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 > すかあふえいす さんの口コミ一覧。9ページ目
すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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161.  からくりの君 《ネタバレ》 
うおお~まさかまさかこの作品のレビューページがあろうとは、いやはやありがたい。登録して下さった方、本当にありがとうございます。  さて、藤田和日郎の「からくりサーカス」の前身となった短編を元に作られたこの逸品。 藤田のアニメ化は「うしおととら」もあるが、この「からくりの君」は作画も演出もキャストも最高。 冒頭の忍たちが死地から脱する場面、彼等を追う化物を一刀両断する謎の鎧武者は、巨大な葛篭から“ばこおおんっ”と飛び出す。それを糸によって操る可憐な少女。ギャグシーンの可愛さもあって本当に可愛いっす。オマケに水浴びのシーンは作画陣の力の入れようもありエロい。藤田の作画は可愛いが熱血すぎて色気にやや欠けるが、アニメでは動き、仕草で男の勲章をばこおおん(ry 野郎共の鼻に力入れすぎな気もする。  「HELLSING」のウォルターのピアノ線でも思ったけど、あれでまったく糸が絡まないのがスゲえ。つうかスゲエ欲しい。 もっと凄いのが、いくら当時の日本人女性が は い て な い とはいえあんなダイナミックに股をグワッと開いて恥じらいが無いというか男らしいというか。  そして綺麗だった若本こと若本規夫の素晴らしい演技、1回はヤケになって欲情するが、事情を知って“仇討ち”に助太刀する義理と忠義の漢! 人形たちのダイナミックな戦闘、流麗な作画、最後まで高密度で面白かった。これで「からくりサーカス」のOVAシリーズやんねえかなあ・・・。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-26 21:39:10)
162.  アポロ13 《ネタバレ》 
流石に最高傑作とまではいかないが、それでも「ライトスタッフ」を思い出すような素晴らしい映画だ。アレは宇宙に飛び立つまでの波乱、コチラは実際にあったアポロ13号が事故を乗り越えて地球に帰還するまでをリアルかつ、ドラマティックに描写した傑作!  打ち上げシーンの緊張、11号に続いて月への第二歩を刻む筈が、命懸けの帰還作業に。宇宙空間という密室、寒さ、酸素残量の低下、そんな中船員を襲う高熱など様々なトラブルが重なっていく恐怖。船員たちも苛立ちや不満をぶつけては、互いに生き残るために仲間の絆、人間としての尊厳を取り戻していく。地球の管制室から送られ続ける“命綱”も心強い。 宇宙船内の無重力描写も、何百回と撮影を重ねて作り上げたそうだ。流石ロン・ハワード。  解っていてもハラハラしてしまう恐怖、手に汗握る感覚。大気圏突入のシーンは空中分解でも起こしそうな勢い、不安が画面を奔る。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-26 18:50:14)
163.  犬の生活 《ネタバレ》 
チャップリンの短編は傑作が多いけど、その中でも最高の1本がコレになると思う。  エドナ・パーヴァイアンスにとっても「キッド」と並ぶ最高傑作!  なんかヴィットリオ・デ・シーカの「ウンベルト・D」にも繋がる部分も多いんだよなあ。   ボロボロになった木の壁、気持ち良さそうに眠るチャップリン、隙間風を布を丸めて塞ぐ。  警官との追いかけっこはキーストン時代から変わらず面白い。 今回は壁を使って警官たちを翻弄するシーンに爆笑。  チャップリンがソーセージを盗むシーンもちゃっかりマスタードまで盗み細かい。  犬同士の奪い合いに乱入、争奪戦に参加するかと思ったら小さな犬を助け出して退散。 犬に追い回されまくり店に突っ込んだりして大騒動。  牛乳瓶にわずかに残ったミルクを犬に飲ませる優しさ。 バーでつまみ食いをするシーンはいや気付こうぜマスター・・・w  「ペットお断り」なのでズボンに犬を突っ込んで入店、後ろから尻尾がはみ出てて可愛い。  感動の曲で演奏者まで泣きじゃくり演奏にならねえ。オバサンが泣きすぎて洪水、チャップリンだけ何故か泣かないwww  一つの財布をめぐり泥棒コンビへの“反撃”、店の人涙目な銃撃戦、チャップリンも犬もハッピーエンドでめでたしめでたし。子犬も可愛いな~。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-23 00:05:44)
164.  チャップリンの消防夫 《ネタバレ》 
今回のチャップリンは結構体を張ったアクションに挑んでいる。といっても、それは終盤のお楽しみだが。  火事だというのに中々起きようとしないチャップリン、バックドロップでポールから落下、この時代の消防車は馬力、消防車がバックするシーンは前進している部分を逆回しにでもしているのか滑らか。アレを本当にやっているのならたまげたもんだ(消防署員もズッコケているし)。 そういや馬に乗ったままバックするという荒業を「エル・ドラド」でジョン・ウェインがやっていたねえ。大分後の話だけど。  さて話を「消防夫」に戻そう。 冒頭から火事が起きているのにのんびりバタバタやって早く来てくれ頼むから、とりあえず斧をハンマーのように振り回すな危ない(笑) 角に当たっただけでも大惨事になりそう。  食事用に消防車のタンクから水を抜くのはその水じゃねえww  スープもこぼしまくり、チェスをやりたいから火災警報まで止めちゃう、登ろうとして落ちまくる署長、火災現場で暴れるようにのたうつホース、保険金目当てで放火、クライマックスでチャップリンが窓づたいにグングン登っていく救出劇のシーンが凄い。キートンやハロルド・ロイドを思い出すぜ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-23 00:01:55)
165.  チャップリンの掃除夫 《ネタバレ》 
俺としてはチャップリンの短編の中では「犬の生活」や「偽牧師」辺りに匹敵する傑作の一つだと思う。  キーストンのドタバタ喜劇から、チャップリン特有の笑いに進化しつつあった転換点とも言える作品。  チャップリンが銀行に来ると、金庫を開けて取り出したのは何とバケツとモップ。船員の服装に着替えて銀行の掃除にあたる。船の舵みたいな金庫のハンドル。 それを意味ありげな無表情で黙々とやるんだから(キートンかおのれは)。 つうか金庫をロッカー代わりに使うなよ・・・安全だけどさ。この件だけでも大爆笑。  ビショビショのモップは鞭のように掃除夫仲間を襲う、ゴミの押し付け合い、殴り合い、プレス機?か何かで手を挟んでしまう、手紙が入らないから破って入れる(せめてハサミで切れよw)、つうか船員の格好をした意味は何なんだよ。  クライマックスで押し入った強盗と格闘・撃退してしまうチャップリン。この頃のチャップリンは戦闘能力が高い。 金庫に閉じ込めてしまう、エドナに言い寄っていた男は逃げ腰でだらしない、チャップリンに惚れ直すエドナ。この作品のエドナはいつもよりちょっと勝手な印象。 確かにいつものエドナに比べると可愛げがないけど、それでもこのエドナがブスだとほざく奴はテメエの見る眼の無い眼球をほじくり出した方が速い。  まあ、あの“オチ”の後にエドナを見るとちょっと殴りたくもなるけどさ・・・w
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-22 23:53:05)
166.  COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉 《ネタバレ》 
大規模なバイオテロ事件をめぐりビバップ号の面々がシリーズ随一の賞金首・ヴィンセントを追う。  エレクトラvsスパイクのモップによる徒手空拳、「マクロスプラス」を思い出すソードフィッシュのドッグファイト、フェイのおっぱ(ry  スパイクもワケ有りなモジャモジャ頭だったが、ヴィンセントはもっとワケワカメでヤバイ奴。  ヴィンセントがフェイを強姦しなかったのはナノマシンの後遺症で息子がアウトか単なる美学か女に興味がないのか脚本家の都合(ry  近未来では余計に全時代のクラシック・コレクションと化したているであろう複葉機がガンガン飛んでフィナーレを締めくくる。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-22 23:47:00)
167.  クラッシャージョウ 《ネタバレ》 
富野以外の安彦が手掛けたアニメで最高を一つ選ぶなら、「巨神ゴーグ」とこの作品。 同時期の「幻魔大戦」はビジュアルにちょっと懲りすぎた?反面、コッチはスペースオペラとしてアクションもストーリーもスピーディーで面白い、安彦の作画やその他豪華な面子の遊び心も爆発。だって冒頭から宇宙基地を爆発しながら現れるクラッシャージョウ一味。ディスコでも何処でも最後までアクション目白押し。 ジャケットは「ガンダム」に通じるダサカッコ良さ、酒に酔ったアルフィンがすんげー可愛い。マチュアさんもエロいです。 ルパン三世のパイロットフィルムの音楽を手掛けた事でも知られる前田憲男のサウンドは神がかっています。  竹村拓のジョウの演技も素晴らしい。 「ヴィナス戦記」の主人公のキャスティングも竹村にすれば良かったのに・・・なんて思ってしまう。というか、全部安彦の作画で「ダーティペア」1本見たかったなあ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-22 22:20:09)
168.  遠い国 《ネタバレ》 
ガンファイトよりもドラマが一番の見所と言える作品。  ゴールドラッシュに沸く山間という舞台は後の「ペイルライダー」を連想させる。  ワイオミングからアラスカへと牛を運ぶ男二人。 西部で育てた牛を寒冷地で力強く育てようというフロンティア魂を強く感じる。 一人でもやってやるぞと孤独な危ういステュアート、それを支えるお喋りだが老獪なブレナン爺さん。 船員を銃で打ち下ろして逃亡、上陸後に牛に乗って脱出するステュアートが面白い。  街に付いた二人は街を治めるギャノン一味と関わり合ってしまう。 酒場の女主人と主人公を慕う女性二人の対照的なキャラも魅力的。 雪に覆われた雄大な自然、 追っ手との銃撃戦、 雪崩で別れる運命(雪崩にして随分デカイ塊があったような・・・)、 珍しく重傷を負うステュアート(奇襲とはいえ主人公補正のステュアートはともかく、ブレナン爺さんに傷を負わせるとは相当の手練。「荒野の決闘」のワード・ボンド並みの実力者か。)  そしてラストの馬と鈴を利用した奇襲と決着。 ブレナン爺さんのため、街の人々のため、自分のために引き金を引く覚悟を決めたステュアートが力強い。 見事な決着だが、あのタイミングであの人が死ぬのはいささか腑に落ちない。  ブレナンは一足先に旅立つか、残していった“鈴”は最後までステュアートを助けてくれた。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 22:13:37)
169.  彼奴(きやつ)は顔役だ! 《ネタバレ》 
「白熱」ほどの凄まじさとパワーは無いが、ラオール・ウォルシュ特有のスピーディーな展開とドラマで一気に引き込まれる。 中盤における倉庫襲撃シーンは豪快だし、レストランにおける流れるようなアクションも見事。 極悪人の筈のキャグニーが持つ銃はあくまで「脅し」であり、この頃冷酷な殺し屋だったボガートの持つ銃は「殺人の道具」だ。 この映画のキャグニーは正に「汚れた顔の天使」なんだよな。表向きは極悪人だけど、本当は誰よりも優しさを持っている。  そんな彼が倒れるラストシーンは、とても切なく哀しい。  マイケル・カーティス&ベン・ヘクトの「汚れた顔の天使」もメッチャ良いです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 21:48:40)
170.  結婚哲学 《ネタバレ》 
それぞれの夫婦がくっついたり離れたりする二転三転のストーリー展開で暴れ周り、ラストはキッチリ収まってしまう見事なシナリオで描かれるセックス・コメディ。 セックスといっても、直接的な描写をしなくともそのエロティックな仕草で魅せてくれるルビッチ。  小物を使った上品な笑いの連鎖もたまらない。 特に夫婦が握り締める“花”がその時々の喜怒哀楽を表現するのが面白い。 そういやスピルバーグの「E.T.」も“花”が印象的な場面があったね。花は生命の象徴にもなる。 他にも帽子とか、美味そうなゆで卵とコーヒーでとか・・・何処までも上品、何処までも哲学的。 色んな解釈が持てる非常に愛らしい作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 21:42:45)
171.  銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲<オーヴァチュア> 《ネタバレ》 
OVA本編の1・2話+複数話に相当する部分。 本編がやや急ぎ足のダイジェスト風に対し、本作はヤン、ラップ、ジェシカ3人の徹底的な掘り下げをしてくれた。  OVAでいきなり死んだラップを知る者は、この映画を見ればラップとジェシカへの思い入れがさらに強まるだろう。  作画はOVAも後期に差し掛かっていた時期で、初期に比べると硬さが減りかなりソフトな仕上がりになっているが、その分絵、の柔らかさや温かみが増したとも言える。 それでも初期の作画を意識した描き込み振り。 パエッタ中将の安定感は異常。  それぞれの考えで「親友」を救いたいヤンとパエッタの考えはすれ違っていく。 その立場で無い者にしか解らない葛藤。  ラインハルト陣営も結構掘り下げ、メルカッツやファーレンハイトといった各提督の肉付け、OVA本編で活躍する他の人物も何名か登場している。 OVAファン向けのサービスが多い。  OVA本編でも最大の山場だった「指揮官の交代」。 敗北寸前まで追い込まれた自由惑星同盟の面々、 負傷者の救護と立て直し、 そして迎えるクライマックス・・・二人それぞれが迎えるラストへの流れ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-21 21:38:42)
172.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 
SFアクション好きはとにかく見ろ! そんでもってトム・クルーズ好きは見たほうが良い。 ダグ・リーマンは「ボーン・アイデンティティー」で好きな監督だけど、今回も面白かった。 日本の原作がハリウッドで映画化と聞いて「ま た ハ リ ウ ッ ド か」とネタ半分に見ようと思った一ヶ月くらい前。(小畑健の漫画で桜坂洋&安倍吉俊の「All You Need Is Kill」知りました) ・・・そう思っていたら何と「ボーン・アイデンティティー」のリーマン監督じゃありませんか! そしてトム・クルーズ。こりゃあ見るしかないじゃない!向こうで“ケイジ”だとニコラス・ケイジくらいか?  この人本当に50のオッサン?アクション凄すぎバロス。この人の存在自体が一種のギャグ。 いや、キャスティングは良いと思うぜ。というより、髪型が良い! ヒロインも髪結んでて、激しい戦闘で「バサアッ」て感じだろ? very good. 俺は原作の「軍人のクセに髪多いんだよ 前髪邪魔だろうが」って部分だけ気に入らなかったから。(スイマセンね根性捻じ曲がってて)  タイムリープものは小説だと「愚者の渡しの防御」とか「時をかける少女」、 映画だと「素晴らしき哉、人生!(リプレイ)」とか「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」「恋はデジャ・ブ」と色々あったね。  「清水港代参夢道中(續清水港)」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はタイムスリップで少し違うかな。   それと原題「Edge of Tomorrow」なのね。   ま ぎ ら わ し い 。   ストーリーはオリジナルの部分も多いけど、わりかし原作に沿ってる。 その分原作を読んだ人はサクサク楽しめるし、未読でも原作を読みたくなるくらい面白かった。 つうかヒロイン殺りすぎ(色んな意味で)。  シリアスとギャグのバランスも良い。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 21:36:16)
173.  超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ 《ネタバレ》 
ストーリーはTV版マクロスだが、いかんせん肝心の作画にムラ&作画が良くなっても27話以降は蛇足。むしろあのスタッフでTV版のリメイクでもしちゃえば良かったのに。 それでもTV版もマックスとミリアの激闘が凄い。特に18話。フォッカーの愛機を輝が受け継ぐ話とか、そこら辺はTV版に軍配をあげたい。  ただ、「愛・おぼえていますか」はストーリーはともかく作画が神。板野サーカスが入り乱れるドッグファイト、TV版より性格が丸くなって好印象&感情移入もしやすい、最終決戦前後のやり取りも断然劇場版。 フォッカーの散り様はともかくカムジンの出番が大幅カットで残念、でもミリアとマックスの一騎打ち(お見合い)の緊張感と作画はオーパーツ、柿崎イイイィィィ、何より輝がちゃんと主人公やってて泣いた。  とにかく凄すぎる。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 21:34:30)
174.  マクロスプラス MOVIE EDITION 《ネタバレ》 
「ガルドおおおっ」の一言に尽きる、尽きる、尽きる。 「カウボーイ・ビバップ」に繋がるスタイリッシュな戦闘・音楽・大喧嘩。  ガルドとイサムの一騎打ち(という名の喧嘩)、CGかと思ったら全部手書きでスタッフの安否を気遣うレベル、リミッター解除後のガルドが天高く燃え尽き最後の最後で“にんまり”笑う散り際・・・日本に生まれてよかったと思った、マジで。  シャロン→後の初音ミク(嘘)
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-21 19:09:02)
175.  グラン・プリ(1966) 《ネタバレ》 
バート・ランカスターの期待に応えた「大列車作戦」、 先見性の高かったフィルム・ノワール「影なき狙撃者」と数多くの傑作を手掛けたジョン・フランケンハマーによる作品。 流石に他の傑作群と比べるとやや精細を欠くが、この映画のレースシーンの凄さ!  実際にレース上をプロのレーサーがブッチ切り、俳優たちも引っ張られながら走ったそうだ。 ジェームズ・ガーナーの実力はプロに匹敵するほど成長したとか。 冒頭のド迫力かつ冷や汗ダラダラの息を呑むレース映像。 その裏で渦巻く男たちの野望、女たちの哀しみ。 何故男たちは命懸けのレースに身を投じるのか? トロフィーを掴む、トロフィーに酒を満たして飲み干す、賞金で生活するだけが目的じゃない。 ただ「勝つこと」。 勝利への執念がある者を高め、ある者を滅ぼす。 生と死が隣り合わせの男の戦い。  終盤のレースにおける勝者(生者)と敗者(死者)の対比が強烈。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 22:15:02)
176.  ギルダ 《ネタバレ》 
本作は恋愛映画とフィルム・ノワールの狭間で揺れるようなラブロマンス。 ナチスを絡めたストーリーは戦後のモダニズムを捉えていたりするから不思議。 本作はまた3人の男女を軸にストーリーは展開される。 細かいセットやギミックなど随所に凝られた演出、ベン・ヘクトの見事なシナリオはまったく飽きるという事をさせてくれない。 ジョニーの賭博から始まるファーストシーン、ジョニーの危機を颯爽と助けるベイリンの登場、そして妖艶な美女ギルダ。 男勝りで肉感のある女優リタ・ヘイワース、これほど彼女の個性と役柄がハマッた作品は無い。グレン・フォードの演技も最高。 過去に愛し合った男女二人。 別れてみればジョニーは賭博に明け暮れ、ギルダは危険な男と床を共にする生活を送っていた。 変わっていないのはギルダの美しい歌声と力強い踊りだけだ。 皮肉にもジョニーの命を救ったベイリン・マンスンはギルダの夫だった。 未練が残るジョニー。本当はギルダとよりでも戻そうかと積極的になりたいが、恩人のベイリンの手前未練をしまい込む。 ギルダもジョニーとまた一緒になろうかと思いつつ、ジョニーの気持ちを知ってか知らずか他人の男と一緒にいる光景をジョニーに見せつける。 それを黙って見つめるベイリンの不気味なこと不気味なこと。 ベイリンの右腕として頭角を表すジョニーだが、命懸けの日々からいつか抜け出してやろうと野心が芽生えてくる。 ギルダもジョニーに急接近し、ベイリンもまた自分の命を守るために逃げようとする。 様々なドラマが交錯し、3人は己の希望を満たす結果となった。 ただ心は満たされない。 ジョニーはよりを戻したとはいえ、恩人の元妻となったギルダに複雑な気持ちを抱く。 ギルダもまたそんなジョニーに対して申し訳なさそうな後ろめたさを感じさせる。 ギクシャクしながらも再び元の仲に戻ろうとする二人。しかしベイリン! この男もまたギルダを愛していたのだろう。 ラストはちょっとベイリンがマヌケすぎて何だか可哀想になってくるのだが、際立った演出はそれを感じさせない。 つうか帰ってくんなよ。一番未練タラタラだったのコイツじゃねえか。 「愚なる妻」のカラムジンかおのれは(ハゲ具合まで一緒)。 その後の刑事な粋な対応、ハッピーエンドなラストと中々の作品だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 22:13:19)
177.  座頭市物語 《ネタバレ》 
再見。 個人的に完成度はTVシリーズ、「喧嘩旅」あるいは「千両首」の方があると思うが、やはり本作を見ずして座頭市は語れない。 今回は「物語」をたっぷりと語る。居合抜きを拝めるのは36分以降、本当に一瞬を積み重ねて終盤の大乱闘まで流れていく。  桜の花見、客をマッサージする一人の男、雪が降り積もった街中、棒を持って手探りで先に進む「市」の姿、旅から旅に揺れて揺らされて揺り動かして、挨拶、梅の香り。 清水宏「按摩と女」にも武闘派の按摩が出てきたな。あの作品も座頭市シリーズに影響を与えているそうだ。  博打から始まる駆け引き、「めくら」と馬鹿にしといてまんまとハメられるヤクザ連中が面白い、無数のヤクザにまとめて喧嘩、死ぬも生きるも大博打、揉む人間が揉まれる、座ったまま正確に物を投げ込む。  釣り、耳、足音、魚の跳ねる音、のどかなようでヒリヒリとした出会い。釣り竿と市の顔が重なる。  鼻血も搾り取る喧嘩売り、目をつぶり抜刀の練習に顔が引きつる女性、座頭市も用心棒も「抜かない」と無駄な闘いを避けようとするが…名前を聞いて眼が変わる瞬間。  畳の一部かと思っものは杖となり、刃となって放られた蝋燭をたたっ斬る! 水辺に投げ出されたもの、釣り仲間への“おもてなし”、盃、死亡フラグ下っ端、闇討ちには返り討ちで、使者と鬼ごっこして“返答”。 忘れ物、おたねにたねブチこもうと太ももをこじ開けようとする兄貴、先に手を出したら負けよ。  感触、弔い、出入り、思わぬ知らせと食い物の恨み、川を突き進む船団、鉄砲を見て決める覚悟とやり取りから伝わる信頼。 贈り物 、薄野から市街戦へと突入、ヤクザも女子供も死んで死んで死にまくる修羅場、血反吐ぶちまけ、橋の上での一騎打ち!風だけが静かにないている。  虚しくもくたばり果てる命、船に積まれる死体の山、隠れ蓑、「馬鹿野郎ッ!」、開かれる酒樽と両眼、返されるもの、本当馬鹿なくたばり方しやがって…。  市の孤独な旅は続く。棒きれを握りしめ、果てしなく。  予告にあって本編にないシーンも必見だ。酒樽への一閃(本編では唐竹割り)、闇夜での一騎打ちと返り血。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 22:08:51)
178.  蒲田行進曲 《ネタバレ》 
深作欣二の最高傑作は「軍旗はためく下に」や「代理戦争」「暴走パニック 大激突」辺りだと思うが、この映画も初めて深作ワールドを味わった思い出深い作品だ。  映画ではなく「映画」を劇中で演じるシステムの人情劇。 「嘘の世界をいかに本物に魅せる」かが堪能できる。  冒頭の“夜”を創り、幕末の志士達が殺し合う戦場を再現する場面。  舞台の上を駆けるようにノビノビと演技する俳優陣。 日本映画の斜陽化が顕著と言われた時代だったらしいが、登場人物たちの顔つきを見ているとそんな暗いイメージが湧いて来ない。役者魂とやらが全力で伝わって来る。  軽妙なリズムに合わせて青春、性交、ヴァイオレンスにストーリーを進めるやり方は流石。  ピカピカの汚しも何も無い衣装に身を包む主役、 ボロを被りながらも、主役を盛り上げようと必死に食らいつく脇役やモブ。 そこにスポットを当て対比させる話が面白い。  ジェームズ・ディーンをDisりにかかるシーン。さすが深作怖いもの知らず(褒めてる)。 「人一人殺すぞ~!」と子供のように眼をキラキラ輝かせる監督。 この映画の時代設定は、日本映画が黄金期だった1950年代~60年代だろうか? この頃はこういう事サラッと言える監督がいっぱいいたんだろうなあ・・・。  そして命懸けの「階段落ち」。 それを実際にやり遂げた俳優の伝説を元に作られたそうだ。 それをやれば生きるか死ぬか。だけど女房食わせるためなら死んでやらあ!そんな覚悟が伝わる迫真の演技!  ちょっと気合の入りすぎた雄叫びも多々あるが、そこが「これ映画だから!」と全力で唄うこの映画の魅力であろう。  だって「仁義なき戦い」の監督だし。 「マジに受け取ってんじゃねーよバーカ!」と監督が問いかけているような気がする。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 22:05:30)
179.  続・荒野の用心棒 《ネタバレ》 
「殺しが静かにやって来る」や「ガンマン大連合」に並ぶコルブッチ最高傑作の1つ。 それを勝手に「続」だの何だの紛らわしい邦題を付けやがった当時のスタッフは縛り首レベル。 一体どれだけの人間が「荒野の用心棒」の続編と勘違いして見た事か。 セルジオ・レオーネのマカロニも血の気があったが、この作品ほどの残虐性は無かった。 或る意味、残虐性と有無を言わさぬドンパチの連続はコルブッチの方が上と言っても過言では無い。 泥まみれ、血まみれ、汗臭そう、汚さ全開のコルブッチワールド。 敵の真っ赤っ赤すぎる衣装(アントニオ猪木かよおまえら)、娼婦の衣装の趣味の悪さ、生活感がありすぎて汚らしい格好(褒めてる)、とにかくメチャクチャグチャグチャに撃ちまくるガンファイト! B級臭さフルスロットル、終盤はそれに磨きがかかって超A級の凄みが出てきたりする。多分。 中盤の機関砲で赤い彗星もどきを一掃するシーンは爽快だぜ。 どうしてこう機関銃が唸る場面は気持ちが良いのだろうか。あと爆弾。 一度銃を握り締めたら生存競争。詩情だの甘ったれた事を言っている暇も卑怯もクソも無い・・・そんな感じが良いじゃないですか。 棺桶を引きずる黒衣のガンマン「ジャンゴ」。ジャンゴの行く所は泥沼、血の海、死体の山が常。 機関銃による虐殺は甲高い笑い声が聞こえてきそうなほどムチャクチャ。 手当たり次第ブッ殺しまくり、強奪しまくり、ヘマして財宝沼底、手はミンチ。 リアリティ?ストーリー?んなもんズドドン蜂の巣よぉ! 懲りずにまたも突っ込んでくるジャクソン一味。「七人の侍」の野武士かおまえらは(野武士は切羽詰っていたが、ジャクソン一味はただの集団自殺)。 金に取り憑かれた人間は破滅する。 それを救ってくれるパートナーがいれば話は別。良いパートナーに限るけど。 不屈の精神を持つジャンゴのキャラは魅力的。 「手はやられたが失くなったワケじゃねえ」 トリガーガードを引きちぎってまで銃を撃とうとする執念。 十字架と撃鉄を利用したラストの銃撃は面白い。 さながら「荒野の決闘」のワード・ボンドを思い出す一瞬!
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 22:03:47)
180.  ターミネーター 《ネタバレ》 
キャメロンのB級魂が炸裂した“魂”の結晶。 「2」も最高だが、初代もやっぱ素晴らしい。 フィルム・ノワール、B級映画、アクション、SF、それにタイムトラベルの要素・・・突然現れる謎の殺し屋、それを阻む謎の男。 ヒロインのサラは「未来」を賭けた戦いに巻き込まれてしまう。それはけして逃れられない運命を変えるために。 女は未来のため、カイルと名乗る男は「過去」を守るため命を賭して。 カイルの説明を受けても、サラはいきなりそんな事を言われてすんなり納得できるワケがない。それに、カイルの説明を受け入れる余裕も無く「ターミネーター」という恐怖は絶えずやって来る。  かつてスティーヴン・スピルバーグが描いた「激突!」や「ジョーズ」に通じる恐怖との戦いがこの作品にはある。  もうね、アレですよ。 殺し屋が標的に引き金を引こうとする瞬間、謎の男がいきなりジャケットからショットガンを抜き放ちブッ放す! 右腕の風穴から聞こえる何かが軋む音・・・それだけで超ワクワクするじゃないか?  CG未発達の時代に「え?コレ本物?造り物に見えねえ」と今でも凄いと真っ先に思う男がキャメロンだ。 子供の頃はひたすら怖かった殺戮兵器、今見るとキャメロンの血と汗の結晶。  そもそも「追い詰められた人類」って設定がキャメロン自身の境遇だぜ。  懇親の作品「殺人魚フライングキラー」の興行が振るわず絶体絶命(俺は色んな意味でキャメロンの最高傑作だと信じて疑わないが)、そんな中で製作が始まる「ターミネーター」。  「金も無い、時間も無い、どうしようどうすんだよ」ってキャメロンの追い詰められた鬼気迫る感情、 「もう後に引けねえ、どうせダメでもやるだけやってやらあ」というキャメロンの職人魂を激しく感じた。 サラとカイルの絡みは「タイタニック」何かよりもずっとずっと胸に迫る。 「絶対命を繋がなきゃならない、 死んでも私が(俺が)守ってみせる」・・・・そんな魂にガンガン響くものがあるんだよなあ、この映画には。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 21:53:41)
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