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作中に何度か引用された、おてんば花売り娘がレディへと華麗なる変身を遂げていく「マイ・フェア・レディ」。
本作ではグレかけていた主人公の青年が、最後は今は亡き父と師匠の遺志を受け継ぐかのように立派な英国紳士になっていました。 数々の秘密兵器も革靴に傘に、どれもこれも英国紳士然としていて、いちいち凝っている。 コリン・ファースはますますこんな英国紳士然とした渋みのある役が様になってきました。 しかし作品の世界観はなかなかブッ飛んでいます。それを体現するサミュエル・L・ジャクソンの狂気の大富豪キャラもいい。 僕が苦手とする結構グロい描写もあるのですが、それでも面白い映画でした。 終盤の手に汗を握る大作戦、そこにホッと一息つかせるようなユーモアの挿入もまた良し。 特に拉致された王女様。最後はあんな使い方をするとは思いもよらなかったです。 ここで使われる挿入曲”slave to love”の使い方、いいセンスしています。イギリス映画らしい選曲。 でもこの曲を聴くと、なぜかいつもワインかブランデーグラスを傾け、1人悦に入っているブライアン・フェリーの姿が思い浮かんでしまう。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-10-01 17:57:06)
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