さんかく の ボビー さんのクチコミ・感想

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さんかく の ボビー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さんかく
製作国
上映時間99分
劇場公開日 2010-06-26
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 変態、最高!「なま夏」で強烈な変態の片鱗を見せつけられ、「つくえのなかみ」で確信へと変わる清潔感のない、ださくて愛おしいほどの変態の美しさに感動し、そして「純喫茶磯辺」で期待し過ぎでがっかりしたぼくの心を、爽やかだけど鳥肌が立つほどの気持ち悪さで心癒してくれた本作「さんかく」名作の誕生である。日本人として、日本映画に期待するのは共感である。登場人物と同じ目線で出来事に遭遇し、揺れ動く思いを理解でき、同じ思いで打開策を想像し、時に落胆し、高揚し、期待する。男の思い代表である高岡さんの気持ちが、なんの隔たりも、澱みもなく、100パーセントわかる。男だから。スケベで下心だらけで、女性よりも愚かな事にロマンチスト。大変残念なことに自分でもそうなりそうだから、見ていて猛烈に苦しくなる。共感の渦。男心を見事に描いている。また、変態な監督はこれまでも女性を好き勝手描いてきたが、この作品ではこれまでにないほど丁寧に、自然な行動や心理の境界線を逸脱しないギリギリのラインで描いている。小野恵令奈のしたたかで、妙に色っぽい感じ素晴らしい。田畑智子さんのウザい芝居、その存在感、素晴らしい。どの人物もどこにでもいそうな人間でありながら、その三人を同じ屋根の下に住まわせた時の化学変化を、強引さや人為的な展開で動かすのではなく、人物の思うがままにまかせたのが素晴らしい。きっと、脚本を俳優が手にした瞬間にこうなるのはある程度分かっていはいただろうが、そこへ監督の変態エネルギーが注がれ、調和した変態芝居を丁寧にカメラで切り取った結果、この作品は必然性のもとに誕生したのだと思う。映画作りに置いて、面白くなる要素である三角関係、裏切り、超えられない壁が見事に描かれている。これは、まぎれもない変態な名作だ!
ボビーさん [DVD(邦画)] 9点(2011-01-31 17:52:26)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2014-09-25アバウト・タイム 愛おしい時間について10レビュー6.84点
LUCY ルーシー8レビュー5.56点
とらわれて夏8レビュー7.13点
2014-04-258月の家族たち9レビュー5.86点
2014-04-25白ゆき姫殺人事件6レビュー6.28点
2013-08-25キャビン9レビュー6.35点
2013-08-25横道世之介5レビュー7.46点
2013-08-25ザ・マスター10レビュー6.42点
2013-08-25シュガー・ラッシュ10レビュー7.50点
2013-08-25エンド・オブ・ウォッチ9レビュー6.56点
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