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1.  ゴジラ(1954)
戦後九年目に撮られた戦災再現映画。 この戦災は、対ゴジラ戦における圧倒的敗北によるものであるが、当時の観客にとっては十年前に実際に体験した戦災であり、十年後に体験するかもしれない核兵器戦争の戦災でもあった。  戦後九年目であるから、俳優は主役から端役に至るまで戦争体験者である。ゴジラに次々と虐殺されていく市民も、逃げまどう群集も、その演技にはただならぬ「気」がこもっている。それに加えて当時最前衛の特撮技術である。この技術にも「気」がこもっている。だから面白くなかろうはずがない。当たり前の真ん中の大傑作である。  この映画を観て考えたこと、二つ。 (1)戦争の恐怖を実感しない世代は、むしろ不幸な世代かも知れない。 (2)二十一世紀にゴジラが出現するとしたら、それは電網界の深海からである。
[DVD(邦画)] 10点(2016-03-20 00:08:17)
2.  祇園囃子
溝口健二というサディスティックな女性賛美者が、鯛のアラをすわぶるように二人の女の受難を愉しんでいる。
[DVD(邦画)] 10点(2015-12-18 21:16:23)
3.  驟雨
煮炊きに練炭を使っていた時代。 そんな時代のフツーの庶民がフツーに洩らしていた不平、不満、愚痴を、銀幕の大スターに語らせる可笑しさ。
[ビデオ(邦画)] 10点(2015-11-14 15:40:02)
4.  洲崎パラダイス 赤信号
映画はタイムマシーンである。ぼくたちはこの映画と一緒に昭和31年の深川州崎を散策する。当時の人たちと一緒に。――それにしても、ああ、なんと愛しい人たちだろう。
[DVD(邦画)] 10点(2015-10-31 16:33:49)(良:1票)
5.  幕末太陽傳
○日本軽佻派を自称する川島雄三の傑作。けれども軽佻浮薄なニンゲンにこういう映画は撮れっこない。 監督の演出に10点。フランキー堺の神がかり的演技に10点。遊郭のセットに命を与えたすべての脇役陣(石原裕次郎を含む)に10点。合計30点を献上。 ○居残り佐平次が「相模屋」から逃走するのは、佐平次自身も気づいていないが、目の前に迫っている死を迎える場所を探すためである。 従って、最後の場面はこのほうがいい。幻のラストシーン(昭和32年の品川を走り去る佐平次)など不要である。 ○「地獄も極楽もあるもんけぇ。俺ぁまだまだ生きるんでぇ。」の捨てゼリフは、生老病死を宿命とする全人類に共通する呪文。この呪文だけでも10点。
[DVD(邦画)] 10点(2015-05-11 00:12:24)
6.  麦秋(1951)
麦秋や嫁にかたづく二十七
[DVD(邦画)] 10点(2015-04-28 15:17:22)
7.  近松物語
○死がエロティシズムを昇華させる。 ○刑死とは言え、これはあきらかに心中。まさしくチカマツ。
[DVD(邦画)] 10点(2015-04-26 09:49:18)(良:1票)
8.  二十四の瞳(1954)
○映画による日本童謡・唱歌集。 ○日本人に共通する記憶があるとしたら、それは童謡と唱歌にしか残っていない。その歌詞とメロディは、自然の美しさ、人間の優しさを謳いあげるが、死への憧憬(コノ美シイ景色ノ中デ死ニタイ)という一面も持っている。この映画では、出征兵士を見送る場面の軍歌4曲以外は、切ない切ない童謡・唱歌が連綿と流れ続ける。木下(弟)の恐るべき演出である。 ○私がこの映画をはじめて観たのは化石時代、小学生のときだ。炭住(炭鉱住宅)の講堂に、アッパッパの女たちと子どもたちが座布団持参で集まった(鉱夫たちはアクション映画しか観ないので敬遠)。大石先生の分教場勤務時代まで、女たちはアハハハとアケスケに笑っていたが、それから後はラストまで嗚咽の大合唱。中にはヒイヒイ声を出して泣く女もいた。「深く泣ける人でなければ本当の笑いを笑うことができない」とは五木寛之の言葉だ。泣いて泣いて大泣きして、それでスッキリするのである。 ○後年、名画座で再鑑賞したとき、やはり、観客を泣かせることを目的として作った映画だと確信した。いわゆるお涙頂戴映画である。しかし、お涙頂戴イコール低級とは限らない。低級にさせない2つの凄みがこの映画にはある。1つは高峰秀子の恐るべき演技。もう1つは木下(兄)の恐るべき演出である。 ○私の邦画オールタイムベスト10の1本。
[映画館(邦画)] 10点(2014-08-16 16:08:01)(良:3票)
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