161. 鏡の女たち
《ネタバレ》 吉田喜重監督作品、初鑑賞。緊張感をひきしめる音楽で、案外興味深く観られた。面白い素材だと思った。記憶喪失の女性が私の娘だという女性に思い出話にえんえん付き合わされる。とても映画的。その過程で広島の原爆に話は触れるのだが、平成の人に3.11以降、原爆の話がいつまで語っていけるだろうか?とか考えたなぁ。この監督の有名な「エロス+虐殺」も観てみたい。 [DVD(邦画)] 7点(2014-04-09 07:05:17) |
162. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 犯罪も絡めて、トリッキーな構造で話を創る伊坂幸太郎の映画。今回も二転三転する展開で、最後は思わずニヤリ。映画の本来の面白さを創り続ける作家は貴重だよね。CGに疲れた人にはピッタシの娯楽痛快活劇! [DVD(字幕)] 7点(2013-12-22 22:02:39) |
163. 壬生義士伝
《ネタバレ》 新選組がどんなもんか分かった。今観ると、堺雅人や夏川結衣など、その後急成長した若手がいるのが分かり、面白い。堺雅人は沖田総司役だったのに、ニヤリ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2013-10-14 22:09:23) |
164. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 面白いと思うが、何も残らない。品のない映画オタクの作品って感じ。アイデア満載だが、こういう美学のない遊びだけの作品はもういい。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-25 12:17:17) |
165. ユキとニナ
《ネタバレ》 好きです、この手の映画。よくあるのは、ひよわな少年と不良っぽい少年の冒険話。これはその女の子版。話は、大きくなったユキの記憶のこんがらった思い出みたいにすれば、話もスッキリして良かったんじゃないかと思いましたけど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-24 07:41:04) |
166. 明日へのチケット
《ネタバレ》 そっか、3監督のオムニバスだったんだね。最後のケンローチに快哉を叫んだ。さすが、体制に疑問を抱く社会派をつくる監督らしいね。最後の若者のさわやかさが素敵だった。2作目のキアロスタミの描く車掌さんがあまりにも良いもんだから、最後なんとかしてく れると思ってたけど、監督ちがえば、車掌の人格もちがうんだ。映画としてはどうなんだろう?キアロスタミは、わがままなおばさんにソフトに接するその車掌が良いんだなぁ。キアロスタミ節を感じた。よく知らない監督の1作目も女の人の優しい気配りに、恋の香りがして、男の人が紳士になって、こぼれたミルクを難民の人たちに持っていく話もすきです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-23 14:39:30) |
167. ベティ・サイズモア
《ネタバレ》 二次元の愛とショックのせいで現実と虚構の区別がつかない女性と、そこにロマンチックな殺し屋が絡んで、観てる方も頭が変になっていきそうなカワイイ映画。レニーセルヴィッガーは遅咲きの女優で、可愛い目にそばかす、タラコ唇とくれば、男なら誰だって胸がキュンとくる。「エンパイアレコード」で酷い役で出てたけど、若い頃にもっといい役で青春映画に出させてあげたかったなぁ。このような虚構の中での役柄を魅力的なヒロインのために、「現実」の中でも演じる、なんてストーリーは古くは「サボテンブラザーズ」、ちょっと前では日本のドラマだけど「合い言葉は勇気」とかあるけど、案外テレビや映画の現場では皆、思いつく素材なのかもしれないですね。深読みかもしれないけど、「悪」役の殺し屋とドラマ脚本家の女性の目つきが同じようだったのが、何かを意図(つまり物語を創る人間も「悪」だってこと)してたら・・・う~ん(笑) [DVD(字幕)] 7点(2013-06-07 04:33:21) |
168. SR サイタマノラッパー
《ネタバレ》 とても好き!こういう映画。地方の夢見る青年の挫折を描くわけだが、魂だけは譲らないという姿勢を、この太めの青年が実にカッコよく演じている。ラップも見事で、実に好青年。これを観終わって、連休の夜にこのシリーズ全巻、市内のレンタル屋を探して回ったのが、いい思い出になった。有難う! [DVD(邦画)] 7点(2013-05-05 03:03:53) |
169. アイガー北壁
《ネタバレ》 氷壁ものにはずれなし!ということで近所のレンタル屋の店員に薦められて観た。良かった!でもラストの非情さに真実をベースにした話ってきついね、と思った。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-28 06:04:58) |
170. ベルヴィル・ランデブー
《ネタバレ》 おぉ!レベル高!カーチェイスの動きなんか、「紅の豚」と同じ!不安になってチェックしたら、「紅」の方が先に創られてた。良かった!ジブリ信仰は守られた!この映画、デフォルメの極地のキャラクターなんだけど、存在感あるんだよなぁ。あぁいるいる、こんな感じの人。どこの国の母ちゃんも子どものためなら、何歳になろうが、どんなとこでも助けにやってくる。マフィアだろうが、大都会だろうが、子どもが小さい時と同じ感覚でやってくる。母親にとって、いくつになっても、子どもは子ども。じわ~ときた。鑑賞後、おふくろの寝顔をしみじみ見てしまった(笑) [DVD(字幕)] 7点(2013-04-14 22:47:21) |
171. ステップ・アップ
《ネタバレ》 アメリカ映画のエンターティナーの凄さを見せつけられた。長回しでこんなに迫力あるダンスシーンは流石、圧倒された。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-08 02:46:09) |
172. カミュなんて知らない
《ネタバレ》 「ベニスに死す」「アデルの恋の物語」などの映画のエッセンスを取り入れた、映画ファンには劇中の会話も楽しい、とても面白い映画でした。教授が「映画的なあまりに映画的な」、出てくる学生は「人間的なあまりに人間的な」。最後はあの女っぽい男性が撮影とは別に、頭が映画的になりすぎて、本当に殺人を犯してるのではないか?ととても心配だった。だから最後までみて、ほっとしました。もちろん映画サークルの中での青春模様なのだが、やってる本人たちは楽しんでるので、こちらも悪い気しない。最近の「桐島、部活をやめるってよ」に描かれるような自虐的な映画愛好家の実際を描くよりは、僕は本作の方が映画愛に満ちてて、好きです。 [DVD(邦画)] 7点(2013-03-22 08:00:47) |
173. 秒速5センチメートル
《ネタバレ》 良かったです。ただ最後、ちゃんと決着をつけたラストにして欲しかったです。中途半端な彼がたどりついたところとは・・・。そこまで描かなければ、お金をかけて、たくさんのクリエイターが汗を流した意味はないと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2013-02-26 23:26:42) |
174. 8 Mile
《ネタバレ》 地方の閉塞感?地元の愛に見守られ、地方都市にもカリスマはいる。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-01-22 04:21:53) |
175. 善き人
《ネタバレ》 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のヴィゴ・モーテンセンって、こんな神経質な役が実にはまってるんですね。メガネをかけた顔をみて、巧い!と思っていましたが、やはりバッチシでした。しかし内容はラストがちょっとがっかりでした。あのラストでは、観て損したぁ、という感じです。サスペンスでもなく、ヒューマンでもなく、何とも残念な作品。題材は面白いんだけどなぁ。それにしても、どこが「善き人」やねん!奥さん捨てとるし・・・若い教え子と所帯持とうなんてセコイこと考えなやぁ!結局、自分の後ろめたさを、友情を大事にすることで帳消しにしようと焦った、という風に思えました。あの幻覚もラストの落ちに使うために持ってきた感じです。ラストどうするか楽しみな作品だったのに・・・残念!!でも映像がきれかったので、この点数。 [DVD(字幕)] 7点(2012-10-01 00:12:22) |
176. ROOKIES-卒業-
《ネタバレ》 日米問わず野球映画はどれも面白いが、これもなんの負けていない。いーじゃないですか!!テレビシリーズの1巻と最後のこの映画だけを観たが、面白かったです。熱くなったね。見せ場もほぼ皆に用意されていて、最後の方の場面、ピッチャー演じる市原君のマウンドでの男泣き。いいねぇ。気になって、鑑賞後、原作の漫画のほうはどうなっているか、チェックしに行ったら、名前こそ一緒だが、見せ場が違う!う~ん、俺は映画のほうが気に入ったがなぁ。(こんなこと言っといて漫画のほうも読んじゃうときっと面白がるんだろうなぁ、俺は・・)このヤンキーたちの将来は安泰だね。きっと学校で出会わなくとも、社会に出てこういうタイプの「先生」に出会うんだろうけど、この人たちは早いうちにいい出会いを経験しました。良かったです♪面白い野球映画は?と聞かれたら、間違いなくこの作品も挙げます! [DVD(字幕)] 7点(2012-09-18 01:00:40) |
177. 冬の小鳥
《ネタバレ》 ホント韓国映画は容赦がない。厳しい現実にひと時の夢を決して描かない。だからこういうラストなのだ。子役の新鮮な表情が素敵だった。この子の表情にくぎ付けの90分だった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-05 01:51:59)(良:1票) |
178. セレンディピティ
《ネタバレ》 これに近いことって結構ありますよね。信ずる者は救われるのだ。一時、書店にも特集組んであった「引き寄せの法則」ってやつでしょうか。ただこの映画の二人は、自分を特別に思いたい気持ちが「運命」にすがってしまった、てこともあるのでは?このまま続くか、今まで自分を大事に思ってくれた相手のもとに帰るか、そこは分からない。でもクリスマス前にカップルが観るのには最適でしょう。良い気持ちになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-04 20:41:24) |
179. ペルシャ猫を誰も知らない
日本ではごく普通にやっていることが、他の国では逮捕覚悟でやらなきゃいけないんですね。特に文化面での自己表現なんてのは、もう自分でも止めようがないから、日本に生まれてつくづく良かったです。今はツイッターとかでも自由に政治のことなど書ける時代なので、今の日本って凄いんだな、と思います。映画の中でジャーナリストみたいなおっちゃんが熱く歌っている姿は新鮮でした。メロディは聴いたことがある曲もありましたが、歌詞(特にラップの格差についての歌詞)は良いです。文化の違いを知り、日本を知る。まさにそういう体験をさせてもらった映画でした。ラストの二人の死は、現状への絶望の現れでしょうか?そこまで絶望なんでしょうか?そうだとしたら、ちょっと異国の映画とはいえ、信じられないことです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 14:59:21) |
180. わたし出すわ
《ネタバレ》 出た!久々の森田芳光節!自分は「ときめきに死す」で面白い監督がいるなぁと思ったもので、何もない生活感のないキャラが好きなんです。企画の妙っていうか、普通の監督では、このような作品にお金を出そうなんて思わないですよね。ストレス映画「バカヤロー」とかパソコン通信映画「(ハル)」とか、時代の先端にある企画を作品にしてしまう森田監督のセンスが大好きなんです。この映画もいいです。真面目な日本映画が多すぎです。もっと楽しく創りましょうよ!って言いたくなる。 [DVD(邦画)] 7点(2011-06-17 20:24:11) |