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おじさんゴジラファンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  GODZILLA ゴジラ(1998)
あの造形はどうしようもないです。東宝は名前と背びれしか条件つけなかったそうだけど、デザインがオリジナルとかけ離れてしまった時点で、『ゴジラ』の名前を貸すのをやめる、くらい言ってほしかった。東宝もハリウッドにブランドを借りてもらって有頂天になってたのか、あれに文句をつけないようではプライドがないと言われても仕方ないですね。ちょっと古い話になるけれど、92年のナイキのCMでチャールズ・バークレーと共演(笑)したゴジラ(これだってハリウッド製だ)の方が遥かにオリジナルの雰囲気をうまく写しており、あの路線をお笑いにせずに洗練させていたら、もう少し納得いく姿になったような気がします。お話の方は単なる巨大生物パニックもの、「大都市版ジュラシック・パーク」だから、その手の映画が好きな人には楽しめるかもしれませんが、それならゴジラ映画にしなきゃいいんです。あと戦闘シーンでは、地上部隊の指揮官や戦闘ヘリ部隊の搭乗員が馬鹿っぽいのが気になりました。アメリカ映画で兵隊を間抜けに描くのは最近珍しく、スピルバーグの「1941」以来じゃないかな。ついでに言っておくけど、日本のゴジラ映画がちゃちと批判するなら、日本の監督に同じ予算とスタッフを与えてやっておくれ。東宝ゴジラの監督やスタッフのインタビューで、やたら予算と準備期間のない話ばかり聞かされると悲しくなってしまうよ。
1点(2003-05-18 01:25:56)
2.  ガメラ2  レギオン襲来
 ここ10年の怪獣映画のうちでは3本指に入る、久しぶりに見ごたえのある怪獣映画だった。これと比べると、同じ金子監督作品でも世評の高い「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」などは一種の『歌舞伎看板顔見世』であって、映画としてはまったくの凡作である。第一作の設定を引き継ぎながらも、それにこだわって作品世界を縮小させることなくちゃんと「前進」しているところは立派だ。対レギオン戦は戦闘より戦術シミュレーションを見せるような方法で、なかなかテンポがよい。人間側は、戦う自衛隊、一般市民ともに丁寧に描いてあり、好感が持てる。最後近くまでガメラを人間の味方(真実は少し違うことが最後に解かるが)として認めることに躊躇する現地司令などもリアリティがあった。兵隊レギオンとの戦いも対都市ゲリラ戦のような感じで、本編も特撮も力を抜いていないところがよい(ゴジラファンとしてはこのあたりがうらやましい!)。この映画を「自衛隊礼賛だ」という批評も読んだが、実際に怪獣がやってきたら誰が戦うのか、その戦いをどう具体的に描くのかということになると、現代の日本を舞台にする以上、人間側の戦いの主役が自衛隊になるのは当たり前なのだ。その点、国防軍のいるパラレルワールドを描いて本編の方でコケたGMKなどとは比べ物にならない。私は平成ガメラシリーズ全てが秀作だとは思わないが、この金子特撮作品を最高に良くできた怪獣映画の1本だと評価したい。しかし一方で、良質のガメラ映画があれば東宝ゴジラなどいらないという一部マニアの声にも与したくないと思う。
9点(2003-05-17 23:28:50)(良:1票)
3.  ウインドトーカーズ
 日本軍4万の将兵が玉砕したサイパン島での戦闘である。どれくらい正確なのか知らないが、おそらく史実に沿ってはいるのだろう。昔の戦争映画を見ると、ちょくちょく、満足に日本語が話せない中国系俳優を日本軍の兵隊に当てていることがある。今の時代、それだけはやめてほしいと願っていたら、そこだけは大丈夫だった。ただ、戦闘シーンで、日本兵が何でもかんでも万歳突撃をやってバタバタ撃ち殺されているというのはまったくいただけない。あれは、追い詰められ、援軍も補給もなくなった最後に玉砕覚悟でやったもので、この映画の舞台である海兵隊の上陸当初、まだ4万という堂々たる戦陣を張って待ち受けている軍のすることではないと思うのだ。延々と同じ戦闘シーンを見続けたら、何か疲れてしまった。 どうも気になるのは、ジョン・ウーが、太平洋戦争中の日本兵に対するイメージを焼き直し、未だアメリカ人の根底にあるであろう白人優越主義をくすぐって客を呼ぼうとしている(ように見える)という点で、この映画に関しては、彼が、大作映画使って客をヨイショする「太鼓持ち」のように思えてしかたない。 あと、最後に言っておきたいのだが、ニコラス・ケイジが傷ついた日本人の少年に薬を与える場面がある。日本人と心通わせるほっとするようなシーンなのだが、しかし、実際にはこの戦闘で在留邦人に8千人という被害が出ており、戦闘の狭間で逃げ惑う民間人は家族で自決したり、母親がわが子を抱いて崖から飛び降りるような悲劇(バンザイクリフという観光名所になっている)に投げ込まれた。だから、あんなおだやかな状況であったはずがないのだ。「友情物語としていい作品」という批評もわかるけれど、それはそれとして、史実も忘れてもらいたくない気がする。私は戦争映画は好きだが、ミリタリーだけのファンでもない。だから良い点はあげられない。
2点(2003-05-09 00:42:36)(良:1票)
4.  キングコング対ゴジラ
 これこそが『日本の特撮映画』だ。怪獣側と人間側、南海の孤島と北極海、ビジネスに走る者と愛に走る者、そして当然、キングコングとゴジラ、というように、常に対極を交互に描きながら、それらがぶつかり合うクライマックスへと持ってゆく手法は、古典的ではあるが、観客を惹きつける脚本の王道でもある(他には「モスラ」がそうだ)。細部に荒唐無稽な部分があっても、テンポの良さの方に重きをおいたと言うことができる。特撮映像も、東宝特撮の特徴でもある明るいオープンセットを生かしたもので痛快である。レビューが技術論に走ってしまうと、現代の映画ばかり有利になってしまうが、総体として怪獣映画史上では10点の位置としたい。 なお、最近の怪獣映画で、怪獣に人が殺されるシーンをはっきり見せたからリアリティがあったという感想があった。監督側も、過去の映画のような暗示はもどかしい、ナマで見せてしまう方が客が喜ぶということだろうが、そうやって観客を呼ぼうという目論見は、より強い刺激を求めるマニアを満足させる一方で、他の多くのファンを失わせる、言わば特撮映画ファン人口の「縮小再生産」を生み出しているように思う。いい加減に今の特技監督たちには目を覚ましてもらいたい。「キングコングの逆襲」で円谷英二監督が反対して、あえて赤い血を流させなかったことをもう一度思い直すべきである。
10点(2003-04-29 23:46:39)(良:2票)
5.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
≪ネタバレあります≫ この作品、どこのレビューサイトに行っても「最高傑作・大本命」的な扱いですが、正直言って私にはそれが良くわかりません。平成ガメラの人気にあやかって金子修介監督を招聘して作ったゴジラ映画、というのは歴然で、つまり平成ガメラファンのためのゴジラ映画という気がするんですね。私は金子特撮が好きだし、金子ファンにはこたえられないというのも解かるんですが、どうも設定が好きになれないんです。残留思念だとかに走ってしまうと、SF映画じゃなくて今流行の日本製ホラーのほうに行ってしまうんですよ。なんか、昔の脳天気な(失礼!)時代の、例えば「キングコング対ゴジラ」をベストワンとして素直に楽しめなくなった現代のマニアファンが喜ぶ映画という感想です。その設定ですが、戦地で亡くなった人たちの思いでゴジラがやってくるんだったら、護国聖獣の方が、その思いを踏みにじるような奴ら(作品中で出てきた一部の若者たち)を踏み潰しに、とっくの昔に現世に現れているんじゃないかと思うし、登場人物も、ヤラセ番組の一端を担っていたような女性レポーターが豹変して大活躍するなんてなあ…(第一、他のマスコミ、やる気ないのか?)。 その父親もわけがわからん理屈で突撃し、都合良く無傷で帰還。宇崎竜堂みたいないい俳優にあんな演技させるんじゃないよ、任侠と軍属をごっちゃにするな!(最近多いですよ)という気持ちにさせられました。細部にリアリティを求めて総体としてコケていることを案外みんな解かっていて、「金子だから許そう」と思っているんじゃないでしょうか。若い人たちから総スカン食うのを覚悟で【評価3】。
3点(2003-04-18 22:32:58)(良:2票)
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