黄金の指 の さるさるさる さんのクチコミ・感想

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黄金の指 の さるさるさる さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黄金の指
製作国
上映時間103分
ジャンルドラマ,サスペンス,コメディ,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 レビューがなかったので・・・書いてみました。
映画としては渋い、地味な部類に入ると思うが、それなりに玄人受けしそうな作品だと思う。鮮やかなスリのチーム・プレー、とりわけジェームズ・コバーン扮するスリのリーダーは天才的なスリの指さばきの持ち主。コバーンが仲間に引き入れた若い男女の二人組にスリの手ほどきをするものであるが、そのコバーンの渋いスーツのファッション・センスが決まっている。若い男のほう(マイケル・サラザン)に、「一流になりたいのなら、一流のものを着ろ(ナリをパリッとしろ)!」と哲学を教え込むあたり、コバーン一流のダンディズムの香り?
共演陣にウォルター・ピジョンなんて懐かしくも、またまた渋いキャスティング。ちょいヤキが回り始めた元一流のスリで、コバーンの相棒役。警察に捕まってしまい・・・ついにはコバーンもお縄に。と言っても最後は、警察が張り込んでいるのに気付いていて、盗んだ現物を仲間(マイケル・サラザン)に渡さず、自ら達観していたかのような最後。

ジェームズ・コバーン扮するハリーの見事なスリさばきからか、日本語タイトルは『黄金の指』。オリジナル・タイトルとは全く違っているけれど、まあまあの線のネーミングなのかもしれないと思う。ちなみにオリジナル英語タイトルは直訳すると『ハリーは現物を握らない』(スリは現行犯のみ検挙されるため、実行犯であるハリーは現物を仲間に渡して、警察の尋問をすり抜けること)。最後に『握らないハズ』のハリーが、仲間に盗品を渡さなかったのは、将来ある若い仲間をかばうためではあるが・・・一流のスリの最後はこのザマだよ!と身をもって教えているような、老成した醒めた男の皮肉なラストでもある。
さるさるさるさん [地上波(字幕)] 5点(2011-01-01 01:12:58)
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投稿日付邦題コメント平均点
2011-04-24ポセイドン・アドベンチャー(1972)5レビュー8.12点
2011-01-06ワイルドバンチ9レビュー7.50点
2011-01-01黄金の指5レビュー5.50点
2010-12-29第三の男10レビュー7.54点
2010-12-28王女メディア7レビュー5.80点
2010-12-27第七の封印9レビュー6.57点
2010-12-27続・夕陽のガンマン/地獄の決斗8レビュー7.34点
2010-12-26ロベレ将軍8レビュー7.20点
2010-12-26アルジェの戦い8レビュー8.00点
2010-12-25アマデウス2レビュー8.37点
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