AKIRA(1988) の Nbu2 さんのクチコミ・感想

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AKIRA(1988) の Nbu2 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 AKIRA(1988)
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1988-07-16
ジャンルアクション,SF,アニメ,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「ナウシカ(宮崎駿)」と「AKIRA(大友克洋)」は、ぜひ漫画版を読了していただきたい、と思っている50代おっさんの呟きであります。ヤンマガでの連載を中断してまで作者が映像化する、とワクワクして鑑賞した高校生の私。映像と音楽は素晴らしかった(レビュー点数は全てこれに対して)のだけど、もう?でした。で今考えると原作が途中だったという事もあったのでしょうが、「アキラの危険性=制御できない力」を示すシーンがオープニングシーンだけなので、第二のアキラたる鉄雄の危険性が観客に伝わらないまま不良少年の小競り合いで終わってしまったストーリーテリングの駄目さがこの評価なのではないか、と。後に完結した漫画を読了し、東京を壊滅させた少年アキラ=「人類には制御出来ない科学=(原子)力/核」、そして老人の顔をした子供達(タカシ・キヨコ・マサル)=「人類が過去の経験と理性によってコントロール出来ている叡智」のメタファー(隠喩)であり、テーマの一つとして「行き過ぎた科学の発展と平和への有効活用」が込められてる、と思った私としましてはやはりこの作品を映画で見てはいおしまい、ではもったいなさすぎると感じた訳ですよ。そして「超能力を持った子供」設定は「子供の持つ無限の可能性+その裏に見える嗜虐性→科学の輝かしい発展とその知識を悪用される疑念」の具現化、である事と合わせて「大人は理性的だ冷静な判断だと弁明してるけど『核のボタンを押す』という行為なんて結局子供じみた感情的、癇癪の発露でしょ」という皮肉を示してるのではないかと。(居るでしょ、「正義/平和の為」とか言ってる国家指導者。)本作は「核と平和」を描いた日本発のエンターテインメントとして「ゴジラ(’54)」にも勝るとも劣らない名作と私は勝手に思ってますので重ねてしつこいですが、劇場版を鑑賞しただけで終わるのはもったいない。漫画版を読了するとっかかりとして機会があればぜひ。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 5点(2022-04-03 15:48:24)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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