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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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61.  レッド・バロン(2008)
映画学校の生徒が作ったような作品。NHK大河ドラマ並の陳腐な演出。推進力の無い脚本。なってない空間把握。台詞棒読みの演技。平板で美学のないカメラワーク。音楽がナルシスティック、等々良くない所ばかり目に付く。中でも一番の問題は役者の面構えが今風の若者である点。実年齢は史実である当時と同じくらいなのかもしれないが、時代を経る毎に精神年齢が低くなっていることがモロに画面に現れている。我が国でも今のアイドルが時代物をやるとコスプレをして遊んでいる兄ちゃんにしか見えない。そのためか絵空事感が全体に漂い、リアリティが全く感じられない。主役に華がないのに加え登場人物各々のキャラが立っておらず、誰が主役なのか混濁するほど。肝心の空戦シーンは空間把握が出来ていないカメラと雑な編集のせいで論理性が感じられない。なので撃墜王である主人公の腕がどう良いのか不明なのも辛い。もしかしてこれほんとにアイドル映画なんだろうか?
[ブルーレイ(字幕)] 1点(2017-01-10 09:41:16)
62.  茄子 アンダルシアの夏
劇中アンダルシア地方の民謡(?)が繰り返し唄われる。しかしその歌は記号としての民謡にとどまっていて、歌としての魅力が全くない。ありえないくらい音楽性の感じられない歌だ。更にコメディリリーフのじじいが吐く“おっさんくさい冗談→座が沸く”というシーンが繰り返されるのだが、発言の内容は実は面白くも何ともない。この2点のダメさは同根ではないか。なんかこの手の自分に甘い感じってジブリ作品に顕著な気がするのだが“どうせマンガだからこんなもんでいいでしょ”と自らの仕事をおとしめているように見えてしまうぞ。問題はもう一点。原作の漫画は絵がきたならしいのでスノッブさがそれほど鼻につかない。それがあのふやけた絵柄になるとナルちゃん垂れ流しがモロバレで見ていて気恥ずかしいことこの上ない。 制作者はどうして自家中毒をおこさないのか不思議だ。イタ公気取りの宮崎氏からの毒電波で周りのスタッフ共々自意識がどうかなってしまうのだろうか。
[DVD(邦画)] 2点(2017-01-10 09:34:55)
63.  選挙 《ネタバレ》 
いくらなんでもここまで脂ぎった不快な人達が不快な行動をし続けるのを2時間見るのは正直言って辛い。おまけに連中の喜ぶ結果も不快で不快で一瞬たりとも救いがない。それこそが現実というのは間違いないが、長年生きてきて嫌というほど思い知っていることなので今更確認させられる意味もない。監督の提唱する観察映画は素材が全てなんだね。爽やかな人しか登場しない同監督の傑作「精神」を観てこの不快感を中和することにしよう。
[DVD(邦画)] 0点(2017-01-10 09:31:32)
64.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 
[あらすじ:ぶっ太い二の腕と巨大な尻という素晴らしい肉体を持つ超美しく、色っぽ~い女の人を豊満好きの男の人二人が交尾権を得ようと殴り合いをする]これはポルノですね。但し寸止めの。あのエロいカラダを見せつけられては誰がいくら発情しても無理はない。彼女の人間性なんかハナから何の意味も持たない。ただただ脂の乗った白ムチのいやらし~いカラダをさわさわ撫でたりむにゅむにゅ揉んだりふがふが嗅いだりれろれろ舐めたりちゅうちゅう吸ったりぐすぐすこすりあわせたりゴクゴク飲み干したり飲ませたりしたい♥…デカパンもでかい尻がより大きく見える効果があってマニア(オレとか)にはたまらない … かように当たり前のことが当たり前におこっているだけ。なにかいろいろおどけているつもりのようだが彼女をモテないタイプと見立てることなど絶絶絶対的に不可能。よってコメディとしてはまったく面白くなく、豊満=滑稽前提がむしろ不快ですらある。
[DVD(字幕)] 1点(2017-01-10 09:25:54)(良:1票)
65.  マッドマックス 怒りのデス・ロード
珍奇でいかれてておもしれー。なにあの太鼓とギタリスト積んだ音楽隊みたいなクルマ!ばっかみたいでいかすー。しかし女性がみんなスレンダーなモデル体型なのはなんで?(毎度こればっか)。「女は子供を産む為の道具」なんて言うのなら乳と尻は巨大でなくては納得できないよ。一瞬出てくる子育て女はみんなフェリーニ好きのするような超グラマーなので当然その視点はあったはず。ああそれなのに、結局監督はクルマにしか興味がないのね。いい女といえば「モーターショーのコンパニオンみたいな娘」ということしか思いつかないのね(反吐)。リビドーは全てクルマ関係に投入ってか。ヒロインも特に女である必然性を感じ無いキャラだし、到底本気とは思えないフェミ視点と、あまりに有り体でダサい女の趣味が「ぶっ飛んだ世界を見物」という全体の価値を著しく削っているのが残念至極!
[映画館(字幕)] 6点(2017-01-10 08:45:31)(良:1票)
66.  人間蒸発 《ネタバレ》 
当人にとっては事実の証言であってもカメラが入っていることを認識している以上、話すことには必ず演技の要素が入ってしまう。そしてこの映画には到底演技とは見えない自然なものから極端にわざとらしいもの、更に単なる素人の棒読みまで、色んなレベルの演技がごたまぜになっている。ヒロインとレポーターの露口が不自然な演技者の代表格。ドキュメンタリーの取材者と被取材者でありながら監督の命を受けて異様な恋愛ごっこを演じてみせる。謎なのがヒロインの姉。その話しっぷりはどうみても自然で嘘をついているように見えない。しかし彼女の証言が虚偽であることを匂わせる証言者が複数出てきて、ラストはそのうちの一人と姉が対決するという構成になっている。この証言者というのがまた思い込み系の人に見えてどうも信用できない。そして姉に証言の内容を否定されることでその思い込みがますます深くなっていくように見える。観客にはどこに真相があるのか・どういうつもりの作品なのか全くわからなくて腑に落ちない気分が最後まで続く。途中何度かイタコの口寄せが挟まるが、イタコはどんなに真に迫って見えてもその発言は嘘にきまっている。正真正銘の嘘つきという点に於いて、他のどちらともつかない出演者よりむしろ信頼できる。イタコがこの混乱した映画の中ではほっとするような息抜き的存在になっているのだ!…ラストの対決の舞台が浅草橋の路地というのは私のような昭和マニアには堪らない。いかにもATG的な実験作品なのに、やってることが下世話なワイドショーなので決して気取ったお芸術風にならず最後までバカっぽいテイストで実にすがすがしい。唐突に解散になるラストはまるでモンティパイソンのホーリーグレイルだ。
[DVD(字幕)] 10点(2017-01-09 09:30:31)
67.  未来惑星ザルドス
ガキだった公開当時11PM(という深夜番組があったの)で紹介していたのを見て、そのアダルトさにどうにも股間がざわついたのが懐かしい。登場人物が映画の狂言回しを自称したり「これでこの映画も終わりだな」という手塚ギャグのような自己言及があったりするのが面白い。全体を覆う哲学的ムードもわけわからんなりにミョーな説得力がある。“野生人”ショーン・コネリーも“不感症”シャーロット・ランプリングもばっちりはまったみごとなキャスティング【閑話休題:グラマー好きのオレはあんなガリでは到底勃起いたしませんよ!誰にも訊かれていませんがこれだけは断言させていただきます!!まあ、勃つ勃たないは相手の体型や年齢等の外形的条件よりもやる気が最重要でメスが本気で発情していて“お互いの快楽のためにはどんな恥ずかしいことでもします”という心意気さえあれば大抵はなんとかなるものですが。今はバイアグラやレピドラやシアリスなどの素晴らしい勃起改善薬が簡単に手に入る夢のような世の中なので助かります。それにしてもバイアグラが開発されてから認可発売までの素早さといったら!あれはどうも身体には悪そうですぜ。世界中のおっさん方が「死んでも良いからチ○ポを立たせたい」と必死こいてると思うとまだまだ人類も捨てたものじゃないなぁ、としみじみ心が温まる想いです】。ベートーベンの楽曲もザルドスというネーミングの正体も小気味良い。ただ友人3人にむりやり見せたのだがみんながみんな映画が2/3程進んだ時点で寝てしまうのだ。なんでだ?。難解なだけで中身なしというのとは違うと思うんだけどなぁ。たしかに地味ちゃ地味だからなぁ。なんかハリボテっぽいからなぁ。
[映画館(字幕)] 8点(2017-01-04 18:19:33)
68.  大魔神
タメが効いた作品の最高峰!なかなかその姿を現さない大魔神。無力な人間どもの神をも恐れぬ所業でひっぱれるだけひっぱって、観客の魔神登場に対する期待感が頂点に達したところで《《《!!どっかーん!!》》》と出てきて爆発的威力を見せつけ、観客がびっくりして思考停止している間にさっといなくなちゃう。これぞ怪獣映画のお手本!否、怪獣映画というワクを越えてもこれほどのカタルシスを味わえる作品にはなかなかお目にかかれない。いざ暴れ始めると善悪という価値観も関係ない存在という点も神話的で案外深いものがあるような。大人になって見返す怪獣映画は、かつてこんなものに夢中になった自分が単なる低能なガキだったことを思い知らされるものがほとんどだが、この作品だけは今でも充分楽しめる。さすが幾多の名監督を擁する大映京都。撮影環境とスタッフの底力が同時期ガメラシリーズを作っていた大映東京とは全然違う。
[映画館(字幕)] 9点(2017-01-04 18:08:58)(良:2票)
69.  未知との遭遇
公開時映画宝庫等SF関連の雑誌等々で識者(と思っていた人たち)が騒いでいたので、てっきりまともなSF映画かと思い劇場に足を運んでしまったのだがこれがとんでもない間違いだった。誰がなんと言おうが断じてあのプロットはサイエンスフィクションのそれではない。主人公の周りで起こる怪現象にたいする理屈が一切語られないんだもん。ラストのあれは「ベントラベントラUFOさん来てくださーい」とか騒いでるUFO狂信者たちの集団幻覚というのが一番スジの通った説明ということになるんでしょうかねえ。あんなオカルト的展開に終始するんなら夢オチにでもしといて欲しいよ!SF的感興が一切伴わないセンス・オブ・ワンダーもどきの虚しいこと虚しいこと。製作者がろくに頭を使う気も客に使わせる気もなく、ただひたすら派手な画と音響で情緒的に恫喝するだけの安直な姿勢にゲンナリした。同時期のBAKA映画スターウォーズとともに「宇宙船が出てくればSF映画」という残念な勘違いを一般に広めた犯罪的作品。
[映画館(字幕)] 0点(2017-01-04 08:20:29)
70.  キック・アス
大ネタから小ネタまで、いろいろバランスの悪さが目に付きノれない。リアリティラインが思い切りブレるのは意図してのものかと思うが、そのことをはっきりと伝えるメタな視点がない。CGで作った暴力シーンは腹にナイフが刺さる描写など必要以上に生々しいのに、格闘シーン(特に子供の)は物理法則を無視しており両者が整合しない。そんなご都合主義的アクションならフライパンかビール瓶で頭を殴るくらいにしといて欲しいよ。ヒットガールはイヤなガキでまったく可愛げがない、というか気持ち悪い。殺戮シーンに流麗な曲がかったりするが、その根拠がはっきりしないし耽美的でもない。対位法は好きだがここまで安易な使い方をされると不愉快だ。殺すことに葛藤を感じる必要がない、ショッカーの下っ端みたいな単なる殺され役の純粋悪人たちを、何人やっつけてもドラマ的には一向に盛り上がらない。なんだかそのうすっぺらな感じが馬鹿っぽく、気の滅入る作品だった。
[ブルーレイ(字幕)] 1点(2017-01-03 17:38:39)
71.  侍(1965)
テーマも深く、物語としてもたいそう面白い。複雑な人間関係を上手く整理して、じっくり時間をかけて小出しに見せていってくれるので中だるみがない。史実に沿った話でもあり、要所に書記の視点を挟む構成も説明調の台詞もナレーションも、ドキュメント風味の味付けに貢献していて実に心地良い。特に複数の証言者の回想を劇中の実時間と無理なくからめていく手腕には感心した。主要登場人物のすべてが、ストーリーの中で重要な役割を与えられていて一切無駄がないのも素晴らしい。さすがは「幻の湖」を世に出した脚本家だ。わずかに残念なのは、脇を固める役者陣の説得力に比して、肝心の三船氏の演技がいまいち地に着いていないように見える点。舞台劇調の台詞回しをうまく消化仕切れていないように感じるのだ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-01-03 12:51:05)
72.  ボウリング・フォー・コロンバイン
10点満点で100点つけたいくらい。このような作品を作るというのは大変な勇気が必要だと思います。全米ライフル協会を敵に回すなんて命知らずと言ってもいいのでは。
[DVD(字幕)] 10点(2017-01-01 18:17:33)
73.  記憶の棘 《ネタバレ》 
パーソナリティ障害のダメ人間を描ききった大傑作。悪魔的なまでに人間心理の深い部分に触れているのだが「分かる人には分かる」といった描き方なので一般ウケはよくないかもしれない。外見とはうらはらに未成熟で馬鹿な主人公アナが、異常に思い込みの強い少年の大胆な行動に翻弄される。婚約者、母親、姉妹の振る合いを見る限り社会的にはともかく心理的にはみな上手く大人になれていないタイプ。そんな親と環境に自分自身でいることを否定されて育ってきたとおぼしきアナも終始思い込みだけで行動している。気持ちに余裕が無く自分をケアすることに手一杯で人の立場を斟酌できない彼女を「私の話わかりづらいわよね(原語ではsorryの一言だが)」という短いセリフでさりげなく表現する知的な脚本がたまらない。子供に暴力を振るう婚約者の本性(彼の幼児性の現れだ)を見てもその問題を直視せずにごまかしてしまうアナの愚かさ。最後に至って少年だけははっきり成長するのに、そんな彼女と周りの大人は誰一人として成長できずに終わるという考えさせられるプロット。脚本、配役、演技、カメラ、演出、編集、どれをとっても申し分なしの100点。無駄なカットがないうえに行間に語らせる非言語的コミュニケーションの巧さ、?と思うシーンも後にはその意味がきっちり読み取れるようになっている構成の妙が素晴らしい。登場人物の心のありようを丁寧に読み解いていくと心理劇としての矛盾もほぼ見あたらなく細部までしっかり構築されている。本筋に関係ない部分は大胆に見る者に判断を任せており、監督の「客の理解力を信じている」姿勢が嬉しい。そしてこの映画を読み解くのにオカルト的解釈はまったく必要ない。更に素晴らしいのが複雑な心の動きを役者の表情と音楽で伝えきるセンス。心臓の鼓動を元にしたテーマ曲は画面と丁寧にシンクロしており、時に現実音と錯覚させるトリックが付されている。対位法を多用しているのも心地よい。ここらへんはPV出身の監督のキャリアが最大限活かされているように思える。エンドクレジットでかかる子供のコーラス曲は名曲で「銀河ヒッチハイクガイド」のテーマ以来の衝撃をうけた。生涯で最高クラスの一本。
[DVD(字幕)] 10点(2017-01-01 13:17:55)
74.  シークレット・サンシャイン
骨太にして繊細、重厚にして軽妙。このうえなく深いテーマをさらりと表現してしまう手腕はすごい。思い切りシリアスで考えさせられる話なのに、押しつけがましいお涙頂戴的な部分がないのも素晴らしい。主役級の二人の人物造形が絶妙なバランスの上に立っていて、互いの良さを引き出し合う関係になっている。さらに音楽の使い方のセンスは抜群だ。本編中ほとんど音楽は使われない。しかしここぞという時の現実音の取り込み方が上手く、余計なBGMが入っていないことさえ音楽的表現になっていると感じた。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2017-01-01 13:07:46)
75.  競輪上人行状記
競輪にはまり、どこまでも堕ちてゆく男の生き方を容赦なく下世話に、それでいてどこかユーモラスに描いた大傑作。中学教師である小沢昭一の転落っぷりもすごいが、南田洋子の役どころが犬殺しでマゾの未亡人!葬式仏教に対しての批判をストレートに描いているのも素晴らしい。原作者寺内大吉が坊主だということを思うとその底知れぬ無常観に感動を禁じ得ない。小沢昭一のライフワークだった放浪芸への愛着がラストに劇的な形で活かされていて深みのある物語を更に別次元に引き上げている。地方競馬にロケした本作のエンディングは今まで観た幾多の映画の中でベスト中のベストだ。
[映画館(邦画)] 10点(2017-01-01 12:54:37)
76.  母なる証明
文芸作としてもミステリーとしても超超一流。我が国では実写でもアニメでも「考えてるふり、意味のあるふり」でごまかす悪癖が蔓延しているが、本作にはそんな甘えは微塵もない。描きたい深い内容があり、しっかり構築された物語があり、落語のようなちょっと笑えるオチまである。特に、なにげないエピソードに重大な伏線が隠されている無駄のない脚本は悪魔的な周到さだ。中盤以降のたたみかけるようなダイナミックな展開は圧倒的で、「この話まだ転がすことができるの!?」という驚きの連続でした。素晴らしいとしか言いようがない。
[DVD(字幕)] 10点(2017-01-01 12:52:19)
77.  バッタ君町に行く
このうえなく丁寧に紡ぎ上げられた名作です。 まず虫の住宅問題というテーマが終始びしっと一本の幹のように通っているのが素晴らしい。中盤まではゆったりとしたテンポで話が進みますが、楽しい音楽、人間の描写のリアルさ、ダンスホール、虫の行進や結婚式の準備など要所要所に見所が挟まれていて退屈しません。そして細かなエピソードのひとつひとつが終盤のスペクタクルに収斂していくダイナミックな構成はお見事!破壊と構築がワンセットになったクライマックスはそのほんわかした題名からは想像がつかないほどのカタルシスを与えてくれます。ラストのハチの子のひとこともさらっと語られるわりには深い余韻を残します。ちょっと話がそれますが1941年という製作年度は日本がアメリカに攻撃を仕掛けた年。鬼畜米英というスローガンがいかにナンセンスなものかはこの作品を見ただけで思い知ることができます。
[ビデオ(字幕)] 10点(2017-01-01 12:49:49)
78.  タイムマシン(2002)
タイムマシンを作る目的が恋人を助けるためというあまりに通俗的な動機であることに思い切り萎えた。そんな不純な動機で作ったタイムマシンなんか即刻ヤフオクに出してたたき売ってしまえ!“過去や未来を体験したい”というのは有り体な説明なんぞ必要としない、それだけで自立した人類として当然の欲求だ!ましてアクシデントにより未来に行って[しまう]なんて言語道断!昔世話になったあんたのじいさんが不憫でならん!
[DVD(吹替)] 1点(2016-12-30 10:24:34)(笑:2票) (良:1票)
79.  エレファント・ソング(2014)
とても丁寧に作られた渋い台詞劇。登場人物の行動は終始スタティックだが、彼らの心の中はダイナミックに動きまくるのでしかっりハラハラもできる。素晴らしい。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-30 07:58:53)
80.  キャリー(2013)
残念ながらというかやはりというか、オリジナルを超えるという気概の見られない作品だった。いじめられっ子ぽい雰囲気は本作の気の強そうな彼女にはほとんど感じられず、シシー・スペイセクがいかに偉大なキャスティングだったかがよく分かる。クライマックスでのキャリーの目に意志が感じられ、逝っちゃっている感が無い。肝心なところで監督の変性意識に対しての見識の無さが露呈している。そつの無い演出と全体に色彩の美しい点が救いか。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2016-12-22 21:39:21)
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