戦国自衛隊 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > セ行
 > 戦国自衛隊
 > 鱗歌さんのレビュー
戦国自衛隊 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 ハイすみません、残念ながら10点です、理由は訊かないで下さい。というより、なんでよりによってこんな映画でこんなに充実感が感じられちゃうのか、誰か教えてください。もー子供の頃から大好きな作品で、年末年始のテレビのお楽しみと言えば、「また今回も『戦国自衛隊』と『北京原人の逆襲』が放送されるのか」、でしたからねえ。いや実際、『北京~』はともかくこの作品、やるせなさ、寂しさ、何とも知れぬ余韻が、年の瀬にピッタリ、なんですね。まさにコレ、“ゆく年・こない年”ですわ(最近またテレビでお目にかかる機会が多い気がしますが、ゼヒ年末に放送して下さい)。映画中盤は、夏・真っ盛りってな感じで、ギラギラ脂ぎった戦いが繰り広げられるのですが、戦い済んで雨に打たれ、ラストの廃寺では、虫の声が聞こえてきて、ああ秋だなあ、寂しいなあ、と。信玄が斃れた後にも、伊庭が斃れた後にも、鳥の鳴き声が挿入されて、これまた余韻たっぷり。いやまあ、色々とケチをつけたくなる映画ではあるんですけどね。ツネちゃんを倒した千葉チャンが天下を取る決心をした瞬間、部下たちがギョッとする演技してるのにカメラはきちんと捉えず早々に切り替わっちゃうし。去るムッシュと千葉チャンが送るシーン、交わしている“握手”をちゃんと撮って欲しかったな。ましてその後登場する、「忙しい」と呟く謎の農民など意味不明もいいところ(せめてもう少し草刈正雄だと判るように撮って欲しい)。と色々ケチはつけるものの、素晴らしいのが、夏(八)木が城からヘリに乗るシーン。ヘリから下ろされた縄梯子に掴まるのだけど、そんな撮影危ないよね。実は、ヘリからの縄梯子が画面から一瞬消え、カメラの前を人影が横切った瞬間(カットもここで切れてる?)、別の(と思しき)縄梯子が忽然と現われて、彼はこちらにぶら下がるのでした。手品見てるみたいです、ははは。『ジュラシック・パーク』でCGのラプトルがハリボテと入れ替わったのと同じくらい絶妙ですね。まあそんなヨタ話はともかく、この作品、永遠の怪作、永遠の“熱き映画”です。完成度は度外視してでもわたしゃ支持し続けます。どうかよろしく。 (ところで、何でもパクるのが好きな中国さん、ゼヒ本作をパクッて一本作って欲しい。『三国志的人民解放軍』とか。これは観たい。)
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-06-23 23:52:29)(良:1票)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-06ベイビーわるきゅーれ7レビュー6.71点
セルラー9レビュー7.09点
騎兵隊8レビュー6.00点
風来坊探偵 岬を渡る黒い風7レビュー6.00点
恋愛準決勝戦8レビュー7.10点
2024-05-05悪魔の赤ちゃん3 禁断の島7レビュー4.75点
2024-05-04アルティメット7レビュー6.22点
2024-05-04ゆすり(1929)9レビュー5.63点
2024-05-01デッド・ドント・ダイ7レビュー4.88点
2024-05-01ストレンジャー・ザン・パラダイス8レビュー7.13点
戦国自衛隊のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS