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プロフィール
コメント数 107
性別 男性
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1.  ヒトラーの贋札 《ネタバレ》 
何といっても、偽札造りの犯罪者という主人公の小悪党キャラがいい。ナチの収容所を出て、正装でカジノに飛び込み、美女と海岸でタンゴを踊る。実に粋である。敵のために偽札を造らなければ殺されるという極限状態。クールに抑制した演出と演技が、緊張感を高める。男たちの汗とか泥の匂いがまったくしな。ここまでスタイリッシュな収容所映画がかつてあっただろうか。と思いきや、解放され、銃を向ける同胞たちの、あまりにもみすぼらしい悲惨な姿。壁を貫通する弾丸に響き渡る悲鳴。敢えて見せないことで、恐怖を増幅させる演出が巧い。収容所の中に、極秘の偽札工場があるという二重構造が見事だ。そして収容所を出て、戦争の影など微塵も感じさせない瀟洒なカジノへ。何とも不思議というか、やるせないというか。やり場のない怒りを爆発させ、偽札を全部賭けにつぎ込む主人公が痛々しい。正義と悪、小悪と巨大な狂気、生と死、様々な対立軸が複雑に絡み合い、囚人たちと観る者をキリキリと締めつけてくる。ナチ収容所サヴァイバル・クライムサスペンスといったところか。新機軸だ。ナチの制服がまたカッコいい。不謹慎だが。
[映画館(字幕)] 9点(2010-05-16 22:48:53)(良:1票)
2.  ヒトラー 最期の12日間 《ネタバレ》 
最初お客さんは、年配の方々か軍事オタクの男性ばかりと思っていたが、意外にも女性の方が多かった。あいにくと立ち見ではあったが、最後にはそんなことも忘れるほど熱中していた。物語は主に官邸の地下壕とベルリンの市街戦を交互に描きながら進む。ヒトラーはじわじわと正気を失い、ゲーリングやヒムラーはいつの間にか姿を消し、ヒトラーの隣の部屋で将官たちは酔いつぶれ、ある将軍は手榴弾で一家心中し、市内ではヒトラーユーゲントの少年たちが徹底抗戦を叫び、SSが処刑と称して市民を虐殺し、最前線は死体の山で、手術ができないためのこぎりで手足をぎこぎこし・・・ともう滅茶苦茶である。ヒトラーの妄言と彼をどうにもできない将軍たちの姿はほとんど喜劇に近い。ヒトラーの姿はあわれな老人という印象である。しかしその一方でベルリンの市街戦は凄惨を極め、誰も止めることができない。ヒトラーやゲッペルスは、市民の犠牲に対して「しょうがない」「死ぬのは若者の義務だ」と切り捨てる。考えさせられることが山ほどあると同時に、終末のカタストロフに快感を感じないでもない(私だけか?)。しかもナチの制服がかっこよい(不謹慎か?)。結局ヒトラーは自殺する。ヒトラーが死んだ途端、将兵たちがみな煙草を吸い出すシーンには笑った。そしてゲッペルスは一家心中。これがまた悲惨の一言だ。主役の女性秘書はユダヤ人虐殺について「ニュルンベルクで初めて聞いた」と証言している。「人間ヒトラー」とともにこの点も本作に対する非難の一因であろう。作家のデヴィッド・アービングを始めとする極右の人々の一部は、ヒトラーはユダヤ人虐殺を知らなかったと主張している。真偽はともかくとして、感情論を越えた、冷静かつ客観的な分析はやはり必要であろう。非難があることもふまえて、現代人は観た方がいい作品だと思う。
[映画館(字幕)] 10点(2005-08-12 00:54:28)
3.  ピースメーカー 《ネタバレ》 
公開前は、ドリームワークス第一弾にしてはいささか地味ではないか?といわれていたものだが、封切り後は、そんな杞憂も見事に吹き飛んだ。冒頭、列車事故の救出に向かう農夫たちが、核の閃光に飲み込まれる。その一瞬のシーンで、監督のミミ・ロジャースは、核の恐怖と被爆者への哀れみを、観る者の心にしっかりと刻み込んでみせる。「トータル・フィアーズ」とはたいした違いである。その後は、切れ味鋭い演出、圧倒的なスリルとスピード感とによって、全世界を股にかけた、ポリティカル・アクションとしてのスケール感をも全く感じさせないほど、凄まじい勢いでストーリーが展開していく。これはもちろん嬉しい悲鳴である。「007」シリーズさえ霞んで見えるほどだ。そして何よりも、連続する派手なアクションシーンの合間に描かれる、哀しい人間ドラマ、苦悩するテロリストの悲壮な姿が、観る者の心をうつ。繊細さとスマートさが際立つ演出は、監督が女性だからというのは、単純にすぎるだろうか?主演の二人も最高にいかしている。ステンドグラスをぶち抜くラストシーンがまた最高。その辺の、凡庸なハリウッド産アクションとは一線を画する名作。  
9点(2004-07-10 03:34:15)
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