谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミ の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > 谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミ
 > 鱗歌さんのレビュー
谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミ の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミ
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1980-03-15
ジャンルドラマ,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 何だかえらく回りくどいタイトルですが、つまり、谷崎潤一郎の原作に沿いはするけどそのまんまじゃないですよ、ってことですかね。だいぶ、現代風。特に音楽が。こんな音楽でホントにいいんですかねえ。今となっては何だか古臭く、そして安っぽく聞こえてしまうのですが。
「痴人の愛」って、谷﨑が関西に移住した後の作品ですが、路線としては、それまでの諸短編の集大成とでもいいますか。例えば「少年」とか。男が女性に征服されていくんだけど、でもまだわずかに理性が残ってるような(それを思うと、「瘋癲老人日記」なんて、理性が完全に吹き飛んでただの性欲マシーンと化していく、それはそれはエゲツない世界)。
だけどこの作品ではタイトルが『ナオミ』となってて、必ずしも征服される男の側のオハナシ一辺倒ではありません。女性の視点も取り入れられて、「女性解放」みたいな感覚も少し感じられたりも。
それってどうなんでしょ。もうちょっとストレートに、征服されるコワさ、背徳感、そしてそこから来る快感、みたいなものがあってもいいのでは、と思っちゃうんですけど。
水原ゆう紀は盛大に脱ぎまくって、ほとんどポルノですが、いや、それならなおさら、なるべくボカシは回避して欲しいもんです。あまりボカシが多いのは、画面を見苦しくするだけ。
最後はコレ、まさかのハッピーエンドということで、いいんですかね、ははは、、、
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-05-07 22:59:43)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-19ドッペルゲンガー8レビュー5.74点
デモリションマン7レビュー4.75点
2024-05-06ベイビーわるきゅーれ7レビュー6.71点
2024-05-06セルラー9レビュー7.09点
2024-05-06騎兵隊8レビュー6.00点
2024-05-06風来坊探偵 岬を渡る黒い風7レビュー6.00点
2024-05-06恋愛準決勝戦8レビュー7.10点
2024-05-05悪魔の赤ちゃん3 禁断の島7レビュー4.75点
2024-05-04アルティメット7レビュー6.22点
2024-05-04ゆすり(1929)9レビュー5.63点
谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS