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1.  ザ・ハリケーン(1999)
えん罪は、偏見から生まれます。ボクサーに対する偏見、黒人に対する偏見、重大な事件が起こったとき、犯人探しに汲々とし、是が非でも犯人を検挙しなければ、と思う警察、それを応援、激励するマスコミ、世論がえん罪を作り出します。日本のハリケーン、袴田さんも同じです。http://www.hakamada.net  袴田さんが、清水市の従業員が多い中で、他市出身だったこと、ボクサー出身で友達があまりいなかったこと、等の偏見から、犯人と決めつけられた。20日間拘留の中で、毎日12時間から16時間、トイレも行かせてもらえず、取調室で行われ、毎日、お前が絶対犯人だと責められ続けて、その苦しさから逃れるため虚偽の自白をしてしまう。これは実際に袴田さんに行われた過酷な取調です。裁判所は、判決の中で、このような取調をしてはいけないと糾弾して、自白調書の44通中43通を排除した。 それにもかかわらず、袴田さんに死刑判決を下した。 袴田さんの場合は、裁判が始まってから、1年後、自白以外に確たる証拠がなく、このままでは、無罪判決になりそうな状況下で、後に決定的証拠とされた犯行着衣(5点の衣類)が既に捜査済みのみそ蔵から発見された。 袴田さんは、のんきに手紙に「これで(真犯人が残した証拠で)ますます有利になった」と記しています。 この5点の衣類は、血液の付き方がおかしく、不思議なことだらけですが、  この後、袴田さんの実家からズボンの端切れの発見され、その端切れが犯行着衣のズボンと一致したことから、袴田さん犯人とされてしまいます。 しかし、この端切れの捜索の際、2度行っており、(客観的事実)最初に捜索に行ったのは当時の主任刑事で、この主任刑事が、ズボンの端切れを置いて、2度目の捜索のときに発見させた疑いが濃厚です。 袴田事件においては、警察が証拠をねつ造した形跡が随所に見られますが、当時の弁護人らは、そのような主張をしませんでした。 結局、警察が証拠をねつ造などという、常識では考えられないことが起こると、人は全く防御出来ないのです。 実際のえん罪事件の方が、遙かに過酷です。その意味で1点減点 自分が、同じ目にあったとしたらと一度考えて見てください。 獄中の方と、心の交流など、日本の刑務所ではできません。 単独独房で、誰とも話が出来ない状態で、毎日死刑執行人の足音に怯える毎日が想像できますか? 日本では最後の晩餐はありません。 8時半に看守がカツカツと音をたてて独房の前に止まったら、10時には執行です。 毎日、毎日死刑の執行に怯え、誰とも話ができない。 ハリケーンよりも遙かに過酷な生活を、現時点でも強いられている袴田さんを知って欲しいのです。 またなぜ、えん罪が生まれるか考えて欲しいです。 http://hakamadajiken.hp.infoseek.co.jp/hyoushi.html
9点(2003-04-06 19:03:58)
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