サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~ の ゆき さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > サ行
 > サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~
 > ゆきさんのレビュー
サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~ の ゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》  スーパーヒロインだけでなく市長まで女性にしているし、とことん女性賛歌の映画って感じですね。

 例えば、悪の美女であるレーザーとの決着が付いておらず、取り逃がした形になってるのも「続編に繋げる為」というより「たとえ悪役でも女は倒さないよ、倒すのは男だけ」っていうメッセージに思えちゃうんです。
 主人公の一人であるエミリーがシングルマザーっていうのも象徴的であり、明らかに「正義の味方」側から男を排除してる。
 一応、序盤には脇役として男キャラも何人かいたはずなのに、途中からどんどん出番が減っちゃいますからね。

 そんな中、一番出番のある男性キャラが悪役のクラブであり「主人公リディアと恋に落ちて、土壇場で裏切る」というオイシイ役かと思われたのですが……
 これまた全然活躍しないで、裏切った途端あっさりラスボスに蹴飛ばされて終わりっていうんだから、徹底しています。

 世の中には男性賛歌の映画なんて溢れてる訳だし、こういう映画もあっても良いとは思うんだけど……
 ここまで極端だと、流石に戸惑いが大きくて、素直に楽しめなかったのが残念です。

 米国では妙に人気がある「嘔吐ギャグ」も、個人的には全然ピンと来なかったりするもので、最後の最後にそれが飛び出すっていうのも、何か印象的したね。
 極端な女性賛美も、嘔吐で笑いを取るのも、別にそれが悪い訳じゃないんだけど、何となく肌に合わないっていう、居心地の悪い気分のままで映画が終わっちゃいました。

 痩せた美女じゃなく、太ったオバさんがスーパーヒロインになるって発想は面白かったし、薬を飲んだ途端に超人に変わるのではなく、地道にトレーニングを重ねて強くなる描写も好みだしで、良かった部分も色々あるんですけどね。
 エミリーの祖母に「実は私達、サンダーフォースなの」と正体を明かそうとしたら「レズビアンなの」って告白だと勘違いされちゃう件も可笑しくって、個人的には、ここが一番お気に入りかも。
 爆弾と共に身を投げる直前、リディアが「友達でいてくれて、ありがとう」とエミリーに告げる場面もグッと来たし、映画のクオリティ自体は高かったと思います。

 他にも、主演のメリッサ・マッカーシーはベン・ファルコーン監督の妻とか「ソー:ラブ&サンダー」(2022年)にも二人は本作を連想させる役柄で出演してるとか、色々と面白い小話に事欠かない映画ですね。
 こういう形のスーパーヒロイン物もあるって事で、この手のジャンルが好きな人なら、チェックしておく価値はあると思います。
ゆきさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-19 09:59:07)(良:1票)
ゆき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-01映画ドラえもん のび太の地球交響楽8レビュー8.00点
2024-02-17グリーンブック8レビュー7.97点
2023-12-26あなたが寝てる間に・・・6レビュー7.21点
2023-12-20メリーに首ったけ6レビュー6.23点
2023-11-28メイズ・ランナー 最期の迷宮5レビュー5.50点
2023-11-28メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮6レビュー4.78点
2023-11-28メイズ・ランナー5レビュー5.82点
2023-11-03魔法にかけられて6レビュー7.05点
2023-10-24キートンの蒸気船8レビュー7.78点
2023-10-19ロイドの要心無用9レビュー7.36点
サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS