薔薇の標的(1980) の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 薔薇の標的(1980)
 > 鱗歌さんのレビュー
薔薇の標的(1980) の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 薔薇の標的(1980)
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1980-04-19
ジャンルアクション,ハードボイルド
レビュー情報
パルプ小説風のハードボイルド。麻薬取引の場で組織の裏切りにあい、銃撃戦の末、舎弟を失い自らも獄中の身となった舘ひろしが、4年後に出所し、組織への復讐を誓うってのが映画のツカミ。逮捕後の彼を誰かがサポートしてくれていたらしいけど、それが誰かはわからないし、舘ひろしも気にしないまま、復讐への第一歩を歩み始める。
「安っぽい犯罪小説らしさ」という骨格が、アクション映画としてうまく生かされてます。すべてが刹那的、すべてが唐突で、物語の辻褄とか何とかいったものも二の次。主人公が危機に陥れば突然助っ人が現れる、などというご都合主義も、港に佇む舘ひろしが中島ゆたかをいきなり引っ叩く唐突さも、映画の起伏や推進力に大きな役割を果たしていて、我々を惹きつけます。前半やたら女優を脱がせたり、中盤で住宅街を舞台に無茶なカーチェイスを展開したり、なんてのも、一種のご愛敬、一種の映画の華。
舘ひろしと中島ゆたかの関係を軸にしつつ、主人公の仲間である内田良平のサブストーリーみたいなものもあり、チョイ役で特別出演の松田優作も含めて、登場人物がそれぞれに印象的。
音楽はハネケンさん、ジャズが物語にマッチして、虚無的なラストに至るまで、雰囲気がよく出ています。
魅力的な作品だと思います。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-02-11 09:27:32)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-19ドッペルゲンガー8レビュー5.74点
デモリションマン7レビュー4.75点
2024-05-06ベイビーわるきゅーれ7レビュー6.71点
2024-05-06セルラー9レビュー7.09点
2024-05-06騎兵隊8レビュー6.00点
2024-05-06風来坊探偵 岬を渡る黒い風7レビュー6.00点
2024-05-06恋愛準決勝戦8レビュー7.10点
2024-05-05悪魔の赤ちゃん3 禁断の島7レビュー4.75点
2024-05-04アルティメット7レビュー6.22点
2024-05-04ゆすり(1929)9レビュー5.63点
薔薇の標的(1980)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS