ならず者たち の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ナ行
 > ならず者たち
 > 鱗歌さんのレビュー
ならず者たち の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ならず者たち
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1969-11-05
ジャンルウエスタン
レビュー情報
南軍の部隊が逆恨みからすっかり愚連隊になってしまって、略奪殺人暴行なんでもござれ、悪辣の限りを尽くすやりたい放題。60年代の映画にしては(そりゃ近頃の映画とは比べ物ならんけど)それなりに刺激の強い映画になってます。ちょっとマカロニ風味が入ってる感じがありますね。
音楽もそうで、妙にノリがよかったり、妙に前衛っぽくなったり。
ならずもの部隊の長をつとめるジャック・パランスのエキセントリックな壊れっぷりなんかも、とても正統派西部劇の演技などではなくって、この作品、かなりマカロニを意識して作られたんじゃないか、と思えてきます。
粗削りで雑な映画の作りも、そう思える一因で、屋外シーンなんかも、撮影時に晴れていようが曇っていようがお構いなしのゴチャマゼ。
物語の軸には、部隊を率いる極悪オヤジと、それに反発して部隊を離れ真っ当な生活を送る息子との間の対立・葛藤ってのがあって、「どう見たって親子ほど歳が離れているように見えない」という難点はあれど、これが作品をユニークなものにしています。
ただ、クライマックスでは親子3代そろい踏み、という場面が待っているのだけど、ジャック・パランスがあまりにぶっ飛びすぎてるせいか、自分の前にいるのが自身の孫であることを、監督も脚本家もジャック・パランスもみんな忘れちゃってるんじゃないか、という気がしてきます。でなけりゃ、ここ、もう少し、エモーショナルなものになる場面ではないのか、と。
いや、そうでないのがやっぱり、ユニークなところなんでしょうかね。
町への放火シーンや、機関車脱線シーンなど、こんな映画にしては(失礼)、ダイナミックな見せ場もあります。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-16 10:52:24)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-19ドッペルゲンガー8レビュー5.74点
デモリションマン7レビュー4.75点
2024-05-06ベイビーわるきゅーれ7レビュー6.71点
2024-05-06セルラー9レビュー7.09点
2024-05-06騎兵隊8レビュー6.00点
2024-05-06風来坊探偵 岬を渡る黒い風7レビュー6.00点
2024-05-06恋愛準決勝戦8レビュー7.10点
2024-05-05悪魔の赤ちゃん3 禁断の島7レビュー4.75点
2024-05-04アルティメット7レビュー6.22点
2024-05-04ゆすり(1929)9レビュー5.63点
ならず者たちのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS