ハード キャンディ(2005) の 目隠シスト さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > ハード キャンディ(2005)
 > 目隠シストさんのレビュー
ハード キャンディ(2005) の 目隠シスト さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハード キャンディ(2005)
製作国
上映時間103分
劇場公開日 2006-08-05
ジャンルドラマ,サスペンス
レビュー情報
《ネタバレ》 2人のキャラクターが明確にならない序盤、男は被害者で女は加害者です。感情移入しやすいのは、当然男のほう。自分は男性なので尚更です。彼に自分自身を投影させて物語に臨みました。これが運の尽き。彼の身になってしまうと、もう大変です。悪夢としか言いようが無い。最初は猛烈な怒りに支配されます。とにかくムカツク。あの小娘、ただじゃ置かないと歯軋りします。次ぎに襲われるのが不安と恐怖。そして惨めさ。自尊心がズタズタにされます。最後に待っていたのは絶望。負の感情の大盤振る舞い。去勢手術の件なんかシャレになりません。本気で震えます。縮み上がります。得体の知れない汗がにじむ。出会い系サイト以外にも、各種ぼったくりや美人局等、男の下心に付け込む奸計は数多ある。でも自分は大丈夫。女遊びはしない(出来ない)し、怪しい場所には近づかない(近づけない)から。そもそも女がらみの危険なチャンス?に巡り合わないのです。(あ、なんか泣けてきた。笑)そんな自分でさえ、本作のシチュエーションに怯えます。自分にも下心はあるから。どんな聖人君子でも、男なら同じような状況に追い込まれる可能性はある。だから他人事ではいられません。ラストに明かされる男の本性。そして少女の目的。彼女は正義の味方気取りの異常者ではなく、正当な復讐者でした。男も復讐されて当然の人間だった。客観的にみれば少女のほうに理があります。でもこの期に及んで、男への感情移入を解くことなど出来ません。彼と同様に、やるせない感情にまみれて死にます。(以下、極めて個人的な事情)実は、あの娘の顔は自分が一番嫌いな上司(50代・女性)の顔にソックリ。少女とその上司の顔がダブって仕方ありませんでした。あの神経を逆撫でするイヤミな言い回しや、冷酷なところまで似ています。幸いにも今年の異動で、その上司と顔を合わせる機会は減ったものの、かつての記憶が蘇ってきてムカツキ度200%増し。とても冷静ではいられませんでした。その分のめり込んで楽しめたとも言えますが、心に負った傷はでかい。後味は最悪です。ホラー映画として7点。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-04 18:45:19)
目隠シスト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-04ある用務員6レビュー4.50点
2024-04-22黄龍の村7レビュー6.00点
2024-04-16ある閉ざされた雪の山荘で7レビュー5.00点
2024-04-12大河への道8レビュー5.75点
2024-04-07隣人X 疑惑の彼女6レビュー6.00点
2024-03-10アンブレイカブル9レビュー4.56点
2024-02-28マダム・ウェブ6レビュー5.62点
2024-02-24ボーはおそれている5レビュー5.60点
2024-02-1121ジャンプストリート7レビュー6.00点
2024-02-09嘘八百 なにわ夢の陣6レビュー4.50点
ハード キャンディ(2005)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS