リング(1998) の 港のリョーコ横浜横須賀 さんのクチコミ・感想

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リング(1998) の 港のリョーコ横浜横須賀 さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 約8年の歳月が経った今でも『貞子』の名前は多くの人の記憶に残っている。これってスゴいことです。
ホラー映画って、興行収入や制作費などの『記録』ではなく、いかに『記憶』に残るかが名作としての絶対条件だと思うのです。

8年前に初めて「リング」を見た時、私の心は恐怖と感動でいっぱいでした。
若かったからかもしれないですけど、これほどの緊張感と恐怖心で支配されたジャパニーズホラーは、その時の私には初めての経験だったのです。だからこそ、恐怖を超越してある種の感動を覚えてしてしまったのです。

で・・・でも、やっぱり貞子こえぇ~っす(泣)
鑑賞後の夜、お風呂から出てきた時に独りぼっち&部屋が真っ暗だと怖いから、パパンに起きて待っててもらったのは良い思い出です(夜中の2時)。


<2020年10月:点数を7点→8点へ修正>
たまたま見る機会があり10数年ぶりに鑑賞しましたが、これは本当に名作ですね。よく出来てるなぁ…と改めて嘆息が出ました。
ジャパニーズ・ホラーの原点って、やはり「水」なのかな?と思ったりしています。
水というか、ジメジメヌメヌメした梅雨時のような、あの肌にまとわりつくようなベッタリした不快感です。汗なのか湿度なのか判らない、あの不快指数100%のようなじっとりした肌感覚です。その言い知れぬ不快感が「リング」からは常に漂っていて、見ているうちにいつの間にかしかめっ面になってしまうんですよ。
しかしこうした不快感を恐怖として変換・認識できるのも、日本という海に囲まれた島国で育った日本人特有の感覚なのかもしれません。土着信仰も大いに影響しているように思います。

かつては幽霊と言えば「お岩さん」を思い浮かべる日本人が大多数だったにもかかわらず、今日では「貞子」がその地位を取って代わり、確固たるものとしています。この作品がジャパニーズ・ホラーの代名詞として一つの文化を作り上げたのは、紛れもない事実でしょう。
ところどころに粗はあるものの、封切りから20年以上経っても色褪せない良い作品だと思います。
港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-16 10:02:53)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2020-10-11ナイトクローラー9レビュー7.24点
2018-12-01男はつらいよ 寅次郎夢枕9レビュー7.00点
2018-11-30続・男はつらいよ7レビュー7.35点
2018-11-30男はつらいよ 噂の寅次郎9レビュー6.72点
2018-11-28男はつらいよ8レビュー7.98点
2015-11-18自虐の詩10レビュー6.26点
2015-01-29劇場版 PSYCHO-PASS/サイコパス6レビュー4.92点
2015-01-19バンクーバーの朝日5レビュー5.18点
2012-04-28大日本人2レビュー4.69点
2012-04-28シティ・オブ・エンジェル3レビュー3.97点
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