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光りやまねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 418
性別 男性
自己紹介 1959年生まれの48歳。
神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する
市井の人であります。
ま、コツコツとレビューしようと思ってます。

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161.  座頭市の歌が聞える
シリーズ第13作。本作は勝新演じる座頭市の殺陣のシーンはもちろんのこと、市に憧れる少年や不思議な琵琶法師を絡ませるなど工夫を凝らした作品になっています。とくに宿場の女郎を演じた、小川真由美の見るものに哀れみを誘う演技が絶品。この当時の“身売り”という哀しい時代背景をそこはかとなく漂わせており、しかもお役御免となった武士を夫に持つ妻の悲哀をも見事演じ切っていた。ラスト、人間ドラマに裏打ちされた座頭市と不遇の浪人(天知茂)との殺陣は圧巻で、市の我が身を守る剣の虚しさをもしみじみと感じ取ることが出来た。
8点(2003-12-25 13:24:30)
162.  座頭市血煙り街道
シリーズ第17作。監督三隅研次と座頭市演じる勝新太郎ががっぷり四つで進む中、朝丘雪路、高田美和、坪内ミキ子など彩りのある豪華キャストがうれしい本作品。ラストに用意された、座頭市と隠密剣士(近衛十四郎)とのお互い一歩も譲らない太刀さばきが圧巻で、そりゃもう鳥肌もの。殺陣と人間ドラマが渾然一体となっており、三隅演出の妙味には舌を巻く。その他にも見所は多く、とりわけ暗闇の中、駕篭(カゴ)が閃光と共に真っ二つに割れるシーンは、初見から30年以上経った今でも鮮明に脳裡に焼き付いています。
8点(2003-12-19 17:05:08)(良:1票)
163.  π(パイ)
数字・数学が常に絡む展開なので、理解しづらく難解に映ってしまう。しかもコントラストを利かしたモノクロ映像の中、幻覚なのか現実なのか分かりづらく、サスペンスも加わってくるわで混乱に拍車がかかる。しかし、もう一、二度見直してみるとパズルを解くように骨組みと構成が見えてくる。天才数学者の誰にも分かってもらえない苦悩と孤独。彼をおそう激しい偏頭痛と共に、それらが痛々しいほど見る者に伝わってくる。視点を変えれば、人間として普遍的な苦悩と孤独をシュールな映像で見事表現しきっている異色作と言えよう。デヴィッド・リンチの傑作「イレイザーヘッド」を彷佛させるシュールレアリズムの秀作です。
8点(2003-12-03 16:53:52)
164.  旅の重さ
「♪ 私は今日まで生きてきました ♪ 私は今日まで生きてみました……」吉田拓郎のこの曲と共に思い出されるのが本作品。家を飛び出した16歳の少女が、旅の途上で様々な体験を経て大人の女に変わっていく姿を描いています。もう30年近く前に一回見ただけなんですが、夏の日射しが照り付ける中、瑞々しいシーンがフラッシュバックされる。白づくめの姿でヒッチハイクをする高橋洋子演じる主人公の姿、秋吉久美子演じる文学少女との語らい、自分を助けてくれた孤独な中年男の姿に父から男を感じとるシーン、そしてラストの主人公の笑顔 …等々。やはりこの映画、鮮烈な印象を放った名作ですよ。
8点(2003-11-25 16:25:11)
165.  兵隊やくざ
勝新太郎といえば個人的に座頭市なんですが、このシリーズも見逃せない! 勝新演じる大宮二等兵と有田上等兵(田村高廣)の名コンビが、不条理まかり通る軍隊内で繰り広げる痛快活劇。「それいけ、やれいけ」の風呂場での大立ち回り、威張り散らした上官の制裁に耐える大宮など勝新の魅力炸裂。監督増村保造の反骨精神、そして人間讃歌が読み取れて、好きですこういうの。
8点(2003-11-24 16:03:17)
166.  パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 
大海原で生計を立てる遠洋漁業の漁師達とその家族、そんな彼らをサポートする海難救助隊の誇り高き任務 …海で生きる人々の夢とロマンを感じさせ、題材としては素晴らしい。しかも事実に基づいて作られているという事もあり、クライマックスの大津波と救助シーンはもちろんのこと、終始緊迫感に満ち溢れており見応えは充分。悲し過ぎる結末と葬儀のシーンは一対になっており、亡くなられた人々に対するペーターゼン監督の真摯な姿勢をも感じさせてくれた。迫力ある映像と共に、いつまでも記憶に残る秀作ドラマ。
8点(2003-11-21 12:34:14)
167.  パルプ・フィクション
強烈な印象を放ったタランティーノ監督の前作「レザボア・ドッグス」に比べると、血生臭い描写が抑え気味なので裏社会の人間模様をじっくりと楽しめる展開になっている。しかもブラックユーモアをたっぷりと利かしており、最後の最後まで見る者を飽きさせない。今作もタランティーノらしさが遺憾なく発揮されており、とくに個性溢れる役者達の持ち味を存分に引き出す手腕は見事。さらに、個々のエピソードは前後するものの、脚本が練り上げられているので構成に違和感がない。ただ、下ネタ話しを中心に無駄なシーンが多過ぎるのではないだろうか。この辺りをシェイプアップすると、かなりの長尺を縮められたはず。
8点(2003-11-18 10:45:55)
168.  イレイザーヘッド
途中、奇怪な赤ん坊が現われたシーンから、見るのを止めようと思いましたが何とか最後まで見ましたね。深夜に見ると雰囲気倍増の悪夢的なイメージ映像、何とも不気味な効果音、画面から放つ異質な臭いなど、どれを取っても強烈で生理的不快の極みを感じさせエグいエグい。(もちろんこれこそが作り手のねらいなんだろうが) にもかかわらず、恐る恐る再度見てみたいという気にもさせる、得も言われぬ魅力があるのも確か! 作品から感じとれるのは畸形、闇、絶望。デヴィッド・リンチの代表作にして、シュールレアリズムの傑作には間違いない。
8点(2003-11-07 17:31:16)
169.  マタンゴ
極限状態で繰り広げられる人間達のエゴや醜悪を、マタンゴになぞらえるアイデアはおもしろい。しかも、演出、映像、特撮等、独特の雰囲気を醸し出しており日本産の怪奇映画としては秀抜な一本。さすが本多猪四郎&円谷英二という感じがする。狂気じみたストーリーはもちろんだが、この当時としては丁寧に作られたセット美術も特筆もの。うらぶれた難破船の船内の描写、辺り一面に増殖した不気味なキノコ、サイケな幻覚シーン…等々。もちろん、マタンゴのエグい造形と笑い声も強烈だった。が、しかし“ギョッ”とするラストも含め、何から何まで後味が悪過ぎる! ! もちろん、これこそが作り手のねらいなのかも知れないが…。
8点(2003-11-05 23:47:22)
170.  蝶の舌
少年モンチョの視線から性の目覚めと共に大人社会を描いているわけですが、後半、酒場のシーンから暗雲垂れこめる展開になっていく。少年にしてみれば突然の出来事なので詳しい事情は分からないが、家族の様子からただならぬ事態が起きたことだけは分かる。ラスト、少年とその家族の心情を察すると、当事国スペインの人なら悲しくてやり切れない場面だと思う。「ティロノリンコ! 蝶の舌!」…少年の気持ちは、先生に届いたと思いたいですね。
8点(2003-11-03 13:37:52)
171.  アンダルシアの犬
監督は鬼才ルイス・ブニュエル。しかも、シュールレアリズムの巨匠ダリが共同脚本を手掛けているということもあり、当時としては衝撃的な前衛作品だったのであろう。ストーリーはと言えばあるようでないし、メッセージ性も伝わって来ないが、ダリのファンにとってはうれしい限りの出来映え。今でいうエグいグロい映画を、芸術的作品にまで昇華させた古典的傑作とでも言えば良いのかもしれない。
8点(2003-10-05 19:50:37)
172.  シャイニング(1980)
無機質だが鮮烈な映像、独創性溢れる効果音、静けさを逆手に取った不安を煽る演出…等々、ややもするとB級以下に堕ちてしまいかねない怪奇映画を、芸術的作品にまで仕上げてしまう手腕は、さすが鬼才キューブリックという感じがする。個人的には、子供が三輪車で廊下を走っているシーンが印象的で、双子の姉妹に出くわすところなんて“ギョッ”とした。ただ惜しむらくは、ジャック・ニコルソンの怪演ぶりが大袈裟で、どことなくブラック・ユーモア調になってしまっているということ。これでは鬼気迫らず、肝心なクライマックスを心底怖がることは出来なかった。それもこれもキューブリックだからこそ、あれこれ注文してしまうわけなんだが。
8点(2003-10-05 19:50:23)(良:1票)
173.  メトロポリス(1926)
ストーリーはさておき、セットの美術と特撮が素晴らしい。しかも、この当時としては相当の巨費を投じているはず。リアルタイムで見たならば、観客はド胆を抜かされたに違いなく、サイレント時代のSF映画の傑作と言われるだけのことはある。とりわけ人間型ロボットの斬新なデザインと美しさは特筆もので、後のSF映画に多大な影響を及ぼしたのは言うまでもない。ただ、かなり昔の作品ということもあり、画像が傷んでしまっているのが残念です。
8点(2003-10-05 19:50:12)(良:1票)
174.  ナイト・オン・ザ・プラネット
ユーモアとエスプリが利いている3話と4話が秀逸で、他の作品もなかなかイイ味出している。第1話、ロサンゼルス編。話そのものはオーソドックスだが、演技力確かな二大女優(ジーナ・ローランズとウィノナ・ライダー)の会話の妙はさすが。ウィノナは看板娘の位置づけか? 第3話のパリ編。意地の悪い黒人運転手が、ナメてかかった盲目の若い女性に逆にやり込められる展開が見事。ジーンとくる支払いのシーン、クスッと笑えるオチもグッド。第4話、ローマ編。これは傑作。やたらしゃべりまくる運転手(ロベルト・ベニーニ)の下ネタ話はおかし過ぎる。あまりの下らなさに辟易する司教様(?)の表情も見もの。 それと、出来れば東京編も作って欲しかったですね。運転手はもちろん北野武ですね。
8点(2003-09-30 10:32:26)
175.  明日に向って撃て!
大金の為なら人殺しをもする強盗二人を、シャレたタッチの青春映画に仕立て上げたジョージ・ロイ・ヒル監督の手腕は見事。そして、その強盗に扮したポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。この二人、キャサリン・ロスをまん中に、魅力たっぷりに無法者を演じ切っており、思う存分観客に感情移入させてくれた。有名なバート・バカラックの音楽「雨にぬれても」も素晴らしく、二人で楽しそうに自転車を乗り回すシーンや、哀切を極めたラストシークエンス等を鮮烈に思い出させてくれる。
8点(2003-09-30 10:32:16)(良:1票)
176.  アルゴ探険隊の大冒険
ダイナメーションの巨匠レイ・ハリーハウゼンの腕が冴えまくる冒険活劇の傑作!!   ギリシャ神話をベースにした展開だけに、ファンタジックに彩られ、格調高い作風に仕上がっているのもうれしい。 この映画での見どころは、もちろんモンスターの登場シーンと迫力ある特撮。 モンスターよ「早く出ろ出ろ」で中盤当たりまで若干退屈なんだが、クレタ島の上陸シーンから俄然おもしろい展開になってくる。 見上げる程どでかい青銅巨人タロスとの闘い。海中から突如現れる海神ネプチューンの偉容。骸骨戦士との剣劇シーン…等々、見どころ満載のサービスぶり。 とくに巨人タロスが“ググッ”と動き出す場面が強烈で、その怖さと言ったらトラウマになるほどだった。
8点(2003-09-23 11:08:59)(良:1票)
177.  スタンド・バイ・ミー
誰しも経験した少年時代を、しみじみと思い出させてくれる感動作。みんなどうしてるかな~、だけど純粋なあの頃には戻れないし…。ストーリーはシンプルで淡々と続くが、終始、人の死が絡んでいるので、明るい様で実は重い物語というところが印象的。また、みんなそれぞれ悩みを抱えながらも、前向きに生きてゆくというのも共感を覚える。有名なベン・E・キングの主題歌「スタンド・バイ・ミー」。この物語りに大変合っており、どこかでこの曲を聴くとつい口ずさみ、この作品を思い出してしまう。
8点(2003-09-20 20:28:33)
178.  ロボコップ(1987)
近未来のSFアクション映画の決定版! !…というところか。単なるアクション・ヒーローものに終らせてはおらず、ロボットというかサイボーグの悲哀を感じさせるところがグレードを大きく高めている。 ロボコップのヘビー・メタリックなデザインもグッド。動きもそれらしくて悪くはない。ラストの、でかい悪玉ロボットとの対決はなかなかの迫力。ただ、ヒーロー物にしては、目を背けたくなるような残虐な描写が多過ぎると思う。これがヴァーホーヴェン監督の持ち味と言ってしまえばそれまでなんだが …。
8点(2003-09-20 20:28:12)
179.  サイン
奇怪な現象が起こる中、家族愛を絡めながらも、一人の牧師(メル・ギブソン)が信仰心を取り戻すまでを描いているのはわかる。ストーリーの展開としては、中盤あたりまで緊迫感溢れる演出でゾクゾクさせてはくれるが、ラストに近づくにつれ陳腐な展開になっていく。あげくの果てには、つまらんモノまで出してしまい凡作以下の幕引きで、ジ・エンド。オイオイ、これじゃ~B級以下の宇宙人侵略ものじゃ~ないか! ! …と、ほとんどの方がこんな感想をお持ちでしょう。ところが、エンディング間際で少年はこう言っている。「(僕は)誰かに助けられたんだね」と。このひと言に、ピ~ンとこなかったであろうか。実は私は、ここにきて“ハッ”と身震いさせられた。最後の最後になって“どんでん返し”に気付いたわけです。《以下ネタバレ》つまり地球人は奇怪な現象と疑心暗鬼にかられ、ハナから宇宙人を侵略者扱いにしてはいないだろうか? …ということです。宇宙人は円盤や姿を人前に現しても、地球人に危害を加えたり攻撃を開始したという事実はないはずだ。ラストで家族の前に現われた宇宙人は、本当に毒ガスを少年に吸引させようとしていたのであろうか? それは地球人側の一方的な思い込みで、瀕死状態の少年を蘇生させる薬だったかも知れない。息を吹き返した少年は「誰かに助けられたんだね」と言っている。この誰かとは、先程の宇宙人だとすると、作品に張りめぐらされた仕掛け(サイン)が一気に解けてしまう。何ともオーソドックスな宇宙人の姿。しかも水に弱いという設定。人体の70%は水で出来ている人間を捕食するという(人間側の思い込み)。あれだけの科学力と跳躍力を持ちながら、無抵抗のまま撲殺されてしまう…等々。これらのバカバカしさはすべて計算済みで、シャマラン監督は裏をかいたヒントを観客に与え続けているとも言えよう。つまり宇宙人は、余程さし迫った事情があり、危険を顧みず地球人に友好と支援を求めに来たとは考えられないであろうか…。こう考えると、この作品の不可解な部分がスルスルと説明できるではないか。シャマラン監督は「未知との遭遇」「E.T.」を世に出したスピルバーグを大変尊敬しているという。もう一度、じっくりと各シーンを思い出してほしい。当の米国はもちろんのこと、キリスト圏に対し皮肉とも警鐘とも受け取れる痛烈なメッセージが込められていることが、きっとわかるはずです。
8点(2003-09-14 20:55:08)(良:6票)
180.  キャスト・アウェイ
本作は、やや大人向きでテーマはけっこう重いです。公式HPからも分かるように、自分を見失いかけている現代人に「人が生きているとはどういうことなのか」を問いかけている作品なんですね。一見奈落の底に突き落とされたトム・ハンクス演じる主人公チャックは、不幸の極みなのか、それとも…。それは誰にも分からない。まさに神のみぞ知るというわけです。「時は金なり」の仕事人間が、“時”とは無縁の無人島で、孤独と絶望と闘うという展開はまさに現代版クルーソー。絶望の極みに達し自殺未遂まで経験した彼が、どのような心的変化を経て人間のゆるぎない真理を発見したかが描かれています。それは救出後の、恋人も何もかも失いながらも「息をし続けるだけでよい」の言葉に表わされていると思う。名優トム・ハンクスの好演にはただただ脱帽。ゼメキス監督の丁寧で味わい深い演出もさすがだった。人間、孤独に耐え切れるものではない。バレーボールを友達に見立て、主人公の心情がわかる手法には納得でした。もちろん恋人ケリー(ヘレン・ハント)の写真は心の支えです。とくに鍵となる、最後まで開けなかった“天使の羽”。それは「届けるためにも生き抜くんだ」の希望の箱なんですね。答えはラストの“天使の女性”で明らかになる。やはり結びのラストが印象的だった。オープニングとは似ても似つかぬ、真理を発見した主人公がそこにある。その彼が十字路に立つ姿は、まさに裸一貫ゼロからの出発というわけです。
8点(2003-09-13 21:11:00)
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