サンシャイン 2057 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > サ行
 > サンシャイン 2057
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
サンシャイン 2057 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サンシャイン 2057
製作国,
上映時間108分
劇場公開日 2007-04-14
ジャンルホラー,サスペンス,SF,アドベンチャー
レビュー情報
《ネタバレ》 いわゆる「SF超大作」という娯楽大作にここのところ“当たり”が少なく、もはやネタ切れ状態なのか、“よくあるパターン”の作品が多い。
この「サンシャイン2057」にも、そういう不安はあった。真田広之が宇宙船の船長役で出演していることはとても興味深かったが。観ようか観まいかウロウロと悩みつつ、ふとポスターを見ると重要な要素を見落としていた。
「監督 ダニー・ボイル」。
さすがに一筋縄ではいかない作品に仕上がっていると思う。

脆弱化した太陽を再活性化するための決死のミッションに臨む多国籍編成の8人のクルー。ストーリーとしては何となくよくある感じもするが、出演陣の誰もが“主人公面”していないことが、この映画に用意されている“混沌”を暗示していた。
日本人としてはどうしても船長役の真田広之に注視してしまう。が、存在感と責任感のある日系船長に用意されるプロットはわりと容易に想像できるだろう。

「アルマゲドン」系の地球セービング映画でないことは、冒頭から地球でのシーンを廃し、密室の宇宙船内のみで展開されることからも明らか。映画はふとすればミッションの内容すら忘れてしまうほどに、クルーたちの“精神的”なサバイバルへと突入する。「使命」と「希望」、「生」と「死」の間で混乱していく人間模様に、主題である「太陽」に対する観念的な要素も入り混じり、殊更に映画は混沌としていく。

SF娯楽超大作を期待して観に行くと面食らってしまうことは間違いないが、宇宙での極限状態における人間たちのインサイドをさらけ出そうとした試みは面白かったと思う。
タイトルが示すとおり、ひたすらに太陽の熱に“焼かれる”映画である。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-15 17:33:51)(良:4票)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-28劇場版 からかい上手の高木さん5レビュー5.00点
ドミノ(2023)7レビュー6.57点
2024-04-14名探偵コナン 紺青の拳3レビュー4.54点
2024-04-09デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章8レビュー7.00点
2024-03-31オッペンハイマー9レビュー6.51点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART27レビュー6.81点
2024-03-10アルキメデスの大戦8レビュー6.60点
2024-03-02アラジン(2019)7レビュー7.24点
2024-02-24マーベルズ6レビュー4.87点
2024-02-23別れる決心9レビュー8.66点
サンシャイン 2057のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS