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わいえすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 107
性別 男性
ホームページ http://blognoakuma.at.webry.info/

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81.  セイント 《ネタバレ》 
バル・キルマーの演技はまあまあ楽しめた。特に詩人に扮した時の、マジなのか冗談なのかよくわからないナルシスティックぶりがいい。しかしシューの方が、どうも終始ヘラヘラとして、緊張感がないのがいただけない。それに悪役の御曹司も、演技が上手いとは言い難い。以前テレビで観た時は、ロシア以後のシーンが丸々カットされていたので、今回初めて観たら、何だか取ってつけたような感じになっている。モスクワのアジトで、カメラを介して話していたのは、米大統領なのかな?硬派でサスペンスフルなストーリー展開に、軽妙でおしゃれな泥棒映画の雰囲気をブレンドし、セイントの心の闇を絡めて、そのどれもが中途半端に終わっているという実に稀有な作品。さすがにセイント自体のキャラクター設定は魅力的なのに、勿体無い。しかしこのB級感も含めて、結構嫌いな作品ではないのだ。ロジャー・ムーアは、以前テレビでセイントを演じた縁でカメオ出演したそうです。そっちの方が面白そうだ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-12 02:24:32)
82.  エネミー・ライン 《ネタバレ》 
迫力の空中戦、顔の欠けたマリア像から虐殺現場を得て、リアリズム戦闘シーンへと、メッセージ性と娯楽性を両立させた秀作と思いきや、もうエンディングがあまりにもバカすぎて、笑いが止まらなかった。音楽を被せて、強引に超ハッピーエンドにする必要がどこにあるのか。DVDの特典映像によると、カットされたシーンもあるようだが、せめて相棒の遺体を回収するとかしないと。最後まで、監督がスコット弟だと思い込んでいたのだが、全くの別人である。しかしながら同じCM出身(だっけ?)ということで、スピーディで鮮烈な映像センスは素晴らしい。特にヘリのベタなカッコよさは、スコット兄にもひけを取らないだろう。しかし地雷で吹き飛ばされるシーンの、超スローモーションは少々やりすぎか。いやいや、きっと観客に地雷の恐怖を伝えたかったのだろう。決して悪趣味なわけではありません。ハッチでの索敵シーンも不気味で、臨場感に溢れている。演出のアイデアは豊富に持っているようだ。今後に期待。戦争映画は好きなので、まあまあ楽しめた。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-12 02:22:07)
83.  ストリートファイター(1994)
実は結構好きなんです、これ。今でもテレビでやってると、ついつい見てしまうのですよ。しかし著しく評価が低いのです。そもそも内容から言って本作は、ゲーム好きなキッズ向けの作品だと思うのですが、ゲーム好きの大きなお友達が、真面目に観賞して、評価を不当に貶めているという気がするのです。いやいや、ちびっこ向けでも多少無理があることはわかっています。安っぽいセットに、ださい衣装に、Bクラス俳優の大根演技は、キッズにとっても失笑ものでしょう。しかしゲームの設定に、独裁者のテロリスト、国連軍やステルス艦をぶち込んで、人質救出ものに仕立てた脚本は、見事というべきでしょう。何せ私なんて、人質救出というだけでアドレナリンが噴出して、萌えまくりですからね。ヴァンダムが演説をぶちかまし、上司の命令を無視して、ステルス艦に乗り込んで救出に向かうシーンなどは、もう感動的ですらあります。こういうベタベタぶりがたまりません。カイリー・ミノーグというのがまた、よくわからないけど絶妙なキャスティングです。独特の開き直りと、常人離れしたセンスと、突き抜けた爽快感が実に気持ちいい良作である。ゲームを知らないのが幸いしたか。
[映画館(字幕)] 7点(2007-07-13 03:33:10)(良:1票)
84.  エアフォース・ワン
当時流行りの飛行機ものと、大統領ものをミックスして、エアフォース・ワンを引っ張り出したアイデアは、微笑ましくも感心する。ほんとによくいろいろ考えるものだ。しかしこの監督にしては安っぽいと言うべきか、それともよくぞここまでまとめあげたと言うべきか、迷うところではある。大統領がテロリストと取っ組み合って、ハッチの縁にぶら下がって、その後ろで飛行機がドッカーンと爆発炎上してと、怒涛の展開と、暴走するヒロイズムで、一歩間違えればギャグにしかならないところを、ぎりぎりのところで踏みとどまっているのは見事としかいいようがない。この点はやはり斜に構えず、正面切って作品に挑んだキャストとスタッフの実力によるのであろう。にもかかわらず、この緊迫感の欠如は如何ともしがたい。特に後半の詰めの甘さと、安っぽいCGには萎える。トム・クランシー原作映画でジャック・ライアンを演じていたハリソン君であるが、小説の方では、本当に大統領になっているのだ。そういうわけで、ライアンが大統領になったような気がして、途中で訳がわからなくなった。グレン・クローズがサインを拒否するシーンがいいですね。「CSIラスベガス」のブラス警部が大活躍してるし。911以降では、こんなお気楽な作品はもう製作不能であろう。そう思うと郷愁すら感じる。
[DVD(字幕)] 7点(2007-02-06 02:44:12)
85.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 
金もかかってるし、映像もゴージャスなので、結構観れた。とは言うものの、「踊る」シリーズのノリのよさが、感じられないのは、主役の格の違いだろうか。ユースケは脇役の方がいいようだ。そのせいか笑いもことごとくすべっていた。そして最大の問題はやはり脚本だろう。テロかもしれない重大事件への対応で、地下鉄の司令室に、真下がトップとして赴き、そこのトップに頭が上がらず、脇線について教えてもらえないという設定は如何なものか。そしてあれだけ大掛かりな犯行であっても、プログラマーで鉄道マニアのオタク的愉快犯に帰してしまうセンスに、このスタッフの限界を感じる。おまけに結局犯人が不明というのは、残尿感ばりばり。過去にどうとか、真下との因縁も特になし。特別な意図もなし。犯人の声紋は一体どうしたのか、何の説明もなしではまずいだろう。それとも何かメッセージがあったのか。そもそも交渉してないしね。演出は頑張ってるし、日本映画の悪しき伝統から脱却しようという意図は感じるので、脚本をもう少し練るべきだった。まあスピンオフなので、ファンが楽しめればいいのかな。
[地上波(邦画)] 7点(2006-10-17 16:59:37)
86.  カリブの熱い夜
シティ&リゾートのクールなシチュエーションで、小粋なラブ&サスペンスを、高級車&最新ファッションを絡めて楽しもうという、「マイアミ・バイス」みたいなコンセプトの作品。恐らくどっちかがパクッたのであろう。もちろんMTV感覚の音楽も重要だ。しかしキッド・クレオール&ザ・ココナッツの腋毛だけは何とかならないものか。ストーリーはまあ他愛ないサスペンスだし、エグいラブシーンはあるものの、おっぱいは見せなかったりと、少々いただけない部分はある。しかし私の年代だと、このクールでアダルティな雰囲気には、郷愁以上に惹かれるものがある。当時はこれが最先端だった。カッコいいなあ。多少ハードボイルドらしい、殺伐とした雰囲気も感じさせるが、基本的にはアクションより恋愛メインなので、緩いと言えば緩い。見所はジェームズ・ウッズと高級車のカーチェイスか。安物の車にはない緊張感がたまらない。ちなみに本作はロバート・ミッチャム主演「過去を逃れて」のリメイクらしい。ヒロイン役のジェーン・グリアは、本作ではヒロインのお母さんの役で出演している。DVDは未リリース。
[地上波(字幕)] 7点(2006-10-01 21:26:44)(良:1票)
87.  オーシャンズ12 《ネタバレ》 
相変わらず映像と音楽のセンスのよさはピカ一。前作はあれでも結構シリアスな雰囲気であったが、今回は悪ノリが激しい。ヴァンサン・カッセルには最高に笑わせて頂きました。見た目も行動ももろに「ルパン三世」という感じだが、もしかして意識しているのだろうか?それにしても評判悪いな。個人的には結構好きなのに。確かに気になる点はいくつもある。まずストーリーの細部がわかりにくい。ジュリアの老けっぷりには驚かされる。ゼタ子の父親の登場も、唐突というか何と言うか。ジュリアが本人を演じるのも、「シベ超」レベルの禁じ手だ。しかし元々この監督はストーリーや人間ドラマより空気感重視なので、不親切なのはいつものことだし、今回はさらに監督とキャストのおふざけを、そのまま作品にしたような感じなので、名優たちの和気藹々とした軽いノリと、スマートでクールな雰囲気が楽しめれば、それでよろしいんじゃないでしょうか。真面目にやればいいってものでもないしね。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-23 22:38:22)(良:1票)
88.  ランダム・ハーツ
シドニー・ポラック監督らしい渋い一作。ワシントン、マイアミのハイソな景色に、デイブ・グルーシンのムーディな音楽がよく似合う。サスペンスというのは論外だと思うが、大人のラブストーリーとしては、それほど悪くないと思う。ストーリー、キャラクターともにかなり控えめなので、もう少し映像美と叙情性を追及した方が良かったかもしれない。少々煮え切らない。不倫の真相を知りたがる刑事に、忘れようとする女性議員。これが果たして男女の違いなのか、立場の違いなのか、本作からは判断不能。ハリソン君の気持ちはわかるが、女性の方はこういうものなんでしょうか?亡き妻への複雑な思いに、議員への愛が加わるというかなり微妙な男心を、ハリソン君の演技に期待するのは野暮でしょう。しかし二人でタンゴを見ている時の表情は最高におかしい。それにしても飛行機事故というのはもっと悲惨なものだと思うが、まあ本題と関係ないのでこれでいいのか。航空会社の社員も大変だなあ。遺族の待合室で日本語が聞こえたような気がするが、誰も突っ込んでない。もしかして幻聴か?
[地上波(字幕)] 7点(2006-05-11 02:19:32)
89.  リング(1998)
公開からもう何年も経っており、貞子の登場シーンもテレビなどで何回か観ているので、それほどの衝撃はなかった。公開当時相当ブームになったらしいが、わかるようなわからないような、でもやっぱりよくわからない。ハリウッド映画に比べると多少安っぽいし演出もつたないが、この安っぽいつたなさが逆に観る者の不安感を煽っているような気がする。日本人独特のじとじとべたべたした雰囲気もなかなか心地よい。呪いのビデオという荒唐無稽なテーマがそれほど違和感がなかったのもこの湿度の高さと空気の重さゆえかと思う。本作では過去と現在の親子の絆、母の子を思う気持ちというのが重要な要素だと思うのだが、その部分であまりグッとこない。主人公が息子と電話するシーンで全く泣けないのは少し問題だ。これもひとえに奈○子様の演技力が為せる技であろう。っていうか大根役者?○谷嬢とのほぼ一瞬の競演シーンには愕然とさせられる。演技というものは人によってここまで違うものなのであろうか?2人が醸し出す空気感は全く別次元で、何だかその裂け目に吸い込まれそうな感じが映画そのものよりよほど怖かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-11 00:34:12)
90.  ワンス・アンド・フォーエバー
感動大作というにはいささか物足りない。それなりにうるうるとはするのだが、音楽とスローの多用が妙に重苦しいだけでいまいち迫力に欠ける。メル様は老けたのか、目が優しすぎるのか、ジョン・ウェインなどの往年の戦争映画スターたちに比べると存在感がない。まあベトナムだとこの程度がちょうどいいのかもしれないが。マデリーン・ストウも老けていて驚いた。最後に勝利できた理由もわかりにくい。とはいえ原作がノンフィクションなら納得するしかない。飛行機の大量投入が本作の一番の見せ場ではなかろうか。人間ドラマとリアルな戦闘シーン、現場と会議室、敵と味方と構図はわかりやすいのだが、いささかステロタイプに過ぎる。スピルバーグやリドリー・スコットを観た後だとその戦闘シーンも甘い。もっとぐっちょんぐっちょんにしつつ、銃後のシーンは抑制気味にした方がベターだったか。北ベトナム軍は誠実に描いていたと思う。しかし結局その監督の真面目さが仇になったような気がする。「ブラックホークダウン」と「8月のメモワール」を足して2.5で割ったような作品。しかし知識の習得としては有意義な作品といえよう。邦題はいいのだが。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-17 02:29:27)
91.  プレッジ
クライマックスで、主人公が恋人に対して何も言えなかったことが、彼の行動の動機を証明している。多少の葛藤すらなく、愛情より犯人逮捕の執念の方が完全に勝っていたということであろう。責められて一言の弁解もなく、うろたえることすらしないのが恐ろしい。普通のミステリーの体裁を取っておきながら、最後の最後で完全にひっくり返すやり方は、見事というべきか、あざといというべきか。しかしこれではあまりに後味が悪い。個人的にはハリウッド的ハッピーエンドの方が好みだが、原作があるのでは仕方がない。その存在について直接は知らないが、「殺人百科」という文字通り古今東西の殺人事件を集めた本の中で、著者の一人であるコリン・ウィルソンがその原作のことを賞賛している。間接的ではあるにせよ、「ハリウッドお得意の映画のプロットの一つ」を否定してみせた原作の意図は、そのまま監督の意図でもあったのだろう。犯人が運命の裁きを受けたのがせめてもの救いか。しかし恐らく運命というべきではないのだろう。原作はこれよりさらに陰気な結末らしい。  
[地上波(字幕)] 7点(2005-03-31 01:34:56)
92.  ゴルゴ13(1973)
原作のファンには不評な実写版、健さん主演の「ゴルゴ13」である。確かに企画には無理があり、脚本もいささか破綻気味だ。健さんは日本語でそのまま演技し、外国人キャストには吹き替えを被せる(山田康夫氏も登場)という手法もかなりキワイ。ゴルゴのキャラクターや精神性の表現もイマイチ。それでも佐藤監督の演出は手堅く、黄金時代のにっかつ作品ということもあり、そこそこ観れてしまうのが凄い。本作の凄いところはもう一つ。ロケを敢行しているのは何と革命前のイラン。ヨーロッパの都市のような近代的なテヘラン市内、砂漠でのカーチェイス、巨大遺跡での銃撃戦などなど、外国映画の撮影に対する当局の一大バックアップは、現在では考えられないだろう。ナイトクラブやら、西洋風のファッションに身を包んだ女性たちの姿などは映像資料としても貴重である。ルーティンでもこれだけのスケールでの撮影が可能だった、当時の日本映画界の勢いが偲ばれる。何度も言うけど原作のファンの方は割り切って観ましょう。
[地上波(吹替)] 7点(2005-03-31 01:33:28)
93.  追撃者(2000)
系統としては熱血漢でワルのタフガイを主人公としたアメリカ版任侠モノということだろうか。クライムノベルややくざ映画が好きなヒトなら、作品自体の良し悪しはともかくとして恐らく「わかる」のだろうが、スタローン主演作にしてはいささかマニアックである。新境地にチャレンジというところだろう。ひげをたくわえイメチェンしたスタローンは、クールでハードボイルドなヤクザを意外と好演している。しかし「意外と」では物足りない。そして致命的でもある。確かに磨きあげられたボディはいまだ健在であるが、基本的にチビなので、スーツで決めてもずんぐりむっくりしてて、時として可愛くないクマちゃんみたいに見える。その点で主人公に手放しで心酔できないし、しかも今までのスタローンの単純な「正義の味方」のイメージから付いていけない人続出なのも仕方ない。ストーリーよりキャラクター重視のこのテのジャンルの作品では問題である。しかし欧州風のクライムノワールものとしてのスタイリッシュで渋い映像感覚は悪くない。釈然としないものが残るが、ダメと決め付けるのも勿体無い気がする。あくまでポジティブな上向きのイマイチと評価。 
7点(2004-11-05 19:16:57)
94.  ゴッド・アーミー/悪の天使
初めて観たのは、池袋のシネマ・ロサにてだったと思います。あるいは文芸座だったかもしれません。その時の原題は確かに「GOD’S ARMY」でした。その数ヵ月後、あるいは数年後かに、深夜の「ショウビズ・トゥデイ」か、あるいは他の番組の、全米映画興行成績トップ10のコーナーにて、本作を発見しました。確か3位くらいでした。その時にはタイトルが「THE PROPHECY」に変わっていました。恐らくアメリカでは、「神の軍隊」というタイトルでは公開できなかったのでしょう。神と天使たちの戦争という割にはスケール感に欠け、その欠点が集約されているしょぼいクライマックスは致命的です。このテのサイキック・ホラーは、よほど脚本が魅力的で、映像が派手でないと、成功は難しいでしょう。しかし「X-ファイル」をも凌ぐ、大胆かつマニアックなテーマは魅力的だし、映像や演出の細部では、監督の鋭敏なセンスを感じます。タランティーノとの仕事で第二の黄金期を迎え、最もノッていた時期のクリストファー・ウォーケンだけに、白塗り黒尽くめのガブリエル役の怪演は最高にいかしています。ガブリエルの名前くらい知っている人であれば、結構楽しめる作品でしょう。   
7点(2004-05-20 17:27:23)
95.  名探偵コナン 世紀末の魔術師 《ネタバレ》 
なんといってもクライマックス。エッグの仕掛けで、ニコライ皇帝の家族の写真が、スライド状に映し出されるシーン、そして×××の登場に大驚愕。ストーリーの展開が緩慢で、後半はほとんど洞窟内を歩き回っているだけ、知らない間に佳境に突入していたが、上記2点において全て許す。この映像マジックはアニメならでは。もちろん設定自体は非現実的であるが、ニコライ二世やラスプーチンなどの、世界史上のミステリーを絡めたプロットはなかなか秀逸だ。この辺は「ルパンⅢ世」シリーズを手がける東京ムービーらしい?と思う。多分。そういうアニメらしさとリアリティのバランスが、大人をも巻き込む魅力なのだろう。というか、子供は完璧に理解できるだろうか?犯人を推理する暇がなかったような気もするが、ファンはこの辺どうなのだろうか。ちなみに私は全く考えもしなかったので、×××の登場にもただただ驚きっぱなしで、何が何だかわからず。おかげで充分楽しめた。そして最後はちょっと感動。そりゃあみんな実写の邦画よりアニメ観るよな。
7点(2003-08-05 05:49:52)
96.  ティアーズ・オブ・ザ・サン 《ネタバレ》 
今観ると、アフリカもののはしりのような気もする。しかし名作の仲間入りはできなかった。問題は戦争映画なのか、感動作なのか、いまいち方向性が定まっていないことであろう。軽い演出の戦闘シーンに、重苦しい音楽のせいか、戦争娯楽作としてのカタルシスはあまり感じないし、かといってヒューマニズム感動作にするには、キャラもストーリーも掘り下げが足りない。何と言っても、あの展開でブルースが最後に生き残るのが一番まずい。国境前で敵を引き付けるとかして、モニカの腕の中で死ぬとかしないといけない。最後に子供が「Freedom」とか叫んでも、興ざめも甚だしい。普通にダイ・ハードをやった方が良かったのではないだろうか。この監督さんは妙なところで生真面目なのか、突き抜けたところがないので、アクションではなく、人間ドラマとかをやった方がいいのではないだろうか。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-12 02:28:32)
97.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 
タイトルとポスターは満点。しかし極大射程と言いつつも、主人公が実際にそのようなスナイプに挑むわけでもない。スナイプの細かい描写があるのは最初だけで、後半はセガール並みにサクサクと、実にあっさりと敵をスナイプしていく。そういう点でのカタルシスはあるが、キメの一発をビシッと決めるような緊迫感はあまりない。でもこの方がリアルなのかな?本来地味で陰気なスナイパーと派手なアクションヒーローというのは、相反するものだと思うのだが、マークはもうやりたい放題に両立させている。良くも悪くも70年代ノワール・アクションと、80年代ヒーロー・アクションの雰囲気が半々といったところだろうか。でもやっぱりセガールに一番近いと思う。このテのアクションは好きなので、結構楽しめた。裁判とか真実をどうのこうと言わずに、あっさりと殺っちゃうところも嫌いではない。FBI長官のセリフがいいですね。しかし悪役が、「お代官様」「お主もワルよのう」レベルなのが興ざめである。テンポとスピード感はあるが、この設定ならもう少し重厚なポリティカル・サスペンスにもできたはずである。監督は元々こういう軽いというか、微妙に抜けてるセンスなので仕方ないか。
[映画館(字幕)] 6点(2007-08-07 12:06:33)(良:1票)
98.  スウィート・ノベンバー 《ネタバレ》 
前半は「サムシング・ワイルド」と「プリティ・ウーマン」と「エリザベス・タウン」を足して3で割ったような感じ。勝ち組エリートの人生やり直し自己啓発ものである。後半は「世界の中心で愛を叫ぶ」と「オータム・イン・ニューヨーク」を足して2で割ったような感じ。不治の病恋愛ものである。キアヌ様のナイスバディと、やる気のなさそうな演技が堪能できる他は、あまり観るべき点はない。ヒロインのシャーリーズ・セロンも、単に中途半端に変わった女という感じで、ぶっ飛んだ爽快感もなく、薄幸の美女らしい、けなげないじらしさもあまり感じない。少なくとも私のタイプではない。冷酷なビジネスエリートが、愛情と人間性に目覚める、という過程はいまいち説得力に欠けるし、映像が際立って美しいというわけでもない。コメディサイドと号泣サイドが、共に中途半端で盛り上がりに欠け、つまり演出にメリハリがなく、元々大根のキアヌ様はともかくとして、それはセロンの演技にも言えることで、最初から最後までダウナーな雰囲気が作品を蝕んでおり、恐らく撮ってる側は真面目なのだろうが、正直観ていて疲れた。まあプレゼンのシーンは多少笑えるし、業界のドンにガツンと喰らわすシーンも多少爽快ではある。一度でいいからああいうのやってみたいかな。エンディングは結構好きである。本当は愛したくないのに、でも自分の気持ちを止められなくて、それでも別れを選ぶセロンが切ない。それにしても、キアヌ様の全くスムーチーさに欠ける、カクカクした動きは何とかならないものか。プレゼンやサンタのシーンで気になって仕方がなかった。
[地上波(字幕)] 6点(2006-04-19 17:35:27)
99.  いとこのビニー
アメリカ版「ヤンキー弁護士になる」と、ど田舎でカルチャーギャップに悪戦苦闘する都会人といったコンセプトの作品。しかし都会人といってもジョー・ペシは「グッド・フェローズ」のようなチンピラヤクザ。マリサ・トーメイはその情婦。2人のいかにもニューヨークのイタリア系ちんぴらと情婦といったいでたちには笑える。このジャンルで引用すべき定番の作品があるような気がするのだが思い出せない。「ドク・ハリウッド」は定番ではないし・・・。さて、突っ込むべきところはいろいろある。まず「ベスト・キッド」以来のラルフ・マッチオの出番の少なさ。ショーン・ペンがどうして弁護士になったのか背景がわからないし、マリサ・トーメイの車マニアぶりはいかにも強引だ。最後の「なんとか判事」というのも唐突な印象。お世話になった人物ということは、恐らく自分の裁判でのことだと推測されるが少しわかりにくいのでは?しかし最後はしみじみする。「これからもいろんな人に助けられるのよ」。さびれたダイナース、果てしなく続く田舎道、オープンカー、米国産B級映画の魅力は十分に堪能できるか。しかしマリサ・トーメイはよくこれでアカデミー取ったな。
[地上波(字幕)] 6点(2005-08-28 18:45:44)
100.  ぼくの神さま
本作を観賞しながら私が思い出していたのは、20世紀初頭に活躍した?ロリコンシリアルキラーのアルバート・フィッシュという男のことであった。伝記によると彼は夜中に丘の上で「俺はキリストだあ」と叫んだり、鋲を打ちつけた板で子供たちに裸の尻を殴らせてよがっていたそうだ。そういうイメージと映像が妙にシンクロして混ざり合い、下手なホラーよりよっぽど怖かった。そういうわけでまともな見方はできません。何より怖かったがトロ君の顔。確かに主役を食っているが、同情できないほど怖い。言っちゃ悪いが可愛くない。マジで怖い。本作は子供視点の反戦友情物語というより、ナチスとカトリックという2大カルトに翻弄される子供たちのサヴァイバル・ストーリーと定義すべき。イエスにかぶれるトロ君や早熟な恋愛ごっこに、子供らしい無邪気さや微笑ましさがあまり感じられないのは致命的。問題は演出か、キャストか?あるいはカルトを通過した我々がトロ君の行為に涙することは最早不可能なのか。牧歌的な風景に、戦争+東欧の農村+宗教+子供たちの暗黒面を凝縮してブチ撒けたような不気味さが何とも気色悪くもあり、また快感でもある。でも型どおりの感動はない。ゆがんでいるのはテーマか、手法か、あるいは私自身か最早判別不可能。原作があるのか定かではないが、事実を元にしているということであればとても切なく感じるのだが。ウィレム・デフォーの心遣いが憎い。
[映画館(字幕)] 6点(2005-02-25 13:28:13)(良:1票)
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