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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  勇気ある追跡 《ネタバレ》 
「トゥルー・グリット」のオリジナル作品。 ストーリーに関してはそれなりに面白く、目的の異なる三者のアンバランスさも本作に良い効果を与えているが、それほど深みを感じられない作品ともいえる。 ラストの4対1の決闘には“熱い”ものを感じるが、全体的にあっさりとし過ぎているような気がする。 原題のタイトルにあるような「本当の勇気・気骨さ」のようなものを感じ取れればよかった。 死ぬ直前でも仲間を救おうとする姿が「本当の勇気・気骨さ」というものだろうか。 西部劇をあまり見たことはないが、“深み”などというものを求めずに、こういうものと割り切って楽しんだ方がいいのか。 ジョン・ウェインをよくは知らないが、やはり存在感の高さは十分感じられ、彼の雄姿を堪能すればよいのかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-23 21:35:39)
2.  アラバマ物語 《ネタバレ》 
1930年代のアメリカの南部を知るには、面白い教材となっている。 当時の田舎町での暮らしぶり・子ども達の遊び、当時の黒人に対する偏見、当時の法廷の在り方など、興味を引かれる。  それらを子どもの視点から捉えられている点も面白いところであり、本作の個性となっている。 近所への冒険、黒人や貧困に対する偏見や考え方、父親に対する見方、正義と法など、子ども目線で捉えられているため、非常に分かりやすく、感じ取りやすい。 正義のため、そして子ども達ときちんと向き合うために、誰にも何事にも屈せずに戦う父親の姿は、普通の視点から描くよりも、より光ってみえる。 黒人のメイドに対して父親が紳士的に接し、黒人のメイドが自分の娘でもないのに、普通のことを厳しく教育しているところも、この一家の教育方針が見て取れる。 父親のいない少年に対する息子の態度、貧乏人の息子を自宅の夕食に招待する息子の姿、父親と共に黒人の家を訪ねようとする息子の決意からも、父親からの影響が強く感じられるようになっている。 しかしながら、子どもの視点からまとめ上げているためか、全体的にややまとまりを欠いたような気もするが、個性であることを踏まえれば目をつぶれるところではあるか。  当時には“正義”だけでは越えられない壁があったというのも、現実を色濃く反映されており、映画というフィクションとは異なる一面も垣間見える。 「単純に正義が勝ってよかった」という作り物の世界とは異なり、正しいことが素直にまかり通ることのできない世の中の不条理感などを表している。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 15:31:16)
3.  黒い画集 あるサラリーマンの証言 《ネタバレ》 
他の松本清張作品にも「証言するしない」「他人を貶めたようなことが自分にも降り掛かる」といったことが描かれているが、ワンパターンにならずにそれぞれが独自の作品に仕上がっている。 言うも地獄、言わないのも地獄という不倫中年サラリーマンの苦しみがよく感じられる。 因果応報、負の連鎖は見ている者には面白く、かつ教訓を得られるようなところがある。 殺人事件には発展しないだろうが、保身のためにつまらない嘘を付くということは我々にも起き得るシチュエーションかもしれない。 愛人を作るなとは言わないが、状況に応じては正直にならなくてはいけないようだ。 本作を観ると、女性も意外と怖いなと感じられるところがある。 課長に正直に証言しろと迫るわけではなくて、逆にアリバイ作りには熱心となる。 脅されたとはいえ相手に体を許して、別の男性と簡単に結婚までもしてしまう。 男性のズルさというのももちろんあるが、女性の割り切り感も凄い。 その辺りをもうちょっとクローズアップしてもよかったかもしれない。 課長の煮え切らない小心者らしい態度と、OLの割り切り感のよくポジティブな態度が事態をより一層に泥沼化させていくという流れでもよい(実際の女性にはネガティブ思考も多いが)。 凡人ならば、釈放されずに刑に処せられるというオチに持っていくところだが、釈放されるところがある種のポイントかもしれない。 社会的な信用を失い、家族を失い、愛人も失ったであろう主人公には刑務所に入るよりも悲惨な人生が待ち受けている。 この辺りの落としどころは上手いと唸らざるを得ない。
[DVD(邦画)] 7点(2009-12-21 23:26:15)
4.  霧の旗(1965) 《ネタバレ》 
後味の悪さが後を引く作品。これは確信犯的なものだろう。人間の残酷さ、冷酷さ、恐ろしさ、理不尽さといったものを描き切っている。さすが松本清張・橋本忍・山田洋次という才能のある者が関わった作品だ。タイトルにあるように霧に包まれたようなボンヤリとした状態が続き、最後までその霧が晴れないという気持ち悪さを存分に味わえる。凡人ならば、大塚弁護士を悪徳弁護士の設定にして、もうちょっと彼に非があるようなものにしてしまうだろう。そのような設定にすると、印象もがらっと変わってしまう。「復讐が成功した」という晴れ晴れした気分となるが、単なる復讐劇でしかなくなり、すぐに忘れ去れてしまい、本作のような気持ち悪くなるインパクトが相当に薄れてしまうのである。 東京の高名で多忙な弁護士が九州の事件を断るというのは当然の流れである。弁護料と称して金だけぶんどって事件を解決しないという類ではない。事務員が断ってもいいものをあえて面談して比較的丁重な断りを入れている。その後も事件を独断で調査するというようなところをみせており、大塚弁護士自身は非常に仕事熱心であり、有能な人材ということがよく分かる。そのような彼が不当な扱いを受けなくてはいけないということが、人間や人生というものの奇妙さ・不可思議さ・理不尽さが垣間見られる作品へと昇華させる。 本作に描かれた2件の殺人事件は同じようなケースである。桐子の証言や物的証拠がなければ、有能な大塚弁護士でさえも無罪や釈放を勝ち取ることができないということは、裏を返せば九州の事件も大塚弁護士は解決できなかったといえるのかもしれない。 左利きの者が犯人ということが分かっても物的証拠がなければ、逆転無罪を勝ち取ることは困難だっただろう。桐子がいくら大塚弁護士に頼んでも、兄の事件の顛末は変わらなかったかもしれないということを桐子自身が分かっているということにもなる。 また、桐子の行動によって真犯人は野放しにされており、その真犯人はひょっとすると兄の事件の真犯人かもしれないということもいえる。桐子の行動は相当に自己矛盾をはらんでいる。人間の行き場を失った“恨み”というものはそういった矛盾や理性といったものすら凌駕するということを本作は伝えたいのかもしれない。 桐子の行動の不条理さが気持ち悪くて評価を低くしようとしたが、この映画はかなり深い(不快ではなくて)作品だ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-11-28 10:36:52)(良:1票)
5.  ゼロの焦点(1961) 《ネタバレ》 
“北陸”という場所が非常にマッチした映画に仕上がっている。 冬の北陸へは数度しか行った事はないので、個人イメージというところもあるが、鉛色の空が似合うちょっと寂しい感じの街だった気がする。 本作において、新婚旅行のときだろうか電車に乗っている際に、金沢への憧れを表す妻と金沢に対する嫌気を表す夫のやり取りが印象的に残っている。 夫にとっては、金沢という場所は想像以上に孤独で寂しい場所だったのではないか(鵜原だけではなくて、社長夫人や久子も含めて)。 ハイヒールを履いて雪の上を歩く妻の姿を見れば、その憧れは単なる憧れであり、現実が分かっていなかったこともよく分かる。 そのため、“北陸”という過酷な地において、それほど好きではない久子とその孤独のスキマを埋めざるを得なかったのかなと感じられた。 それがこの“悲劇”の始まりだろうか。 本社復帰を何度か断ったというセリフはあったが、いったん泥沼にはまると抜け出したくてもなかなか抜け出せないというのはよくあることだ。 パンパンという言葉を初めて聞いたが、当時としては相当な差別対象だったと想像される。 どんなに偽っても、どんなに誤魔化してもそういった“過去”というものは消えず、“過去”は付きまとい、“過去”という亡霊に怯え続けるざるを得ないのだと思い知らされる。 また、人を愛するということは、その人の全てを知りたいと願うことなのかもしれない。 妻はたった7日間の結婚生活だったけれども夫を愛していた。 社長は妻のことを愛していた。 人から愛される度に“過去”というものが浮かび上がってきてしまうもののようだ。 人を愛さなければ、人から愛されなければ“過去”というものは問題ならないのかもしれない。 “過去”というものが非常に厄介なものだということも思い知らされる。 “謎”自体はそれほど複雑で面白みのあるものではないが、それがまた何かを感じさせるものとなっている。 一瞬の感情や偶然によって、事件が複雑に絡まってしまっているだけであり、真実はそれほどドロドロしいものでもなければ、計画的な残酷性があるわけではない。 それが悲しみを引き立てる効果となっていると感じられた。
[DVD(邦画)] 8点(2009-11-16 23:02:57)
6.  ぼんち 《ネタバレ》 
個性のある俳優・女優陣の競演がみられ、面白いとは思うが、少々すっきりとしないところもある映画。 『冒頭のうだつの上がらなそうなオヤジがどのように転落していったのか』ということに注目していったら、どことなく中途半端に幕を閉じたという印象。 “女の怖さ”のようなものも強くは感じられず(風呂で戯れる女たちに怖さを感じられないところは自分の甘さか)、結局、何が言いたかったのだろうかという想いは残ったが、あまりそういうことを考えない方がよい映画なのかもしれない。 本作にテーマやオチのようなものを求めるのは、野暮で無粋というものか。 こういうチカラを抜いた作品が作れるということが本当の才能といえるかもしれない。 現代では考えられないような“しきたり”や“因習”や、様々な“女”たちや“時代”に翻弄された一人の若旦那の半生を興味深く堪能すればよい。 若旦那が破滅をすることもなく、また商売始めるんだとラストで語るようなところをみると、女はもちろんしたたかだが、男も意外と負けていないようなしたたかさや、しぶとさがあるのかもしれない。 金はほとんどなさそうだが、噺家のような人にご祝儀をあげている辺りが腐っても“ぼん”なのだと感じさせる。 過去にあまり見なかったタイプの映画だったので、新鮮な気持ちで見ることはできる。 何を喋っているのか分からないところも多くあったが、基本的にはほとんどがニュアンスで感じ取ることはできるというのも面白い。
[DVD(邦画)] 7点(2009-11-02 00:29:59)
7.  卒業(1967) 《ネタバレ》 
初めて観る人にはトンデモないストーリーで、ストーリーだけを単純に追えば疑問だらけで大した映画ではないのかもしれないが、映画の根底にある子どもでもない、大人でもない、大人になり切れない微妙な時期の若者の不安定感を見事に表現している映画である。 本作を鑑賞するにあたり、この映画のタイトルである「卒業」とは、何からの「卒業」なのかを考えながら観ていた。色々な意味(下ネタもありかも)が掛かっているとは思うが、「無責任な子ども時代からの卒業」「大人への依存からの卒業」ではないかと思う。大人によって敷かれたレールの上を、優等生としてただ平凡に歩くだけの人生に疑問をもったベンであるが、不安だけがつきまとい、自分の確たる信念も決断もなく、ただ無気力に日々を送るだけしかできない。彼の行動を冷静にみれば、ただ単に大人の誘惑に惑わされ、親に与えられた車を乗り回し、親が所有しているプールで暇を持て余しているだけである。 エレーンに再会し、ようやく人生において初めて大きな決断であるバークレー行きを決心するものの、そこでも何をしてよいか分からない。ただ単にストーカーまがいの行動しかできないというもどかしいほどの若さである。このあたりも大人になりきれない不安定感、何かをしたくても何もできない若さゆえの無力感が十分に描きこまれていると思う。そして、エレーンが強引に結婚されることを契機にして、ベンは考えるよりもまず行動を開始する。何かに悩んで深く考えすぎて行動を躊躇するよりも、まず直感的に行動することも必要ではないかと言っているようにみえる。 また、親から貰った赤いスポーツカーではなく、自分の足で結婚式場に向かい、バスを使っての逃亡がよい。親から与えられた車を使って逃亡するのでは、真の意味において「卒業」ではない。しかし、親から「卒業」したとしても、必ずしも明るい未来が待ち受けているとは限らない。「親や大人たちからの依存」から卒業することは今以上に苦しく、険しい道のりが待ち構えているということを、バスの中での二人の表情に込めているのではないか。それが「子ども」を卒業して、「大人」になることなのかもしれない。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-31 00:03:35)(良:1票)
8.  女王陛下の007 《ネタバレ》 
前5作と比較すると本作が映画としてのレベルが一番高かったように感じた。 リアリティを無視し、荒唐無稽さが目立ち始め、やや道を外しかけたこのシリーズを俳優交代を機に原点回帰させようとした関係者の熱意が伝わってくる。映画としては素晴らしい作品に仕上がったが、当時の観客には受けなかったのが残念で仕方がない。リアリティをとことん重視した本作(カジノロワイヤルへの対抗か)の興行的な失敗により、本シリーズの方向性は、最新テクノロジーをふんだんに盛り込んだ非現実的な路線へと進むことになったといえよう。 とにかく、本作のリアリティ度は目を見張る。ボンドが一発軽くぶん殴ったら、普通ならば、その名前のない者は即座に退場させられるのがシリーズの流れである。しかし、本作では5、6発ぶん殴っても倒れない。しばらく倒れたとしても、すぐに起き上がって、またボンドに向かってくる(ボンドは顔に傷を負う)。敵から銃弾を浴びせられれば、頬をかすめるほどのギリギリを通過する。スキー板は外れ、敵からは血も噴出す(血は意外と珍しくないか)。油を触れば、当然油まみれにもなり、役に立つのは特殊機械ではなく、ポケットの生地というこだわりだ。金庫を開けるために特殊機械を使用したとしても、数秒で開くことはなく、長時間を要する(これにより緊張感も生じる)。敵から全力で逃亡すれば、疲労までもする(スケートリンクで呆然としている)。仲間は役に立たず、拷問にあえばあっけなく白状するのもリアリティのこだわりだろう。 エンディングもシリーズを無視した挑戦ともいえるが、このエンディングはアメリカンニューシネマの影響を受けているのかもしれないとも感じた。 このエンディングを踏まえると、若さゆえの熱さ、青臭さ、脆さを感じられるレーゼンビーでよかったのではないか。コネリーやムーアでは本作の良さは半減しただろう。 ただ、もろ手を挙げて賞賛するわけにもいかない。①レーゼンビーのボンドは、ボンドとして何かが足りない。ボンドとしての魅力を出し切れていない(ただの若いスパイ)。②女王陛下の諜報部員としての自分と、一人の感情のある人間としての自分との葛藤がそれほど感じられない。③ラストの涙には愛する者を失った哀しみは十分感じられるが、「諜報部員っていったい何だ」という嘆き・重みに欠ける。逆にボンドからハットを受け取るマニーペニーの涙には重みがあった。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-03 01:10:14)(良:3票)
9.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 
現代の日本人が観れば、逆に結構楽しめるのではないかと思われる謎に満ちた「怪作」。メチャクチャなストーリーだが、ナンセンスさ故に意外とハマれる人はハマれそう。でもどうしようもない謎も残る。 【ボンドの結婚】島に怪しまれずに入るために、日本人に成り済まして島の海女さんと結婚しなくてはいけないという理由からだ。変装後の彼はどう考えても日本人に見えないというツッコミはさておき、最大の謎は変装したにも関わらず忍者養成所の姫路城にて次から次へと刺客に襲われるところだろう。一人目の刺客(糸から毒を這わせる)からはただのラッキーで難を逃れる(浜を登場させるためアキを退場させる)。果たして二人目(竹ざおに鏃)は必要だったのか。あれでは変装も忍者学校も敵にはバレバレということだけど、島への上陸時には、敵側は見事にスルー。外人だから特に目立つのかもしれないが、タイガーや忍者部隊は難なく上陸しているわけで、いったい何をしたかったのか分からない。恐らく、外人から見れば奇異に映る日本の結婚式(お見合い)や文金高島田のようなものを紹介したかったのだろう。ストーリーと関係なく相撲を紹介するのと同じ流れ。あとは腹切りでも描けば完璧か。 【ボンドの死】怪しまれず楽に行動できるからという理由らしいが、この時点でもうスパイとしては相当ヤバイ気がする。途中まで正体こそバレないが、銃を持っているという理由だけで東京で殺されそうになる。神戸の埠頭で大虐殺(俯瞰撮影は意外と好き)を繰り広げている時点で只者ではないと分かるだろう(スパイはボンド一人ではない)。飛行機事故に見せかけるためか、手の込んだ殺され方をされそうになるメリットはあったが、日本通をアピールしたヘンダーソンがあっさりと殺されることからも、やはり効果が分からん。 【プロフェルドの行動】ボンドを見抜けなかったブラントをピラニアの餌にして、混乱を招いた大里も銃殺する。しかし、肝心の自分はボンドを殺すタイミングを誤り、タイガーの手裏剣によってしくじる。しくじるのはストーリー上やむを得ないが、なぜあんな敵味方入り混じった場所でボンドを殺そうとするのか理解に苦しむ。プロフェルドはミスに対して厳格な姿勢を貫く男として常に描かれており、この描き方ではいままでの彼の存在自体を否定するものだ。ボンドを盾にするとか、脱出用の人質にするといった演出が必要だろう。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-03 00:48:53)
10.  007/カジノ・ロワイヤル(1967) 《ネタバレ》 
なんといっても音楽のセンスが素晴らしすぎる作品。鑑賞前は、ストーリーなどないメチャクチャな支離滅裂なパロディかと思ったら、期待を裏切り、意外と想像以上にはしっかり創られているという印象を持った。作風は違うが、大物俳優が多数出演している「マーズアタック」のようなものか。 個人的に一番よかったのは、オーソンウェルズにしつこく意味不明な手品をやらせるセンス。 ちょっと気になったのは、アレンの目的が全世界を美女と140センチメートル(DVDの字幕による)の男(4フィート6インチと言っていた気がする)にするというものであった。140センチでは、アレンはともかく、ラルクのハイドさんでも生き残るのは難しいのではないか。 ボンドが7人というフレコミだったけど、そんなにいたかなと思い、ちょっと数えてみた。 ①引退した本家ボンド(女嫌いでショーンコネリーボンドをボロクソに貶す。M(マクタリー)家での力自慢対決やミミ(デボラカー)とのやり取り、牛乳屋との追いかけっこが見所。) ②クーパー(補助員。女が求め、女を求めない男としてマニーペニーのキスにのテストに合格。空手と柔道の達人で、女性に対して容赦しない。非常に目立たない人。) ③ヴェスパーリンド(事業家。500万ポンドの税金を分割払いにすることで本家ボンドに協力。イヴリンをスカウトする役だが、脈絡もなく裏切る。) ④イヴリン(ピーターセラーズ)(バカラの名手のためヴェスパーにリクルートされる。ヴェスパーとのベッドでの変装シーンやルシッフル(ウェルズ)とのバカラ戦いが見所。ヴェスパーに殺される。意味もなく税関員を殴る。) ⑤マタボンド(ボンドとマタハリの娘でダンサー、寺院で父ボンドにリクルートされる。東ドイツでの国際家政婦協会(内部のセンスよすぎる。こんな内部は観たことない)潜入が見所。途中でなぜか髪型が異なる。) ⑥ダリア(クーパーにスカウトされる。アレンに裸で拘束されるも、アレンに爆弾を飲ませる) ⑦ジミーボンド(アレン)(ボンドの甥で劣等感の塊。正体はドクターノアなのに、なぜかボンド。UFOを所有している。叔父のボンドとのやり取りやダリアに爆弾を盛られる際のやり取りが見所。小男が美女を手に入れられる世界を夢見るも失敗。一人で地獄行き) の以上7名かな。
[DVD(字幕)] 4点(2006-11-03 00:42:29)
11.  007/サンダーボール作戦 《ネタバレ》 
制作費だけはどんどんと膨れ上がり、派手な仕掛けがさらに目立つようになってきたが、肝心のストーリーがイマイチになり始めた作品。 しかし、終盤の水中戦のアイディアは素晴らしいと思う。この難しい撮影をスリリングに描こうとした努力は認めたい。しかし、やや冗長な場面が散見される上に、水中で殴りあうのには無理があるし、ナイフで切りあうのは地味すぎる。もっとコンパクトにまとめれば、本作の評価はさらに高まっただろう。 本作の問題は、ラルゴを始め悪役や作戦に魅力を欠いている点にあるのではないか。ヴァーガスは特に存在感が薄い。オッドジョブやグラントとは全く存在感が異なる存在だ。この二者と相対するのは、本作ではヴァーガスではなく、フィオナではないかとも考えられる。彼女は、ドミノの兄のダーバル少佐を誘惑し殺害に関与し、任務失敗の危機を導いたリッペ伯爵をバイクでのロケット砲で殺害し、ボンドの仲間のポーラを誘拐し自殺に追い込んだ張本人である。「ゴールドフィンガー」のプッシーとは異なり、ボンドと寝ても、決して寝返ることなく、逆にボンドを嵌めるという悪女という設定である。しかし、彼女の悪行は本作では、なぜかあまり目立たない。味方に撃たれるという退場のさせ方もやや地味であり、もったいなかったが、問題はキャスティングではないか。ルチアナ・パルッツィは、悪女というタイプではなく、どちらかといえば、ドミノを演じた方がよかったようなキュートなタイプである。もっと悪女タイプをキャスティングすれば、本作のイメージもガラッと変わっただろう。似た女性が多すぎるという批判も回避できた。 ちょっと気になったのは、ドミノの取り扱いだ。ボンドがドミノに対して近づいた理由と兄の死を告げる大事な場面がある。ラルゴを裏切るように仕向け、核兵器の在り処を探るように命じるものであるが、即座にラルゴにとっ捕まり、結局最後まで登場しない。前作の「ゴールドフィンガー」にも姉を組織に殺され復讐に燃える妹が組織に瞬殺されるという展開があり、非現実世界の中での現実性があると誉めたのだが、今回はストーリーの肝である部分のために、もう少し活躍の場を与えてやった方がよかったのではないか。ラストでラルゴにとどめを刺すという役割をドミノが担うものの、無理やり感が拭えない。核兵器を1機積んだまま、船は爆発してしまっているのもいかがなものか。
[DVD(字幕)] 4点(2006-10-24 00:25:17)
12.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 
演技・演出・特撮、現代の映画に比較するとすべて稚拙に感じるが、60年代という時代を考えれば、仕方ないかもしれない。やや稚拙さは残るが、初期のボンド作品の中では一番よかったかもしれない。脚本はかなり練られており、約2時間ダレルこともなく、高いテンションを維持し続けているのは評価できる。 今回のボンドは他のレビュワーが指摘されているとおり、何も役に立っていないように感じる。だが、そこが逆によいのではないか。ボンドといっても不死身の人間でもなく、生身のただの諜報部員である姿が描かれている。「グランドスラム計画を知っているぞ」「俺を殺しても008が派遣されるぞ」といった苦し紛れの脅しをかけ、起死回生の発信機付きのメモも結局役に立たない。おまけに、捜査が上手くいっているかのように、逆にゴールドフィンガーに利用される始末である。 ボンドが超人的な大活躍をして孤軍奮闘して組織と対決し破滅に追い込むという非現実的なストーリーではなく、寝返ったプッシーの通報により、軍が制圧し、核爆弾もボンドではなく別の者が止めるという「人間ボンド」が描かれている点が面白いのではないか。 ボンドが役に立ったことは、プッシーを寝返らせることである。レズビアンであるプッシーを寝返らせることができる者といえば、ボンドにしかできないことだ。スーパーマンではないボンドが、ボンドの唯一の魅力を使って、自己の役割を担い、他者が事件を鎮圧するという流れは、非現実的な世界において、とても現実的なストーリーである。 また、姉を殺され復讐に燃える善良な女性を登場させてすぐに退場させるというのも、シリーズでは珍しいが、現実的な話と思われる。 そして、作成上の工夫もされていると思う。冒頭のメキシコでの感電は、ラストのオッドジョブ戦に繋げられており、飛行機内でのプッシーとの会話は、ラストでゴールドフィンガーのオチに利用されている。 やや残念だったのが、前二作に比べて国際色が薄まったところだ。メキシコ→マイアミ→イギリス→ゴルフ場→スイス→ケンタッキーという行程を進んだが、メインの舞台がアメリカのため視覚的な印象は薄かった。スイスでの見せ場をもう少し工夫すべきだったかもしれない。人種としては、ゲルトフレーべはドイツ人、ハロルド坂田は日系、アジア系の職員、中国の核研究家という相変わらずの布陣を敷いており、努力はしていると感じられる。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-22 22:08:32)
13.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
ボンドシリーズで最高傑作という評判の本作。確かに、「イギリスVSロシア・ブルガリアVSスペクター」という三つ巴の構図が映画を面白くしており、さらにスペクターの謎に充ちた悪役陣にも魅力を感じる。 また、味方に成り済ましたグラントによる最大の危機をQから受け取ったアイテムを使って脱し、激しい肉弾戦を繰り広げて、潜り抜けるオリエント急行でのやり取りや、「北北西」並みのヘリコプターの襲撃、大爆薬を用いたボートでの逃走劇など、どれも見応えはあるが、「傑作」と感じるほどの深みはなかった気がする。ヒッチコックのような高尚なサスペンス作品にはなれなかったと思う。点数は同じ6点の評価だけれども、第一作の「ドクターノウ」の方が若干良かったような気がした。 しかし、前作同様に国際色豊かな作品に仕上がっている。トルコのイスタンブールを舞台に、モスクで撮影したり、オリエント急行を使ったりとアイディアは素晴らしかった。イスタンブールからザグレブに行き、最後はヴェニスで、擬似の新婚旅行を締めるという流れはよかった。 ちょっと気になったのは、ボートシーンでボンドのボートの燃料にマシンガンを撃ち込まれたら、その時点で燃料は爆発しないのか?その他にも、完成度の点でも多少問題がある気がした。女性同士が決闘した村で襲撃された際にカリムが右手に銃弾を浴びたが、その直後にカリムは負傷したはずの右手を伸ばして、普通に落とした銃を拾っているのには少し違和感を覚えた。彼の病気のため、あまり撮り直しができなかったのだろうか。 また、グラントのマッサージシーンに始まり、村で執拗にダンサーの体を撮り続け、さらには女性同士の激しい肉弾戦、タチアナとボンドのファーストコンタクトでさらっと裸(ボディダブルの模様)を映すといった露骨なまでにエロに走りすぎた感がある。多少のエロは必要かもしれないが、本作に必要なのは、ユーモアやウィットではないだろうか。 映画の内容とは関係ないが、この映画で知ったことわざが「口は禍の門」。ブルガリアのボス級の殺し屋をケリムが殺した際に、ボンドが言う台詞。「口は災いのもと」だったら有名だけど、どうやらこっちが元祖というか、正しいことわざのようだ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-17 23:05:24)
14.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
40年以上前の作品だから、古くさくて鑑賞に堪え得るものではないだろうと高をくくっていたら、意外や意外。結構しっかりとした作品で、カーアクション以外は言われているほどの「古さ」は感じられなかった。アジトに潜入して捕まって、逃亡して、ボスと対決するという展開もほとんどマンネリ化しているはずなのに、本作では先が読めそうであまり読み切れない手に汗握る展開となっている。40年前にこれを観せられれば、確かに人々は熱狂するのも分かる気がした。 驚かされるのは、40年も前にすでにボンドの人間像は完全に固まっていることだ。近年の作品と比べても、ボンドの人間像には変化は感じられない。 女にもてて、敵・味方構わず抱きまくる。ギャンブルは連戦連勝、タイマンでの喧嘩や格闘ならまず負けない。射撃もドライビングテクニックはトッププロ級で、高級スーツを着こなし、料理や酒にも精通している。クールで冷酷でありながら、情熱的な部分もあり、ウィットにも富んでいる男である。男性からみると、まさに理想的な男性像がジェームズボンドなのだろう。ボンドが人々から愛される理由としては、夢のような完璧な男性像であるボンドに自分自身を投影して、一時の間、自分が憧れの存在になりきれるからではないか。 また、本作から近年の作品まで、脈脈と受け継がれるもう一つの魅力は、多国籍感だろう。 イギリスの諜報部員が主人公ではあるものの、舞台はジャマイカで、敵のボスはドイツと中国人のハーフ、アメリカのCIAも絡んでくる。冷静にみれば、一つの島で繰り広げられる、こじんまりとしたスケールの話でも、登場人物や舞台や設定だけで、かなりスケールの大きな話になってくる。世界規模で活躍するボンドの姿も、先ほど述べた彼の魅力に磨きがかけられるのだろう。 適役のドクターノウは鋼鉄の義手でボンドをぶん殴り、ちょっとはボンドを追い詰めていたようにも見えたが、確かにハラハラとさせる演出としてはイマイチだったようにも感じる。彼の重要性としては、スペクターの存在を語らせることに意味があったのかもしれない。 一応ストーリーの重要な核である「ロケットの打ち上げ」がほとんど無視されてしまったのも、勿体無いかもしれない。上手くリンクさせればさらにハラハラ感を増せただろう。 冒頭の三人組、途中でも一回出てきたけど、その後出てきたかな?中ボスとして出せばよかったかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-14 23:25:08)(良:2票)
15.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
面白くもないし、説明不足なのは否めない。 説明がない分、観客は与えられた意味不明な映像に「意味」を求めようとするのだろう。それが数多くの誤解を招き、数多くの議論を産みだす。そういう点において、人を惹きつける魅力をもった映画なのかもしれない。 色々なところで解説されているようだし、小説版なんてのもあるようだけど、そのような知識を借りずに、映画内で描き出された映像のみで自分なりにこの映画を解釈をしてみた。 この映画は、「人類の進化(過去と未来)」をキューブリックが独自に描き出したものだろう。400万年前の人類の祖先はその辺りのイノブタと変わらない下等な動物だったし、強い動物に襲われたりもする弱い動物だった。そんな下等動物がなぜ宇宙船を創り出すまでに進化できたのかという問いに対して、キューブリックは「宇宙人の存在(キューブリックにとっての神)」を考えたのだろう。 宇宙人の高度の知識を得て、ただの動物である猿が知識を有する人類にまで進化したとキューブリックは考えたのではないか。そして、400万年の時を経て、未来の人類は宇宙船を創りだし、月を採掘し、感情を有する機械との戦いを征して、木星にまでに辿りつくことができるようになる。これらができるようになった未来の人類は、さらに宇宙人によって高度の知識をもつ新たな人類(赤ん坊で表現)に生まれ変わるときが来るという「未来」を描いたのではないか。 確かに本作のように説明を省いた映画に対して高得点を与えることはできないと思うレビュワーには同意するし、木星にまで辿りついてワープゾーンで永遠に訳の分からない惑星の誕生シーンを観続けるハメになったときには正直うんざりしたけれども、やはり映画というものは、小説などとは違い全てをセリフや文字で表現するというような野暮なものではないとも思う。この映画は多少行き過ぎた点があるとは思うけれども、本作のようなぼんやりとした描き方によって、観た者に「あれはどういう意図をもって描いたのだろう?」と思わせるような演出の在り方には賛同したい。
[DVD(字幕)] 6点(2006-06-24 00:27:04)(良:3票)
16.  ローズマリーの赤ちゃん 《ネタバレ》 
前半ではたんなる日常生活や、隣人とのうっとうしい付き合い、ひたすら陣痛に耐え忍ぶミアの姿を見せ続けられ、「なんでこれがホラーなんだ」と疑問を感じつつ観ていた。 しかし、童話作家の死から一転して、ミアの世界が一変し、ストーリーが転がるように進んでいくのを見て、「すげえ、面白いな」と変わっていった。 今まで見てきた平凡な日常生活が何もかも疑念を抱かざるを得なくなり、また、今まではそんなこと考えもしなかったのに、誰を信じられるのか、誰を信じてはいけないのか、頭を悩まさざるを得なくなる恐怖がきちんと描かれていた。前半の平凡な日常生活の描き方が逆に良い効果をもたらしているおかげだろう。 また、ミアの神がかった演技、ポランスキーの演出により、これがミアのたんなる妄想なのか、それとも本当に陰謀なのか、見ているこちらにも分からなくなる仕組みもまた面白いと感じた。 前半はもうチョイ悪魔的な要素や、隣人や医者の胡散臭さ加減を若干押さえた方がいいかなという気がする。やはり、あまりにも胡散臭さを感じさせると、どうせ皆グルなんだろうと勘ぐって見てしまい、ラストへのインパクトや効果を減少させてしまうのではないか。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-30 21:33:16)
17.  ドアをノックするのは誰?
二人の男女や数人の仲間が繰り広げるストーリーやレイプや結婚云々のオチはさておいて、なかなか面白い会話のやり取りやミュージックビデオのような美しく、斬新な映像など、なかなか見応えがあった。 ラヴシーンのねっとりした感じも見事だったし、特に会話も何もないけど仲間同士で銃でふさげ合うシーンは素直に凄いなと感心した。 「言葉」よりも「映像」で語る術は、なかなかのものではなかったか。 山登りはどういう意味があったのか分からないけど印象的なシーン。 仲間とクルマで地方に繰り出して、ああいう無謀かつ訳の分からない馬鹿げた行動をしたことがある人なら少しは気持ちが理解できるのではないか。 この映画に本格的なストーリーを付けるべきかどうかは議論があるだろう。 本格的なストーリーを押し出せば、映像で語るということが曖昧になってくるし、ストーリーをなくせば、映画とはいえず、90分をもたせることは困難になるのかもしれない。 この映画に限れば、ストーリーと映像の調和は取れている気がするが、個人的にはあと数パーセント、微妙にストーリーの方にチカラをいれても良かったかなという気がする。
7点(2005-03-06 16:26:27)
18.  泥棒野郎
30年以上も前の作品なのに笑いはまだまだ新しくかつ斬新ですね。 とにかく小技が冴えまくっていて、笑いのバランスが良い。 特にビデオ版はちゃんと字幕が「gun」と「gub」になっていてこのシーンは大いに笑わせてもらった。 奥さんとのやり取りにも引き続き活かされている点も良いね。 さらに独房に保険セールスマンは素晴らしい発想だった。 ラビはアレンがよく使う手だけどこれはさすがにイマイチ笑えない。 映画初監督で既にインタヴュー形式を取り入れていたのも驚きだった。 
6点(2005-01-03 22:44:02)
19.  アラモ(1960)
とにかく男の生き様、散り方を見させてもらった気がする。 3時間20分という長尺で、家族の別れのシーンなどはかなりしっかりと描かれていると感じた、確かに長くてちょっと飽きるかもしれないけど。 自分の生きたいように生きる自由を求めて、勇気と威厳とをもって立ち向かった戦い。 確かに彼らの正義も描かれているが、メキシコ人の正義や痛み、女、子どもを脱出させる時間を与える人間的な部分も多少描かれているのがポイントかな。 主人公3人のそれぞれ個性も注目できる。この3人の微妙なバランスが見所と言っていいだろう。 感情的で短気だけど豪快だが一方弱気も見え隠れする、仲間の信頼の厚いボウイ、指揮官としての重責を担いながら責任感、冷静さを常に保ち、勇気と優しさのあるトラヴィス、そして包容力と指導力のあるクロケット。 それぞれ3人の個性が対照的でいがみ合いながらも、それぞれ認め合う存在だったと思える。そしてそれぞれが自分の信じる道を生き、死んでいった。 個人的に欲を言えば、全体的に悲壮感がもっと欲しかった気がする。
8点(2004-09-26 02:14:12)
20.  大脱走
東劇でニュープリント公開してたので観てきました。観客はおっさん密度高しでした。マックイーンのバイクやブルゾンのレプリカとか飾ってあってお徳でした。 ストーリーが分かっていても、緊張感のある映像とスリリングな展開に手に汗にぎる。 脱出劇の中に人間ドラマや友情あり、なによりも脱出に対して希望や夢、自由、色々な想いを寄せる個性的な男達の顔は輝いていた。 何としてでもやり遂げる、絶対にあきらめないという姿勢に男を感じる。 
9点(2004-03-12 20:32:11)
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