161. ポンヌフの恋人
《ネタバレ》 純粋な愛だなぁと思いました。ボロボロの二人が花火の中で戯れる橋の上。CGでは感じられない美しさがありました。この映画の見ごたえ十分さには、人には教えたくない名作だって気がしました。公開当時は、ずっとロングランだったらしいけど、今の若者はこんな映画体験、あまりしないだろうなぁ。うふふ、とっておきの一本だ。今ではDVDもあって、女性なんかにプレゼントすると、ポイントアップって感じの作品です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2012-11-13 08:09:54) |
162. おいしい結婚
面白い!さすが森田監督!これって「それから」「家族ゲーム」の後だったんですねぇ。いや、これなら森田さんは評価されるでしょう。面白いもの。とにかく食事のシーンは笑う。みんなが箸でかきまぜたり、そばをすすったり、もう笑った、笑った。この頃の森田さんはいいねぇ。夭折されましたが、やはりこういう作品つくらせても、一味も二味も違う。斉藤由貴の演技なんか、あまりにも自然すぎて、くらくら~ときてしまう。彼女、天才じゃないの!?天然なのに、あんなに演技巧いってことは彼女、天才だったんじゃない!?まぁとにかくこの監督、題材の目の付け所もいい、創ってる映画の演出もいい、俳優のうまい演技をひきだす指導もいい。相変わらず会話がいいね。自分には森田監督作品のなかでは、この映画が一番いいこと言っているし、会話の間もテンポもいい。爆笑問題の若い姿にはおっときた。いいよねぇ、本当に。そういえば「A列車で行こう」がもうレンタル屋の店頭に並ぶころだ。観なきゃ♪ [ビデオ(邦画)] 7点(2012-09-21 06:09:39) |
163. ダブル・ジョパディー
《ネタバレ》 この映画のあれほどの悪役って他にはそういないんじゃない? [DVD(字幕)] 7点(2012-08-13 06:30:49) |
164. ゲレンデがとけるほど恋したい。
確かに「われらの映画」の感じがした「私をスキーにつれてって」とは面白さが違ってて、しかも前半、話が何が焦点なのかが分からなかったので、観てて苦痛だった。ところがこれは二人の男の間に揺れ動く清水美砂ちゃんという、しかもどうなるか見当がつかないほど、二人とも悩める男たちだったので、鑑賞後、別の意味で満足だった。金持ちたちの青春だね。彼らにも悩みはあるんだね、という感じでした。あと、もうちょっとBGMに広瀬香美使ってほしかったな。 [ビデオ(邦画)] 6点(2012-08-13 06:13:47) |
165. オンリー・ユー(1994)
《ネタバレ》 恋人たちを応援する、周囲の目が気持ちいいのが嬉しい。世界共通なんでしょうか?ラストもほのぼの。何とも観終わってハッピーになる映画でした。それにしても社会派ノーマンジェイソンがこんな可愛らしい映画も撮っていたとは・・この映画からは社会派のきな臭い匂いはほとんど感じ取ることができませんでした。こんな風にみんな幸せになれば、社会がどうだとか気にならないですもんね。いやぁいいもんを観た。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-13 01:34:48) |
166. 少年時代(1990)
《ネタバレ》 冬の夜、何となく井上陽水の曲を聞きたいと思い、観た一本。良いよねぇ。ラストは本当、ジ~ンとくる。 [ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-12 02:48:05) |
167. 狼たちの街
《ネタバレ》 この「男」の世界、好きだなぁ。喧嘩上等のニックノルティたちと、訓練仕込みのトリートウィリアムズたちの対比が粋だ。音楽も雰囲気醸し出しでいかにもレトロなあの頃。そして妖艶な女性や家庭を守る端正な女性。こうして見ると「LAコンフィデンシャル」によく似てるね。でも嬉しかったのは、爆心地に立つ4人の男。くぁ~、これがまた絵になる。ただ今の日本で放射能の話は手放しで楽しめるほど呑気にはなれない。そこが惜しいかな。他にもマルコヴィッチや自分には大切な映画「セントエルモスファイアー」のアンドリューちゃんが格の違うニックノルティ相手に一生懸命突っ張っていたのが微笑ましかった。うん、こういう映画、映画してる映画は好きだ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-08 11:22:05) |
168. フラッシュバック(1990)
《ネタバレ》 最初は「48時間」や「ミッドナイトラン」かな?でも途中でこれは「さらば冬のかもめ」の逆のようにデニスホッパーが人生の教師役になるのかな?と思ってました。ところが小栗旬君みたいなキーファーちゃんが実はヒッピーの息子と分かります。そこでこれは自分探しの話だったとホロリと来るのです。やんちゃなまま、大きくなったデニスホッパーは実はアメリカの人はみんな好きなんでしょうね。60年代のアレは、実はアレこそがアメリカそのものだったのかもしれません。粋なラストは大人の味わいでしょうか?映像がもうちょっときれいだったら、とも思いましたが、これでいいのかもしれません。前向きに生きるのにちょっと疲れたら、こんな時代遅れな演出の映画に浸るのも一興じゃないですか?デニスホッパーって演技うまいですね。きっと女性にもててる気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-03 05:12:03) |
169. サイバーネット
《ネタバレ》 「俺たちの時代が来た!」って感じでパソコン世代が弾けます。ふりまわされるのは、いつも大人たち。今まで、いろんな若さの武器(ロックやマンガ)が出てきましたが、最後はいつも抑えられてしまった。が今度のパソコンはちょっと違うぞ!若いっていいね。本当はハッキングは「悪い」ことなので、映倫上、ストーリーは彼らが捕まるようなラストが用意されてしかるべきなんでしょうが、もっと性質の悪い大人(マザコン?)を配して、さわやかなラストでした。楽しい青春映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-17 23:38:08)(良:2票) |
170. ANA+OTTO/アナとオットー
《ネタバレ》 ぐいぐい話をひきつける演出は良かったです。センスあふれてました。でも二人の愛を応援しながら観てたのに、あのラストはないです。愛のもたらす偶然を期待していたのでショックでした。でも悲恋ものなのに、もう一回観ても良いかな?と思わせる映画。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-11 23:21:26) |
171. 蝿の王
《ネタバレ》 漂着したのが、少年達だったというのがこの話のポイントだろう。少年はまだ自立しておらず、誰かに依存しやすい。そこでちょっと頼りになりそうな人物がいたら、たちまち群れができる。そして、ここでずっと暮らすなら何してもいいと簡単に思う。弱いものをやっつけたり、偉そうな振る舞いをする人物を気に食わないから泣かそうとか、理性がベースのモラルとかルールとかを簡単に捨てる。これが大人なら、この島から出て行けないなら、お互い助け合おうという考えになるだろうが。でもここに異性が独りでもいたら、アナタハン事件のようになるかもしれない。いずれにしても、極限状況に追いやられた時、人はどうするか?というテーマは作家にとって魅力的だろう。神のような立場だから。でも金出してそんなのを見せつけられる観客はたまったものではない。うんざりしてしまう。心の片隅にしこりみたいのを植えつけられて・・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-06 17:00:07) |
172. 運命の逆転
《ネタバレ》 死姦?その言葉で一気に退きました。後はもうこのおっさんは変態やな、と。もう感情移入は出来ないので、裁判の行方はどうでも良かったです。あとは演技合戦ですね。それにしてもグレンクローズの演技達者ぶりは凄みが増してきましたね。彼女自身、そんなに幸せではないんじゃないか?と思ったくらいです。だって回って来る役がこんなんばっかじゃないですか?「ガープの世界」「危険な情事」と女性として幸福な役って少ないですもんね。それにしても、この話。彼女の演じるこの奥さん、こんな気持ちの悪い男とはさっさと別れれば良いのに・・・。なぜ今でも結婚したままなのか、逆に不自然です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-03 23:35:35) |
173. 13F
《ネタバレ》 面白い!1800年代と近未来を舞台にしているため、観終わっても面白いドンデン返しだったという感想がもてて、スッキリした感じになって良い。これがもしきわめてリアルな現代が二重構造の舞台だったら、鑑賞後、どういう感じになっただろうか?哲学的な映画になったろうと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 16:57:17) |
174. ベスト・フレンズ・ウェディング
《ネタバレ》 これは面白かった。最後までどうなるか分からないのが良い。キャメロンディアスが歌ってるシーンで、あぁこれ一回観たなぁと気づいたのですが、再見でも面白かった。この頃のジュリアロバーツが一番きれいだったように感じました。でも内容は、あのモテモテの彼は自分勝手な男だなぁと思いましたね。まぁ離婚するでしょ、すぐに。こんな男のどこがいい?と冷めて観てました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-29 23:49:22) |
175. 風の丘を越えて~西便制
《ネタバレ》 先に韓国のテレビドラマ「ファンジニ」を観ていたが、あらためてこの国の芸に人生をささげる芸人たちにはうなった。本当は芸を産み出した先達たちの魂を実感してこそ、芸は完成するんだろうけど、ここでは父親が「答え」を先に教えてしまう。まぁそれが教育ってもんだろうけど。そして、その「答え」を感じ入るように、残り後半の人生を踏みしめて生きていく女性の主人公。非道いのが唄の芸を深める為に、娘を失明させちゃう、このおっさん。まったく芸を深めたいんなら、自分だけそう生きろよって言いたくなる。無責任に家族なんか持つなよ。こんな親父の芸術論が正しいのか?って言うのは、ラストの弟との共演で唄われる唄の内容に出ていたのかもしれないが、そこまでは理解できなかった。韓国の凄さは、まったく知名度のない女優がこんな名演技をしちゃうってとこ。そういえばこの弟。どっかで見たことあるなぁと思えば、韓国ドラマ「復活」のにっくきヤクザ役だった人。韓国ドラマを見ても分かるように、この国の役者は人材が溢れているとホント思う。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-04-08 04:15:16) |
176. ハートブルー
《ネタバレ》 こんな刑事モノもあっていいのではないですか?お約束通りの映画(特に刑事モノ)が多すぎる。こういう異色モノは大歓迎です。最後まで話がどうなるか、手に汗握るとはこの事だと思いながら観てました。スリルを味わう為に犯罪を犯す、という犯人は中々いないですよね。面白い着眼点だと思います。ニックノルティに似ているゲーリービジーも中々良い味出してます。何よりロリ・ペティがチャーミングで一発でファンになりました。最後の大波にのまれるシーンは特撮でしょうか?すごいシーンでした。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-08 00:37:09) |
177. 知らなすぎた男
《ネタバレ》 どこまでも人を小馬鹿にしたような内容で、自分的には日本の三谷幸喜に近いテイストを感じました。最後は本物のエージェントに犬や猫役をやらせて、結局、ちゃんとした奴はいないのか!?って怒りたくなる、でもそこが心地良いのです。ビルマーレイ自身がこういう人なんでしょうか?どこまで地で、どこまで演技か、まるで分からない。映画を観ている我々は、微妙な距離で主役の彼に感情移入できず、ただ失笑するしかないのです。なんでしょうね?この感じ。彼が真面目にコメディアンに徹しているか、精神的に病んでいるのか?多分、自分は前者って気がします。彼はきっと、我々が思うよりずっとすごい人なのかもしれません。でもそんなのどうでもいいのです。そう思う方が彼も嬉しいんじゃないでしょうか?あ~面白かった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-03 04:25:41) |
178. 北京のふたり
アメリカってこういう感じで「自由」や「正義」の尊さを表現するの巧いですよね。悪いことではないと思います。ただ、他の国には他の国の大事にするものがあるだろうから、そこを丁寧に描かないと。この映画ではまるでバイリンちゃん以外はただのバカに思えてしまう。歴史の長い国だから、もっと色んな考えをする人物がいるはずです。後半、裁判長はどいつもこいつも嫌なやつばかりに思えた。そういう描き方ではダメだと思います。友情感じて、そいつに自分をまかせてみる。そういうアメリカ人の姿勢は、日本が舞台だと「ザ・ヤクザ」があります。アメリカ映画ってこの頃から変わってないなぁと思いました。中国にどんどん単身でビジネスチャンスを獲得する為に行く日本人は観ておいて損はないと思います。人間同士は文化が違っても、理解しあえるかもしれませんが、国という括りがあると、中々難しいところがあると、この映画を観ると分かります。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-18 00:20:19)(良:1票) |
179. パッセンジャー57
《ネタバレ》 1時間ちょっとで悪役をやっつけてしまって、これからどう話が続くんだろうと思っていたら、終わってしまった。短い映画でした。でも面白かった。娯楽作品はこうでなくては。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-01 17:10:52)(良:1票) |
180. 真実の行方
《ネタバレ》 え~!!この犯人、正常なワルやったわけ?これからこの犯人はのうのうと社会で暮らせるの?こんな奴を野放しにしていいのか?病院で異常がないのが分かったら、もう一回、裁判やり直しで、今度は重い刑罰を与えるべきだよ、絶対!と、まぁノートンの演技が巧くて、つい感情的になってしまう。なんとも気持ちの悪い奴を演じてたなあ。話のほうは日本の森田監督の「刑法39条」と近いよね。ある程度、ラストは読める。ノートンのボーっとした顔が過剰演技だったから、きっとこれは演出の上で計算してるんだなと思えた。でも話が二転三転するところは面白い。リチャードギア演じる弁護士が敏腕すぎて、土地問題に目をつけ、これは街の実力者が背後にいる、と思わせ、そしてこのラスト。お腹いっぱいのサスペンスでした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-01-06 17:12:49) |