Menu
 > レビュワー
 > ぼん さんの口コミ一覧
ぼんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 10
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  裸の島(1960)
枯れた弧島に根深く住む家族の話であるが、しかしそこはとても人間が活きていける世界ではないのである。水も出なければ、作物も育たない。活きていくためには本土から桶で水を汲み、舟を漕いで運び、そして常に供給し続けなければならないのである。一度に供給できる量も微々たるものであるためその重労働は計り知れないものである。枯れた土に水を物惜しむように呉れ、炎天下で直ぐに枯れ干してしまう。しかし、けして諦めず、土と共に克己的に活きているのである。しかし長男の病死により農婦の心は脆くも瓦解してしまうのである。欠落した中、呻吟しながら桶の水をひっくり返し、荒涼たる行動へと出るのであるが農夫は慟哭を秘めた目で見つめるだけで、そしていつものように物惜しいように枯れた土に水を呉れるのである。台詞の無い中で見事な悲壮美を表現している。一生に何度見れるか解らない不撓不屈の精を観ることができる。倫理上でみれば滑稽な重労働は偏執的な行動にみえてしまうがこの映画は辛辣の心と茫洋な心を全ての人間が纏う労働に例え、より多くの人へ慇懃に訴求する秀作といえる。
9点(2004-11-15 08:10:53)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS