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南浦和で笑う三波さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 210
性別 男性
年齢 62歳
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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  日曜はダメよ
ギリシアのとある港町が舞台。港で働く男達のアイドルとなっている蓮っ葉な女が主人公の映画。ギリシア哲学や悲劇の知識が要求されているような気がして、あまり気楽に楽しめなかったが、最後、トイレに閉じこもった楽器弾きの男の心を溶かす主人公の機転の効いた科白が心に残った。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-03 09:57:55)
2.  芝生は緑 《ネタバレ》 
前半のアメリカ人の男とイギリス人の人妻が出会ってから親しくなるまでの会話の場面で同じ英語国同士の文化の違いがネタにされている。アメリカ人や、イギリス人なら微妙なニュアンスがわかって面白いのだろうが、日本人の私としてはそこのところがさっぱりわからないのでフラストレーションが溜まる。ただし、通常、この手のストーリーは「知らぬは亭主ばかりなり」というのが相場だが、この作品では亭主がやけに鼻がきくのが設定としては面白い。長科白が気にならない私としては後半にかけて結構面白く観る事ができた。自ら3ポンドの給料減額を申し出るほど暇だった執事が、最後の最後に大仕事をしていたのもなかなかの意外感で、ビデオの前で思わず手を叩いてしまった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-01 22:05:58)
3.  ローマで起った奇妙な出来事
落語の廓噺のような出だしではじまるローマ時代を背景とした史劇もどきのドタバタコメディ。きちんとした時代考証を踏まえてつくった可能性は限りなくゼロに近いと思う。ブロードウェイミュージカルの映画化というが、歌や踊りの場面が少なく、俄かには信じられない。ただ、馬がたくさん出てきてからのアクションシーンはジェットコースタームービーのようなおもむきがあり、好きな人間にはこたえられないクラシック映画の名シーンのパロディもあって笑わせる。端役で出ているキートンの遺作でもあるらしいのだが、キートンは最後の最後までキートンらしかったのを観られる作品でもある。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-10 12:30:27)
4.  ナック
ロンドンの観光映画にもなっているなんとなく不可思議な映像。普通は男二人と女一人の三角関係で進んでいくはずのストーリーが、男三人と女一人の四角関係になっているところが変わっているのだろうか。モッズについての知識の乏しい私には観るのがつらい映画だった。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-03 11:33:21)
5.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 
うむ、これも5000ドルにまつわる映画であったか。役者の妖しさだけではなく、前半、艇の名前をさりげなく見せておき、トムが手紙を偽造して女の名前をタイプしたときに、両方が同じ綴りであることを観客に気づかせ、フィリップと女の関係のただならぬことを再認識させるところ、一人目のときはさすがに気分が悪くなったのか飲み物で口をすすいでいるようなシーンがあるが、二人目のときは事の後に平気でローストチキンにかぶりつけるくらいに悪人として成長しているところ、すなわち、失敗をやらかしたのは悪人になりきれていなかった一人目のときだったという作りになっているところなど、随所に巧いと思わせる演出が施されていることを見つけることができ、再見していて楽しい。小道具としては旅行鞄の使い方が印象的で、特にトムが逃走中に、屋上付近で軽やかに投げ出された鞄だけを下から撮っているところは何度も巻き戻したいほど見事である。三浦や湘南で知人のヨットに乗せてもらったことがあるが、この作品で描かれる地中海の海はそれとは比べ物にならないほど魅力的で、近くに住んでいる南欧の人がたいへん羨ましい。
[地上波(字幕)] 9点(2005-04-30 11:26:40)
6.  昨日・今日・明日
ソフィア・ローレンは不思議な女優だなあ。刑務所に入れられたり、娼婦をやったりというのがこんなに板についちゃう人も珍しい。たくましくて、生命力があって、それなのに色気があって、という役柄をこの人以上にうまく演じられる人はなかなかいないのではないだろうか。ところで、妊婦は収監されないという粋な法律があるイタリアって国は、やっぱり日本などと比べるとはるかに先進国なのだと思ってしまうのであった。
7点(2005-03-18 12:45:07)
7.  おかしなおかしなおかしな世界
35万ドル(1億2600万円、製作年当時のレートで換算)が入ったトランクが公園に埋められているという情報を偶然知った普通の庶民数組が、車や飛行機で目的地への一番乗りを目指すドタバタコメディ。馬鹿馬鹿しくてくだらない笑いもここまで突き抜けてくれるとむしろ爽快でさえある。タイミングよく、見事なまでにいろいろなセットが壊れるのが小気味よい。公園の木も、多分撮影前に植えたものと思われるが、その準備の絵を想像するとスタッフは本当に一生懸命に馬鹿馬鹿しさを追求したのだなあと思えてきて、なんだか無性に嬉しくなってしまうのだ。
7点(2005-02-24 11:10:34)(良:1票)
8.  招かれざる客(1967)
状況の設定が巧みで、役者の演技がうまければ、著名なコメディアンが出演していなくても、また、笑いを取りにいくようなおおげさなジェスチャーなどが使われなくても、極上のコメディができあがるということの見本のような映画。人は大勢の前になればなるほど、建前を言い、面と向かって一対一で話せる状況でなければなかなか本音をいわないものだが、そういう人間の特徴を巧みに衝いた脚本だった。登場人物が一堂に会して社交的な、あたりさわりのない、見ていてコミカルな会話をするリビングルームの場面と、シリアスな本音の交換をする書斎、テラスの場面をかわるがわるもってきたのが、非常にうまかった。特に、本音の交換をする空間として、議論の場としての閉塞空間たる書斎と、相互理解と説得の場としての開放空間たるテラスという対照的な2つが用意されていたところが、演出に立体感を与えていた。スペンサー・トレイシーが最後テラスからリビングルームに戻って行う大演説のなんといじらしいことか。自分の意見を変えるのに、いちいち格好をつけないと気がすまない男という生き物のもの哀しさを、見事に演じきっていた。
9点(2005-02-17 23:25:34)(良:2票)
9.  黄金の七人
凡庸な作品ならば、仕事の前に、目標がいかに堅固に守られているか、それを打ち破るためにどんなうまい手はずがあるのか、などを打ち合わせる場面が挿入されそうなものだが、一切そういう説明をせずに映像で何が起きつつあるのかを観客に見せきってしまう演出は見事の一言。音楽の良さだけでなく、ブツを運び出す機械や、ブツ自身の落ちる音など、仕事中に発生するあらゆる音の拾い方がとても丁寧なので、臨場感に富んでいた。事の最中だけでなく全篇を通して、音楽と音の組み合わせがとてもうまいと思った。また、ずっと眼鏡をかけている教授が、一杯食わされる場面のときだけ眼鏡をはずして素顔になっているところや、警察に車を止められてしばしの緊張があり、それが解けてほっとした瞬間に映し出される、葉巻の灰が今にも落ちそうな長さになっているところなど、小道具の使い方もいちいちメリハリが利いていて観ていて嬉しくなる。余談だが、ロッサナ・ポデスタ(の顔はなんとなくきれいなおねえさんで一世を風靡した水野真紀に似ているのではないだろうか。この作品中、ほくろがついていたり、ついていなかったりするところなんか本当にそっくりである。
9点(2005-02-04 23:43:43)
10.  鳥(1963)
ヒッチコックの作品に出てくる男女の関係は、恋仲にせよ、夫婦にせよ、既に与件として定まっているか、でなくとも、序盤早々にあっさりと関係を構築させてしまうものが多い。つまり、そのプロセスを描いて観客を魅了するのではなく、別のところで大いに見せ場を用意する人なのである。ところが、この作品では、なまじ男女の出会いから恋仲に至るまでのプロセスを描こうとしてしまったために、人間を描けない彼の欠点がかなり目立ってしまっている。また、脇役の設定もかなり強引で、別れた男への未練から都会から引っ越してきて彼とつかず離れずの距離の場所に住んでいる学校の先生(しかも彼女は貸し家業も営んでいる)とか、田舎の港町のバー・レストランに年老いた女性の鳥類学者が居合わせたりとか、聖書を暗記している時代がかった男が昼さなかから飲んだくれていたりとか、都合のいい偶然が多すぎる。有り得ない設定は、鳥が人間を襲う、その一点に絞るべきだったと思う。有り得なさの焦点が定まっていないために、私にとって普通は気にならない特撮の古さが妙に気になった。しかしながら、主演女優ばかりか、ジェシカ・タンディにも車を運転させているところなど、女の車の運転シーンへのこだわりは健在だし、その合成の仕方も9年前の「泥棒成金」と変わっていないところなど、職人の頑固さが感じられたのは微笑ましかった。
5点(2005-01-29 12:18:18)(良:2票)
11.  駆逐艦ベッドフォード作戦
冷戦時代の駆逐艦対潜水艦の映画。どういうわけかモノクロである。しかも、潜水艦側の艦内は全く映されず、従って、乗員の人間ドラマは駆逐艦側のものだけ。それで面白くなるわけが、とも思うが、どっこいこれが緊張感にあふれ滅法面白い。艦長を演じたリチャード・ウィドマークにはしびれた。また、各乗員の視線の演技、特に、後半、艦長の視線をまっすぐにうけとめず、微妙に目を合わさないようにかわってくるのがうまかった。この艦長は、「もし~だったら」という仮定法を使うのがしゃべるときの癖で、そういう人物造形にしたことが、最後の最後に効いてくるようになっているところが、この脚本のすぐれたところ。軍隊における命令は、短く、誰にとっても明瞭で誤解の余地を与えないような文、できれば単語だけで発せられるのが基本なのはいうまでもない。「白鯨」との類似が指摘されるが、艦長がソ連に対して個人的な恨みをもつ理由がないので、似ているようでもあり、そうでないようでもあり、どちらにもとれる。
8点(2005-01-19 01:53:44)
12.  ナバロンの要塞 《ネタバレ》 
小さかったころに、東京タワー(333m)のすぐ下からてっぺんを見上げて、その高さを実感したことがあるわたしにとって、400mのロッククライミング、それも身一つではなく、重たい爆薬を運び上げながら、というのはよく考えるとさすがに無理なのでは、と思うのだが、そこに至るまでがハプニングの連続で、観ている者にそれを全く考えさせない。作り手のうまいところである。崖を必死の思いで登り降りする人間と、無機質に上下する昇降機を対比したところも絵として秀逸。最後の握手は、作戦の成功を祝うというのではなく、昇降機にも爆薬を仕掛けた自分の行為が、保険を掛けたという意味において、自分がはげしく非難していた大尉の嘘と同種のものであったことに伍長が思い至ったからこそのものなのだろう。ところで、サンダンス・キッドの渾身のギャグ"I can't swim."の原型はこの映画にあるのだろうか。3度も科白があるし、そこも面白いと感じてしまった。
7点(2004-11-23 08:19:39)(良:1票)
13.  バンビ、ゴジラに会う
たまたま知人のやっている紙芝居、活動写真の発表会によばれていて、その際に偶然観た作品。大笑いしてしまいました。一生忘れられない作品になりそうです。いままで数多くのネタバレレビューを書いてきた私でも、これのネタバレだけは、作品を完璧に踏み付けにする行為のような気がして、とてもできません。
9点(2004-10-31 19:08:56)(笑:1票) (良:2票)
14.  伯爵夫人
サウジ・アラビアへの赴任が決まった外交官役を演じるマーロン・ブランドはコメディにはあまり向いていないのかもしれないと感じてしまった。時代が全然違うのだが、この役は、ヒュー・グラントが一番はまりそうだ。ソフィア・ローレンと脇のシドニー・チャップリン、パトリック・カーギルがなかなかセンスを感じさせる演技だっただけにやや残念。主役の二人とシドニー・チャップリンが船酔いであげてしまうシーンがあるのだが、このところの一連の韓流映画に比べてその描き方が上品なのはよかった。やはり、この作品のように内容物を観客に見せない演出のほうが好ましく思う。ただ、最後にかけての主人公の問題の解決方法は、ちょっと安直で拍子抜けがした。こどものころにかくれんぼが好きだった人はそこそこに楽しめる作品。
6点(2004-10-24 00:09:21)
15.  恋人よ帰れ!わが胸に 《ネタバレ》 
保険金事件というと、最近の現実では殺人がからむのが当たり前のようになってきているので、そんな感じをもってはいけないと思いながらも、この映画の保険金事件は、なんかほのぼのとしたものを覚えてしまう。弁護士の机の上の汚さはまるで自分の机のようで、身につまされつつも、共感する。自分の欠点や、だらしのないところが共通する登場人物って、ストーリーの細かい部分を忘れてしまっても、長く印象に残っているものだ。
7点(2004-05-28 23:24:34)
16.  ハタリ!
いろいろな動物が追われて生け捕りにされるシーンが収められているが、そのときの動物の逃げ具合、生け捕られ具合が種によってさまざまなのが興味深い。動物を追うシーンは真剣かつ迫力にあふれるものの、そのほかはコミカルなタッチで全編通されているので、安心して観られる。リアルさを追求すると、蚊とか風土病とかいろいろな苦労があるのを撮らねばならないロケ地だが、そういうものを一切はしょったのが成功している。
7点(2004-05-19 14:56:35)
17.  メリー・ポピンズ
何人かの方が指摘されている通り、これは大人向けの童話。マイ・フェア・レディの選考で苦杯をなめたジュリー・アンドリュースが、女優生命を賭け文字通りの汚れ役(どこが?じつは顔だ)に体当たりで挑戦しているところが結構可笑しい。という冗談はともかくとして、この映画の白眉は、心に残る名場面にはなりそうにはないけれども、全編を通してただ一回だけある夫婦のキスシーンだと思う。まさにそこしかありえない、という見事なタイミングで挿入されている。やはり、映画表現の最大の切り札は、キスシーンなんだとしみじみ感じる。前半で、みかけではなく中身が大事という旨を、乳母がこどもたちにいう場面ががあるが、それが、けっして美男美女とはいえない夫婦のキスシーンを引き立てるのに効果てきめんだった。 
9点(2004-05-17 20:37:30)
18.  穴(1960) 《ネタバレ》 
フランスの刑務所では、食事を部屋で取るようになっているのをはじめて知った。エンドロールの時以外、最初から最後まで、音楽無しで通したことが、仕事の音を際立たせる効果を生んでいた。自分もあたかも仲間の一人になったかのように、物音の大きさにひやひやしていた。当然の選択(自分ならば得られた情報から間違いなく同じ選択をする。つまり、出るにしても、追われる身のままか正々堂々かの二者択一)がなされているにもかかわらず、そうとは思わせず、肺腑をえぐられたような気にさせるのが作り手の腕であり、素晴らしいところである。なお、掘りガラについては、床と地下室の間が空洞になっているという設定なので、そこに落とせば処理できると解釈した。
9点(2004-05-14 16:44:55)
19.  ミニミニ大作戦(1969)
自分の中では、世界三大イタリア旅行にいきたくなる映画のひとつだったんだけれど、今観直すと、トリノという街にはあまりそそられないのに気づいて苦笑。おまけに、ストーリーも、もっと面白かった記憶があるのに、セリフのギャグが全然笑えなくて呆然。なんだよ、可愛い車が変なところを走るシーンだけがウリの映画か?大掛かりな交通渋滞のシーンを気の短いイタリア人をなだめながらどうやって撮ったのかを考えると夜も寝られなくなるかというと、そんなこともない。ようやく、最後近くになって、刑務所シーンでのエキストラの人数の無駄な多さが、かろうじて免疫力の活性化に少し貢献してくれた。 
6点(2004-04-22 13:50:56)
20.  アルジェの戦い
つねひごろ、映画は娯楽だと思っている私だが、この作品ばかりは、娯楽性は皆無に近いのに、傑作以外に評する言葉が出てこない。映画という表現形式のもつ可能性を限界まで使いきっているのではないだろうか。淡々と個々の場面が進んでいくのに、とにかく凄く、熱い。いったいどういう種類の涙なのか自分でもよく整理がつかないが、観終わると涙が出ているのに気づく。
10点(2004-04-21 11:43:10)(良:1票)
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