1901. 忘れじの面影(1948)
ジョーン・フォンテインの見惚れる清楚な美しさに点数の全てを。物語としては昔のCM「料理は力やという事です。きれいなだけでは叱られます」が思い浮かぶものでした。 [DVD(字幕)] 5点(2018-10-21 00:24:15) |
1902. 赤い影
《ネタバレ》 お目当て及び予備知識無しでの鑑賞。監督、主役二人に「これは良作かもしれない」物語の冒頭で「これは傑作サスペンスかもしれない」 異国情緒溢れるヴェネツィアに更に盛り上げられた期待が老姉妹の登場でフリーフォール。安物のオカルト話は凝った映像をもってしても白けるばかり。異様に長いベッドシーン(4~5分はあったか)は生々しさがAVとしては気品ある逸品なものの(ジュリー・クリスティがこのシーンを了承したのに仰天)物語での必然性を感じない話題作りに思えるものだった。 余談ながら、本作が英情報誌「Time Out London」が発表したイギリス映画のベスト100(100 best British films)で「第三の男」を抑えて1位に輝いたと言う事です。感じ方は人それぞれを思わされます。 [DVD(字幕)] 5点(2018-10-21 00:12:23) |
1903. うたかたの戀(1936)
喋って動くフランス人形のようなダニエル・ダリュー(当時18歳)の美しさが全ての作品。物語はノブレス・オブリージュのノの字もないルドルフの情けない言動に白けっぱなし。「しっかりせんかい!」名匠リトヴァク監督もう少し演出のしようがなかったか。暗殺説等事件の真相は謎のままという史実に救われる。 [DVD(字幕)] 5点(2018-09-26 15:31:00) |
1904. 若者のすべて
《ネタバレ》 邦題が的外れな作品。蓮っ葉・阿婆擦れナディアにイライラ。泣くか喚くか大喜びしてるかだけのけたたましい母親にイライラ。お決まり過ぎる転落ぶりのシモーネにイライラ、常軌を逸した自己犠牲精神のロッコに最もイライラ。「長い! 何時までやってるのん!」ダラダラとした愛憎劇にもうヘトヘト。母親に代わって一家崩壊を救ったチーロに私も救われる。キャラは置いといて見目麗しいアラン・ドロンのボクシングシーンに加点。 [DVD(字幕)] 5点(2018-09-24 16:25:13) |
1905. 北極星
WW2に於いて侵攻してきたドイツ軍に立ち向かうソ連ノーススター村の老若男女の奮闘記。スタッフ・キャスト超一流どころが顔を揃えるアメリカ映画が火事場泥棒国家を賛美しているところが当時の米ソ関係を示しています。歌われる歌詞のプロパガンダ臭は原作・脚本リリアン・ヘルマンならではのもので辟易しました。 [DVD(字幕)] 5点(2018-08-23 01:53:40) |
1906. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
暑苦しいイメージがあるジェフ・ブリッジスが醸し出す虚無的な雰囲気に惹きつけられる。一方ミシェル・ファイファーは蓮っ葉のイメージそのままで物語に酔えない要因に。兄弟の姿から、自活の為に好きでもない仕事をこなして「今日も稼いだ」と疲れ果てる虚しさと好きな仕事が出来る有難味をイヤと言うほど思い知らされる。 [DVD(字幕)] 5点(2018-08-15 01:16:41) |
1907. ラインの監視
《ネタバレ》 1941年に上演されたリリアン・ヘルマンの舞台劇の映画化で監督・俳優の多くも舞台から起用していたそうで、全編ほぼ会話で物語が進む。『ジュリア』のヘルマンらしく反ナチプロパガンダ作品と言えるもので少し辟易してしまう。ゲイリー・クーパーやハンフリー・ボガートを抑えてオスカー受賞したポール・ルーカスの「虚勢を張らず慎ましく威厳を保つ」父親像は見事だったが、大義名分を掲げて有無を言わさず伯爵を殺してしまうのにはやはり辟易してしまう。そういう事をこれまでも多数してきたであろう者が幸せに暮らせると思ってはいけない、必ず天罰が下される時が来ると確信する。サラの肝っ玉母ちゃんはそうは思わなかったのだろうか。それと、ラインの監視(WATCH ON THE RHINE)というタイトルの意味が分からない。歯痒い。 [DVD(字幕)] 5点(2018-05-30 00:53:48) |
1908. 華麗なる相続人
《ネタバレ》 犯人はジェームズ・メイソンに違いない(そうあって欲しい)と踏んでた通りになり、さぁ、いよいよショータイムが始まるぞ~っ、アラン・アーキン VS オードリー・ヘップバーンの興奮よ今一度!と座り直したのですが。赤い紐で何をしようとしたのか? 動機が性悪そうな若妻のため(この女の浪費でヤクザに脅されていた)って、ハンバート・ハンバートじゃあるまいに、実にくだらなくガッカリですわ。 70歳にして艶のあるお声と崩れていない体型には見惚れるものの、余りにもお粗末な原作若しくは脚本が彼を始めとする華麗なる俳優陣を活かせておらず、酷評の嵐も致し方ない作品。泳ぐお姿を拝めたところに+2点(依怙贔屓) [DVD(字幕)] 5点(2018-05-28 00:50:54) |
1909. 渚にて
『海底二万哩』からアドベンチャー要素を取り除きロマンス仕立てにした作品。グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、フレッド・アステア、アンソニー・パーキンスといったしっとりとした俳優達がそれなりに雰囲気を醸し出すものの、こじんまり感が否めず、街の終末模様の虚しさや終末を迎える街の緊迫感が何も響いてこないのが残念。製作費がかけられなかったのだろうか? [DVD(字幕)] 5点(2018-05-27 16:00:59) |
1910. アシャンティ
予備知識はフライシャー監督作のみ。オープニングクレジット冒頭に、アフリカにおける人身売買は今なお存在する、本作は実話に基づくと示され、郷愁を誘う音楽と共に流れるオスカー受賞者が居並ぶキャストの豪華さに、まだ見ぬ傑作を引き当てたんじゃないかとワクワクしたのだが、奴隷商人にかどわかされた妻(最初は同僚にしか見えなかった)の奪還劇に過ぎないハズレ作品だった。レックス・ハリソン、オマー・シャリフ、ウィリアム・ホールデンは脚本を読んだ上で出演したのだとすれば、監督に「こんな役なんだけどちょっと出演してくれないか」「う~ん、何じゃこりゃ、ま、暇だし、君の頼みでもあるから出るよ」という事なのだろうか?ピーター・ユスティノフは倫理観の「り」の字もない商売人を好演。マイケル・ケインはどこか傍観者のようなこの人特有の味わいを見せる。初めて観るカビール・ベティは可もなく不可もなく。この三人のホテルの一室での対決模様はそれぞれの胸の内が透けて見える本作唯一の名場面で点数の全てを。ラストショットはフライシャー監督とは思えない凡庸さで残念無念。 [DVD(字幕)] 5点(2018-04-29 00:19:41) |
1911. 白い家の少女
サスペンス的には何という事もなく嘘寒さだけ感じた物語。堂々としたジョディ・フォスターの演技だけが印象に残る。 [DVD(字幕)] 5点(2018-04-18 16:45:18) |
1912. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 殺されたり傷つけられたりした者たちの「お前だけ幸せに暮らせると思うなよ」という怨念が形になったような物語。相手が無法者とはいえ次から次へとゴキブリを踏み潰すように殺しておいて罰を受ける事無く妻子と暮らしていこうとするムシのよさにドン引きします。息子が後ろからためらいなくエド・ハリスを撃ち殺したのには救いの無さを感じます。この子もこの先物事を暴力で解決するのでしょう。卑しい顔つきのジョーイを表現するヴィゴ・モーテンセンの演技にプラス4点。 [DVD(字幕)] 5点(2018-04-08 21:49:25) |
1913. コブラ・ヴェルデ 緑の蛇
共に枯れた感を醸し出す最凶タッグを観ていて侘しくなり、ラストショットのクラウス・キンスキーの姿に寂しさがこみ上げました。 [DVD(字幕)] 5点(2018-04-04 14:24:53) |
1914. 少年の町
神父の高い理想を実現させた親友モリスに拍手喝采。「ええハナシやなぁ」とは思いますが、スペンサー・トレイシーのオスカー受賞には「これで?」と拍子抜けであります。 [DVD(字幕)] 5点(2018-03-18 18:58:08) |
1915. コレリ大尉のマンドリン
《ネタバレ》 ウットリさせられたケファロニア島の風景に。史実を知った事に。イアンニス医師が語る「恋の燃え滓が愛」「愛しているなら言われる前に薪を集め、寒いと思ったらショールをかけてやり、畑から帰るときには花を一輪摘んでやる」に。3点。ジョン・ハートがどの時点で死ぬのだろうかドキドキした事に2点。他は明日になったら忘れているだろう凡作。 [DVD(字幕)] 5点(2018-03-03 20:08:45) |
1916. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 部下を公私混同も甚だしく(映画なのでデフォルメされているのでしょうが)こき使うカリスマ面のミランダと、職場を腰かけと思って「石の上にも三年」どころかアッという間に転職したアンドレアに何一つ魅力を感じず二人合わせて0点。カリスマ面から残酷な仕打ちを受けても辞めないナイジェルとエミリーに「食うための仕事・ローンを払うための仕事」ではない「好きな仕事」だから辛抱できる頑張れるのであって好きな仕事に就ける幸せを痛切に感じます。スタンリー・トゥッチに4点、エミリー・ブラントに1点。以上よ。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-01-15 13:50:26) |
1917. 不機嫌な赤いバラ
テスとダグの関わりに退屈さで欠伸が出た途端の降って湧いた誘拐騒動。見続ける気にはなったものの、あまりのとってつけた感と犯人のしょぼさに白けてしまう。本人の言うとおり元大統領夫人の警護にべらぼうな税金が使われているのにビックリ。公の場におけるテスの立居振舞に加点。 [DVD(字幕)] 5点(2017-12-31 01:05:31) |
1918. いぬ
登場人物の関係が解り辛く、見せない演出がさらに解らないものにしていて、モヤモヤが募るばかりで折角の雰囲気を味わえなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2017-12-25 00:20:46) |
1919. 帰郷(1978)
ジョン・ヴォイトとジェーン・フォンダの不倫物語。夫として軍人として立つ瀬のないブルース・ダーンがあまりにも憐れ。どこか居直った感のある妻と人妻を寝取った男の反戦メッセージを醒めた思いで見る。 [DVD(字幕)] 5点(2017-12-08 16:00:29) |
1920. ヨーク軍曹
《ネタバレ》 製作年を考えると戦意高揚映画にしか見えない。ご都合主義な展開に辟易。放蕩息子であった時から慈愛を注ぎ続ける母と、英雄譚で金儲けすることを拒否したヨークに辛うじて救いを見た作品。 [DVD(字幕)] 5点(2017-11-05 20:13:23) |