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墨石亜乱さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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1.  オーメン(1976)
666は殺しの番号 この子の通った後には... 死体が転がる。自覚も、許可証も無いのに  この地獄の謎解きを演出したのは、当時46歳のリチャード・ドナー 次作がリーブ版スーパーマンという絶頂期の作品。 撮影は、博士の異常な愛情、フレンジー、スターウォーズのギルバート・テイラー 人物の心情をクローズアップで美しくも妖しげに捉えている。 ジェリー・ゴールドスミスの合唱を使った音楽は、一度聴いたら忘れられない大傑作。  エクソシストとは違い、ホラーでありながらエンターテイメントが高い 第一級のスリラー作品。  初見は(ペック = 城達也吹替)のテレビ放映か、リバイバル公開か定かでない。 映画史的な価値からも本当は8点級の作品ですが、採点は洒落を優先。
[地上波(吹替)] 6点(2019-10-02 11:29:24)
2.  恐怖の報酬(1977)
旧世代の怪物 現代に現る・・・ 1977年。映画界の節目にあって、SWというハイスピード娯楽作品の嵐に呑まれ、ズタズタにされ葬り去られた、正に “旧世代の怪物” 的作品。 表現手法的に古い部分もあり手放しに絶賛は出来ないが、蘇ったその姿は『地獄の往て帰りし物語』とでも言うべき凄みのある映画だった。‬
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-29 05:53:37)
3.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
1978年のイギリス映画。恥ずかしながら今回初めて観た。  遺伝子技術によるシリアスなサイエンススリラーと言うより、エンターテイメント性重視の荒唐無稽なナチス陰謀物だと思う。   ハマープロの後を継ぐ、ネオ英国ホラー路線と言うべきか。  そう思うのは、これの2年前に公開され世界中で大ヒットしたホラー映画『オーメン』の影響が感じられるから。  グレゴリー・ペック主演ということ以上に、悪魔の子=世界を破滅に導く者の復活と、それ守護する組織VS阻止する個人の闘いを謎解きのミステリーとして描くプロットが、まったく同じ。   また、『オーメン』の様なA級の芸術性(特に撮影の美意識的こだわり)が無く、気合の入ったグレゴリー・ペックの演技も逆に浮いて見える。  他にも、ユーモアが中途半端だったり、配役やガジェットが同時期に製作された『007』シリーズからの流用だったりと、廉価版であることは否めない。   一層のこと、思いっきりドライに描くか、B級に寄せた方が完成度は高くなったのでは?  クローン技術に着目して逸早く描いた価値は高いが、A級の映画に成り得なかったことが何とも勿体ない。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-11-11 11:28:57)
4.  1941 《ネタバレ》 
スティーブン・スピルバーグ初期3大超大作、唯一の大コケ映画(笑)  「ジョーズ」、「未知との遭遇」で若きヒットメーカー天才監督の名を得たスピルバーグが、例によって公開まで徹底的な秘密主義を貫いて公開したのが本作「1941」。だったが、アメリカ国内では製作費も回収できない大コケ。日本でも公開直後は〝おもちゃ箱をひっくり返した楽しさ!〟などと宣伝されたが、映画専門誌などでの最終的評価は〝ウルトラ級の期待ハズレ〟だったと記憶している。  ただ、面白いのは本作までの3作で、現在に至るスピルバーグ全作品の要素がほぼ出つくしているコト。「ジョーズ」がサスペンスと恐怖とアドベンチャー、「未知との遭遇」がSFとファンタジーとポリティカルフィクション、「1941」が戦争とコメディーと家族愛。 スピルバーグも〝これまでに見た事もないモノ〟を見せようとした筈だが、「1941」に限っては戦争とコメディーという水と油の素材の調理方法を間違ってしまった。やはり戦争は、ただ笑い飛ばして良いモノでは無かったということだ。皮肉や自虐を込めて否定すれば「博士の異常な愛情 - または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」や「トロピックサンダー/史上最低の作戦」のような名作になったかも…。  出演者では、やはり故ジョン・べルーシの扱いにつきる。彼のSNL(サタデーナイトライブ)のギャクを見れば分かるが、突拍子のない予測不可能性と暴走、本質を捉えたモノマネと絶妙な間(ま)による天才的な個人芸が魅力なので、普通の人物が絡めないキャラ。唯一コンビを組んでいるダン・エイクロイドが徹底的な〝受けのキャラ〟に立って普通の人とのクッションになった時にコミュニケーションが可能となるが「1941」では2人を分断してしまった為、べルーシひとりが映画の中で孤立して物語から浮いてしまった。もっとキャスティングを工夫すれば、べルーシがドラマを牽引するパワフルな映画になったのではと妄想してしまう。  三船敏郎、クリストファー・リー、ロバート・スタック、ウォーレン・オーツ等など自分が好きな名優たちを集めて、映画オタクとして舞い上がってハリキリ過ぎたスピルバーグの若気の至り…そんな、羨ましい愛すべき失敗作。爆発音入りのジョン・ウィリアムスのマーチ曲も耳に残る名スコア。まぁ、次の作品が「レイダース/失われた聖櫃」なので名誉挽回は早かった訳で、スピルバーグにとって自分を制御する良い教訓になった映画だったのでは…と思います。
[映画館(字幕)] 5点(2016-11-05 10:21:13)
5.  シャーロック・ホームズの素敵な挑戦 《ネタバレ》 
原題:THE SEVEN-PER-CENT SOLUTION (7パーセントの溶液)  もし、ホームズの物語世界が現実と融合したら・・・ という原作への愛あふれる、二次創作映画。  1981年のウィーンを舞台に ホームズとワトソンがある実在の有名人物と出会う物語。 初めて観た時、良くできてるなーと感心した。  まず、舞台となる1891年の欧州情勢・風俗がよく再現されていて 謎解きにも それが生かされていること。 アクションやロマンスもあることはあるが、それは添え物的で “素敵な挑戦” って邦題は、誤解を生むかな。  良い点は、知的に作られていること。 ホームズが実在していたらという「if」の設定と 原作のホームズらしさが違和感なく融合している 有りそうで無い、希有な映画と言える。  とは言え、存在としてはマイナーな映画。 理由は・・ 近年のMCU的ホームズたち、ロバート・ダウニー・Jrや ベネディクト・カンバーバッチと比べて まったくヒーローらしく描かれてないホームズだからでしょう。  偏屈で神経質、コカイン中毒が進み、妄想と禁断症状に悩まされ 外見は、痩せて骸骨の様な中年男。 絶対に女子に受けないタイプです(笑)  ヒーローとして大活躍する天才的ホームズを観たい人には もちろん、オススメしません。  ですが、シャーロック・ホームズを知り尽くした上で 事件とは別の意味で窮地に落ちたホームズを設定し、 実在の人物との夢のコラボで、ある小さな事件を解決し 自分自身の迷宮から脱出するホームズを描いている・・・  これは《実によく出来たメタ構造のホームズ物語》です。 そのエンタメとは異なる独自の価値は称賛に値します。  DVDソフトがメジャーレーベルから再発売されたので 知的な遊び心がある人には、ぜひ観て欲しい映画です。  【余談】  原作小説の作者(映画の脚本も担当した)ニコラス・メイヤーは タイムマシンの作者H・G・ウエルズが切り裂きジャックと現代のアメリカで対決する スリラーSF『タイム・アフター・タイム』で映画監督デビューした才人です。  スタートレックの劇場第2作「カーンの逆襲」6作目「未知の世界」も監督。 4作目でカーク船長たちが現代にタイムトラベルする映画シリーズ全体の構成にも 大きく関わっていると思われるます。 SF界においても重要なクリエイターさんなのです。
[地上波(吹替)] 8点(2014-04-22 12:51:07)
6.  抱きしめたい(1978) 《ネタバレ》 
ロバート・ゼメキスの監督デビュー作にして、後の作品の原点的な要素がつまった青春コメディーです。  製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、脚本ロバート・ゼメキス&ボブ・ゲイルのトリオは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じ。 印象的なのは豆タンクみたいなウェンディ・ジョー・スパーバー演じるローズィーの猪突猛進ぶりと、 最初はあまり乗り気でないのにTVのエド・サリバン・ショーに生出演するビートルズを見に行くぞツアーに参加させられ 図らずもビートルズの部屋でトリップしてしまうナンシー・アレンの可愛らしさ。 全編に渡って流れるビートルズの初期ヒットナンバーとテンポよく展開する明るいドタバタ。 そして様々なトラブルの後の全員がハッピーになる大団円です。  ゼメキス作品の中で楽しさではBTTFに次ぐNo.2だと思うので、是非ともBD化して欲しい映画です。
[映画館(字幕)] 9点(2014-04-07 23:08:02)
7.  未知との遭遇 《ネタバレ》 
劇場で観なければ、評価してはいけない映画  エンドロールを見ながら、なぜか涙が… 中3のとき劇場公開された作品。監督はスティーブン・スピルバーグ。前作「ジョーズ」で世界興行を塗り替えて注目された。その、ジョーズにつぐ新作は映画の内容を極秘にして公開された。 なぜなら、異星人とのリアルなファーストコンタクトを初めて描いた=観客に体験させる映画だったからだ。  衝撃音とともに暗闇から明転する冒頭から、超常現象的な恐怖さえ感じる前半、ドキュメンタリータッチでサスペンスフルな中盤、そして光と音、SFとファンタジーが一体となった壮大なファーストコンタクト。 まさに、ビデオ以前の時代だからこそ誕生した、巨大スクリーンと70mmフィルムの超大作シネラマ映画だった。  同じSFで、ほぼ同時期に公開された「スター・ウォーズ」も劇場で鑑賞したが、当時の私の評価は断然「未知との遭遇」が上だった。「スター・ウォーズ」は大ヒットしていて劇場は満員立ち見で印象が悪かったのかも知れないが。笑  さて、「未知との遭遇」の主人公のロイは勤勉な電気技師だがアニメや模型が好きだったりと子供のような一面がある。濃くはないがライトなオタク系だ。 アメリカの青年の中では立場の低いオタク系男子の成人した姿。それは監督自身の姿でもある筈。  映画が公開された1977年の日本は、まだアニメブームの夜明け前。とは言え、オタク文化の基礎は作られつつあって音楽やアート、マンガやアニメ、SFなどは急速にハイレベル化し専門の雑誌も創刊され、高校生、大学生に与える影響も大きくなっていた時期。 だが、高度成長期を生きてきた当時の親世代は財産を蓄え家族の安定を人生の目標としていたので、当然、ジェネレーションギャップが生じ「親たちの普通」へ子供を矯正しようとした。  ロイに起こった遭遇事件はスクリーンのこちら側の観客だけが知っている事実で、彼の言動は安定志向の妻や子供には理解されない。自分の夢を身近な家族に理解してもらえず孤立してしまう。 漠然と映画やアート系の仕事を目指していたけれど親の猛烈な抵抗にあった当時の私にとって、ロイ・ニアリーは心情的に共感できる人物だったんだと思う。  映画オタクだったスピルバーグ青年がスタジオシステムの中で「ジョーズ」を成功させるまでにも多くの抵抗勢力があったに違いない。 「障害を振り払い平穏を捨ててでも進まない限り、夢には到達できない。」と、映画を通してスピルバーグは叫んでいたのだと思う。それが、中3の私にも何となく伝わって涙がでたのかも知れない。 今の私の仕事はこの映画に遭遇した結果なので、個人的に貴重な作品。そういう意味でこの評価です。
[映画館(字幕)] 9点(2014-04-07 18:34:31)(良:3票)
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