221. アポカリプト
《ネタバレ》 子供の数がステータスなんだなとか、道化を作ることで人をまとめている親父やるなとか、これから始まるだろう壮大なスペクタルを期待した。おかしいと思い始めたのはやたら長い連行シーン。主人公が逃げだした時点で時間がすでに3分の2を経過したとき、これは壮大な雰囲気を匂わしただけの『走れメロス』と気づいた。妻子を森へ逃がさず、分かりやすい穴の中へ隠したのも納得。本筋で肩透かしをくらいながらもディティールは凝っている。売れなかったばあさんの哀愁とか、扇動者は日蝕に気づいているふしとか、いいもん食ってそうなデブのガキとか。生贄シーンより水の中の出産のほうがなによりのインパクトがあった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-07-16 22:23:59)(良:1票) |
222. アパートの鍵貸します
10年前に初めてみたときはハートフルコメディの印象だったはずが、今はブラックユーモアにあふれた印象に変わっている。思うに当時はクラシック感とビリーワイルダーの付加価値に魅入っていた。今ではワン・オブ・ゼムとして、要は悪いことをしたければ偉くなってからやれ(バレずに)っていう、本質的な腹黒さを描いた作品のひとつになった。まぁ結局自分の見たいようにしか見れないんだな。英語のニュアンスが分かればまた印象も違ってくるだろうし、小津を英語字幕でみているようなもんだから。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-13 13:53:17)(良:1票) |
223. パレード
《ネタバレ》 他人とひとつ屋根の下で暮らすんだから潤滑油として多少のうわべも必要だろうしそれが本当の自分ではないとか言うんだったら、じゃあ本当の自分って何って思う。 人格や個性って他人との関係の数だけ多面的に成り立っていて、 たとえば家族、友達、恋人、同僚。それぞれの関係において見せる自分は同じではないはず。 すべてひっくるめた総体としての自分はあっても 個々の関係においてはそれぞれ意識的、無意識的にも使い分けてるもんだと思う。 原作を読むと登場人物たちの内面を説明した上で、それぞれの関係の妙と危うさを描いている。それを外から俯瞰するのが部屋主の直輝で、5人の共同生活の群像が、 「実在」しない道化たちのパレードに見えたという話。 映画では今どきの若者の人間関係として描いているからピントがズレてしまっている。 キャスティングがいいので原作の雰囲気だけは伝わってきた。 [DVD(邦画)] 6点(2010-04-09 08:59:05)(良:3票) |
224. 東京流れ者
任侠したいのか、前衛したいのか。 [DVD(邦画)] 6点(2010-03-24 16:56:23) |
225. 時をかける少女(2006)
時をかけすぎ。 [DVD(邦画)] 6点(2009-09-14 23:03:10) |
226. ディア・ドクター
《ネタバレ》 資格と資質のテーマって本物以上の腕が前提にないと成立たないわけで、結局は未熟なもぐりが怖くなって逃げ出したって話になってしまった。/タンクトップの井川遥がいい。この人は2時間主役を張り続けるスタミナはないけど、短時間だと抜群の存在感を発揮する。もっくんと似たタイプだから、そう遠くないうちにCMにひっぱりだこになるに違いない。旬の女優を捕まえるのが西川監督は上手い。/ラストにはホッとしたけど、ああやっぱり素の鶴瓶の映画だったな。 [映画館(邦画)] 6点(2009-07-03 18:04:14) |
227. 落下の王国
鉄橋で蒸気を噴出する機関車を見上げるオープニングシーンは、この映画を借りて良かったと思わせるのに充分だった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-06 11:45:05) |
228. インテリア
《ネタバレ》 才能はなくても表現の術を知る長女。直感力はあっても表現の術を知らない次女。売れない女優ながらも自分と折り合っている三女。そして、完璧でなければ死を選ぶ芸術家の母。最も悲劇なのは次女で、怖いのは自分が何者か知らないこと。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-15 23:46:08) |
229. 長州ファイブ
歴史に名を残す政治家の行動力と教科書には出てこないが新時代に貢献した「生きる機械」たちへの想像力を得た思い。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-05 22:29:03) |
230. アフタースクール
まるで時間をかけてピザを10回言わされた気分。 [DVD(邦画)] 6点(2008-12-18 21:54:28)(笑:1票) |
231. 近松物語
火と恋の不始末は後から手がつけられない。花火は外から見るもんだな。 [DVD(邦画)] 6点(2008-12-14 21:22:25) |
232. パコと魔法の絵本
パコだけでいいです。 [映画館(邦画)] 6点(2008-09-23 21:30:08) |
233. ショート・カッツ
省略の芸術に足し算を試みたが何も起こらなかったところか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-22 19:42:48) |
234. ザ・プレイヤー
これが本当なら映画になるね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-16 00:26:20) |
235. ハチミツとクローバー
可愛いよ山田、可愛い。 [DVD(邦画)] 6点(2008-06-11 01:26:52) |
236. バベル
銃は銃でしかない。 [DVD(邦画)] 6点(2008-06-11 01:11:16) |
237. 雲のむこう、約束の場所
嘘寒いノスタルジーと中途半端な自己嫌悪を一作品として昇華させたところで評価できる。 [DVD(邦画)] 6点(2008-03-03 22:51:45)(良:1票) |
238. 潜水服は蝶の夢を見る
外界から閉ざされて生まれる内面世界に興味があって見たが、考えていることはほとんど食べ物と女であって、まぁ実際そんなもんだろう。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-17 00:36:24) |
239. マッチポイント
フェデラーなら危険日にリスクを冒さない。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-01 23:07:43) |
240. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 パク家族対怪物という図式を通して、儒教や徴兵制など韓国文化が垣間見えるところはよかった。一方で、反米や反政府色に社会派監督の色気がばっちり見えてうんざり。 2020/8 『パラサイト』きっかけでまた観る。これはすでにここで指摘されていることでなるほどと思い、 観終わった後の面白いんだけど消化不良気味のTHE6点感の理由は、非現実的B級パニックホラーと ときどき笑える家族の対怪物というバトルと生々しい米軍の介入とか政府の無能感という社会派スタンスと 結局娘を死なせてしまうバッドエンド感の取り合わせのまずさにある。 監督の意図は、怪物はあくまで社会の負の象徴としての副産物で、娘を死なせることは 現実は残酷だというメッセージなのかも知れない。しかし、薬品の大量投棄で産まれた突然変異の怪物という 世界観で始まる物語にそのリアリティは場違いだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-07 12:18:24) |