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1.  プラーグの大学生(1926) 《ネタバレ》 
ハンス・ハインツ・エーヴェルスの原作小説、二度目の映画化。今回は1913年版で主役を演じたパウル・ウェゲナーの盟友であるヘンリク・ガレーンが脚本&監督している。が、何といっても今回の呼び物は主人公バルドウィンをドイツ屈指の名優コンラート・ファイトが怪演しているコトだろう。けなすようで悪いが、1913年版のパウル・ウェゲナーは恰幅が良過ぎた(ぶっちゃけ太り過ぎ)。そこへいくとファイトはすらりと長身なのに加え、げっそり痩せた風貌が何とも取り憑かれたかのような狂気を絶妙にアピールしており、正に適役!更に悪魔の金貸しスカピネリを(コレまた名優の)ウェルナー・クラウスが輪を掛けた爬虫類をどこか連想させるギトギトの怪演をしているコトも実に大きい。兎に角、二人の「目にモノ言わせる」演技は圧巻の一語!!ドイツ表現主義が有する”光と影のページェント”をときに華麗に、ときに荘厳にフィルムに刻み込んだギュンター・クランプのカメラワークも絶品で溜め息が出そう。難点は‥ヒロインが二人(マルギットとリュドゥーシュカ)揃ってブ●なコトと、ストーリーがポオの「ウィリアム・ウィルソン」を些か踏襲し過ぎな点。併せて2点マイナス。あと、バルドウィンを始めとするプラーグ大学生が老け過ぎなのもチョット…頂けなかった。
8点(2005-01-12 03:37:12)(良:1票)
2.  ボー・ジェスト(1926) 《ネタバレ》 
本作もサイレント映画ながら澤登翠氏の鮮やかな活弁付きで鑑賞。イヤ全くもって面白い!余りに面白過ぎる!!パーシヴァル・クリストファー・レンの原作が有する語り口の上手さを見事に映像化したハーバート・ブレノン監督のお手柄であろう。何と言ってもミステリアス極まりないイントロダクションでグッと画面に引き擦り込む呼吸が鮮やか。救援要請を受け、砂漠の砦に駆けつけた仏・外人部隊。砦は死んだような静けさ。様子を見に先行させたラッパ手はいつまで経っても戻らない。痺れを切らして隊長が乗り込むと守備兵は全滅している。いったん部隊に戻り部下を引き連れて再び隊長が乗り込んだ時には二つの死体が消え失せていた。当惑を隠せないまま砦の外にキャンプして善後策を練る隊長らがふと気付くと砦は炎に包まれ焼け落ちていく…!!一体ここで何があったというのか??ね、めっちゃ面白そうっしょ?その怪事件の陰に回想を挿入しつつ涙ぐましき兄弟愛の素晴らしさを絡めていくシナリオの秀逸さが断然光る!やっぱり映画はシナリオが命っす!加えて脇役陣がこれまたイイ!特にノア・ビアリーのレジョーヌ曹長がド迫力で出色の出来!古今、これほどまでに憎たらしくシブとくイヤらしい悪役はそうそういるまい。ケチな小悪党ボルディーニ役のウィリアム・パウエルも実に味のある名演。豪快なハンク役のヴィクター・マクラグレンもグッジョブ!主役たるボー役のロナルド・コールマンも勿論イイが、矢張り脇に重厚な名優を揃えたキャスティングが傑作としてのステイタスを確固たるものにした要因だと思う。モノクロ・サイレントだから‥と「古い」の一語で敬遠するヒトが何だか可哀想にも思えてくるナァ…(笑)。点数?言うまでもなく10点満点でおます。
10点(2004-10-29 03:45:32)(良:1票)
3.  ニーベルンゲン 第II部 クリームヒルトの復讐 《ネタバレ》 
ガーーーーーーン!!!数年前に録画していた貴重なビデオテープがカビてしまったぁぁぁぁ!!!!…って第一部と同じ前振りで失礼w。本作は元は一つの作品を日本初公開時に二部構成で別々に公開した為に別作品で登録したものです。しかし、配給元が二部構成にセパレートしたのも無理はないという程に本作と第一部では内容が大きく趣を異にしています。パウル・リヒター演ずる華麗な主役ジークフリートが退場したことでファンタジー要素が完全に払拭され、異様にリアルな歴史ドラマの様相を呈してきた訳です。実際、アッティラ大王率いるフン族が登場しますし。ここでヒロインのクリームヒルトが夫の復讐に執念を燃やす姿は正に”鬼気迫る”の一語。第一部での可憐さとのコントラストも一層鮮烈にアピールする仕掛けです。流石はラング、無敵モードまっしぐらですな。ラストで見事に復讐を成就し、死に行く彼女の姿には荘厳さが漂う気がしました。ただ、余りに重苦しく救いの無い展開に何ともやりきれずマイナス1点。ただ、見応えは十二分にありますよ。
9点(2004-09-08 02:09:02)(良:2票)
4.  ニーベルンゲン 第I部 ジークフリート 《ネタバレ》 
ガーーーーーーン!!!数年前に録画していた貴重なビデオテープがカビてしまったぁぁぁぁ!!!!再見してからと思っていたのに最早それも叶わない…。仕方ないから脳内メモリーだけでコメントすることにしますた。さて、本作は戦前神懸りモード全開のフリッツ・ラングが独ウーファ映画で古代ゲルマン伝説を壮大にビジュアル化した大傑作の第一部です。尤も本来は第二部「クリームヒルトの復讐」までも含めた「ニーベルンゲン」という一本の作品な訳なんですけど。私は衛星第二の澤登翠氏の鮮やかな活弁付きで視聴しましたが、キャラクターの把握や細かい台詞まで大いに助けられましたねぇ。氏の絶妙な節回しとモノクローム映像の甘美なコラボレーションを存分に堪能させてもらいました。矢張り本作中最大の見所はジークフリートが巨大な竜と対決する場面でしょう。実際に巨大に作られたという竜は現在の支店でじゃなくて視点で見るとコモド大トカゲみたいでチャチかもしれませんが、80年前の作品であるという事実が寧ろ驚異的なインパクトを私にもたらしてくれました。この衝撃に比べれば、数十年後に本物のトカゲにツノや背びれをくっつけて恐竜に見せようとした某SF映画などは志の低さが際立ちます。しかもそんな英雄ジークフリートも人間の悪企みの前に呆気なく死ぬというアイロニカルなオチが底の浅い子供向けファンタジー辺りと明らかに一線を画して大人の寓話たらしめている気がします。文句無し10点満点です! 
10点(2004-09-08 01:43:41)(良:2票)
5.  黙示録の四騎士(1921) 《ネタバレ》 
本作は本来サイレントなのだが、NHK衛星第二オンエアでは澤登翠の語りが挿入され擬似活弁を体験できたのが良かった。微妙な台詞回しにもいちいち字幕に神経を払わずに済んだからだろう。さて今回の評価ポイントは先ず時代性。第一次大戦の記憶冷め遣らぬ1921年時点で、第一次大戦をクライマックスとするイバニェスの大河小説を(ダイジェスト風とは云え)一本の作品として堂々と映画化したレックス・イングラムの高い力量は充分賞賛に価しよう。いかに当時としては破格の予算をつぎ込んだとしても、その内容が伴わなければ名画のステイタスは獲得できないからだ。その意味で本作でデビューを果たしたルドルフ・ヴァレンチノの身に纏う”色男オーラ”は圧巻である。後に「血と砂」や「シーク」「熱砂の舞」で見せるエキゾチックな魅力こそ未だ発揮してはいないが、主演級ではあっても単独主演ではないから当然だ。勿論イングラムもこの稀代の美男俳優には只ならぬポテンシャルを感じ取ったと見え、アルゼンチン・タンゴの舞踏場面に破格の尺を取って彼の魅力を増幅させている。正に彼がフリオを演じたればこそ、人妻マルグリートも思わず彼によろめく展開に抜群の説得力を生むのである。元来、役者と演出とは斯くの如き幸福なる二人三脚で相互に補完し合って作品のクオリティを高めていた、という一事が本作からも見事に読み取れる。その意味で名画であるコトは疑いようもないのだが、如何に長編ダイジェストとは言え余りに多いストーリー字幕インサートには些か辟易させられたので止む無く2点減点。悪しからず。
8点(2004-04-24 02:38:07)(良:1票)
6.  ベン・ハー(1925)
ネットで検索してたら、何とワイラーは本作で助監督だった事実が発覚!そりゃ本作の魅力を知り尽くしてる訳だ…。後はそれをスケール・アップするだけなんだから59年版が勝って当然ってもんだろう。と・こ・ろ・が・如何に名匠ワイラーと言えど、勝ててないんだなぁコレがw。ハッキリ言ってスケール・アップしたのは予算と上映時間だけ。まずもって映像の有するセンス・オブ・ワンダー!ここでニブロのセンスがズバ抜けている。ガレー船の戦い、チャリオット・レースのド迫力は今を去ること77年前の映像とは思えない斬新さだ。流石のワイラーも並びはしても超えてはいない。実に33年の後というアドバンテージを何ら活かしきれていないからだ。カラーになり音声が付加されはしたが、新たなオリジナリティは皆無だ。見せ場は全てベタベタにニブロの演出をなぞっている。加えて59年版でも話題を集めたチャリオット・レースの迫力はひとえにスタント監督ヤキマ・カナット&第2班監督アンドリュー・マートンの手柄であって、ワイラーではないのだから尚更だろう。第一、ニブロ版(128分)の方がテンポが圧倒的に速く快調で全く飽きさせない作りに仕上がっており、ワイラー版(222分!)が却って冗長に思える程だ。「モノクロでサイレント」というだけで喰わず嫌いな方には是非ご覧頂きたい逸品である。そうそう、一部パートカラーだったっけ。強いて言えばベン・ハー役のラモン・ナヴァロが(ヘストンに比べ)チト「なよっちい」のが難かなぁ。1点マイナス。でもオススメ!
9点(2003-12-05 04:45:56)(良:1票)
7.  ナポレオン(1927)
 どなたが新規登録なさったのかは存じませぬが、一足先にレビュー&コメントさせて頂きまする。本作は元々12時間に及ぶ、超大作なんて生易しい表現では済まない化け物大作がオリジナルです。が、根性ナシの私は4時間版しか観てませんw。それでもオリジナル版の片鱗は充分に窺えましたよー。いやぁ凄い!フランス革命~第一帝政の戦乱と陰謀と栄光と挫折を映像で味わうならコレを超える作品は恐らく今後も無いでしょう。アベル・ガンス監督本人も”革命の大天使”と謳われロベスピエールの懐刀としてジャコバン恐怖政治に辣腕を振るった美貌の青年サン・ジュストを嬉々として演じて圧巻。相済みませんが三分の一の短縮ダイジェスト版ゆえに2点マイナス致しまする。嗚呼トリプル・エクラン観たかったナァ…。
8点(2003-09-25 04:51:58)(良:1票)
8.  吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)
 原作はアイルランド出身の作家ブラム・ストーカーが書いた余りにも有名な怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」だが、ストーカー夫人の許可が下りなかったため、斯くの如きタイトルとなった。ストーリーも可成りアレンジが入り、後年ユニバーサルやハマー・プロで映画化されたドラキュラ映画とは明らかに一線を画している。何より圧倒的なのはフリードリヒ・ウィルヘルム・ムルナウ監督のモノクローム映像というモノを知り尽くした光と影の演出であろう。ここで念頭に置かなければならないのは本作の制作年度が今を去ること81年も前、という驚くべき事実である。今日の視点で「ショボい」と一刀両断するのはフェアではなかろう。寧ろ、ヴァンパイア映画なぞ皆無だったこの時点でこの高いオリジナリティ&クオリティを発表した力量と歴史的意義を評価せねばなるまい。スキンヘッドに異様に長く伸びたツメが印象的なオルロック伯爵ことノスフェラトゥを演じたマックス・シュレックは個人的にはクリストファー・リーやルゴシを凌ぐインパクトを覚えたものだ。1978年にウェルナー・ヘルツォークが本作をリメイクしたが、クラウス・キンスキーまでスキンヘッドになっていたのには笑ってしまった。ま、アレも悪くはないが矢張りオリジナルには及ばないな。ココは素直にムルナウに敬意を表して満点、と言いたいトコロだけど1924年の「最後の人」(エミール・ヤニングス最高!)がムルナウのベストと思う身としては如何なものか、というコトで…9点!
9点(2003-07-14 02:56:51)(良:1票)
9.  アンダルシアの犬
至高のアヴァンギャルド映画として不滅の光芒を放ち続ける傑作中の傑作。僅か17分に込められた狂気の連続に君は耐えられるか?コレこそが、否、コレのみが「シュールレアリスム」なのだ!天才監督ブニュエルと抽象画家の巨匠ダリが紡ぎ出す摩訶不思議な映像に…酔え!!
9点(2003-01-07 23:55:00)
10.  チャップリンの黄金狂時代
 本作の真の価値は「欲望に取り憑かれた人間・極限状況に於ける人間の行動は時として滑稽でさえある」という極めてアイロニカルな視点にあるのであって、単なる安っぽい爆笑コント映画ではない!例えば飢餓の極致に達した相棒がチャップリンを見つめる内に七面鳥に見えてくる、というシーン。飢えを凌ごうとすれば、仲間をも食糧としてしか認識できなくなるのは近作では「ラビナス」なんかにもあったが、あんなドギツイ不快な描写をしなくても、「笑い」のオブラートに刳るんでソフィスティケイトしつつ、恐怖を描く程度のテクニックはチャップリンにとって造作もないことなのだ。アノ靴を食べるシーンも、そういう認識に立って観れば「おもろうてやがて哀しき」何とも言えぬペーソスに満ちていることに気付くハズ。チャップリンは稀代の映画作家であり、そんじょそこらのお笑い芸人とは全く次元を異にしていることを踏まえて観ないと作品全体を見誤ることになるので要注意!
10点(2002-12-31 19:51:33)(良:2票)
11.  巴里の女性
 勿論10点満点!チャップリン自らが役者として出しゃばらなかった分、最もその作家性が色濃く出ている点で、個人的には彼のベストとして推したい。言っておくが、コレが公開されたのは大正13年だからね。既にこの時点で高い(安易なハッピーエンドではない)ドラマ性を追求している先進性をキチンと評価して貰いたいと思うナ。心の伴侶エドナ一世一代の主演を最高の形でプロデュースしたチャップリンの監督として、オトコとしての尋常ならざる矜持を踏まえて観れば、アッという間の81分…最高!!
10点(2002-12-31 18:52:35)(良:1票)
12.  キッド(1921)
 映画界には「如何なる名優も子役と動物には食われる」という有名なジンクスがあるそうだが、天才映像作家チャップリンをもってしても、このジンクスは覆せなかった。天才子役ジャッキー・クーガンのいじらしさと言ったら…!彼の名演技無くして本作の成功はあり得なかっただろう。私ゃ生憎チャップリンの語る「一粒の涙」は流さなかったけど(^^)。そんな天才子役の成長した姿を見たければ、1982年のシャレブ・デシャネル監督の「マジック・ボーイ」(ライアンの息子にしてテイタムの弟グリフィン・オニール主演!)は必見。嗚呼、歳月は時として残酷だよナァ…(T T)。
8点(2002-12-31 18:26:32)(良:1票)
13.  メトロポリス(1926)
 こういう古典作品の評価には時代を先取りした映像の革新性というものを、もっと考慮に入れないと!そりゃ何でもアリの現在のCGと比較すりゃ陳腐でしょうよ。でも、当時の発想としてはスゴ過ぎる!ブリギッテ・ヘルム演ずる「マリア」を越える女性型ロボットがその後一体でも登場したか?C-3PO?…ってジョークは無しにしようや、セニョール。
9点(2002-12-24 03:02:08)
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