへと。もはや我々は何も信用できない。ということがこの世で唯一信用できることなのかもしれない。 「意外な真相」みたいなものをよく、ドンデン返しとか言うけれど、本当のドンデン返しって、この映画のようなもののコトなんじゃなかろうか。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-26 13:03:26)
177.  レッド・ドラゴン(1976)
『ドラゴン怒りの鉄拳』よりもコチラの肩を持つことは、自分でも非合理だとは思うんですけどね、どうしたらいいんでしょうね。 どうせデタラメな日本人が出てくるデタラメな作品なんだったら、多少コミカルなジャッキー・チェンの方が似合ってるかな、と。曲がりなりにも主人公の成長物語、に出来るところが、ブルース・リーにはない持ち味。にしては、中盤の「今、成長過程です」感が乏しいですが。 例によって日本人が悪役のストーリー、しかし、日本人役らしき登場人物たちの日本語らしきセリフは、ほぼ聴き取れないので、「いや、これは日本人じゃないんだっ」だと思いながら楽しむことも可能かと。 とは言え、敵の岡村先生、基本は功夫スタイルの格闘だけど、ちょっとカラテ風味を感じさせるキックとか、「なんちゃって柔道」風の投げとか、やっぱり一応は日本が敵、ということで。 終盤の格闘アクションは量・質ともに充実してて、これが無けりゃ私も褒めないんですけど、本作、なかなか盛り上がりました。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-06-25 10:46:48)
178.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー
ワンチャイの外伝、と銘打ってて、リー・リンチェイも出演してませんが、要するにウォン・フェイホン先生の少年時代のオハナシ。父親役がドニー・イェンなのでこちらが主人公か、と思いきや、少年時代のフェイホン先生も大活躍してます。このキレのある見事なアクション、演じてるのが実は女の子、というのに驚きつつも、そう言われてみれば確かに、という感じもして、何だかイイ話。 子供の頃からこんなに優秀だったフェイホン先生、してみると『酔拳』に登場したのは、あれはニセモノだったのか、、、 勿論、ドニー・イェンを始め、皆さん、素晴らしいアクションを次々に披露してくれます。おかげで、ストーリーなんて無いに等しいくらいですが、「鉄猿」なる義賊を巡ってひたすら格闘アクションが展開されます。出演者の身体能力に加えて、ワイヤーアクションに早回し(逆にスローモーションも活用)、これらを組み合わせれば、人間に出来ないコトなんて、この世に存在しないんじゃないのかなあ、と。 マキビシみたいなヤツが投げつけられて鎖が切れると火花が飛び散ったりする、芸の細かさ。 ラストの炎の上での死闘まで、目が離せない!!
[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-25 10:22:52)
179.  ブルーベルベット
コレ、最初に見たのはたしか、木曜洋画劇場。いつもいつも「どマイナー」な映画ばかり放送してる木曜洋画劇場が、満を持して放送したメジャー映画が、よりによってコレ、ですからねー。いや、こんな時間帯にこんなの放送したらアカンでしょ、と。それでも多分、あちこちカットしてたんだとは思うけど、細かい事は覚えてません。すみません。 野原に人間の耳が落ちてて、醜悪な事件が発生して、ラストは花が咲いて鳥が囀る、というオハナシ。と書くと何のこっちゃ、てすが、でもそんなオハナシです。冒頭からそこは、のどかな田舎町であって、ラストもやはりそのまんま。別に何も変わりゃしない。人間の耳に虫がたかり、その虫は綺麗な小鳥に喰われる、という食物連鎖。田舎町の閉塞感って、そんな感じですよね。 そういう閉塞感をそのまんまヤな感じに描いたら、こうなるよ、という映画です。「奇をてらっただけ」と言ってしまうと身も蓋もなくって、そういうあまり人が映画にしなさそうなモノを映画にしてみせる、斬新さ、みたいなものは、ありました。 初めて見た際にやたら印象に残ったのが、「やたら画面を横切る、材木を積んだトレーラー」だったんですけど、改めて見ると、そういうシーン、そんなに多くはなかったんですね。これは意外でした。 あと、カイル・マクラクラン、そこはやはり、トランクスではなく、白いブリーフだろう、と思うのですが、どうでしょうか。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-06-19 21:26:56)
180.  コード211
いやあ、やっぱり、ニコラスケイジ映画にハズレ無し、ですねえ。←最近ではこの格言(?)もアテにならないので(いや、元々アテにならないか)、たまに面白いと、ホッとしちゃいます。この気持ち、一体何なんでしょうか。 とは言え、作品も、最初は何だか映像が軽くて安っぽくって、ダメなんじゃないかなあ、と思ったのですが、これからはこういう映像にも慣れていかないといけないんでしょうなあ。 しかも最初の方は、ニコラス・ケイジはどちらかというと蚊帳の外、まあ、このまま脇役でいてくれたら、映画が穏便に進みそうな気も。 しかし、ついに事件が発生。ここから、前半描かれた様々な事象が物語に絡みつき、スピード感溢れる展開となります。いや、あまり物語において大した役を果たさない設定も、たしかにありましたけれども。 銃撃戦の真っ直中に放り込まれる警官二人と少年。その心細さが、共感を生み、友情を生む。いや、いいと思うなあ。 短い映画とは言え、この緊迫感、スピード感。あっという間にラストへ、という感じで、これはなかなかの作品だったと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-06-19 20:54:38)
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