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1.  蜘蛛の巣を払う女
原作、最近文庫化された5作目まですべて読んでます。ハリウッド版、スウェーデン版3作全部見てます、しかも複数回。しかしストーリーや設定端折ったねぇ。映像化されたラーソン原作作品でも結構省略されてるとこあったけどこれはヒドイ。一応筋はつながってるけど全然「ミレニアム」じゃないし、だからカッレくんもエリカも必要ないじゃん、この作品には。東宝系のみで公開ってのも納得。あ、エリカ役のおねえちゃんが「ファントム・スレッド」の人だったのは眼福。そうそう、数年前までSONY作品にはApple製品絶対出なかったのに、ちゃんと出てくるようになりましたね。
[映画館(字幕)] 4点(2019-01-16 08:15:22)
2.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 
アメリカ人じゃないと共感できない「米軍」「アメリカのキリスト教」がベースにある話なので、わたしは入っていけない。時制の行ったり来たりで、現在と彼らの来し方を見せるやりかたはよかったと思う。制圧シーンはよかったんじゃないかな、リアリティ満載で。現実がよくわかったし。ところで、ベルリンでの自転車観光シーン、なんか見たことあるって思ったら「帰ってきたヒトラー」の冒頭シーンの場所。ガイドが語るドイツ解放の話と、アメリカ人が知ってる歴史の乖離は興味深かった。その後ガイドが歌ってた曲、歌詞がなんか記憶にあるなと思っててエンドロールで確認したら「プロデューサーズ」のヒトラー讃歌だったので溜飲を下げました。音楽にうるさいイーストウッドがこれに決めたってことは、絶対にギャグかまそうとしたってことだよね。
[映画館(字幕)] 6点(2018-03-06 06:56:04)
3.  ライフ(2017) 《ネタバレ》 
レベッカ・ファーガソン見たさに鑑賞しました。わはは、これぞBC級SFホラーの鑑。背景説明が必要なポイントでこれでもかってくらい単一方向に進むし、ISSなら何十段階にも張り巡らせてるはずのフェイルセーフが存在しないし、ラストは絶対そうなるぞってオチで終わるしね。常識的に考えて、連絡の取れないISSにいきなりソユーズ飛ばさないでしょ。ライアン・レイノルズが早めにいなくなっちゃうのは別にして、俳優の知名度が低いほうから順に死んじゃうのもお約束。そうそう、エイリアンが透明ゼリーなのにグロさが格別なのは、デザインとモーションの勝利です。なお、BC級SFホラーには欠かせない「おねえちゃんのサービスシーン」がなかったのが返すがえすも残念。それさえあれば9点つけてもよかった。「スペース・バンパイア」最高だよね。個人的にエンドロールの楽曲がノーマン・グリーンバウムの“Spirit in the Sky”だったのはうれしかったですね。Spirit (精霊)=カルビンと考えると歌詞の内容にぴったり。
[映画館(字幕)] 7点(2017-07-15 10:36:45)
4.  追憶(2017)
「ミスティック・リバー」を換骨奪胎したシナリオだと感じました。99分でまとめたのは大正解。必要以上にだらだら語らなかったので、ウンザリしなくて済んだから。タイトルロールで主要スタッフ、キャストをちゃんと見せる作品はひさしぶりでした。しかも縦書きだし、画面の調子からフィルム撮影だと思いますけど、70年代や80年代の作品に特徴的だった「画面の暗さと粒子の粗さ」はスタッフの狙いでしょうね。わたしは安藤サクラ・ウォッチャーなので観たのですが、小栗旬、超もうけ役だったね。そして、りりィの遺作になってしまいました、残念。
[映画館(邦画)] 8点(2017-06-02 18:28:34)
5.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
ピンポイントで。この作品が決定的にだめなところは、オリジナル楽曲がインサートされた既存曲にかなわないところ。つまり“Take on Me”より耳に残るオリジナル曲あった? 80年代に洋楽聴いてた人たちだけにかぎらず、同時代を生きてた人には記憶に引っかかってるくらいの超有名曲だよ。そのうえJohn Legendにも頼ってるし。そんなミュージカル映画ってある? 基本は踏まえてるから5点つけるけど「バンドワゴン」を100点という基準でも評価は5点です。
[映画館(字幕)] 5点(2017-03-05 03:12:47)
6.  ブルックリン 《ネタバレ》 
掛け値なし、満点。一般人には船便しかない時代のホームシック、姉の死により故郷に一旦戻ったときにあふれ出てしまう里心。最後の決断はカトリックゆえの葛藤の結果。なによりも画面にあふれる色彩の素晴らしさ。最初の航海での出来事が、ニューヨークに帰って行くとき経験者としてくり返される、このエピソードは原作にはないんだけど、ここがとりわけ素晴らしい。サーシャ・ローナン(たぶん発音どおりだとこう、もしくはショーシャかな)を愛でる作品としても秀逸でした。それから、同時代のアイルランドやカトリックを知る意味で「あなたを抱きしめる日まで」は必見。ほぼおなじ時のアイルランドでの状況を知ることができるし。また、「キャロル」は同時期のアメリカの状況を教えてくれるうえに、川向こうマンハッタンのデパート物語でもあるし。そして逆側のニュージャージーのイタリア系移民の実情を知ることのできる「ジャージャー・ボーイズ」もあわせてご覧になれば、この作品を立体的に捉えることができるでしょう。ついでに「雨に唄えば」もお忘れなく。そうそう、イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」にもつながる話なのだよね、この物語は。
[映画館(字幕)] 10点(2016-07-18 14:52:53)(良:2票)
7.  マネー・ショート 華麗なる大逆転 《ネタバレ》 
誰から何度聞いても「デリバティブ」ってものの理屈がよくわからないので、CDS、CDOなどの単語が出てきて大混乱しました。だけど日本のバブルを30代で体験した年寄りなので雰囲気はわかった。わが国の場合、破綻したけど一部を除いて94年くらいまでは緩やかな崩壊だったんだけどね。とくにマイアミの金融屋のあんちゃんたち、あの手合いは80年代後半の不動産屋、銀行の手下だった街金にいっぱいいてブイブイいわせてたもん。画面からこちらに向かって話しかけてくる演出は、最近では「ジャージー・ボーイズ」、古くはボブ・ホープや森繁久弥がよくやってましたね。それより、ほとんどタイムボカンシリーズの「説明しよう」みたいな演出がアメリカ映画にもあることにビックリ。出演者の多くが“いつもの”役とかけ離れた役柄を演じてたのはおもしろかった。ただブラピは自分がプロデューサーに入ってる作品では“もうけ役”ばっかやっててちょっと鼻白む。ところで、「アルゴ」に続いて本作でもZepの「堤防が決壊するとき」がフィーチャーされてるけど、その歌詞が作品に見事にマッチしてて感動です。大音量で聞くボンゾのキックは腹に染みわたるなぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2016-03-12 06:19:34)
8.  不屈の男 アンブロークン 《ネタバレ》 
なるほどなるほど、これが反日映画だというのなら「戦場にかける橋」「戦場のメリークリスマス」はどうなるの? 観もしないで勝手なこと言ってはいけません。アンジーの監督作品は、前のボスニアのやつも観てます。詰めが甘いところもあるけど、取り上げる題材に対して真摯な態度だと思いますね。漂流シーンがあんなに長いとはおもわなかった。かなりきちんと考証してるなと思いましたが、当時でも大森に水田はない、直江津で壁に書かれた文字列が左から右だった、ワタナベが帽子を脱いでるシーンでは丸刈りでなくオールバックだった、とかちょっと気になることもありました。ただ、多摩川の向こうに富士山が見えるのはちゃんとしてましたね。空襲後の東京を歩くシーンでの風景描写は、ソクーロフの「太陽」を参考にしたのではないでしょうか? 最大の問題は、伍長、軍曹クラスが収容所のトップってのはあり得ないこと。たぶん事実としての階級なんでしょうけど、映像的に規模を大きくできないという制約があったにしても無理がありすぎる。幹部は陸士出身者のはずだから最低でも少尉のはず。それと戸田奈津子またやらかしてたな。帝国陸軍の場合、捕虜ではなく「俘虜」。固有名詞は正確に表記しないとね。そうそう、ワタナベのキャラクター造形ですが、どう考えても「ヨノイ大尉」入ってるよね。
[映画館(字幕)] 7点(2016-03-02 12:42:55)
9.  スティーブ・ジョブズ(2015) 《ネタバレ》 
初代Macintosh(つまり128K)、NeXTCube、初代iMacそれぞれの発表イベントの舞台裏に、色んなエピソードを詰め込んでジョブズという人間を描き出しているのはうまいというしかない。ウォズ、スカリー、アンディ・ハーツフェルド、記事の引用だけだけどガイ・カワサキなど、周辺の人物との様々な因縁がちゃんと表現されてて。個人的には、ビル・アトキンソンも加えてほしかったけどね。ディラン、ジョニ・ミッチェルの歌詞(時代は変わる、青春の光と影)をうまく埋め込んだシナリオも見事です。愛娘リサとのエピソードは概略しか知らなかっただけに、それを基軸として3つのシーンをつないだのはなかなかでした。と、ほぼ絶賛、極私的には9点なんですが、Apple社の背景やディランたちの歌詞の内容知らない人にとっては「なんのことやら」。つまりiPod、iPhone、iPadからApple製品を使い出した最近のユーザーにはちんぷんかんぷんだと思う。観客を選ぶ作品だね。最後に“Apple Ⅱ”じゃなくて“Apple ][”、ローマ数字ではなく、括弧をひっくり返して“2”を表現してるのね、DVD化のさいは字幕修正してください。
[映画館(字幕)] 5点(2016-02-15 07:48:36)
10.  チャイルド44 森に消えた子供たち 《ネタバレ》 
原作未読状態で観ました。その時点での評価は8点。本作事件の解決により「殺人課」が作られ、話が継続して行くのかな、どんな次作なんだろうと思って原作三部作読んで腰抜かしました。レオ・デミドフを狂言回しとした「ソ連邦史」ともいえる作品であり「ドクトル・ジバゴ」にも比肩できる名作をこんなに矮小化したこの映画はとてつもなくクズ。とくにワシーリーの動機を「大祖国戦争」での屈辱を晴らすこと、ライーサへの横恋慕にしてしまってトホホ。はっきり明記します、原作既読者は観てはいけない。ただし、原作未読のかたがたで、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン等が好きなかたはご覧ください。そして、原作三部作読んで打ちのめされてくださいね。その入口としてこの点数。
[映画館(字幕)] 5点(2016-02-09 05:36:07)(良:1票)
11.  チャッピー 《ネタバレ》 
ジジィならわかるはずです、この作品は「アトム対鉄人」なの! 昭和40年ころクラスで論争が絶えなかった命題に答を出してくれて、おじさんはうれしい。NINJAって蝶野正洋にしか見えないし、そいつが手裏剣投げるってのも昭和40年感丸出しで、時代を経験したものしかわからない臨場感。そして、どことなく「火の鳥 未来編」でもあるしね。わたしは大好きですが、たしかに万人向けの精度ではないわな。
[映画館(字幕)] 8点(2015-05-29 18:32:15)
12.  クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃 《ネタバレ》 
わかんない人のために書いとくけど、本作は原発やめられない人たちへの暗喩を含んだ作品です。さて、マダクエルヨバカに着いてすぐの展開に難があるけど(たぶん時間の都合で端折ったんだと思う)、クレしんのなかでは良作にあげていいんじゃないですかね、スペイン語表記、もちろん右側通行とかちゃんとしてましたし。あ、ここらへんの考証はちゃんとしてるか、完璧な「戦国大合戦」作ったくらいだから。個人的希望として、マリアッチの声は安田顕(問題のあるレストランの好演があるだけに)かタブレット純にしてほしかったですね。それから、エンドロールの後心暖まるいいシーンがあるから、完全に終わるまで席立っちゃダメだよ。そうそう、カスカベ防衛隊バッジ、製造/販売しないかな?
[映画館(邦画)] 8点(2015-04-23 16:35:55)
13.  マジック・イン・ムーンライト 《ネタバレ》 
ま、スクリューボール・コメディなんでしょう。エマ・ストーン、“バードマン”でも「眼からおいで」だったけど、本作ではそれこそ“ビッグ・アイズ”そっくり。コリン・ファースは、“ブリジット・ジョーンズの結婚”、“ラブ・アクチュアリー”でのポルトガル人メイドに恋してしまう作家など、どう考えても似合わないはずのカップル話が不思議にしっくりきてしまう人ですな。最近のウディ作品ほどひねったところがない=実は万人受けする作品だから、軽い気持ちで観ることができます。そうそう、最初の1928年ベルリンでのショー内でラヴェルの“ボレロ”が演奏されますが、初演は1928年末で翌年まで初演をおこなったバレエ団以外の演奏は禁じられていたそうですのでアウト。いらんこと劇伴オーケストラのこと台詞で言及したばっかしにミスっちゃったね、単なるBGMとしてあしらっとけばよかったのに。
[映画館(字幕)] 8点(2015-04-18 14:07:57)
14.  はじまりのうた 《ネタバレ》 
封切りすぐに一度観てたんだけど、菊地成孔氏が激賞するもんだから再見しました。“Lost Stars”はよい曲だと思うけど、やっぱ作品として同監督の“Once”にはかなわない。あっちはダブリンの事情、移民がたくさんやって来てたり、ストリートミュージシャンが溢れかえってるさまがよくわかったし、スタジオで楽曲を完成させていくところなんかゾクゾクさせられましたものね。ニューヨークの描写がわりと類型的なのも残念でした。それにキーラ、ギター弾いてないし。あ、ランディ・ニューマンのくだりは2回とも大笑いしてしまって周りの顰蹙買ってしまいました、みなさんごめんなさい。個人的には、ほぼ同時に観た“Song One”のほうが好きです、こっちももう1回観よう。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-02 18:00:44)
15.  6才のボクが、大人になるまで。 《ネタバレ》 
全体的な感想はみなさんがお書きになってるので省略します。上映時間はぜんぜん長くない、むしろディレクターズカット版としてもっと長尺な形でも観てみたいですな。あとはディテールについてのみ。初代iMacにはじまるジョブズ復帰後のApple製品(含むOS)が、合衆国でどのように使われていたかがつぶさに判って興味深いですね。よく映画の舞台になるテキサス州(州旗というかテキサス共和国旗がやたら出てきます)のことも細かく知ることができて、アメリカ映画を観る上での基礎知識が増えます。アメリカ、特にテキサスは父権がやたら強いのもよくわかりました。しっかしWASPはろくな食事してませんな、どれひとつとして食ってみたいと思えなかったもん。「トワイライト」バカにしたり「ブッシュ以外」などの台詞はリンクレイターの思想なんでしょうね。“Band on the Run”がイントロだけなのは使用フィーが高いからだと思いますけどそれを含む使用曲、そしてイーサン・ホークが歌う楽曲が素晴らしいのひとこと。
[映画館(字幕)] 9点(2015-02-26 06:30:52)
16.  さよなら歌舞伎町 《ネタバレ》 
あんまり期待しないで観に行ったんだけど、これは大収穫。ものすごくチープな「グランド・ホテル」でした。チープは設定が、ってことで貶してるんじゃないよ。前田敦子、ちゃんとギター弾いてたのはエラい!ギブソンはもったいなかったけどね。イ・ウナのデリヘル嬢の源氏名がどうしてイリヤになったかを、田口トモロヲが解説するシーンが個人的にツボ、元はイリヤマさん(これ判るのは近田春夫のオールナイトニッポンファンだけだと思うけど)だったのね。しかしこんなやさしいデリヘル嬢がいたら、みんなリピーターになっちゃうだろうね。河井青葉(私の男にも出てたよね)のおっぱいも一見の価値ありです。最終的にみんながちょっとだけしあわせになって終わるので気持ちよく席を立てました。あ、逃亡犯は大ハッピーエンドか。ちょっと注文つけるなら、もっと短く出来たってことでしょうね。最近の日本映画、むだに長くしすぎ。
[映画館(邦画)] 9点(2015-02-07 06:42:58)
17.  KANO 1931海の向こうの甲子園
嘉義農林のことは、TBSラジオ「伊集院光 日曜日の秘密基地」で2006年に取り上げられてたので記憶にありました。が、何度も出場してたとは知らなかった。ウェイ・ダーション制作ってことで観たんですが、冗長な部分もありますけどよい作品だと思います。上映時間が長いという声もありますが、そんなこと言ったら「セデック・バレ」観られないよ、わたしは劇場で観たからね。「海角七号」も長いよね、こっちはDVDだったけど。「セデック・バレ」同様、ほぼ完璧に再現された嘉義のまちなみがすばらしい。そしてなによりも台湾の田園風景と、無理やり降らせた大量の雨にはちょっと感動。ひとつ残念だったのは“スライダー”という単語。この言葉が人口に膾炙するようになったのは70年代中頃のはず。私的には東尾修投手がひとりで「太平洋」「クラウン」を引っぱってた時代に中継で使われるようになったと記憶してます。あ、旧ライオンズファンと「プロ野球ニュース」のコアなファンしか通じないか。それまでは、カーブとドロップ(現在の落ちるカーブ)だったんだよね。
[映画館(字幕)] 8点(2015-02-03 12:52:04)
18.  誰よりも狙われた男 《ネタバレ》 
ある一点を除いて素晴らしい作品。ジョン・ル・カレ原作のスパイ+テロリスト映画なのにドンパチは一切なし。押さえたペースでの情報戦が丹念に描かれてるし、途中で語られるバッハマンのベイルートでの失敗がラストにつながるところなど見事。これが遺作となったフィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト、ウィレム・デフォーはうまいの一言。そして「東ベルリンから来た女」に出てたニーナ・ホス(秘書というかアシスタント)とライナー・ボック(もうひとつの組織の長)は完璧でした。バルバラにはすぐ気づいたけど、シュタージのおっさんは観終わってずいぶん経つまでわからなかった。あ、ちなみに同作品は私的2013ベスト10に入ってます。みんな感情を抑えた演技で、諜報活動に従事してるものたちを表現してましたね。さて、問題の画竜点睛はレイチェル・マクアダムス。まずね、弁護士とはいえ民間人なのだから感情が顔に出る演技してても問題なしなのですが、顔の造作が派手すぎるのね。芝居すべてが極端。ラブコメやアクション作品に出すぎてるのでイメージがつきすぎてるのもマイナス。だいたい、この顔でドイツ人やるのは無理でしょ。作品の基調になってるハンブルクって街の灰色な感じから完全に浮いてて、そこがとても残念。それと、ラストのシークエンスでバッハマンが一旦ヴァンから出て煙草吸うところで、遠景に怪しい動きがストレートに映されてるのも残念でした。ところでリーアム・ニーソンの「アンノウン」観たときも気づいたんだけど、ドイツのタクシー運転手ってかなりラフな格好してんのね、ショーファーという扱いじゃないんだ。
[映画館(字幕)] 8点(2014-11-15 08:25:11)
19.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 《ネタバレ》 
あくまで極私的評価ですので… ファースト・ラストシーンが「泥棒成金」のクランクアップ、カムバックを考える作品が「マーニー」と、完全にわたしのツボなので冷静な評価は出来ません。マーニーはヒッチコックとしては駄作ですが、日曜洋画劇場(もしかしたらゴールデン洋画劇場)で、初めて全体を通して観たヒッチ作品なので感慨深いものがあります。ニコール・キッドマンがマーニーを演じるシーンが観られただけでもうけもの。固有名詞出なかったけど共演はショーン・コネリー。「トラウマ」って単語この作品で知りました。だけどニコールはグレースやティッピ・ヘドレンみたいな “クール・ビューティ” じゃないんだよね、そこが残念。それからカメラワークが不自然な気がすごくするんだけど、これってヒッチの手法を真似したものなんでしょうか? 一ヵ所「裏窓」っぽい引きがあったけどかなり中途半端。ヒッチに詳しい人のコメント待ちます。そうそう、ポルシェ356(だからパワートレインはワーゲンビートル)で飛ばしまくるシーンはいいものを観せてもらったって感じです。
[映画館(字幕)] 8点(2014-10-23 15:34:25)
20.  舞妓はレディ 《ネタバレ》 
まずなによりも「緋牡丹のお竜」へのオマージュでスタートしたこと。この作品の通奏低音は富司純子つまり藤純子だってことです。そのうえに、なんと緋牡丹博徒の主題歌以降絶対に歌わなかった富司さんに歌わせたのがすごい、よくOKしたな。この2点だけで評価は上がりますね。個人的に「ムーンライト」のシーンがMGM(たとえば「雨に唄えば」とか「バンドワゴン」に特徴的)というか、クレージーキャッツ映画的で素晴らしかった。配給が東宝だから似たのかな?このシーンに出てた大原櫻子は逸材だと思います。ちょっとトロくなるとこもあるけど、よろしいんじゃないでしょうか。もっと「ピグマリオン」でもよかったかも知れない、ラストの台詞がちょっと浮いてるから。京都弁ネイティブ二人と、京都の学校と撮影所に通ってた富司さんだから言葉的な破綻がなかったのは見事。主演の娘は掘り出し物だとは思いますが、この先がむつかしいね。舞台方面に行っちゃうしか日本では活躍の場がない気がするけど、少し背が足りないから舞台映えしないんじゃないかな?
[映画館(邦画)] 8点(2014-09-18 17:04:03)(良:1票)
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