ネイバーズ(2014) の ゆき さんのクチコミ・感想

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ネイバーズ(2014) の ゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ネイバーズ(2014)
製作国
上映時間97分
ジャンルコメディ,シリーズもの,ファミリー,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》  バットマンといえば「クリスチャン・ベール」世代なテディと「マイケル・キートン」世代なマックとが仲良くなって、喧嘩して、仲直りするという、とても楽しい映画です。

 一応、本作の主人公がどちらかといえば、太り気味のオジサンなマックとなるはずなのですが……自分としては、マッチョな若者のテディの方に感情移入しちゃいましたね。
 大学では皆のリーダーでも、社会に出たら学力不足の落ちこぼれに過ぎない。
 成績優秀な親友だけが立派な会社に就職して、自分は取り残されてしまう。
 そんな若者特有の切なさを、ザック・エフロンが鮮やかに演じ切っており、敵役であるにも関わらず共感を抱かせてくれたんだから、お見事でした。

「赤ん坊が生まれた結果、若い頃のようにパーティーに参加出来なくなったマック達は、テディの事が羨ましかった」
「テディはマック達のような大人になりたくなかったから、現実逃避の意味を込めて嫌がらせしていた」
 等々、作中に出てきた「心理学を専攻している学生」よろしく「両者の対立の原因」について推理するのも楽しいのですが……
 そういった難しいアレコレを考えなくても、シンプルに面白い映画だったと思いますね。

 とにかく分かり易く、丁寧に作られており、序盤で(この二階に置いてある花火が伏線なんだろうな……)と思ったら、本当にそうだったりするのが気持ち良い。
 視覚的にも派手な「エアバックの悪戯」には笑っちゃったし、デニーロの物真似をはじめとして「元ネタを知らずとも面白いし、知っていたらニヤリと出来ちゃう」小ネタが散りばめられているのも、楽しかったです。

 それと、これが一番大事だと思うんですが、本作は序盤にてテディとマックが意気投合する描写に、ちゃんと説得力があったんですよね。
 大人になりきれない二人が、世代の壁を越えて「男友達」になる一夜を、丁寧に描いている。
 だからこそ、観客としても(この二人は本来、物凄く気の合う奴らなんだ)と理解出来る訳だし、ラストにて二人が「仲間のハグ」を行うハッピーエンドも、笑顔で祝福する事が出来たんだと思います。

 テディが仲間を庇って逮捕される場面では、ちょっとした感動を味わえたりもして、程好いサプライズ感があったのも嬉しかったですね。
 楽しい映画だし、それ以上に、好きなタイプの映画でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 7点(2019-09-18 07:37:21)(良:2票)
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