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ひのとさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 814
性別 女性

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161.  千と千尋の神隠し
「やっぱりナウシカやラピュタだね」。この映画を観た多くの方がそう思っただろう。この作品には一個の確固としたストーリー運びの方向性が見えない。あまりにも完成されたナウシカやラピュタとは決定的に違い、この物語では作り手が手探りで取捨選択をしながら(悪く言えば行き当たりばったりに)製作していったような印象を受ける。観客の想像と微妙にズレる展開は監督の意図でなく、むしろ監督自身、この物語が最終的にどこに漂着するのかは分かっていなかったのではないかと思う。事実、もともと橋の上のシーンだけの捨てキャラだったカオナシが、製作途中の流れで、物語の重要なシーンを担う存在になって来たりしている。だから作品のそこここに綻びがある。でも、だからこそ私はこの作品が好きだ。よく分からない話、と片付けてしまうのは簡単だけれども、それこそが監督の意図なのだから。よく分かる映画なんて、ディズニーがいくらでも作ってくれる。監督の言う「間口も広ければ、出口も広い」、つまり万人が気軽に観れ、その万人全てが同じような感想を抱くという、ディズニー映画。その対極にこの映画はある。「間口は広いけれど、出口は狭い」そういう意図の下で製作されたのなら、それは見事に成功している。シーン1つ1つが隠喩に溢れ、何気ない描写に深遠な哲学性すら感じさせる。私は千尋が電車に乗っていくシーンがたまらなく好きだ。この映画の中で、あのシーンは比類なく完成度が高い。物凄く静かでありながら、映画の最高潮としてきちんと機能している。今まで観て来た映画の中で、最も静謐なクライマックスシーンだと思う。監督にとっても、「とにかく電車に乗っていくんだ」と、このシーンが、この映画の制作の上で目指した1つの到達点であったという。静かでありながら、思いに溢れている。ミニマムでありながら、恐ろしく深い。それは本来、小津監督などに代表される、日本映画が最も得意とした描写だ。アニメーションでそういう表現が出来、観客がそれを受け取れるのは、やはり日本だけなのだと思う。言葉でなく、行間を読む。それは本来、日本人が最も得意とするものではなかっただろうか。それを放棄し、「こんな映画訳分からねえ」と吐き捨てることだけは、私は絶対にしたくない。タイトルも本当にいい。千は多くの数、千尋は深遠と悠久、神隠しはその欠如。1つ1つが隠喩。日本人への警鐘。
10点(2004-07-18 12:31:51)(良:11票)
162.  スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 
プロットはよく練られているし、構成も見事だと思う。エンターテイメントとしての出来としてはかなり上の部類だと思うのだけれど、なんちゅーか、観終わるとほんと、残念ながらレッドフォードの老後の心配しか心に残らなかった。爽快感は感じない。ああ、やっちゃったね…的な。いや、あの部下はきっとまたいつか何かやらかすと思うよ。若さに任せて暴走して結局他人に迷惑掛けるタイプの人間は嫌い。更にしかもそれでも憎めないキャラっていうのはタチ悪い。でも最後まで観客を引っ張る力はあった。この作品に関してはその見事な構成力と、「これぞ男の映画!」的な骨太な雰囲気を買います。
6点(2004-07-18 12:30:13)
163.  シュラム 死の快楽
自分はこの監督がかなり好きなことに気付いた。彼の作品がビデオ店でホラーの棚に置いてあるのが何だか惜しい。キワモノ監督と揶揄されるのもちょっと残念。私はこの監督にある種の前衛と映画に対する真摯な姿勢を感じるのだけれど。センスもあるし。これは孤独を突き詰めて考えた作品でしょう。床に撒き散らされる白ペンキは、ただ無意味に垂れ流されるだけの精液。孤独な男の受け取り手のない性欲・欲望のメタファー。全編を通しての粒子の粗い独特の画面はとても美しく、魅せる力がある。私はかなり好きです。この監督は「死の三部作」などのイメージで、完成度の高い変態だと思っていたけれど、メイキングで撮影のストレスで胃腸を痛める位に繊細な人だと知ってちょっと安心した。周りから浮く位の見事なブロンドヘアに長身、結構顔もいいので俳優でも充分通る。
9点(2004-07-18 12:28:32)
164.  ショコラ(2000)
ラッセ・ハルストレム監督の、辛辣ながらも温もりのある目線が好きだ。今作もハルストレム流の空気が流れていて良いと思う。フランスの古い因習に縛られた排他的な町に一筋の風と共にやって来て、そして新しい風の通り道を作ってしまう不思議な母子。素敵な映画でした。余談だけれど、「存在の耐えられない軽さ」のレナ・オリンとジュリエット・ビノシュを見た後でこの作品の彼女達を見ると、「女優って凄ぇ…」と心から思う。
7点(2004-07-18 12:27:29)
165.  娼婦ベロニカ 《ネタバレ》 
厳しい人間ドラマかと思って観てみたら、ハリウッド風味の女性のサクセスストーリーに仕上がっていて、あれれ?と思ってしまった。後味良くハッピーエンドにしたかったのだろうけれど、ちょっとあのラストにはコケてしまった。あの時代あの社会的風潮で、ああはならないって…。そして中世のイタリアの話なのに、なぜかみんな全編に渡って流暢な英語をしゃべっているよ!気を付けて!…まあ、いちいち指摘するのも野暮ですけどさ。
5点(2004-07-18 12:25:33)
166.  トムとローラ
12歳の時に雑誌の映画紹介の記事で読んだ、“無菌室で育った9歳の男の子と女の子がそこを抜け出して北極に旅に出る物語”がずっと頭の隅に残っていた。雑誌は捨ててしまっていたので、探す手掛かりもなかった。記憶にあるのは雪原に立っている裸の少年と少女の後姿の写真だけ。でもある日、家から遠く離れたレンタルビデオ店で、それらしき映画を見つけた。記事を読んで13年経っていた。これは感慨ものだった。迷わず借りた。観てみると、映画自体は大したものではないけれど、2人の子供の演技が素晴らしかった。無菌室で9年を過ごしたという設定で作品中ほとんど裸でいる2人の体にはまだ明確な性差がなく、その体はつるんとして、大変に美しい。外の世界を知らない2人は、ビデオで観た北極の地に憧れ、病院を抜け出して旅立とうとする…、そんな話。これはアボリアッツ映画祭に出品され、「アボリアッツの良心」と言われた作品とのこと。突っ込み所満載で破綻っぷりは尋常ではないし、面白いというような作品でもないけれど、全編を貫く不思議な空気と子供たちの恐るべき演技、個人的な探索ストーリーも含めて、8点。何だかね、妙に満足しちまった。つっかえが取れたような気分。
8点(2004-07-17 23:10:28)
167.  富江 tomie
評判悪いです。でも私はそんなにひどいとも思わなかった。いや、別に面白くもないけれど。でも和製ホラーってこんなものでしょう?原作は本屋でぱらぱらっとしか見ていないのでその持ち味がどう料理されたのかは分からないですけど…まあどう転んでも確かに大した映画ではないです。いつもは凄いと思う菅野美穂の狂気の演技も、何だか空回り。
4点(2004-07-17 23:06:26)
168.  トリコロール/赤の愛 《ネタバレ》 
監督の遺作ですね。3部作が見事に絡み合うあのラストが良かった。3部作全てををスクランブルさせる何かのアクシデントがある、ということは事前に知っていたけれど、そうか、そう来たか、と少しにんまりした。青→白→赤の順番通りに観たけれど、全作を通して特別好きだとは思えなかった。それでも絵的なこだわりや人の倫理に対する目線がどの作品にもあり、監督による横道に逸れない1つの美意識を感じました。
5点(2004-07-17 23:04:44)
169.  デリカテッセン
随分昔、何かで「美術系学生が選ぶ映画ベスト3」とあって、この作品が入っていた(ちなみにもう2つは「時計じかけのオレンジ」と「ブレードランナー」だった)。近未来でありながらあまりにもクラッシック。陰惨でひどく暗色な画面なのにどこか滑稽で和気藹々。シリアスなのかコメディなのかも不明。一癖も二癖もある奇妙奇天烈な世界観。この作品はジャンル分けを見事に拒否しつつも、その世界観をきちんと自己消化している。どうもこの監督は「おれは一筋縄ではいかないぞ」という食えない奴だな、とジャン・ピエール・ジュネのイメージが私の中で固まってしまった作品(だから、「アメリ」が大衆作になってしまったことが不思議でならない。あれもジュネ色たっぷりなのに)。ちなみに私の近所のレンタルビデオ店ではこの作品がなぜかホラーの棚に置いてある。何か間違っている。
9点(2004-07-17 23:01:51)
170.  月とキャベツ 《ネタバレ》 
「One More Time,One More Chance」の長い長いプロモだったのだと考えれば納得は出来る。ラスト付近の山崎まさよしの独唱は鳥肌ものの素晴らしさだけれど、全編通じて観ると正直、「ああ、早く成仏しろよ、いい加減にしろよ」とずっと考えていたのも事実。合わなかった。私には本当に合わなかった。何分評価が高い作品なのでこき下ろすのにはマジに勇気が要りますが、私の肌にはどうも合わなかった。ごめんよ。
3点(2004-07-17 23:00:26)
171.  太陽は、ぼくの瞳
人生の残酷さを、押し付けがましくなく、大袈裟ではなく、変な意図もなく、ただただ滲み出るように淡々と描けるのは、イラン映画など発展途上国の映画の特権でしょう。次々と押し寄せる不幸や不遇にも、変な演出やあざとさを感じない。そこには感動の押し売りも安易なお涙頂戴物語もない。映画自体が実に自然で、むしろこれはイランでは現実的過ぎるくらい現実的なことなのだろう、とすら思う。欧米の映画もいいけれど、こういう映画はやはり絶対的に観なければいけないですよ。人の根っこのことですから。
7点(2004-07-17 22:58:57)
172.  案山子男(OV)
クソ映画は貴重です。いい映画がどれだけいいか教えてくれるから。連続して観ると脳が軟化するので頻繁には観られないけれど。私はクソ映画キャッチャーなので、この作品は随分前からチェックしていました。だってアルバトロスのあの有名買い付け人だもん。完全確信犯ですよ。でもこれは結果から言うと、大グソ映画ではないです。うん…プチグソ?ミニグソ?どうかな。中グソかな。一応真面目には作ってるんですよ、どこかの毒にも薬にもならない凡人どもが。無謀にも芸術性や高度技術を狙っている所は何だか本当に痛々しい(カラスが飛び立つカットや、月や流れる雲のカットを何度もしつこく挿入する所など)。いつの間にか可哀想な子を見るような目で画面を観ている自分に気付く。そしてプチ衝撃なのは、エンド・クレジットにおける有名監督の名前の羅列!そ、訴訟問題発生!ダリ男は知っているのでしょうか。こんなもん捧げられて喜ぶ巨匠がどこにいるか!もう、全編パクリの嵐です。BGMはほぼパクリ。「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」とか、あと思い当たる作品が2、3作。だめですね。だめだめ映画です。だめだめちゃんばかりです。しかもDVD特典のインタビューを観て更にテンションが下がる。製作者も作品世界に負けず劣らず、イタイイタイ人たちでした。誰ともお友達にはなりたくない。彼らの心に軟膏を塗り、絆創膏を張ってあげたい。監督曰く、主人公の俳優は「ジュード・ロウの若い頃のよう」だそうですよ。いや、そもそもジュード・ロウより若いかどうかがね、疑問だよね。監督のキャラ、本当に痛い。しかも嫁があの赤毛。マジですか。そしてヒロイン役の女性、おけつの大きさがジェニファー・ロペスの2倍位ある!メジャーに乗りたきゃダイエットをしなさい!スタンスを変えなさい!てゆうか、目を覚ましなさい!
2点(2004-07-17 13:18:41)(笑:3票)
173.  キリング・ゾーイ
「メッセージ性のない狂気」が洪水のように溢れて来る作品。嫌悪感とまでは行かないけれど、その世界観にハマれず、何となく拒否感を抱いてしまった。ただ、その全編バイオレンス臭漂う中でのジュリー・デルピーの存在感が印象的。一輪挿しの白い花みたい。ベッドシーンに関して「あれあれ?もっとやる気出そうよ」とも思ったけれど、その娼婦なのにスレてない感じが良かったのかも。こういう話にはあんな清涼剤的存在が必要だしね。
5点(2004-07-17 13:16:39)
174.  アザーズ 《ネタバレ》 
雑誌で「シックス・センス」の話を持ち出したニコールのインタビュー記事を読んでから観に行ったせいか、初めからああいうオチしか全く想像出来ず、損をしたな…という気はする。一緒に観に行った友人はどうやら全くオチに気付かず、感動したようだったけれど。特筆すべきはニコールのクラッシック・ビューティーぶり。まるでヒッチコックの作品に出て来る女優のようでした。展開については所々になおざりな箇所があるような気もするけれど、この作品に関しては全編を包むゴシックな雰囲気を買います。
6点(2004-07-17 13:14:28)
175.  シャイニング(1997)〈TVM〉
TVドラマなので、このレビューがあるとは思わなかった。TVムービーになるのですね。キューブリック版の「シャイニング」はとても芸術性に長けているし、あれはあれで立派な作品だと思っているけれど、ラストなどに地味に納得が行かなかった。こっちは原作に忠実なので、そういう意味ではとても観易かった。長いけれど、小奇麗な仕上がりです。
7点(2004-07-16 20:18:36)
176.  トーク・トゥ・ハー
意識不明の女を犯すこと、その是非を論点とせず、ただただその全てを否定も肯定もしない中立的なその目線が素晴らしいと思った。全編を包む、生々しく熱を帯びながらもどこか醒めた静謐な空気。何ともスペイン的で熱く情熱的な、しかし同時にアルモドバル的な、卑俗と高尚が同じ輪の中にあるという混沌。「村上春樹がスペイン人だったらこういう作品を書いただろう」と言った人がいた。的確だと思う。目線が異質なまでに客観的なのだ。性犯罪に関して、私はかなり厳しい目線を持つ人間だけれど、そんな私でも不思議とこの作品には欠片ほどの嫌悪感も拒否感も抱かなかった。印象的な、崇高で美しい物語だった。
8点(2004-07-16 20:14:53)(良:1票)
177.  マイ・プライベート・アイダホ
実際のところは違うにしても、マイクとリバー・フェニックス本人の姿が重なる。本当に消え入ってしまいそうだった。ここにいても、どこにもいない。どこに行っても、どこにも辿り着けていない。そんな感じだった。
5点(2004-07-16 20:12:06)
178.  顔のない天使
先入観。排他意識。狡猾な保身。人は、人を信じることよりも、疑うことに長けている。人を信じることは難しい。人を信じることは本当に難しい。
5点(2004-07-16 20:11:25)
179.  ア・フュー・グッドメン
見応えのある法廷劇。字の如く四面楚歌・孤立無援の背水の陣。肥大化し、巨大な力を蓄えたセクト主義に挑む“ア・フュー・グッドメン”。現実にああいうことは罷り通っている。世の中には嫌なことが溢れている。そして悔しいことに、その嫌なことをする人たちは、それを潰せるだけの権力を持っている。そういう世の中だからこそ、色々な人に観て欲しいと思う。この作品、一旦社会に出た人間には、絶対に考えるものがあるから。
6点(2004-07-13 14:13:00)
180.  ジーア/悲劇のスーパーモデル<TVM>
素晴らしいよ、アンジェリーナ・ジョリー。とにかく“アンジェリ-ナ・ジョリーが凄い”、それに尽きる作品。体当たりの演技にもナイスバディにも見惚れちゃうよ。トップに君臨した時の美しい彼女と、そこから陥落した彼女が同じ人物とは思えない。ほんとに体当たり。汚く見えることを恐れないんだよね。凄い。偉い。でもな…私だけかも知れないけれどさ…彼女…たまにさかなクンに見えるんだよなあ…。あと、COCCOとか…。
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