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1.  ピアニスト 《ネタバレ》 
ピアニスト教師である壮年女性は、自制の欠落と思う行動をとる。個室ビデオ屋で男の手淫した廃物を物色したり、車での淫行を覗きをして放尿するなどをし性の瞑想に耽けている。この衝動は厳格な環境に束縛され、世間体の整然された秩序への反逆と虚栄から生まれたのではないだろうか。深刻な風貌は厳然とし異性を遠隔させるものがある。そんな彼女にも稀有な変化が訪れる。ある日、美形の青年にがピアノを習いたいと彼女に近づいてきたのである。確執な好意であると彼女は感じるのであるが懐疑と不安は自虐的思想に狼狽とし事が上手く運ぶことができない。綻びに見せた稚拙を揣摩した青年は清浄であることを確信する。動揺の隠せない顔に彼は優しく敲くのである。彼は日を改めて彼女の家で逢いに行き。彼女へ渇望するのであるが彼女は手紙に綴られた方法でなければ嫌だと言うのである。しかし手紙の内容は清浄とは想えない卑俗な趣向であり二人を通底させるものではなかった。彼の顔には憐憫な情を湧かせ、部屋から出ていくのである。その後彼を暴徒させ最悪な終わりへ導く。手紙は彼女の嶮しい孤独の苦悶が曲行の快楽を示顕するものではないだろうか。一度千尋の谷に抛り出された精は執り成す事もできず彼に執拗に縋るしかないのである。しかし、叶わなけらばその鉾先は親身である母に向けられ、逡巡もなく渇望し苦渋するのである。『めぐり逢う時間たち』にも似たシーンがある。常に彼女が纏う孤独が茫洋な不安が恐るべき滲透性で精を侵食していくのである。意固地で無知な母には、それを許容応力できるものではない。体裁意識と矜持に活きた彼女にとっては極致のカタルシスといえるのではないだろうか。その夜、青年が以前とは別人の悪辣した形相で現れ、罵倒しながら彼女を強姦してしまうのである。孤独が生んだ迷妄の快楽は精を蹂躙するだけであり渾然の悲しみが彼女を覆う。次の日、恐怖から逃れるため昧爽な希望を抱き、彼に逢うのだが何食わない顔をして去って逝く。精は涙滂沱として流れ、憤慨に耐えられず自分の胸部に尖鋭を突き刺し終焉となる。天真爛漫に活きれば、これほど屈し甚すこともなかっただろうが虚栄の蔓延した世の中では、歪まず活きる方が難しいのではないだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2004-11-26 12:03:33)
2.  チョコレート(2001) 《ネタバレ》 
健全な人間であれば愚考を代が堆積する度に苛立ちを益して活き、先代を反駁するだろう。悪循環の中で心の瓦解を誘発させれば危険な厭世観が訪れ人の無償の愛を渇望するだろう。もしそれが不可能であれば、生きることができない。それが祖父と父の目の前で銃殺した息子なのである。目の前で息子を失った白人男性がこれを境に感情が生まれる。遣る瀬無い心境で奇遇にも同じく息子と哀別した反黒人女性と出逢う。異形の死でも虚空に抜かれた心は同じであるため、懊悩を抑制できないまま感情の相互が享受し合い、感官を充溢させ極限の愛を知ることとなる。しかしその背面には危険ともいえる依存の暗闇が怒濤の勢いで闖入してくる。艱難であればある程それは勢いを増して逝き孤独がもっとも恐れるものとなる。その後では皮肉な境遇を知り分恚しても彼を呵責することはできない。それを揣摩した彼は弁疏なく3つの墓が一望できる段へ彼女を誘い出すのである。それは彼と舅が家族に対し残酷な無為で死なせたことを暗示するものである。茫漠な星影の下で二人は共有のチョコレートを口し、行く末の老練を願う。この映画は今までにない男女の異質で複雑な情交を感佩させる恋愛物語といえる。
8点(2004-05-16 06:37:26)
3.  阿弥陀堂だより
パニック障害は動悸と共に死を身近なものに変える怖さを持っている。深層の苦悶を軽視することできない。時に前触れもなく表層し自己を脅迫させる。心の根底に広がる蟠りを熟知することこそ精を奮い立たせる。ちらつかす悪事とみて矛先を向け友好的な情操を駆使すれば弛緩できる。それが可能であればあるほど閑寂なものにしてくれて自然の無感さも趣致あるものにしてくれる。この映画は静寂の中に混淆した感情の奮闘を垣間見せ、私を鼓吹させるのである。
8点(2004-01-15 14:32:06)
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